マリンハンター(漫画)

ページ名:マリンハンター_漫画_

登録日:2016/01/26(火) 23:35:10
更新日:2024/01/18 Thu 13:50:44NEW!
所要時間:約 13 分で読めます



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21世紀末、世界が海に沈んだ。

巨大隕石の衝突が原因と言われているが、根拠はない。

そして世界は、海洋新時代を迎えた___



『マリンハンター』とは、大塚志郎による漫画作品である。
2007年に『週刊少年サンデー』で短期集中連載として掲載された後、同年35号から正式連載に昇格。
しかしわずか1年で打ち切られてしまった(単行本は全5巻)。
作者によれば打ち切りの理由は、読み切りだった頃にお色気描写について反響が大きかったため、
「サンデー至上最セクシーな漫画」を目指したところ、読者がものすごく引いてしまったの原因らしい。
作者のデビュー作でもあり、次回作の『阿鬼羅』には本作の登場人物がスターシステム的に登場するほか、
現在の大塚氏はpixivで「うみはん」なるHNを名乗っている。
爽快な海の描写は、後に水族館漫画『あくあわーく』で活かされることになる。


え? ワンピース? ウォーターワールド? 知らんな!
しつこいくらいに動物の能力を紹介する漫画を他に知ってる? これが元祖だ!(多分)



あらすじ

海洋新時代を迎えた22世紀。世界は、フィッシュハーフ(FH)と呼ばれる新人類が支配していた。
ホオジロザメの能力を宿したFHの青年・シャークは、帝国海軍に付けられた拘束具「ツリバリ」を解除するため帝国近海を彷徨っていた。
そんなある日、シャークは海賊に捕まっていた少女・グッピーを助けた際、ひょんなことからツリバリの「主」をグッピーに書き換えられてしまう。
こうしてグッピーはシャークから離れなくなってしまい、二人は帝国海軍本拠地をめざし船旅をすることとなる…。


世界観

冒頭で示した通り、本作は作画の都合とかではなく地球の大半の陸地が海面下に没している。
そのため、帝国軍を除く人々の生活水準はあまり平成時代と変わらず、銃器すら一般人にとってはオーパーツ扱いされている。
海中には微細な毒素が含まれており、水中生物は巨大かつ醜悪な怪獣に進化を遂げている者も多い。
また、小魚は汚染されたプランクトンを食い、肉食魚はその汚染物質が溜まった小魚を食うため、次第に毒が増えていく。
この「生物濃縮」で魚介には毒が溜まっているため、一匹や二匹食っていく分には問題ないものの、長年摂取し続けると中毒で死に至る。
(中毒症状が出るのには個人差があり、少なくとも2~3年間毎日食べても大丈夫なようだ)
そのため、本作における一般人はあまり長生きできないという設定になっている(マネキが野菜や果物を作ることに執念を燃やしているのもそれが原因)。


この世界における海は「大海流」と呼ばれる巨大な海流で7つに分割されており、(打ち切りのせいで)シャークたちが旅をしているのは
第三海「アトランティック・オーシャン」と呼ばれる、最も怪獣の少ない海域である。



用語解説

帝国

地球を支配している国家。皇族はシロナガスクジラのセタシアン。


フィッシュハーフ(FH)

秘薬「オーシャンドラッグ」の服用により、低確率で発症する、海洋生物の能力を宿した肉体を有する人間。
これ以外にも、低確率ではあるが生まれつきFHとして覚醒する者もいる。
FHは人間を凌駕する身体能力を有し、水中でも長い間の活動が可能(一応哺乳類のため、エラ呼吸が出来るわけではない)。
多くはあまり人間離れしていない外見だが、キューブやバショウのような化け物にしか見えないものもいる。
作中では魚類、海生哺乳類、軟体動物、甲殻類、海生爬虫類のFHが登場している。


「サメ」

鮫のFH。最も凶暴なFHであり、楯鱗と呼ばれる硬い鱗を保有している。
高い身体能力と嗅覚を有し、血の臭いを嗅ぐと反射的に暴走し、動いているもの全てを殺戮本能の赴くままに死滅させる。
「サメ」は多くの大犯罪や災害を引き起こしており、帝国海軍にとっての悩みの種でもある。


セタシアン

FHの中で、鯨類(クジラ、イルカ、シャチ)の能力を有する者の事。
全身の毛孔から取り込んだ空気を放出することが可能であり、掌から一転集中して放つ「ブロウ」は攻撃にも使用可能。
この特性を利用し、体を空気の膜で覆う「スーパーキャビテーション」を行うことにより、水抵抗をゼロにした水中戦闘を可能としている。


ツリバリ

帝国海軍の作成した拘束具。
一見ただのデカい針だが、実は「サオ」と呼ばれる本体とセットになっており、伸縮自在のエネルギーの糸でつながっている。
付けられた本人は、いかなる手段を用いても取り外すことは不可能であり、引っこ抜こうとすると高圧電流が流れる。
しかし、最初に触った人間は疑似的に「サオ」になってしまうため、拘束者はその「サオ」となった人間の動きに
さながら鼻輪を付けられた牛のように随従してしまう。作中ではグッピーとバレンヌがこれに該当する。



登場人物

シャークと愉快な仲間達

○シャーク
主人公。ホオジロザメのFH。16歳。背中には大きな背鰭がはえ、胸と前腕を楯鱗が覆っている。
生まれは南海の人工島・デポン島だが、ホエール一派の襲撃を受けて島民を皆殺しにされ、絶望と憤激でFHに覚醒。
そのまま海兵たちを瞬時に全滅させてホエールに襲い掛かったところで返り討ちに遭い、ツリバリを付けられた。
本人の談によれば、一時期海軍にも身を置いていたらしい。
過去もあって非常にぶっきらぼうで冷徹な性格だが、正義感が強い所もある。


能力『ホオジロザメ』
軟骨魚類の中でも最も狩猟に適した体を有する、海の狩人。
サメの能力を宿す者は、いずれも血の臭いを嗅ぐことで発狂、暴走するという悪癖が存在する。
魚類最強のハンターであるホオジロザメの力を有するシャークには、その能力が極限まで凝縮されて詰まっている。

  • 怪力…顎の力が1tを超える鮫の筋力。素手で鉄球をも砕き、巨漢を軽々と吹き飛ばすほどのパンチ力、凄まじいスピードを有する。
  • 嗅覚…鮫の持つ嗅覚。希釈した体液をも一瞬で嗅ぎ分ける。
  • 楯鱗…銃弾をも弾き返す強固な鱗。持ち前の怪力も合わさり、マヒマヒの棍棒を軽々と受け止めた。
  • ローレンチーニ…鮫の頭部に存在する特殊な器官。オルカとの戦いで目覚め、マネキとの特訓で完全に会得。
    周囲の生物から発せられる生態電流を感知することで、見えない相手の動向や、攻撃の先読みを可能とする。
  • 鮫の牙…手の楯鱗が変形することで生まれるシャークの最終兵器。遠方の壁をも一撃で断ち割る。

○グッピー=リック・テイル
本作のヒロイン。14歳11か月。毎回あまりにひどい目に遭うためネットでは話題騒然、サンデーにはマジで苦情が相次いだとのこと。
巻末オマケ漫画ではアサルトライフルを携えて「大塚ぶっ殺す」と暴れ回っていた。
長い間陸上で生活していたため船の生活に慣れておらず、しょっちゅうシャワーや水浴びを要求している。
実は帝国海軍の被験者であり、幼少期に海軍から民間に預けられていた。シロナガスクジラ型セタシアンの因子を保有している。


作者の次回作『阿鬼羅』には人魚刑事として登場。


○シジミ
ヤドカリのFHの少女。冷静な性格。語尾に「カイ」を付けるカイ。マネキから女と認識されない唯一の人物。
元は捨て子だったが、食糧島管理人のジジィに拾われ、ジジィ亡き後も食糧作りを手伝っていた。
しかし海軍に食糧島が見捨てられたことを知ると補給を拒み、憤激したトノに食糧島を破壊されてしまう。
トノがシャークにぶっ飛ばされた後はシャークの船に乗り、「大地」にジジィの遺した植物の種をまくために新天地を捜す。
作者の次回作『阿鬼羅』にも貝の妖怪刑事としてほぼそのままのキャラで登場。


能力『ヤドカリ』
甲殻類。エビからカニに進化する途中の生物とも言われている。
シジミの能力は、戦闘経験が無いため、その保有する殻に隠れるというだけ。
しかしその硬度は鉄を砕くシャークのパンチでもびくともしない程。
中にいろいろな物を貯めこめるらしい。


○ナッちゃん
グッピーが手なづけたプチナガスクジラ。手乗り鯨。
仲間とはぐれてイルカにいじめられていた所をグッピーに保護された。シャークにはなぜか懐かない。



蛮人老一派

○蛮人老
ウミガメのFH。シャークの師匠。
既に老人だが、全ての海洋武術を身に着けた武術の達人であり、シャークを素手で吹っ飛ばすほどの腕前を持つ。
関西弁で話す愛煙家の好々爺であるが、シャークに「護れないようなものを船に乗せるな!」と一喝するなど性格は高潔。要はスケベじゃない亀仙人
様々な海の知識に長けており、普段は大海亀の背中に家を建てて暮らしている。


能力『ウミガメの一種』
海亀は本来水中生活に適した体に進化したため、リクガメのように甲羅の中に手足や首を納めることはできない。
しかし蛮人老は普通に首や手足をひっこめることが出来るため、恐らくは絶滅種がモデルではないかと思われる。作者が知らなかっただけではないだろう
海亀は素早く泳ぐために筋肉も発達しているため、彼もこのような高い身体能力を持っているのだろう。



○マネキ
シオマネキのFH。蛮人老の弟子で、年は若いがシャークの兄弟子に当たる。和装に黒髪ポニテ。語尾に「カニ」をつけて話すカニ。
頭身こそシジミと同じギャグ漫画時空のキャラだが、単純なスピードや格闘技術はシャークをも凌駕する。
しかし幼いため極端に女性には弱く、特にグッピーに関しては乳首もおま○こも諸事情でガン見してしまって以来ベタ惚れしている。
途中でMに目覚めた。
作者の次回作『阿鬼羅』でもカニの妖怪刑事という設定でそのまま登場。


能力『シオマネキ』
左右非対称な大鋏を有する、干潟に生息する蟹。
マネキは身体に不釣合いなほど巨大な左鋏を宿しており、これを羽織りの袖で隠し相手を欺いた隙を突き、
強力かつ迅速な鋏の斬撃・打撃を加え撃滅するのを得意としている。
なお、この鋏は出し入れが自由であり、非戦闘時にはジャンケンだって普通にできる。
必殺技蟹光閃。アホかと。



○マキシマム・ボーン
タツノオトシゴのFH。「世界平和」(読めない)を夢見て尽力している正義海賊で、性格は優しいのだが外見はどう見てもバケモノ。
目当てにシャークを襲撃するがアッサリ敗北し、その後も5日連続で勝負を挑むが当然全敗し退散。
その後紆余曲折あってマネキに弟子入りした。


能力『タツノオトシゴ』
得意な形状の魚であり、ボーンが有している能力は骨板と尾びれ。
骨板は鱗とは異なり、全身の皮膚が変形したゴムのように柔軟かつ強固な組織であり、鮫の楯鱗には及ばぬものの高い硬度を有する。
また、尾びれは伸縮自在であり、カメレオンのように絡みつかせることも出来る。




帝国海軍

○ブルー・ホエール
階級は少将。本作の事実上のラスボスであり、海軍では英雄と呼ばれている。皇族の末裔。
最強の戦力を有するアトランティック・オーシャンの守り人であり、子供でもその名は知っているほど。
極秘任務を受けてデポン島を壊滅させた張本人であり、シャークにとっては最大の敵。
敵に対しては無辜の人民であろうが冷酷に殺すが、部下を失ったことを「自分の責任だ」と発言するなど、仲間思いでもある。
ハンマーヘッドを始めとするサメのFH達を倒すため、シャークを海軍の最終兵器(や○ざ風に言うと鉄砲玉)に仕立て上げようとしている。
最終話でシャークにぶん殴られて吹っ飛ばされたが、後述の同人誌によれば一命をとりとめたようで入院中らしい。


能力『シロナガスクジラ』
海中最大の生物であり、有史以来地球最大の哺乳類。
彼らは大量の空気を肺に取り込み、海中で空気の滝を作り上げ獲物を追い詰める習性を持つ。
体に取り入れられる空気の量はセタシアンの中でも最大であり、ホエールは一呼吸で竜巻を起こすことすらできる。
類稀な格闘技術と圧倒的なパワー、そして天変地異の如きブロウの力で敵を殲滅する。



○スペック博士
ホエールに付き従う女性科学者。眼鏡をかけている。元海軍特殊戦闘部隊所属であり、FHとも渡り合えるとのこと。
シャークにツリバリを付けた張本人。



○オルカ
階級は大尉。鯱のセタシアン。海はシャチに乗って移動する。
マリントルーパーだがふっはっくらえは使わないし、イノセンスは宿してないし、スケィスも持っていないっつーの。第一金髪だし。
海軍一の剣技を有し、脚にもを括り付けたブレイクダンスと融合した絶技「四刀流」の使い手。もうそれ鯱関係ないよね?
家族をハンマーヘッドに虐殺され、「サメ」への怒りで海軍に志願した。ホエールのことを慕っている。
青竜刀、サーベル、ニホントウ(×2)、長ドス(×2)の計6本、合計6㎏(推定)のを常に携帯している。
シャークの過去を知ったことで敵愾心とホエールの治世への疑念を抱き、一時共闘する。


能力シャチ
海で最も獰猛なハクジラの一種であり、地球全ての哺乳類の中で最も広域に生息している動物でもある。
パワー、スピード、タフネスの全てにおいてホオジロザメと双璧を成す、もう一つの「海の狩人」。
体格や知能はホオジロザメを遥かに凌駕し、その凶暴性は勝るとも劣らない。
オルカはシャチの保有する爆発的な跳躍力と回転力を活かし、相手を完膚なきまでに切り刻む。
なお余談であるが、このマンガ連載終了後にシャチがホオジロザメの天敵であることが判明した。



○ハリー
階級は少佐。ハリセンボンのFHだが、戦闘描写は無い。
「針千本呑まされたくはない」がモットーで、を吐くことを何よりも嫌う誠実な性格だが、策謀に掛けては右に出るものはいない智将。



○アゴシリー
階級は大尉。コブダイのFH。粗暴な性格で、頭突きで殺した者の頭蓋骨を腰から提げている(最低でも13人以上)
シャークを捕まえて自分の部下にして死ぬまで働かせようとしたが、グッピーが先にツリバリに触ったせいで計画は頓挫。
グッピーを殺してシャークを奪おうとしたものの、血の臭いを嗅いで暴走したシャークに殴り殺されてしまった。


能力『コブダイ』
スズキ目ベラ科タキベラ亜科に属する大型の魚。オスは頭蓋骨がこぶ状に盛り上がる。
アゴシリーはこの頭蓋骨を使い、シャークのパンチをも受け止めるヘッドバットを使っていたが、勿論本物のコブダイはそこまで石頭ではない。



○トノ
階級は中佐。マラプテルルスのFH。でっぷりと太った巨漢で、オカマ言葉で話す大食漢。
シジミのいた食糧島を荒らし回り、シャークにぶっ飛ばされた。


能力『マラプテルルス』
南米に生息する淡水魚。一般にデンキナマズと呼ばれる発電魚の一種。
トノはこれを活かした強力な発電(ただしツリバリで電流慣れしていたシャークには通じなかった)の他、
ハンディチェーンソーの起電にも使用している。



○マヒマヒ
階級は不明で、閑職である検問所に飛ばされていた「死人喰」の異名を持つ海兵。シイラのFH。
上官殺しの噂が断たない粗暴かつ悪辣な大男で、無能力者のグッピーに手を挙げるなど短気で残虐な性格。
シャークに敗れた後は恐慌状態に陥り、いつの間にか海軍を辞めていた。
その後イカ野郎と組んでキューブのシャーク捕獲作戦に協力するが、割って入ったオルカに一蹴される。
ちなみにマヒマヒとはシイラのハワイでの呼び名のこと。


能力『シイラ』
スズキ目シイラ科。「万力」の異名を持つ大型肉食回遊魚。マヒマヒの異名「死人喰」は、水死体を貪り食うという西洋の噂話から名づけられたもの。
その筋力を活かし、マヒマヒは石製の棍棒二刀流で相手を打ち据える。その一撃は甲板に穴をあけ、爆風が十数m先まで到達するほど。



セブン・トリトン

海軍の特殊専門部隊で、6人のFHと1人の指揮官で構成されている。長くなるのでリンク先を参照。



海賊

○タコスネイク海賊団
グッピーを攫った海賊団。冒頭でいきなりシャークに鉄球を投げつけて殺害しようとしたが、あっという間に返り討ちにされた。
伸びているうちにアゴシリー一味の攻撃を受け船ごと海の藻屑と化した。


○モンガラー
はーい☆ミンナのアイドル、オレちゃんだヨ。オレちゃんはモンガラカワハギのFHなのサ☆
オレちゃん、ちょーっとばかし用心深い性格だからヨ、部下もたまに自室のトラップにかけて死なせちゃったりするけど、
これはそんなことにも気づかないようなおバカちゃんな相手が悪いよネ?
だってオレちゃんに仕事を依頼したハリー少佐は避けてくれたんだしサ。
海賊家業やっちゃァいるケド、オレちゃんはとっても明るくてはつらつとしている好青年なのサ。
趣味は美少女フィギュア作りだゼ。ハマると楽しいんだヨねコレ。好物はお・い・し・い焼肉だヨン。
ハリー少佐から依頼されてシャークの情報を聞き出すために、チョイとばかしグッピーたそとO☆HA☆NA☆SHIしていたダケなのに、
空気の読めねーシャークのヤロウに邪魔されちったイ。
オレちゃんの出番はコレだけダケド、もうちょい出しても良かったと思うんだケドなー。


能力『モンガラカワハギ』
フグ目モンガラカワハギ科の熱帯系海水魚。
外見は鷹揚に見えるが性格は凶暴で、ひれの棘や鋭い牙で同族であっても攻撃する。


○チーム・イカロス
バァバの島を襲った、ニセFHで構成されたヘボ海賊団。たぶんイカ娘にすら勝てそうにない。


○キューブ
凄腕の賞金稼ぎ。ハコフグのFHであり、人間離れした外見をしている。
シャークに敗れた海賊や脱走海兵、犯罪者などを集めた武装組織を結成し、シャークを殺して賞金を手にしようとしていた。
味方でも使えないと見るや即座に殺してしまう冷酷な性格。
後述する力でシャークを仕留めようとするも、思いもよらぬ戦法で敗れ去る。


能力『ハコフグ』
ハコフグはフグの中でも珍しく、内臓にテトロドトキシンを持たない。ハコフグの持つ毒は皮膚から垂れ流しにされ、興奮すると周囲の海水を汚染する。
フグのFHの特性として、体内に毒を貯蔵するというものがあり*1、キューブはあらゆる毒を体内に貯蔵し分泌させることが出来る。
また、ハコフグはタツノオトシゴ同様に骨板で覆われた硬い身体を持っており、
キューブはシャークのパンチに20発耐える(後に50発と嘯く)とまで豪語していた。



○ハンマーヘッド
最強最悪の暴獣。その名の通りシュモクザメのFH。
セブンシーの一つ「パシフィック・オーシャン」の人工の9割、地球上の全人口の1/10を滅ぼした「魔鎚の虐殺」の張本人。
海軍にとって、目下最大の敵。


能力シュモクザメ
シュモクザメの特異な形状の頭部の中は、軟骨魚類で最も発達したローレンチーニを有している。
もし連載が続いていれば、ローレンチーニの力でシャークや海軍を圧倒していたことだろう。



一般人

○ナノカ
デポン島の少女で、シャークの幼馴染。海軍によって殺害される。


○マコ
シャークの妹。海軍によって殺害されたかに思われたが奇跡的に息を吹き返し、シャークを繋ぎとめる「サオ」の人柱にされた。


○食糧島のジジィ
食糧島の管理人ファンシーなグラサンをかけたオッチャン。
捨て子だったシジミを育て、こんな二枚貝みたいな名前を付けて本当の娘のように可愛がっていた。
長年に渡る魚の食べ過ぎで中毒を起こしてしまい、シジミに心配されるが、それは近海の人々に渡す野菜や果物に手を付けず、
少しでも多くの人に食糧を渡そうという決死の思いあってのものだった。
落命後もその思いは、遺した種子、そしてサングラスと共にシジミに受け継がれた。


○バァバ
別に↑のジジィとは無関係な老婆。人工島で孤児達を育てている。SF物でありがちな「なぜか東北弁で話す田舎の老人」キャラ。





【余談】


後年、pixivにて作者・大塚が勝手に続編「アナザーマリン」を執筆している。


また、大塚氏は「漫画アシスタントの日常」第2巻において、「ペンネーム うみはん」という漫画家を登場させ、
「苦節7年で始まった週刊連載が禁じ手(エロ)に手を出したのが原因でわずか半年で打ち切られてしまい、商業誌の舞台から姿を消した漫画家」
という自虐ネタを披露している*2



「追記・修正頼むわね❤」
「知るか。てめえでやれ。」
「これからもよろしくお願いしますカイ。」


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  • 懐かしいな、「女の薄皮の味!」ってセリフがすごい頭に残ってる -- 名無しさん (2016-01-27 06:46:26)
  • 大好きな作品だったんだけどそんな苦情出てたのか。グッピーちゃんのおかげでソフトリョナに目覚めました -- 名無しさん (2016-01-27 09:40:59)
  • この作品の海賊はロクなやつがいねー…。モンガラーもうぜー…。 -- 名無しさん (2016-01-27 09:59:36)
  • 背中焼かれる系ヒロインとは -- 名無しさん (2016-01-27 11:25:45)
  • ↑ある意味かわいそー -- 名無しさん (2016-01-27 12:06:54)
  • あったなーこれ…確かに妙にエロかった -- 名無しさん (2016-01-27 18:48:45)
  • シジミちゃんのこともっと書いてほしいな~(o^-^o)名前に対して怒ると、シジミちゃん回転アタックするんだよね(笑) -- 名無しさん (2016-01-28 09:14:59)
  • ↑5 マキシマム・ボーン「えっ…?オレは…?」 -- 名無しさん (2016-01-28 10:04:32)
  • そういや、何で蛮人老さんもなぜかバァバと同じ方言(関西弁)喋っているんだろう(?_?) -- 名無しさん (2016-02-15 18:56:50)
  • 続編決定オメ(公式同人だけど) -- 名無しさん (2016-04-19 10:05:17)
  • ↑ほしいな~漫画 -- 名無しさん (2016-05-10 14:28:28)
  • オルカがアレンなら、マネキくんは神田ユウか? -- 名無しさん (2016-12-03 20:56:47)
  • そういや、シャークたちは海で魚を取って食べてるけど大丈夫かな?魚には毒が入っているてしょ? -- 名無しさん (2016-12-17 13:01:13)
  • ヒロインのグッピーにはネオンって義理のお姉さんがいるだよね。赤ん坊の頃のグッピーを預けて育てていたとのこと。ネオンさんのことも書いてください。あと、オルカの家族も。イノセンス‼ -- 名無しさん (2017-01-05 14:52:02)
  • もしもアニメ化行ってたら、シャークの声優は中井和哉(なんとなく銀魂の土方に似ている)で、オルカが中村悠一でシジミちゃんがこおろぎさとみでいいかな~? -- 名無しさん (2017-04-21 21:11:34)
  • シジミの時に魚人って言葉が出てきてそれFHとなんか違うの?って思ってたけど結局FHってことでええ感じ? -- 名無しさん (2019-06-26 11:27:10)
  • 遅レスだが、プチナガスクジラのナッちゃんも次回作「阿鬼羅」に登場していたって聞いた事あるぞ。 -- 名無しさん (2020-11-02 06:48:58)
  • 読み切りの時は確かにエロはなかったな… -- 名無しさん (2023-03-23 19:58:18)

#comment

*1 世界観の所で述べた「生物濃縮」を参照。フグなど、一部の生物は取り込んだ毒素を体内に蓄積できる。
*2 実際は上述の通りマリンハンターは1年ほど続いており、その後も大塚氏は何作か漫画を発表しているためここまで酷い末路は辿っていない。

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