aklib_story_統合戦略2_月次小隊3

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統合戦略2 月次小隊3

[キアーベ]さっさと決めようぜ。この「クラシックロイヤルレストラン」へ、行くのかそれとも行かねぇのか！

[アオスタ]行きません。

[ブローカ]行かない。

[キアーベ]……んでだよ！　こんな高ぇレストランに行けるチャンスなんて、滅多にねぇんだぞ！　お前ら興味ねぇのかよ！

[ブローカ]そのグルメクーポンは誰にもらったんだ……？

[キアーベ]そりゃ当然、俺様の人脈ってやつさ……

[アオスタ]キアーベがお子様用ドリンクのくじで当てたんですよ。

[キアーベ]そんなのどうだっていいだろ、マジで行く気ねぇのか？

[アオスタ]このクーポンに書いてあるガリア語、スペルが違くないですか？

[キアーベ]スペルが違う？　って待て、なんでお前にガリア語がわかんだよ。

[ブローカ]200パーセント優待ってどういう意味だ、金がもらえるのか？

[アオスタ]それにこのクーポン、作りが本当に雑ですよ。ここなんて色あせてますし。

[キアーベ]あっ！

[キアーベ]マジか。

[ブローカ]大方また騙されたんだろう。

[アオスタ]間違いなくそうでしょうね。

[キアーベ]うるせぇな、ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ！　行ってみなきゃわかんねぇだろうが。

[アオスタ]よく考えてみてくださいよ。高級レストランのクーポン券がこんな雑な作りであるわけないでしょう。

[アオスタ]一目で偽物だとわかります。

[アオスタ]たとえそんなレストランがあったとしても、感染者は入店お断りですよ。

[キアーベ]はぁ……マジかよ？

[ブローカ]おい、このおすすめしてる料理は一体何なんだ……

[キアーベ]どれどれ……マーマレードマカロニだって？

[アオスタ]どんだけヤバいレストランなんです！？

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[ブローカ]マーマレードマカロニ……聞き覚えがある。

[アオスタ]え？

[ブローカ]確か親方が話していたな。およそ七十年前の出来事だ。

[ブローカ]当時のコンテファミリーに驚くくらい料理が下手なコックがいて、ボスのコンテにシラクーザを追い出されたんだ。

[アオスタ]あっ、思い出しました。

[アオスタ]その後ガリアに行き、シラクーザの名コックだと自称したペテン師ですね。

[ブローカ]そう、そいつだ。

[キアーベ]え？　俺そんな話聞いたことねぇぞ。

[ブローカ]それは……

[ブローカ]もう少し本を読め。

[キアーベ]そんで？　その後どうなったんだよ。

[ブローカ]おそらく悪運が強かったんだろうな。周りを欺き続けた結果、本当に名コックだと知られるようになった。

[アオスタ]そして彼は、シラクーザ人を怒り狂わせるレシピを大量に考案したんです。

[キアーベ]例えば？

[ブローカ]例えばマーマレードマカロニ、チョコレートソーススパゲティ……

[アオスタ]ガリア人はなかなかお気に入りのようですがね。

[キアーベ]聞いた感じ、そこまで無理ってわけでもなさそうだな。

[ブローカ]今なんて言った？

[アオスタ]本気ですか？

[キアーベ]甘そうだし、多分うまいんじゃねぇか？

[ブローカ]こいつ……

[アオスタ]味覚に問題ありですね。

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[ブローカ]お前、本を読んでるのか？

[キアーベ]なんだよ、俺様だって本くらい……

[アオスタ]それは何です……レシピ本？

[アオスタ]料理を学ぶつもりですか？

[キアーベ]最近急に興味が湧いてきてな……このレシピ本見てると、面白くて試してみたくなる料理がいっぱいあるんだ。

[アオスタ]『革新的テラグルメ第200号』。

[アオスタ]あてにならなそうですね。

[キアーベ]見てみろよ、この革新的な炎国料理。「マーポーイチゴ」だってよ。

[ブローカ]このバカが……

[アオスタ]くれぐれも炎国のオペレーターには見せないでくださいね。

[キアーベ]決めた、まずはこれから試してみるぜ。

[キアーベ]シエスタ風フルーツピザ。

[ブローカ]......

[アオスタ]......

[キアーベ]......

[アオスタ]ブローカ、縄を探してキアーベを縛り上げてください。

[ブローカ]ああ。

[ブローカ]動くなよ、キアーベ。

[キアーベ]うわっ、何すんだてめぇら！？

[ブローカ]……次は？

[アオスタ]ラテラーノの教会にぶち込んで、修道士たちにキツいお灸をすえてもらいましょう。

[ブローカ]ああ。

[キアーベ]んでだよ！？

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