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ロドス防衛協定 関連テキスト
[スノーズント] た、ただいま到着しました。
[ジェシカ] こんにちは。
[クロージャ] スノーズントちゃん! いらっしゃい!
[クロージャ] これで全員揃ったね。
[クロージャ] 今回はエンジニア部からの特別依頼だよ。
[クロージャ] この前のサルゴンでの事件、二人共聞いてるでしょ?
[ジェシカ] セーフハウスが襲撃された件でしょうか?
[クロージャ] そうそう!
[クロージャ] まあ不幸中の幸いってやつで、ロドスのオペレーターたちはみんな無事だったけど。
[クロージャ] でも、また同じようなことが起きた場合に備えて、ロドスのセーフハウスにはもっと防衛設備が必要だと思ってさ。
[クロージャ] それでエンジニア部で、新しい非殺傷性の防衛兵器を仕入れたの。二人にはそれのテストをお願いしたいってわけ!
[スノーズント] ……え。
[スノーズント] 仕入れた? もう届いてるんですか?
[スノーズント] ですが、私の方には材料検査のBOMは届いていませんが?
[クロージャ] ……えっと、それは……その場で立ち会い検査したからさ!
[クロージャ] それよりも、スノーズントちゃんの資格証明書を一通り登録させてもらっていい?
[スノーズント] はい。圧力容器操作証明書、セキュリティポスト認定証明書、源石設備使用資格証明書、高所作業資格証明書、電力設備使用証明書……
[スノーズント] こちらで全部です。
[クロージャ] 素晴らしい! さっすがスノーズントちゃん、頼りになるね!
[クロージャ] じゃあ登録させてもらうね。
[スノーズント] えっと……あの……
[スノーズント] 操作エンジニアに……こんなに証明書の登録が必要なんですか?
[クロージャ] いるいる。一通り登録しておけば、スノーズントちゃんがどれだけ頼りになるか、ひと目でわかるでしょ?
[スノーズント] ……わかりました。
[クロージャ] よし、これで問題なしっと。じゃあ二人共、明日はよろしくね。
[ジェシカ] はい。
[スノーズント] ……なんとなく不安ですが。
[クロージャ] みんな来たねー。よし……
[スノーズント] 初めてロドスの飛行ユニットに乗りましたが……ちょっと酔いました……
[ジェシカ] 設備のテストで、こんな遠くまで来る必要はあるんですか?
[クロージャ] こんなところにでも来なきゃ、自由に実験できないでしょ!
[クロージャ] というか、なにその恰好。
[ジェシカ] えっと、安全第一……
[スノーズント] あれは……廃棄された移動都市のブロックですか?
[クロージャ] そうそう。鉱業プレートの小型ブロックだよ。ま、上には廃墟以外何も残ってないけどね。
[クロージャ] 二層式の建造物ってことで、今回のテストにはもってこいなんだ。準備には骨が折れたよ。
[スノーズント] それで、その……ほかの方はどちらに?
[クロージャ] ほかのって?
[ジェシカ] あれ、他に誰か来るんですか?
[スノーズント] ……
[スノーズント] ジェシカさん、ジェシカさんはテスト参加者ですよね。
[ジェシカ] はい。
[スノーズント] では他に、現場監督の方や、源石設備の操作員の方は?
[スノーズント] それに安全管理の方や、工程責任者の方……
[スノーズント] それから……
[クロージャ] いる、いる、みんないるから安心してってば。
[スノーズント] 安心できません!
[スノーズント] クロージャさん! 今回の防衛設備テストの申請書、私に見せてください!
[クロージャ] ……あはは……別に見なくても大丈夫じゃないかな~なんて。
[スノーズント] 見 せ て く だ さ い 。
[クロージャ] はぁい……
[スノーズント] ……
[スノーズント] これ……
[スノーズント] どうしてどれも私の名前なんですか!?
[スノーズント] 規則違反ですよ! クロージャさん!
[スノーズント] それにこれ、そもそも防衛設備テストの申請書じゃなくて、地質調査の申請書じゃないですか!
[ジェシカ] ……ケルシー先生が怒りますよ。
[クロージャ] まあまあ落ち着いて、話聞いてよ。
[クロージャ] あのね、スノーズントちゃん。ここ全部にスノーズントちゃんの名前が書いてあるってことはね、つまり……
[クロージャ] 五人分の給料をもらえるんだよ、スノーズントちゃんが!
[クロージャ] 五人分! だよ!
[スノーズント] ……ご……五人分……
[ジェシカ] この設備、本当に大丈夫なんですか……? あちこちグラグラしてませんか?
[クロージャ] 大丈夫だって。ほらこの商標マークを見てよ。全部レイジアン工業の製品でしょ? 問題ないって。
[クロージャ] とにかく、二人共まずは機材の設置をお願い。あたしはちょっと下の階を見てくるね。
[ジェシカ] ……
[ジェシカ] このレイジアンのマーク、どうして歪んでるの?
[ジェシカ] あれ、これは……? 接着剤?
[ジェシカ] は、剥がれた……
[ジェシカ] はぁ……やっぱり。
[クロージャ] 戻ったよ。設置は終わった?
[ジェシカ] クロージャさん……
[クロージャ] うん?
[ジェシカ] この設備、本当にレイジアン工業の製品なんですか?
[ジェシカ] どれも見たことのない製品ばかりです。どこから購入したんですか……?
[クロージャ] えーっと、キャノットっていう商人が売ってくれたんだ。頼りになる人だから、心配いらないって。
[ジェシカ] 心配もしますよ……テストの当事者なんですから……
[クロージャ] まあまあ、今回はただの安全試験だから心配しないでよ。敵だってホログラムだし、何も危険はないからさ。
[クロージャ] それに、スノーズントちゃんだっているじゃない。万が一何かあったとしても、あの子が緊急救護装置で助けてくれるよ。
[スノーズント] ……五人分のお給料……
[スノーズント] 私……頑張ります!
[クロージャ] よし、じゃあ二人共お願い!
[ジェシカ] 本当に大丈夫なんでしょうか……
[クロージャ] さて、みんな位置についたかな?
[スノーズント] はい。
[ジェシカ] こちらも大丈夫です。
[クロージャ] よし、それじゃあ説明するね。
[クロージャ] 防衛設備の本体はどれも一階に配置されてて、その操作端末は二階にある。
[クロージャ] ジェシカは敵の侵攻を防ぐオペレーターの役で、スノーズントちゃんには、支援用の防御設備を操作してジェシカをサポートする役をやってもらうよ。
[クロージャ] ね、簡単でしょ!
[クロージャ] もちろん、やって来る敵は全部ドローンが映すホログラムで、本当に敵がいるわけじゃないから怖がらなくていいよ!
[クロージャ] よし。質問がないなら、一回目のテストを始めようか。
[スノーズント] はい……わかりました。
[ジェシカ] 私も準備できました。
[クロージャ] よし、テスト開始。
[ジェシカ] あっ、敵が来ました。すごくリアルにできてますね……
[ジェシカ] あ、消えました。本当にホログラムなんですね。
[クロージャ] 敵の大群に備えて、来るよ!
[ジェシカ] わ……わかりました。
[ジェシカ] て、手に負えません! スノーズントさん! 防御設備の起動お願いします!
[スノーズント] りょ、了解です。
[ジェシカ] ……す、すごい。
[ジェシカ] ……
[ジェシカ] クロージャさん……一部、消えない敵がいるのはどうしてですか?
[ジェシカ] ……地面に血も飛び散ってますが……ホログラムって、ここまでできるんですか?
[クロージャ] えっ? そんなまさか。
[スノーズント] あの! あれ、ホログラムじゃありません! 本当に敵です!
[スノーズント] クロージャさん! この建物が何者かの攻撃を受けています!
[クロージャ] えぇ?? そんな……
[クロージャ] まぁいいや、戦闘準備! この防御設備は自信作なんだから!
[クロージャ] ホログラムだろうが実物だろうが、全部倒しちゃえば問題ナシ!
[スノーズント] ひょわぁぁ……そんなぁ……
クロージャはロドスのオペレーター二名を連れて、なんとも風変わりな設備テストに挑んだ。欠陥だらけの申請書に、全く便りにならない実験設備、更には勝手に承諾した五人分の給料……それでもケルシーにクビにされてないのだから、クロージャの実力は本物なのだろう。
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