暗黒の騎士ザガーン

ページ名:暗黒の騎士ザガーン

登録日:2014/11/18 Tue 20:20:20
更新日:2023/12/21 Thu 13:37:57NEW!
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dm デュエマ七英雄 デュエル・マスターズ 闇文明 デーモン・コマンド 基本セット 双極篇 スーパーレア ハズレア カスレア dm-01 デュエル・マスターズ七英雄 暗黒の騎士ザガーン 覇王ブラックモナーク つまらん奴 最強クリーチャー 暗黒の騎士 騎士 ザガーン様 準バニラ ツインパクト エクストラウィン 一方的に勝つに決まっている ネタカード 宮城一貴 デュエル・マスターズ プレイス コマンド 闇コマンド デュエマ 龍魂珠被害者の会 闇文明のクリーチャー ツインパクト化 暗黒の騎士ザガーン/「一方的に勝つに決まっている」





「つまらん。やつを戦場に出したら、一方的に勝つに決まっている。」





《暗黒の騎士ザガーン》はTCG・「デュエル・マスターズ」のクリーチャーである。



概要

DM-01で収録されたデーモン・コマンド


外見は右手に大剣を携えた、全身白骨のケンタウロス型の魔人。
暗黒の騎士という名前だが当時ナイトは存在していないのでナイトではない。まあナイトだったらどうよって話ではある。


上のフレーバーテキストは初出時のもの。ブラックモナークの信頼をひとえに受けたかなりの実力者であることが推察されるだろう。
…だが、現実は非情であった。


暗黒の騎士ザガーン 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
W・ブレイカー

WBを持つだけの準バニラ。しかもそのパワーはわずかに7000。
相手が雑魚ならともかく、当時闇文明戦争を仕掛けているのはパワーに長けた自然文明こんなんで勝負になるはずがない。


一応、なんのデメリットも持っていないデーモン・コマンドという点では割と貴重な存在かもしれない。
だが、闇文明というのは他のTCG闇属性などと同じく、むしろ多少デメリットを負ってくれたほうが逆に扱いやすいという特徴があり、これは評価点にすらならない。
しかもこれが他のTCGならともかく「多少パワーが高いよりは能力を優先したい」デュエル・マスターズというTCGなのが致命的で、こいつを採用せずとも《魔城の黒鬼オルガイザ》《黒神龍ハルヴェルド》など採用できるクリーチャーは多い。
当然というか、後々上位互換も登場するなどしたためにどんどん不遇をかこつことになる。


しかもこんなステータスでありながら、レアリティはまさかの[[スーパーレア>レアリティ(デュエル・マスターズ)]]。おかげで迫力のあるイラストが堪能できるが。


背景ストーリー

背景ストーリーではブラックモナークの腹心として暗黒巨兵マギンとともに自然文明を攻めたデーモン・コマンドのひとり。
だがジャイアント軍相手に敗北を喫してしまい、それが闇文明の後退につながることに。


変遷

今でこそネタカードそのものの扱いを受けているザガーン様だが、そんな彼に1秒たりともまともな活躍をする機会が無かったのかというと、実はそうでもない。


DM-01の時点では《サイバー・ブレイン》などを有するが他の文明に一歩リードしてはいたものの、全体的に見れば5文明の実力にそれほどの差は無く、また前述の通りパワーよりも能力が重要視されるデュエマではあるが、収録カードの半数がバニラ・準バニラで埋め尽くされているDM-01では、中型のバニラ・準バニラが意外な活躍をする事も少なくは無かった。
どれだけしっかりデッキを構築しても現代のブースタードラフトやトッキュー8の様な状況が起こりうる時代だったと言えば、後追いのプレイヤーにも伝わりやすいかもしれない。


スピードアタッカーはおろか進化クリーチャーすら存在しない時期故にゲームの進行速度も今より遥かに遅く、ブロッカーで固めて除去札でコントロールするだけで、マナブーストを利用しないデッキでも比較的現実的に大型クリーチャーの召喚が狙える時代だったのだ。


何より、今ではコモンのクリーチャーが持っていることも珍しくない「W・ブレイカー」は当時は選ばれたクリーチャーだけが持てる能力と言っても過言ではなく、闇を中心としたデッキでは冗談抜きにこのザガーンがフィニッシャーに選ばれる事もあった。
当時は除去の手段が今ほど豊富ではなく、ザガーンの様にパワーしかとりえのないクリーチャーも対処は決して容易でなかったということも忘れてはならない。
(逆に言えば、コモンの《スパイラル・ゲート》や《デス・スモーク》、レアリティが上がると《一角魚ユニコーン・フィッシュ》や《デーモン・ハンド》で相手のファッティを一方的に否定できる水や闇が強かったというのもあるが。)


ちなみに、DM-01時点で他に闇のフィニッシャーになりえたカードは、ザガーンの上位種にあたる《混沌の獅子デスライガー》、
5コストパワー8000という当時としては脅威的なコストパフォーマンスを持つが、味方を2体犠牲にする必要がある《ギガベロス》など。


何はともあれ、彼が使い手の期待を一身に背負い、一方的に勝つ事のできた時代は確かに存在した。
冒頭のブラックモナークの言葉も決して伊達や酔狂ではなかったのである。


…しかし悲しいかな、そのDM-01限定環境こそが彼が一方的に勝つ事のできた最初で最期の戦場であった。
その原因は続くDM-02が記念すべき初登場であり、今やデュエマにおける目玉の一つとして完全に定着している、
先にも述べた新カードタイプ「進化クリーチャー」の登場にある。


弱小クリーチャーを比較的手軽なコストで召喚酔い知らずの強力なクリーチャーに変えることのできる新機軸の登場により、
わざわざ高いコストを払い召喚酔いの分のターンを跨いでまでザガーンの様なクリーチャーを使う必要性が薄れてしまったのだ。
特に、使いやすく能力的にも実用性の高い《大勇者「ふたつ牙」デュアル・ファング》や《クリスタル・ランサー》辺りは当時としては衝撃的であり、
ザガーンを含むほぼ全ての非進化準バニラファッティはその存在意義を否定されたのであった。


それからいつしか、あまりのフレーバーテキストの大袈裟っぷりと実際のスペックの差からネタ人気が生まれ、ハズレスーパーレアとして《アクア・マスター》、《残虐覇王デスカール》と並び称されるようになった。後に3人とも『デュエル・マスターズ七英雄』に列せられるところを見ると相当な人気があったことが伺える。


その後DM-04の《いにしえの超人エンシェント・ジャイアント》のフレーバーテキストに登場。一方的に勝つどころか、いにしえの超人に敗れ、彼をバロムの前に現れてしまう前に誰でもいいから止めろと叫んでいる。ちょっと情けないザガーン様である。
《いにしえの超人》もそこまで強いカードではない(そもそも文明のピンポイントメタなので使いづらい)が、あちらはレアなのでまだ許せる。というかレアに負けるスーパーレアって…あと心配されずともバロム様なら《いにしえの超人》を殴り倒せるし、そもそも効果で焼ける。


DMR-05において、なんと10年越しに上位互換ではなく下位互換の《黒神龍パープル・ランブル》が登場した。
だがあちらはコモン。コモンにスペックで勝てても大した自慢にならないんだよなあ…。
なお、ここまでの間実は純粋な上位互換は出ていなかったりする。闇といえばやはり何らかのデメリットを負っていたり、能力偏重型の大型が多かったためである。


DMX-12「ブラック・ボックス・パック」ではザガーン様がまさかの再録。《アクア・マスター》、《残虐覇王デスカール》という戦友(?)ともども全員スーパーレアという仕様である。レアリティが全く降格されずにこの3枚が再録されたのにはさすがに笑うしかない。
なお同じ七英雄仲間になったイーサンさんも再録されているためブラック・ボックス・パックには七英雄が4人もいることに。なんだこれは。


この時のフレーバーはこの通り。


つまらんやつを戦場に出したら、戦場がどうなるか知っているか?――究極の覚醒者デビル・ディアボロスZZ


元々のフレーバーテキストの文章を引用しつつ句読点の位置を少しずらしただけで、180度違う意味になってしまっている。
ブラックモナーク同様DDZZも当時は存在していない人物だったが、後にドラゴン・サーガで登場した。


そんなこんなでネタにされたザガーン様を愛したプレイヤーによって、ザガーン様が3枚も積まれた「ザガーンビートダウンなるデッキが考案され公認大会で優勝を収める珍事が発生。確実に他のフィニッシャー候補がごろごろいたはずなのだが、愛の勝利というべきか。


その「ザガーンビートダウン」の実態は闇//自然で組まれた変則的な【超次元コントロール】。
肝心のザガーンは単に象徴的存在として添えられているだけに過ぎなかったが、それでも貴重なデッキスペースを1枚のみならず、3枚もザガーン様に計上した上で栄冠を勝ち取ったプレイヤーの実力と勇気(意味深)は素直に評価すべきだろう。
デッキ製作者曰く「妨害しながら打点を揃えて、余裕が持てたらザガーンを戦場に出し、一方的に勝ちます。」とのこと。



ちなみにネタにされる原因を作ってしまったブラックモナーク陛下はついにDMX-24にて御本人が登場なされたが、
その時のシークレットのフレーバーテキストが


つまらん。余が戦場に出たら、圧倒的に勝つに決まっている。 ――覇王ブラック・モナーク


本人の口癖なのだろうか?しかし陛下は覇王の肩書通りにザガーン様とは比較にならない程パワーも効果も上回っており、
大抵は宣言通り圧倒的に勝ってしまう。そんな彼がなぜザガーン様をあれ程評価していたのかますます疑問を持たれることに。単に見る目がなかったか




ザガーン様を脅かす不敬な輩


減退の魔将スクリューマー 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
W・ブレイカー
相手が自身の山札からカードをマナゾーンに置いた時、相手の手札を見てカードを選ぶ。相手はそれを捨てる。

DMR-09で登場。
当時流行していた【ターボゼニス】をメタったような能力を持つデーモン・コマンド。6マナWBP7000とザガーン様と全く同じスペックであった。
効果が強制のため相手が《墓守の鐘ベルリン》を用意していた場合や【カウンターマッドネス】使いであっても発動するのは玉に瑕だが、《墓守の鐘ベルリン》はまあともかく【カウンターマッドネス】使いが減った現環境下においてはそれほどデメリットではない。つまり、言ってみればザガーン様の完全上位互換ともいえる存在だった…。もはやザガーン様の強みはつまらんフレーバーテキストしかなくなってしまったとすら言える。


ちなみにスクリューマーはレア。《いにしえの超人》といい、どうしてザガーン様はレアに負けるのか。



葬英雄 ゲンセトライセ 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン 7000
マナ武装5:自分のターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあり、自分のマナゾーンに闇のカードが5枚以上あれば、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、このクリーチャーをバトルゾーンに出す。
マナ武装7:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに闇のカードが7枚以上あれば、自分の墓地から好きな枚数のファンキー・ナイトメアをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
W・ブレイカー

DMR-15で登場。
いろいろ能力はあるが、とりあえずどれも任意なので何も能力を使わなければザガーン様と変わらない。
このクリーチャーが墓地にありマナに闇のカードが5枚以上あれば、雑魚クリーチャーを1体破壊するだけで場に戻るお手軽仕様。
デーモン・コマンド・ドラゴンなのでザガーン様よりもサポートが優れており、最早ザガーン様が勝てる要素が無いと言っても良い・・・・・・のだが。


このドラゴンであるという点で、完全上位互換とは言い難い部分もあるにはある。それはドラゴンメタの効果を持つ《光器サーシャ》の存在。
サーシャはドラゴン・ブロッカーという能力を持っている事から、ゲンセトライセはザガーン様よりも不利に働いてしまうのだ。
やはり天はザガーン様の味方をしておられるらしい。もっとも、現環境でサーシャが使われる事なんて殆ど無いが。



ZEROの侵略 ブラックアウト 闇文明 (6)
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000
W・ブレイカー
侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを1体破壊する。

DMR-22で登場。
「侵略ZEROを使えずD2フィールドが無ければザガーン様の種族違い、むしろただのコマンドよりデーモン・コマンドの方が上なのでこっちが不利なのでは?」とレジェンドカードのくせに発売前はやけに評価が低かった。
実際はコスト踏み倒しなんかどのデッキも平然とやってくるし、本人の能力不足もデッドゾーンにでも侵略すれば補える。
D2フィールドも同じく侵略ZEROを持つ《デッドリー・ハイウェイ》、S・トリガーを持つ《メメント守神宮》や《サイバーダイス・ベガス》等使いやすい物が出ている。


FORBIDDEN STAR~世界最後の日~/終焉の禁断 ドルマゲドンX》が登場すると封印を外せるカードとしてさらに需要が増えた。





ちなみにDMR-18にはこんなクリーチャーが登場した。


雪精 ティンクル 自然文明 (6)
クリーチャー:スノーフェアリー風 7000
W・ブレイカー

DMR-18で登場したスノーフェアリー風
見ての通り今更どうしようもない様な準バニラで、文明と種族を考えなければザガーン様と似通ったクリーチャーである。
最早何も言うまい。しかしこのクリーチャーのレアリティはコモン。何とまぁ・・・・・・。
嘗てはスーパーレアのスペックだったにも拘らず、それが今やコモン。これぞ世の無情。妥当な評価になったとも言えるが。
なお、自然文明にはDM-01ではSRだったのに、その上位互換がわずか1年後のDM-08でコモンに登場した《デスブレード・ビートル》というもいる。それを思えば13年かかったザガーン様は偉大である。


しかし語る処と言えばそのイラストだろう。スノーフェアリーにしては珍しいパワータイプのクリーチャー。
さぞや立派な男の子(巨大な雪ダルマ)なのかと思ったらその逆。非常に可愛らしい女の子なのである。いやマジで。
こんな可愛らしい妖精が、あの闇文明の先鋭たるザガーン様と打ち合えるスペックを持っているとは驚きである。
ザガーン様が妖精程度のスペック何て事は断じて無い






そして更に時は流れて……




進化したザガーン様


暗黒の騎士ザガーン P 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
「一方的に勝つに決まっている」 P 闇文明 (7)
呪文
相手のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手の墓地にクリーチャーが20体以上あれば、自分はゲームに勝つ。
この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにこのカードをバトルゾーンに出す。

何を血迷ったか、専用の新呪文を引っ提げてまさかのツインパクト


呪文側の性能は、平たく言うとコストが1増えてS・トリガーが無くなった代わりに、条件がやたら厳しいエクストラウィンおまけでザガーン様のコスト踏み倒しがついてくる《デーモン・ハンド》
《デーモン・ハンド》のクリーチャー版である《凶殺皇 デス・ハンズ》がコスト7でパワー2000のW・ブレイカー無しなのを考えると、一番重要なS・トリガーが無いとはいえまあまあのスペックと言えるか。
エクストラウィンを考慮しない場合コスト帯や種族的に対抗馬となるのは《狼虎サンダー・ブレード》か。
こちらは《龍世界 ドラゴ大王》がいても使える代わりに各種呪文メタや踏み倒しメタに引っ掛かりやすいのに対して、《狼虎サンダー・ブレード》は呪文メタに引っ掛からず、ハンターを持つため各種サポートを受ける事ができる、と一長一短な関係にある。
尚、エクストラウィン効果は条件が厳しすぎて達成するのはほぼ不可能。
デッキ破壊系カードを用いれば能動的に狙えなくもないが、その場合でもわざわざこのカードに頼らずそのままデッキを削り切って勝てば良い話だし、【墓地ソース】相手なら刺さる可能性はあるが、そもそも【墓地ソース】相手に20枚もの墓地肥やしを許してる時点でほぼ負け確定と言ってもいいので本当にオマケである。
ちなみにエクストラウィンを達成するとバトルゾーン(=戦場)に出ることすらない。



浄黒接続 ウルガーン UC 光文明 (6)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド 6500
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

ツインパクトになってからしばらく経った後、今度はDM-01弾のSR同士だった《浄化の精霊ウルス》とザガーン様が合体して帰ってきた。
ウルスの特徴であった警戒能力を保有しており、王来編の新能力であるEXライフも所持。
ザガーン様の能力である…あれ、ザガーン様の要素無くない…?
スタートデッキに封入されているカードだけあって、ややシンプルすぎるカードに仕上がっている。


イラストはウルスの上半身をザガーン様の上半身で挟み込み、下半身はザガーン様の下半身を接続しただけ、という非常にグロデスクな容姿をしている。不敬罪




暗黒の騎士ザガーンGR 闇文明 (6)
GRクリーチャー:デーモン・コマンド 7000
W・ブレイカー

DMEX-18で登場。
あれ?何か変わった?とお思いの方はもう一度よく見てみよう。





そう、なんとスペックそのままに超GRゾーンへと転生したのだ!
12枚中最大2枚と狙って出すのは難しい代わりに、GR召喚を行うコストは非常に軽く、低くて2マナ*1でザガーン様が出てくるというのは脅威的だろう。
しかもGRクリーチャーのアタッカーは超天フィーバーのような条件付きのパンプアップ、《ドドド・ドーピードープ》のようなデメリット付きを除けばパワー4000の《ワイラビIV》が関の山なので、GRクリーチャーの中ではぶっちぎりの高スペックを誇る。
《天啓 CX-20》などハイスペックGRクリーチャーに設定されているマナドライブが必要でも無い為、序盤から捲れても全く問題無い。
ここから《無修羅デジルムカデ》などで更に強化されるとなると末恐ろしい物がある。
ついにザガーン様始まったか……?


余談だが、GRクリーチャーとしては上記の通り前代未聞の高スペックであるため、WotC本社は開発陣に対し再三に渡って弱体化を打診していたという。当たり前だ
しかし、ザガーン様のシンプルさを維持したまま強力なカードに仕上げたいという日本側スタッフの信仰心熱意に折れ、本家そのままのスペックでの実装を認めたのであった。



デュエル・マスターズ プレイスでのザガーン様

スマホアプリ『デュエル・マスターズ プレイス』でも、ザガーン様まさかの参戦
流石にレアリティこそコモン以下のBASICへと大幅に格下げされたものの、なんとデュエマの顔《ボルシャック・ドラゴン》や白凰の初代切り札《浄化の精霊ウルス》らと並び、ベーシックデッキセットの中核扱いされている。加えて、ザガーン様のイラストのカードスリーブやプレイングマットまで用意されている。渋くてカッコいいので是非使ってみよう。


更には、五守護の一人・闇の守護者ルカ(初戦)の切り札として大抜擢されている。
なお、特に上方修正はされていないのである程度カードが揃って来るとデッキから抜かれるし、ルカ様もすぐに《憤怒の猛将ダイダロス》に乗り換える。
その為、BASICなので分解もできないしストレージの中で腐っていくかと思われたが……


なんと、にじさんじコラボにて加賀美ハヤトの使うデッキにエースとして再び大抜擢。しかも2デッキ。*2
1つはザガーン4積みの「ミラクルザガーン」。デッキ名になるほどだが、こちらはゲーム外部からブチ込まれる《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が切り札のためやや影が薄め。
もう1つはあろうことかザガーンが1枚も搭載されていない「闇自然デーモン」。どこにザガーン要素があるのかと思われるかもしれないちょっと待ってほしい。
このデッキのハヤトが持つレジェンドスキル「後方覇王面」は「自分のクリーチャーをすべて破壊して、破壊した数だけゲーム外から《暗黒の騎士ザガーン》を召喚する。」というド派手な効果を持っているのだ。
クリーチャーが3体以上いないと発動できないが、発動されたが最後複数のザガーンが並び立つという恐ろしい光景が待っている。
このスキルもあってかDMwikiにはザガーンの投入枚数は「+∞」と書かれている。



そして時は流れ戦国編のカードが収録され始めた時期、唐突にそれは起きた。



戦国武闘会で一方的に勝つために、奴らが大挙してやってくる!!



暗黒の騎士隊長ZAGAAN SR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 8000
バトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーを好きな数破壊してもよい。こうして破壊したクリーチャー1体につき、自分の山札、墓地または手札から《暗黒の騎士ザガーン》1枚をバトルゾーンに出す。
自分の《暗黒の騎士ザガーン》はすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー

デュエプレ人気投票で第一位を獲得し、ザガーン様、満を持しての凱旋。


登場時、場のクリーチャーを破壊した数だけ、手札、墓地、山札からザガーン様を無料で召喚する事が出来る上、呼び出したザガーン様にブロッカーを付与する事が出来る。
シールドは勿論、マナゾーンも呼び出しの対象外になってしまうので注意。マナ埋めは不敬罪
上記のにじさんじコラボにおいて加賀美ハヤトが有していたレジェンドスキル「後方覇王面」に効果がよく似ているが、あちらとは違いあくまでデッキに入れたザガーン様しか呼び出す事が出来ない。代わりに破壊する枚数は任意となっている。
その性質上、効果を十全に発揮するにはザガーン様4積みが望ましい。現環境で6マナ7000の準バニラにデッキスロットを4枠確保するのは非常に難しいと言わざるを得ないので、そこはザガーン様への忠誠心とデッキビルディングの腕でなんとかしよう。
デーモン・コマンドが横並びするので、《悪魔聖霊アウゼス》や《漆黒戦鬼デュランザメス》などのシンパシーG・ゼロ持ち、《超新星ネプチューン・シュトローム》や上司の《悪魔神バロム》などの進化クリーチャーに繋げても良いだろう。
また、場のクリーチャーを任意で自壊させることができるので、破壊効果持ちのクリーチャーと組ませても面白い。
総じていろいろな使い方の考えられるテクニカルなカードとなっている。


こちらはスーパーレアなので入手がやや困難だが、レンタルデッキの「水闇ZAGAAN」でその一方的な性能を堪能することもできた。(現在はレンタルデッキが更新されたので使えない)



余談

英語版のフレーバーテキストはこれ。


"If I were to send him to the field, he'd overwhelm the enemy in an instant. Where's the fun in that?" -Ballom, Master of Death


発言者がブラックモナークからバロムに変わっている。


そして北米版第2期デュエル・マスターズ「Kaijudo」でも登場。


だがそのスペックは…


Zagaan, the Bone Knight Darkness Civilization (6)
Creature:Shadow Champion 7000
Double Breaker

なんも変わってない。
それがどうしたと思うかもしれないが、本来「Kaijudo」というのは全然違う能力にしたり、コストを増やすことが日常茶飯事なので、もとのまま再録される、というのはあまりに珍しいのである。


フレーバーテキストも、


"Were I to dispatch him to field, he would overwhelm the enemy in an instant. And where is the joy in that?" ?Dark Lord Megaria


意訳すると『「つまらん。やつを戦場に出したら、一方的に勝つに決まっている。」――暗黒皇女メガリア』となる。
完全に意識しているとしか思えない。


なおあちらの仕様ではただのレア。まあこのスペックじゃあねえ…。


  • 後に登場した、《デーモン・ハンド》内蔵のクリーチャー《凶殺皇 デス・ハンズ》のイラストは、担当したNAKAMURA 8(中村エイト)氏によると「角と鎧の肩の部分はザガーンをモチーフにした」と語っている。






「つまらん。やつを追記・修正に出したら、一方的に良項目にするに決まっている。」
――覇王ブラックモナーク


「つまらんやつを追記・修正に出したら、良項目がどうなるか知っているか?」
――究極の覚醒者デビル・ディアボロスZZ


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*2 プレイスで彼がザガーンデッキを使って配信していたのが縁と思われる

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