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起死回生_3-6_決断_戦闘後
レユニオンたちはスカルシュレッダーの元へ辿り着き、彼の無残な姿に動揺する。その中には、治癒能力を持つメフィストがこの場にいないことに憤る者もいた。 Wは最早この場に希望など残っていないと判断し、ミーシャに同行を促すが、彼女には別の考えがあるようだ。
[レユニオン構成員] ……え……?
[レユニオン構成員] 嘘だろ……!? 嘘だって言ってくれよ……!
[レユニオン構成員] スカルシュレッダー! スカルシュレッダー……!! ど、どうしてこんなことに……!
[レユニオン構成員] と……とにかく、ミーシャにこれを見せるわけにはいかない……!
[レユニオン構成員] 誰か、応急処置ができる奴を呼んできてくれ!
[レユニオン構成員] クソッ……メフィストの奴は何してる!? どうして助けに来ないんだ!?
[レユニオン構成員] 別の計画があるとかなんとか言ってたが……どういうつもりだあの野郎!
[レユニオン構成員] あいつさえいれば、助かったはずの仲間は大勢いるってのに……!
[W] だけど、あんな薄情者に期待するなんて、ちょっと無理があると思わない?
[レユニオン構成員] ……っ……
[W] ね? だから、どうにもならないことで自分を責めたりしないほうがいいわよ。
[レユニオン構成員] ……ああ。……W、さっきは力を貸してくれてありがとう。
[レユニオン構成員] お陰で、あいつを連れて帰ることだけはできそうだ。
[W] どういたしまして。感謝は行動で示してくれると嬉しいんだけど。
[レユニオン構成員] 当然、そのつもりさ。俺たちで、お前の撤退を援護するよ。……ただ……一つだけ、頼んでもいいか?
[レユニオン構成員] ミーシャのことを、守ってやってほしいんだ。
[W] ええ、もちろん。だって――
[ミーシャ] ――私には、まだ利用価値があるから。……でしょ?
[レユニオン構成員] ……ミーシャ……
[ミーシャ] ……スカルシュレッダーと、二人きりにして。
[ミーシャ] あの子のこと……任せてほしいの。
[レユニオン構成員] しかし……
[レユニオン構成員] ……
[レユニオン構成員] ……いや、わかった。
[レユニオン構成員] それじゃ……W、あとは任せたぞ。
[W] はいは~い。
[ミーシャ] ……ねえ、聞こえなかったの?
[ミーシャ] 二人きりにしてほしい、って言ったんだけど。
[W] でもあんた、そろそろここを離れたほうがいいと思うわよ?
[ミーシャ] ……
[W] だってもうじき、ロドスと近衛局が攻め込んできて……
[W] 足止め役のレユニオンたちは、み~んな死んじゃうでしょうから。
[W] それにしても、迷惑な話よねえ。
[W] あんたのために、大勢の人が死んでいくなんて……
[W] と~ってもお気の毒さま。
[ミーシャ] ……あなたにはもううんざり。
[ミーシャ] そんなこと言ったところで、私からは何も得られないよ。
[W] アハハ、こわいこわ~い。
[W] ところで、あのウサギちゃんはまだあんたのことを気にしてたみたいねえ?
[W] だけど、近衛局様のチェン隊長はどうかしら?
[W] あたしの予想だと~、あの人はきっと、誰にも情けをかけたりしないでしょうね。
[W] 確かに、あんたを利用するために生かしておくことはするかもしれないけど――
[W] そのあとどうなるか、なんてことは……ウルサスで散々見てきたんだから、わかってるでしょ?
[ミーシャ] ……
[W] それじゃ、行きましょうか。よかったわねえ、今ならまだ間に合いそうよ。
[W] とはいえ、ほかの人のことは成り行き任せになっちゃうんだけど……
[W] どの道、あの人たちの運命はもう決まっちゃってるでしょうしね。
[W] ほ~んと、心底同情するわ。
[ミーシャ] ……!
[W] あ、そうそう。
[W] 全部見てたなら、わかってると思うけど――
[W] その状態のスカルシュレッダーを連れ帰る余裕なんてないわよ。残念ながら、ね。
[ミーシャ] ッ、黙れ!
[W] やだ、本当のことを言ったまでじゃな~い。
[W] 結局、ここには希望なんて残ってないんだから。
[W] ま、それがちゃ~んと理解できたら、そう言いに来てちょうだい。
[ミーシャ] ……ううん。
[ミーシャ] 私は、必ず……
[ミーシャ] スカルシュレッダーを、生き返らせてみせる。
[ミーシャ] あの子は死なない……絶対に、死んだりしない。
[ミーシャ] ……それに……ここにいるのがあの子なら、皆を守るために行動したはず。
[ミーシャ] そう……あの子だったら、絶対に。
[ミーシャ] ……
[ミーシャ] ……あの子が守ろうとした皆は、感染者で……
[ミーシャ] 今は……私も、同じ立場にいる。
[ミーシャ] 私たちには、行くあてなんてないけど……
[ミーシャ] それでも、皆……守るべき人たちなんだ。
[ミーシャ] スカルシュレッダーの……
[ミーシャ] ……
[ミーシャ] だから、私は絶対――
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