現代日本において、方言だけで生活している人はまずいない。場面に応じて共通語と方言をある程度使い分けるのが普通であり、筆者も多分に漏れない。ただ、単純に方言と共通語に二分されるのではなく、以下のような段階が存在する。
- 伝統色の強い地域方言:同郷の年配者など、伝統色の強い方言話者と話す場面で。「いぬ」や「〜ますやろ」など、普段自分ではあまり使わない語彙や語法が混ざる。
- 少し共通語化された地域方言:親族や同郷の同輩と話す場面で。筆者の口語のベースとなるスタイル。
- ↑を京阪神の関西弁に寄せたもの:同郷以外の関西圏の人と話す場面で。非関西圏の人相手でも同輩や目下であればこのスタイル。筆者の職場は大阪なので、実際には2よりも多用される。「やーる」「きゃーる」を「いはる・いてはる」「きはる」にしたり、「ほ」から始まる指示語・接続語を「そ」に改めたりなど。親しい仲やくだけた場面では、2との境界がぼやける。また、SNS上での筆者の文体も主にこちら。
- ほぼ共通語:目上との改まった会話や、共通語で話しかけてきたお客さんへの接客場面、関西圏外の旅先での会話場面で。基本的にですます調。常体のトーキョーベンは小っ恥ずかしくって喋っつらんねー。アクセントはほぼ京阪式のままであるため(付け焼き刃の中途半端な東京式を使うぐらいなら、最初から京阪式で通す方がいいでしょ?)、関東の人などが耳で聞くと「関西弁丸出し」という印象になると思われるが、文字に書き起こすと意外と関西弁色は薄い。ただ、「〜やと思います」のように断定の「や」はそのままの場合が多い。
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