aklib_story_局部壊死_6-3_二人の迷い子_戦闘前

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局部壊死_6-3_二人の迷い子_戦闘前

メフィストはアーツで彼が操る「家畜」をより凶暴にし、無差別攻撃をさせていた。 状況を見かねたファウストは、味方を助けようと決心する。


[ファウスト] メフィスト?

[ファウスト] さっき使ったアーツは一体なんだ? お前の……部隊が、さらに狂気を増しているじゃないか。

[ファウスト] 彼らは……苦しんでいる。

[メフィスト] ああ、見たんだね? 僕の植えた種がついに花を咲かせたんだ。

[メフィスト] 大丈夫だよファウスト。あいつらは僕たちには攻撃しない。

[ファウスト] まだ彼らの鉱石病を活性化させ続けているのか?

[ファウスト] メフィスト……止めろ。そんなことをしなくても、俺たちは生きていける。

[メフィスト] 違うよ。こんなことは僕のアーツでしかできないし、このくらいやらなきゃ逃げ延びるなんて夢のまた夢だよ!

[メフィスト] 君だって偵察に行った時に全部見ただろう。僕たちが今の状態で強行突破しようとすれば、スラムの抜け道に辿り着く前に、近衛局に皆殺しにされるよ!

[メフィスト] あんな武器、これまで見たことあった? あのチェルノボーグの守衛だって使ってないような武器を!

[メフィスト] あいつらはこの都市を知り尽くしている。でも僕たちはただの余所者だ。あいつらが、いつどこから出てくるのかまるで分からない。今の僕たちの戦力では、正面から戦うのなんて無理だ!

[メフィスト] チェルノボーグのウルサス人は弱かった……でも龍門は、まるで軍隊を相手にするかのような対応をしている。僕たちが率いているのは軍隊なんて程遠い、ただ生きていきたいと願う同胞たちだけなのに。

[ファウスト] 声を抑えろ。こちらの士気は相当下がっている。

[メフィスト] 僕の家畜たちはこんなことじゃ揺るがないよ!

[ファウスト] ……俺たちと合流したばかりのレユニオン構成員も多くいる。

[ファウスト] 持ちこたえていれば、フロストノヴァが支援に駆けつけてくれるはずだ。

[メフィスト] フロストノヴァ? あのフロストノヴァが?

[メフィスト] フッ、フフ、あいつも、あいつのスノーデビルとかいう小隊も、レユニオンを裏切ったんじゃない?

[ファウスト] メフィスト!

[メフィスト] あれ程の実力を持ってるのに、それ以外にここに来られない理由なんてないだろ!

[メフィスト] ……でもあいつらを責めたりはしないさ。裏切りだって、生き延びるためだろ。

[ファウスト] フロストノヴァは裏切ったりしない。約束しただろ、自分の目で真相を確かめに行くと。

[メフィスト] そうだね……みんな生きるために努力している。

[ファウスト] 早まるな、このままだと近衛局の思うつぼだ!

[メフィスト] 一つ方法があるよ、ファウスト。もっとたくさんの同胞たちを生き延びさせる方法が。

[ファウスト] ……? 何をするつもりだ?

[メフィスト] 近衛局のやつらに、軍隊なんかよりもっと恐ろしいものを見せてやるんだ。あいつらには僕の同胞たちが咲かせる花びらが、どんなものかなんて想像できないだろ。

[ファウスト] メフィスト!?

[メフィスト] 近衛局に自分たちがやったことのツケを払わせてやる……あのチェンとかいうやつにも、君を傷つけたツケを払わせてやるんだ!

[メフィスト] 僕の同胞たち、僕の徒党たち、僕に応えろ!

[メフィストの家畜] ……!

[メフィスト] 君たちの体内には、今よりもっと旺盛な生命が宿ってる……その衝動を手繰り寄せ、君たちの種をばらまきながら、未来を掴み取れ!

[ファウスト] 止めろ、メフィスト!

[ファウスト] 彼らは皆、まだ人として生きているんだぞ!

[メフィストの家畜] (混乱する叫び声)

[メフィスト] 龍門の全てが君たちの養分だ! 行け、君たちの生命を他の奴らに分けてやれ! 早く、今すぐ、行けっ!

[レユニオン構成員] ああ? なっ!? 何が起きてる?

[レユニオン構成員] お、おい何するつもりだ? 俺たちとお前は別のチームだろ!

[レユニオン構成員] ……俺はお前たちを侮辱したりしてない! メフィストのことだって……。

[レユニオン構成員] 隊長? 隊長はどこだ!? 隊長!!

[レユニオン構成員] うわぁ!! ど、どうして、どうして俺に噛み付くんだ!! どうして……うぐぐ!

[レユニオン構成員] 助けて!! 助けてくれ!!

[レユニオン構成員] ううあ、うわああああ!!!

[メフィスト] フフ……。

[メフィスト] みんな、前よりもずっと強くなったよ。

[メフィスト] まぁ僕の声なんて、もう届いてないだろうけどね。でも僕たちには絶対に攻撃してこない……。肉体はどんどん逞しく強くなり、そして成長し、数を増やしていく。

[メフィスト] 龍門は奴らに徹底的に滅ぼされるんだ。フンッ、僕の同胞たちが龍門を手に入れられないからって、龍門人はこの都市が無傷で残るなんて思わないことだね!

[メフィスト] ファウスト、行こう。僕たちは……。

[メフィスト] ファウスト?

[ファウスト] ……。

[ファウスト] 何をしたんだ?

[家畜] ……。

[家畜] (苦しい叫び声)

[メフィスト] ファウスト? どこへ行くの!?

[メフィスト] ファウスト!

[レユニオン構成員A] どうしてメフィストの手下が俺たちを攻撃してるんだ!?

[レユニオン構成員A] あれはまさか……な、なんで……さっき連れて行かれたイワンだ……間違いない! イワンもおかしくなっちまってる!

[レユニオン構成員A] スカー、何だよこのバケモンは……何なんだよ!! 殴っても痛がらねぇ、刺しても死なねぇ!

[レユニオン構成員A] さっきより何倍も凶暴化してる! 俺たちじゃ抑えきれない!

[ファウスト] お前たち、ついて来い!

[レユニオン構成員B] ファウスト!?

[レユニオン構成員A] 行くな、メフィストの罠かもしれない!

[レユニオン構成員B] ……こいつに命を救われたことがあるんだ。

[レユニオン構成員C] メフィストは愚図だが、こいつはそうじゃないかもしれない。

[ファウスト] ……。

[ファウスト] ここを進め、早く。迷彩狙撃兵たちがお前たちを守る。

[レユニオン構成員B] わかった。

[レユニオン構成員B] 感謝する……ま、待て!

[レユニオン構成員B] 危ない!!

[ファウスト] ——源石を投げてきた?

[ファウスト] 早く行け! あいつらの目標はお前たちだ!

[アーミヤ] グレースロートさん、敵の動きが不自然です。

[アーミヤ] 重装オペレーターが戦線を維持しつつ、私たち術師が敵の数を削ります。あなたは狙撃オペレーターたちと一緒に、アーツを扱える敵感染者の対処をお願いします。

[グレースロート] 感染者の射殺も、許可される?

[アーミヤ] グレースロートさん……。

[アーミヤ] できることなら、誰であろうと感染者を傷付ける行為を許したくはありません。

[アーミヤ] ですが、私がそれを許せなくても、逆に感染者が他の人を傷つけるのを許せない人がいても……。

[アーミヤ] それには何の意味もありません。戦場ではそんなものは全部意味を持たないんです。

[アーミヤ] ただ……もし本当にそれが叶うなら……誰にも他人を傷つけてほしくありません。それが感染者だろうと非感染者だろうと同じです。

[グレースロート] ……。

[グレースロート] わかった。そうする。

[アーミヤ] 今回の医療支援担当はガヴィルさんですので……くれぐれも自身の状況には注意を払って、怪我をしないように気をつけてください。

[アーミヤ] ……変です。あれは……メフィストの兵士……?

[アーミヤ] でも……あの人たちからは、少しの感情も伝わってきません。

[アーミヤ] 違う。あれは!

[アーミヤ] グレースロートさん、すぐに降りてください! マズイです!

[グレースロート] あれは……自分の身体の源石を引き抜いて投げようとしてる?

[アーミヤ] グレースロートさん!

[ブレイズ] ドクター! 大丈夫?

[ドクター選択肢1] 大丈夫だ! 自分のことを気にかけてくれ!

[ブレイズ] どこからこんなに湧いてきたの? 動きも前とぜんぜん違う!

[ブレイズ] 君のところはまだ安全そうだね! そこでじっとしてて!

[ブレイズ] 私がこの化け物たちを全部片付けるまで待ってて!

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