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‾かし'こい:「賢明である」という意味の用法がある。
例:「{きょー}わ [ずっ]と [い]えに [いとこ]。{そと} [あ]ついし」「[ほのほ]ーが [かし]こいわ」
訳:「今日はずっと家に居ておこう。外暑いし」「その方が賢明だよ」 -
‾かす=:(米を)とぐ。もっとも、「{お米} [かしといて]」と言われたら、普通はとぐだけでなく炊飯器にセットしてスイッチを押すところまでする。
例:{きょー}わ {おこめ} [かす]の [に]ごーで {ええ}わ
訳:今日はお米をとぐのは二合でいいよ -
‾か'なん:嫌だ。「かなへん」とは言わない。よく似た表現に「‾かな'わん」があるが、「かなわん」は単純な好き嫌いではなく、「たえられない」「やってられない」といった意味を持つ。例えば「{ひと}りで[行く]のは[かなん]」は普通の言い方であるが、「一人で行くのはかなわん」では大げさな感じがする。
例:[ほんなしごと] {だれか}て [か]なんわ[な]
訳:そんな仕事、誰だって嫌だよね
例:[かー] {はいり}よったら [か]なんさかい、{ぴちっ}と {まど} {しめて}
訳:蚊が入ったら嫌だから、隙間なく窓を閉めて -
[蚊に] {かまれる}:「[蚊に]{刺される}」とも言う。「蚊に食われる」は馴染みがない。なお、蚊を主語にする場合は「[蚊が]{刺す}」と言い、「蚊が噛む」とは言わない。
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‾か'まへん:構わない。大丈夫。「かまん」や「かめへん」とは言わない。
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‾かやす=:返す。理解語彙。
例:{はよ} [かやしてき]
訳:早く返してきなさい -
‾かわいら'しい:可愛い。可愛げがある。期待していたよりも小ぶりだな……というような時も冗談めかして「かわいらしい」とよく表現する。
例:[ま]ー [かわいら]しー {まぐろ}や[な](マグロのお寿司を注文したら、写真よりも小さいものが出てきた場面)
訳:まあ可愛いマグロだね -
‾かんが'えて:祖父母宅へ遊びに行って、帰り際に祖父に見送られる際、「[かんが]えて[帰りや]」とよく言われた。「気をつけて」程度の意味であろう。
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‾ききすぎる=:効果がありすぎて却って悪い。冷たいものを食べ過ぎてお腹が痛くなる……のような状況によく使う。
例:[ほんな] [アイス]{ばっか}り {たべて}たら、{おなか} [ききすぎる]ほん
訳:そんなにアイスばかり食べていたら、お腹が冷えすぎるよ -
‾きしくる=:着替えている時に服が引っかかる。髪を櫛などで梳いていて引っかかる。
例:[あー]、[きしくり]よる。[うっとー]しー[シャ]ツや[な]ー
訳:ああ、引っかかる。鬱陶しいシャツだなあ -
‾きずつ'ない:心苦しい。居たたまれない。穴があったら入りたい心境。大勢の人が見ている前でミスをした時など。理解語彙。
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_ぎょーさ'ん、‾ぎょ'ーさん:たくさん。伝統的な発音は「‾ぎょ'ーさん」のようだが、筆者は「_ぎょーさ'ん」と発音するほうが多い。もっとも「ぎょーさん」の使用頻度自体が「‾よ'ーけ」よりも低い。
例:[え]らい [ぎょ]ーさん [こーてき]た[な]ー
訳:えらくたくさん買ってきたなあ -
_きょー'しん:京進。筆者が中高生時代お世話になった塾。2005年に宇治市内の京進で殺人事件があった際、ニュースキャスターが平板型で発音していて強い違和感があった。平板型やと「共振」やん。せめて頭高型で。
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‾き'れい:綺麗。大阪などでは「きれ(い)かった」「きれいなあ」のように形容詞の形で使われることがあるが、筆者(および親族)は「[き]れいやった」「[き]れいや[な]あ」のように形容動詞の形でしか使わない。
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‾ぐっ'ぱ:グーとパーによる仲間分け。掛け声は「[ぐっ]ぱで {ほーい}[ほ]い」だった。決着がつかない時は「{ほーい}[ほ]い」を繰り返す。讃岐弁たん氏にボイスロイドで再現してもらったことがある。
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_くわまえる=:咥える。
例:{あのひと}、[たばこ] {くわまえもって} [まちなか] {あるいと}る
訳:あの人、煙草をくわえながら町なかを歩いてる -
_けーどろ=:鬼ごっこの一種。「どろけー」とは言わなかった。
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_けった=:缶けり遊びの缶を柱に置き換えたような遊び。「けった!」という掛け声をして柱をタッチする。小学時代、字(あざ)のみんなでお地蔵さんの前の広場でようやったなあ。母も子供時代にようやってたらしい。今の子らはどうなんやろ。
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‾ご'いごい:ぐいぐいと力を入れて。ごしごし。
例:[ほんな] [ご]いごい [ふ]いたら、[われてまう]がな
訳:そんなに力を入れて拭いたら、割れてしまうよ -
_ごいっ'と:ぐっと力を入れて勢いよく。または、一度にたくさん取るさま。ごそっと。「_がいっ'と」とも言う。
例:[もっ]と {ごいっ}と [おしてくれ]な [うご]かへん
訳:もっと勢いよく押してくれなきゃ動かない -
‾こそ'ばい:くすぐったい。子供っぽい言い方として、「‾こちょ'ばい」や「‾こしょ'ばい」とも言う。「こそばゆい」とは言わない。
例:[こそ]ばいさかい、[もー] [やめてー]
訳:くすぐったいから、もうやめて -
‾こそぼる=:くすぐる。理解語彙。
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‾ごっつぉ(ー)=:御馳走。食事のあとの「御馳走様」も「‾ごっつぉーさん=」になる。ほぼ理解語彙。
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_こと'ばな、‾こ'とばな:黄色くドロっとした鼻汁。
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_こらえて=:許して。堪忍して。理解語彙。
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‾ごろごろさん=:雷。子供の頃、雷が鳴ると祖母から以下のようによく言われたように思う。
例:[ごろごろさん] [なってるさ]かい、[へそ] {かくし}!
訳:雷が鳴っているから、へそを隠しなさい!
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