登録日:2018/7/17 Tue 21:42:00
更新日:2024/02/26 Mon 13:59:50NEW!
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※同名の楽曲に関しては ⇒ ライオン(マクロスF)
ライオンとは、食肉目ネコ科に属する哺乳類。
【概要】
大型肉食獣としては、トラと並んで最もよく知られるネコ科の猛獣である。
漢字では『獅子』と表記する。
百獣の王と呼ばれることでも有名であり、洋の東西を問わず世界各国でも権力の象徴として扱われることが多い。
サバンナなどの乾燥地帯に生息し、これまたトラと並んで最大級のネコ科の猛獣でもある。
幻のライオンと言われるバーバリーライオンに関してはなんと体長4mにも達したといわれる。
かつてはヨーロッパを含むかなり広い範囲に棲息していたといわれるが、現在ではアフリカの内陸部およびインドの限られた地域にしか生息しておらず、既に絶滅してしまった種類が多い上に、現存している種類も絶滅が危惧されるほど数は減少している。
多くの種が有史以前に絶滅したとされるため絶滅の原因に関しては諸説あるが、野生絶滅したバーバリライオン、完全に絶滅したケープライオンに関しては、人間による過剰な狩猟や環境破壊が要因である。
【形態】
体長はオスが2m前後、メスが1.4~1.7m程度。体重はメスでも百数十㎏はザラで、オスともなれば200㎏を超す。
基本的に番いまでしか複数単位で行動することが無い多いネコ科の中では極めて珍しいことに群れで生活行動する性質を有する。
この群れは「プライド」と呼ばれ、近年ではテレビ番組でも使われる機会が多いため人口に膾炙してきているが、その由来は上記のように百獣の王=高貴というイメージによるもの。
生まれたばかりの子ライオンにはヒョウのような斑模様が存在するが、成長に従って消える。
オスの成獣は頭部から頸部にかけて、たてがみが発達することで知られており、おかげでネコ科動物の中でもオス・メスの区別がハッキリとつく。
たてがみが生えてくるのは生後1年前後。
ただし、暑い地域に生息する個体群はオスでもたてがみがあまり発達せず、個体によってはたてがみが無かったりする。
尻尾の先は黒っぽいフサフサの毛で覆われている。
個体によるが、実はこの尻尾の毛の中には小さなトゲ(角質)が隠されていることがある。
【生態】
1~3頭程度のオスを中心に、最大で数十頭ものメスで構成された群れで生活しており、主にメスが狩りを行う。
獲物はヌーやインパラ等が多いが、稀にアフリカスイギュウやナイルワニ、キリンなどの大型の動物を襲うことがある。
非常にハイリスクであるため稀な事例ではあるが、ゾウやカバを襲うことさえあり、状況次第であらゆる動物を標的にすると考えて良いようである。
主に彼女(?)たちは二手に分かれ、揺動側がわざと風上から標的に襲い掛かり、伏兵のいるところに追い詰めてから一気に襲い掛かってその鋭い爪で抑え込み、喉笛に食らいつき窒息死させる戦法をとる。
彼女たちの走力は時速70㎞を超え、顎の力は300㎏に及ぶ(人間の5倍、狼の1.5倍)。
ネコ科の動物は瞬発力が極めて高く、チーターを例にした研究ではダッシュ時の体重当たりのパワーは短距離走の金メダリスト級の人間や競走馬の4倍以上、犬の2倍と圧倒的であり、人間の3倍以上の体重を有するライオンともなると(チーターほど走りに特化していないとはいえ)人間の10倍以上の突撃力を有する計算になる。
その反面、体の割に心臓が小さい、パワーの割に放熱能力が低い、と言う弱点が有るので長距離走は苦手で、上記の戦術を取っている。
時として、ハイエナやチーター、ヒョウなどの狩った獲物を横取りすることもある。
ともすれば“ズルい”という印象を与えかねないヒールな行いであるが、裏を返せば他の肉食獣から獲物を奪えるほど強いと言う事実を示す生態でもある。
オスはメスに狩りを任せて自らは何もしないぐうたらな生活を送っている……という印象を持つ(古い学術書などではその様に解説されていた時期も有るのでそのイメージが抜けてないというのも有る)人もいるが、前述のゾウやカバ、サイやアフリカスイギュウといったメスでも太刀打ちするのが難しい大型の獲物を狩る時や、ハイエナや若いオスといった群れを脅かす存在が現れた際には重い腰を上げて戦う事もある。
オスは体が大きく重く、たてがみが目立つため、獲物を追い回したり、こっそり隠れたりしての狩りは苦手なのだが、力を振るう機会が訪れれば、そのパワーはメスとは段違い。
突進は勿論、前肢による殴打、咬みつきもメスのそれとは段違いの威力を発揮する。
アフリカゾウを狩る場合、メスライオンならば通常7頭ほどの頭数が必要だが、オスライオンならば2頭で可能であるという調べもある。
ただし、この辺りは群れの傾向方針などもある程度関係しているようで、ある群れがメスだけでしか狩りをせず獲物も小型の狩り易い小型動物のみな一方で別な群れではオスメス共に狩りに参加するがゾウやキリンなど大型獲物のハイリスク・ハイリターンの狩りを好むなど群れ毎に異なる点にも注意して欲しい。
そもそも、同所に生息する肉食獣としては最強であるので、オスが子供達の近くでゴロゴロしているだけでも幼獣を襲う天敵にとっては恐るべき抑止力になる。
また、縄張りのパトロールも雄の仕事なので、ハイエナやヒョウ、リカオン等の駆除に出動する事も有る。
アニヲタ的にはメスは「職業:狩人」、オスは「職業:戦士」とでもイメージしてもらえれば、彼らの群れの役割分担を理解しやすいだろうか。
また、哺乳類は人間やイヌ科の動物を除くと父親が育児に参加する方が珍しいのだが、縄張りのパトロールや留守番として子供達に近付く天敵を抑止しているだけオスライオンの子供達への直接的な貢献は大きい方である。
他の動物と違い、繁殖期はこれといって決まったものがないのでメスが発情した時が実質的な繁殖期のようなものである。
発情中のメスの性欲は凄まじく、一日に40~50回も子供が出来る行為を要求し、満足出来ないと夫に巨大猫パンチをお見舞いする。
妊娠期間は3か月程であり、一度に3子を産むことが多いが、稀に6頭生むこともある。
ライオンのメスは我が子以外の甥姪や弟妹にも平気で授乳するので、生後直ぐの赤ん坊では母乳争奪戦に不利、と言う事で妊娠したメスは単独、若しくは護衛役の1頭を伴って群れから離れて出産する。
そして群れの他の幼獣との遊びや母乳争奪戦に対応出来る生後3か月ぐらいになってから、父親や群れの仲間との顔合わせが行われる。
幼獣の天敵はハイエナやリカオン、ヒョウ、そして若いオスライオンなど非常に多く、3頭生んでも一頭しか成獣になれなかったり、下手するとそのシーズンは一頭も生き残れずに死んでしまうこともザラである。
父親によるパトロールや護衛、母親や伯母叔母による子守等、保護自体は強固な部類なのだが、其れでもこの死亡率の高さである。
幼獣の死亡率が高いのは病気に加えてこれらの動物に襲われるからでもあるが、成獣には天敵らしい天敵が存在しない。
強いて言うならワニを狩ろうとして返り討ちに遭ったり、カバやアフリカゾウに襲われて殺されたりする程度か。
オスは2~3年で成長すると群れを追い出される。
しばらくの間は単独または兄弟で狩りを行うが、他の群れを襲撃して群れのボスであるオスと戦い、これに勝つと次は前のオスライオンの子供を殺し、その群れを完全に乗っ取るのである。ちなみにオスが事故や病気で早逝しオスの居なくなった群れの場合はそのまま受け入れてもらえるケースが多い、稀にメスに嫌われて群れに入れてもらえないケースも有るが。
これは、メスが産んだ子供が「俺の子じゃないかもしれないから」という理由。
オスからしてみれば、自分だっていつ別のオスに負けて群れのボスの座を追われるかもわからないのだから、メスにはその前にできる限り早く、たくさん自分の子を産んでもらいたいわけで、別のオスの子育てなんかに貴重な時間を使うことを許しておくわけにはいかない。
残酷かもしれないがそれが自然の掟なのだ(同じような現象はチンパンジーやハタネズミなどにもある)。
故にオスライオンの本来の仮想敵は重量級の獲物でも他の肉食獣でもない。他ならぬオスライオンなのだ。
メスは基本的に生まれた群れにそのまま残る。
同時に生まれた姉妹同士の絆は強く、動物園でも飼育頭数の多い施設だと姉妹同士がよく行動を共にしている。
オスの兄弟同士も生家を追い出された後に共に行動することもあって群れに二頭以上の大人のオスが所属している場合、大抵の場合はオスが血縁関係の有る兄弟のケースがほとんど。
このような生態なので野生では特に雄はあまり長生きできず10年前後とも言われているが、飼育下であれば15年程度生き、20歳まで生きれば大往生。
日本最高記録はかつて京都市動物園で飼育され2020年に大往生した「ナイル」が25歳まで生存した*1が、さすがに最後の方は歩くのもやっとの状態だった。
【主なライオン】
バーバリライオン
北アフリカに生息していた知る人ぞ知る幻のライオン。
オスの体長は最大で2.8m、尻尾を含めれば4mを超え、絶滅したケープライオン、虎ならばシベリアトラやカスピトラに匹敵、
否それ以上の巨体を誇るといわれており、オスライオンの代名詞であるタテガミも胸まで覆っているという
リアルネメアの獅子な怪物ライオンだった*2。
しかし人間による過剰な狩猟や環境破壊によって急激に数を減らし、とうとう絶滅…
…したかに思われたがなんと2012年にモロッコの国王が管理する私設の動物園で
純血の30頭が飼育されていたことが判明し、野生絶滅に切り替えられた。
直後にバーバリライオンの血を引く混血種も世界各地の動物園で飼育されていることが確認された。
とはいえ30頭しか生き残っていない為まだ予断は許さないのが現状である。
ちなみに『ライオンキング』のスカーはこのライオンがモチーフだといわれているようだ。また、『ヘラクレス』のネメアの獅子は、スカーの先祖説もある。
「バーバリライオン」の項目も参照。
セネガルライオン
セネガルから中央アフリカといった西アフリカに棲息するライオンで、ライオンの中でも比較的小柄でオスのタテガミもあまり発達しないという特徴がある。
マサイライオン
ケニアからタンザニア等の東アフリカにかけて生息しているライオン。
セネガルライオン同様にあまりタテガミが発達しない個体が比較的多く見られる事で知られる種類。
この特徴はツァボの人食いライオンとして恐れられた二頭のライオンの特徴にも当てはまる為恐らくはこの種類と思われる。
ケープライオン
南アフリカに生息していたライオン。
上記のバーバリライオンと並ぶ巨大ライオンとして知られており、メスですら264㎝もの巨体を誇っていたといわれている。
しかし多くの種のように過剰な狩猟や環境破壊によって絶滅してしまった。
こちらは野生絶滅のバーバリライオンと違い、完全に絶滅してしまった模様。
ホラアナライオン*3の英語表記をカタカナで「ケーブライオン」とすることもなくもないので、間違えやすい…かもしれない。
トランスバールライオン
南アフリカに生息しているライオン。
オスのタテガミがよく発達する種類であり、最もライオンらしいライオンといえるだろうか。
後述するホワイトライオンはこの種類から生まれることが多いとも言われる。
インドライオン
現存する種ではアジアに棲息する唯一のライオン。
かつては西アジアやヨーロッパにも生息していたが、現在ではインドのギル地区という限られた地域にしか生息していない貴重な種類。
アフリカのライオンに比べて小柄で体色も薄く、生息地の環境の餌の絶対数の限界からか、最高でも数頭程度の群れしか作れない。
また、生息環境もサバンナではなく森林という違いもある。
ホワイトライオン
厳密には生物種ではなく白変種だが有名な為こちらに記載。
名前の通り真っ白な体を持つライオンであり、現地では神の使いとも言われる希少なライオン。
ホワイトタイガーと並んで動物園だけでなくサーカスでも見られる人気者として知られている。
ちなみに勘違いされやすいが、ホワイトライオンはアルビノではなく白変種と呼ばれる変種である。
なのでアルビノの様に生物的に脆弱な遺伝子形質は持っていない。
【ライオンが展示されている動物園】
トラと同じく人気が高い猛獣の為日本各地の動物園で飼育されているが、ここではその中でも特に著名な動物園を載せる。
旭山動物園(北海道)
宇都宮動物園(栃木県)*4
那須サファリパーク(栃木県)
多摩動物公園(東京都)
伊豆アニマルキングダム(静岡県)
富士サファリパーク(静岡県)
天王寺動物園(大阪府)
秋吉台自然動物公園サファリランド(山口県)
アフリカンサファリ(大分県)
熊本市動植物園(熊本県)
【人間とライオンの関係】
居住区がライオンの生息地と被っている原住民にとっては家畜はもちろんのこと、自分たちを襲う猛獣として恐れられている。
実際に1898年には当時イギリス統治下にあったケニアでツァボの人食いライオンと称される獣害事件が発生。人の肉の味を覚えたライオンにより多くの死者が出た。
一方で、力強さを象徴する動物としても知られており、ヨーロッパの一部の国では紋章に使われていることも多い。
動物学者の始祖ともいえるアリストテレスもライオンの生態について研究しているが
- 老体や余程の馬鹿な個体でない限り人間を殺そうとはせず、爪を引っ込めた峰打ちでテリトリーから追い出すだけに留める
- ただし中途半端な攻撃で逆上させると極めて危険。身体強度の差から正面からは人間の振う武器の殆どは通用せず、弱点の脇腹に鋭い刃物を突き立てるしか人間側に勝ち目は無い。
- 社会性や知能は高く、幼少期から人間が育てると非常に懐く上に、一緒に育てた動物も味方と認識して友好的に接する。
と現代の目から見ても、正確な観察と情報収集を行っている。
インドではお釈迦様=ゴータマ・シッダルタの象徴とされており、東洋における霊獣「獅子」のモデルとなっている。
日本の狛犬もこの獅子がモデルであり、シーサーや獅子舞と狛犬がそっくりなのはそのため。
神話などでは「聖域の番人」や「聖人の乗り物」など特別を表す存在として登場することが多い。
キメラやグリフォンやスフィンクスやアメミットなど、合成獣の一部としても大人気。
【ライオンをモチーフにしたキャラクター一覧】
百獣の王というかっこいい異名やその名に恥じぬ力強い姿から、同じネコ科の猛獣であるトラ同様に、ジャンルを問わず様々なキャラクターのモチーフにされている。
ぶっちゃけ例を述べればキリがない。
その異名からボスクラスのキャラだったり、傲慢な性格のキャラとして扱われることが多く、また、何かとトラをモチーフとしたキャラのライバルとしても扱われているのも特徴と言えるだろうか。
ロボットアニメ・特撮メカにおいてはライオン型のロボットが変形・合体して人型ロボットになる場合、
ライオンの頭部パーツはロボットの胸部に配置されることが定番となっている。
変わったところでは、ライオン型メカが含まれていないにも関わらず変形・合体後の姿にライオンの意匠が存在するという例も。
架空のライオン
キャラ名等 | 作品名等 | 備考 |
---|---|---|
ネメアの獅子 | ギリシャ神話 | 獅子座 |
臆病なライオン | オズの魔法使い | |
パンジャ、レオ他 | ジャングル大帝 | |
ルナルナ | ブラック・ジャック | |
ライ蔵 | ジャングルの王者ターちゃん | |
シンバ、ナラ、スカー他 | ライオン・キング | |
カイオン、ラニ他多数 | ライオン・ガード | |
キング | ふしぎの海のナディア | |
パルとその父 | かいけつゾロリ | |
リッチー | ONE PIECE | |
キングオブキングス | 真・異種格闘大戦 | |
ドラム | からくりサーカス | |
タマ | 英雄!シーザーさん | バーバリライオン |
アスラン | ナルニア国物語 | |
オモナーガ | バナナ・スプリッツ | |
グラナイト | ジュエルペット | |
ルッツ | ウィッシュミーメル |
ライオンをモデルとしたキャラ
【ライオンの名を冠するあれこれ】
英語他西欧圏の「レオン」「レオナ」、イタリア語の「レオ」「レオーネ」、ロシア語の「レフ」などといった人名は「獅子」を表す。
日本語で表すと「獅童さん」のようなものか。
また「レオナルド」「レオンハルト」「レナード」といった名前も「獅子(Leo)」と「堅い(harti/ゲルマン語)」を合わせた造語である。
- ライオンフィッシュ
ガマアンコウ科の汽水魚で観賞魚として知られる魚。
それ以外にもミノカサゴの英語名も意味している。
- シーズー
皇帝が愛したことでも知られる中国原産の小型犬。
中国語では獅子狗(シーズー・クー)という。
- シーサー
沖縄の守護聖獣。獅子が訛ってシーサー。だから沖縄のライオンズマンションにはシーサーが飾ってある。
- リチャード一世
12世紀イングランドの王で、その勇猛さからライオンハート(獅子心王)の異名を持った。あきれるほどにそうさ傍にいてあげる。
敵からも騎士として評価されるほど軍事的には傑物だったが、政治的にはちょっと微妙な人物。
- 北条氏康
相模の獅子の異名を持つ戦国大名。「甲斐の虎」武田信玄の好敵手であり同盟相手となる。
「ナポリのライオン」を意味する。故郷のコルシカ島は生まれた当時ナポリ領で、彼の名も「ナポリオーネ」と発音した。
- シシトウ(獅子唐辛子)
先端部分が獅子の頭に似ていることから命名されたそうな。
ギリシア語でカメ(小さな)レオン(ライオン)の意。頭部がどことなくたてがみっぽいからのようだ。
- シンガポール
サンスクリット語で「獅子」を意味する「シンハ」に由来し「ライオンの町」を意味する。
- シンボリルドルフ
ウマ娘にもなった七冠馬で、幼い頃はその気性の荒さからライオンと言うあだ名がつけられた。
【余談】
- 我が子を崖の下に落とす?
獅子は我が子を千尋の谷へ落とす、獅子の子落とし等ライオンを象徴するものとして有名な故事だが、
そもそもアフリカにそんなでかい谷はないし、当たり前だが実際はライオンはそんなことはしない。
それどころか非常に子煩悩で、メスライオンはもちろんのこと、父親も実の子供は可愛がる事で知られている。
- 兎を狩るにも全力を尽くす?
尽くすと思うが、そもそも最初から集団で狩りをするうえでわざわざそんな小さくてすばしっこい生物を標的にするかは不明。
一頭だけであれば全力を尽くして狩り、満腹になったあとはごろ寝するであろう。
- 殆ど痛風にはならない?
同じ肉食系の生き物である恐竜やワニ、鷹や鷲等は痛風になりやすい一方で、ライオンは内臓の分解代謝機能が高く、殆ど痛風にはならない。
- 猫にマタタビ
ネコ科の大型動物はマタタビやキャットニップといったものが効き難い種類が多い*5のだが、ライオンはこれらが非常に効きやすい。
相応の量を与えられると猫のようにゴロゴロと可愛げのある姿を見せる。
- たてがみが生えたメス!?
実はたてがみが生えたメス個体が存在する。
2020年の時点で世界中に5頭が確認されており、競合相手であるハイエナなどは外見からオスが出張ってきたと勘違いして獲物から手を引くため、たてがみが生えた個体の所属する群れは狩りの成功率が他よりも高いようだ。
原因は遺伝子の突然変異やホルモンバランスの影響など諸説存在するが今もって不明。また、飼育下では後天的にたてがみが生えてきたメスライオンの事例も報告されている。
ドキュメンタリー制作で国際的に有名なナショナルジオグラフィックでは、野生下にてオスとこのたてがみが生えたメスが交尾しているという、傍から見たらアッー!な状況にしか見えない写真が紹介されている。
追記・修正は崖から突き落とされてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 何年か前に、テレビで中国の動物園で『ワン』と鳴くライオンが出て家族で大爆笑した記憶がある。せめてネコにしとけよ。 -- 名無しさん (2018-07-17 22:13:09)
- 動物園で活発に動くトラやジャガーに対してあくびしながらのらりくらりしてるライオンを見て育ったから小さい頃は百獣の王感がなんとなく湧かなかった思い出 -- 名無しさん (2018-07-17 22:48:08)
- 最強は過大評価だな。ゾウ、カバ、トラと言った強豪達を単体でも余裕で倒せるくらいじゃないと最強とは言えんな。 -- 名無しさん (2018-07-17 23:04:18)
- バーバリーの最大サイズならトラは普通に勝てると思われる。ゾウ?カバ?無理。最強タグはあくまで創作とかのイメージの話だと思うよ。 -- 名無しさん (2018-07-17 23:16:17)
- まあビジュアル的にはゾウとカバよりトラとライオンの方が受け良いし、最強であって欲しいという願望は分かる。 -- 名無しさん (2018-07-17 23:30:24)
- ライオンがモチーフのビーダマンがあったな。持ち主は百獣の王を110の王と勘違いしていたが。 -- 名無しさん (2018-07-18 09:49:20)
- デカさこそ正義の野生フィジカルにおいて象に勝つとか絶対無理だしな -- 名無しさん (2018-07-18 09:58:57)
- クズリの様に木の上から奇襲仕掛けて延髄や脊髄を素早く噛み砕く暗殺戦法が取れる動物だったなら、バーバリーやシベリアくらいの体格が有れば行けたかもしれない。 -- 名無しさん (2018-07-18 10:21:06)
- 野生動物にとって、自分の血筋を残す上で最大の障害になるのは、餌も生息域も完全に被っている「血が繋がってない同種」だから、(自分のじゃない)子殺しは残酷ではあっても理に適っている。 -- 名無しさん (2018-07-18 10:56:56)
- 負けが込むと鬣の色が薄くなっていく -- 名無しさん (2018-07-18 11:18:42)
- 舐め合ってもライオンは強い -- 名無しさん (2018-07-18 15:16:18)
- 幻獣だとミルメコレオの情けなさが際立つ -- 名無しさん (2018-07-18 15:38:06)
- ミルメコレオは散々馬鹿にこそされるが、解釈によっては草も肉も消化できないが物理的に噛むことはできる→消化はできないので空腹→凶暴化しさらに暴食という悪循環により、モンスターパニックの主役張れる程度の戦闘力はあるので、「やーいお前の母ちゃんアーリンコー!」などというと襲われるので注意 -- 名無しさん (2018-07-18 16:32:19)
- シシバナヘビのシシは猪のシシであって獅子のシシではないぞい -- 名無しさん (2018-07-18 23:31:10)
- 「獅子ってつまり獅の子だよね? じゃあ、獅ってどういう意味?」という疑問をたまに見かけることがある。 -- 名無しさん (2018-07-18 23:38:23)
- 獅(シ)だけでライオンのこと。サンスクリット語のライオンを意味する「シンハ」に対応する「師子」に犭がついたとかなんとか。中国といえば、幻獣の獅子と狛犬の関係にも触れるのもいいかもしれない -- 名無しさん (2018-07-19 00:20:33)
- 百獣の王も所詮ネコ科のサガには勝てないようで、テレビの企画で巨大ネコじゃらしで思いっきりじゃらされてたw -- 名無しさん (2018-07-19 06:47:45)
- 餌と戸締りさえ気を付けていればとりあえず生きててくれるから実は動物園の動物の中では比較的世話が簡単な部類で、新人飼育員が最初に担当することも多いんだとか -- 名無しさん (2018-07-19 19:11:53)
- トラの項目は2011年からあったのにライオンはつい最近までなかったのね -- 名無しさん (2018-07-19 21:27:56)
- 鬣は首の保護 交尾の時間と回数が長くて多い -- 名無しさん (2018-07-20 06:03:04)
- 一応夜行性なんで昼間雄がぐうたらしてんのは夜動いてるからだそうな -- 名無しさん (2018-07-20 17:47:29)
- 昔読んだ本に、ライオンは群れで狩りをするから、単独で狩りをするトラと1対1で戦ったら負けるって書かれていたのを覚えてる -- 名無しさん (2018-07-20 18:02:37)
- 記事に「重い腰を上げて」とあるけど、オスのライオンは本当に体が重いから、獲物を追い回す狩りには向かないって話は聞いたことがある。ただ、もちろんパワーはあるので向かってくる相手を迎撃するとか、喧嘩をする分には強いとか。 -- 名無しさん (2018-07-21 22:19:29)
- 腹が減りすぎるとリクガメを襲う -- 名無しさん (2018-07-23 15:13:11)
- 「おそとでごろごろしてたいな~」 -- 名無しさん (2019-03-08 16:11:19)
- 食用の獣やその肉を意味する古語「しし」との関連が気になる。どう考えても食う側と食われる側が逆なんだよなあw -- 名無しさん (2019-07-30 10:27:15)
- 、 -- 名無しさん (2019-07-30 14:24:18)
- リチャード一世の説明ワロタ -- 名無しさん (2020-02-12 13:50:11)
- 名前の元ネタは星座だけどガンダムWのリーオーの獅子の名を持つ量産機ってのは面白いよな。 -- 名無しさん (2020-07-11 23:39:31)
- テレビではやたらと「実は弱い!」扱いされがちだがああいうのは意図的にメスとオスを曖昧に語っているケースが多い。立派なオスはメスがロックしてさえいれば水牛の頚椎すら叩きおるし、地域によっては小柄なキリンやゾウの子」扱いされがちだがああいうのは意図的にメスとオスを分けていないケースが多い。立派なオスはメスがロックしてさえいれば水牛の頚椎すら叩き折るし、地域によっては小柄なキリンやゾウの子供すら少ない個体数で狩ってしまう。なお足の速さはお察し -- 名無しさん (2021-01-18 22:06:42)
- 雌のライオンは速く走ることに特化してるのでパワーが弱いので真っ向勝負ではあまり強くない。「ライオンは実は弱い!」みたいに言われる時はだいたい雌ライオンのエピソードが紹介される。いっぽう雄のライオンは足が遅いかわりにパワーは凄まじくて真っ向勝負なら非常に強い。 -- 名無しさん (2021-12-06 02:03:48)
- それは一匹では弱い的な意味で紹介されているのでは……。ほら、単体で最強的なイメージがあるから、強い動物って。ワニとかもそうだけど。それが集団じゃないと獲物一匹もかれないんじゃ、弱い扱いってだけでは。 -- 名無しさん (2021-12-28 21:24:09)
- ラッコみたいにリアルでお目にかかれないことになるのかなあ -- 名無しさん (2023-08-11 00:01:27)
#comment
*2 近年の研究では、言うほど巨大ではなかったという説も出ており、むしろ肩の高さでは低い方だったともされる
*3 1万年以上前の更新世にユーラシア大陸に生息していた、絶滅種のライオン
*4 ホワイトライオンも飼育されている
*5 実際はマタタビの成分がメスの性フェロモンに近いせいなので性差でも違いが有るのだがそこら辺に触れない人が多い
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