トランジション
トランジションとは、端的に表現すると、あるトリックから別のトリックへの移行動作、いわゆる「繋ぎ」を指します。
トランジションの分類
トランジションは大分類としてユニフィード(両足移行動作)、シンギュラー(片足移行動作)、シークエンタル(足順指定移行動作)の3分類となっており、さらにそこから小分類として細かい動作ごとに定義が規定されています。
例えば、小分類スイングスルーは大分類のシンギュラートランジションの1つですが、小分類スイングスルーにも、バックスイング、フロントスイング、マスタースイング、インサイドスイング等、様々な踏切動作を伴う形態がありますが、「スイングスルー」という用語の定義に満たすものとして、一括りに「スイングスルー」としてまとめて表記される傾向にあります。
トランジションの動作範囲
トランジションのを定義範囲を具体的に表現すると次のとおりとなります。
Aトリックの着地姿勢→(移行動作)→Bトリックの踏切動作または踏切準備姿勢
・最初の技=Aトリック
・次の技=Bトリック
つまりは、トランジションにおいては、第一局面=着地姿勢、第二局面=移行動作、第三局面=踏切動作または踏切準備姿勢の3局面に着目し、分類がなされていると考えることができます。
第三局面について、「踏切動作または踏切準備姿勢」としているのは、用語そのものに踏切動作の意味を内包しているものとそうでないものの2種類が存在しているためとなります。
原則として、シンギュラー、ユニフィードが踏切動作の意味を内包するトランジションであり、シークエンタルは踏切動作を内包しないトランジションとなります。
例えば、「スイングスルー」については、Bトリックのスイング踏切動作の意味を内包するものでありますが、「バニッシュ」についてはBトリックの踏切動作を内包されるものではありません。
同音異義の用語としてのトランジション
トランジションという用語は、スピードやパワーを出すためのセットアップムーブ、、例えばカート、タッチダウンライズ、スクート等、トリックそのものを指すために使用されることもありますが、本ページにおいて説明しているトランジションとは同音異義の用語として考えていただく必要があります。
トランジションの学習・習得の意義
トリッキングとうスポーツそのものについて、コンボの構成が大きな前提にあるということができます。コンボのパターン数について着目すると、トリックという概念のみで考えた場合、トリック×トリックの組み合わせパターン数となりますが、トランジションという概念を加えた場合、トリック×トランジション×トランジションの組み合わせパターン数となり、トランジションという変数を加えた分、多くのコンボパターン数が確保できていると考えることができます。
つまり、トランジションはトリッキングというスポーツそのものに、より多くの選択可能性を与えている概念となります。
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