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相思相殺_2-7_衛生管理_戦闘後
助太刀には成功したが、人々の家はレユニオンに破壊されてしまっており、彼らはひどく落胆した様子を見せた。 そんなレユニオンを信じて加わる人々が多いのは、ロドスと違って都合のいい夢を見せているからではとフランカは語る。しかしそれでも、ミーシャはアーミヤを信じる気になってくれたようだ。
[感染者] 本当にありがとう、お陰で助かったよ……
[アーミヤ] どういたしまして。この辺りはまだ危険ですから、どうか離れていてくださいね。
[感染者] ……離れて、って……そんなこと、言われてもなあ……
[感染者] 俺たちに行くあてなんてないんだよ、お嬢ちゃん……
[感染者] ここが皆の家だったのに、あいつらが全部めちゃくちゃにしちまったし……
[アーミヤ] ……そう、だったんですね。ごめんなさい……
[感染者] 謝るこたないさ……あんたたちは悪くない。
[感染者] なんにも、悪くないんだ……
[エクシア] 自称・感染者救済組織のレユニオンが、その感染者を攻撃してるなんてね~。
[エクシア] これじゃイメージ台無しじゃないの?
[テキサス] とはいえ、これが連中の総意かどうかはわからない。龍門内部に潜伏しているレユニオンは、外部から送り込まれた人員ではないようだしな。
[テキサス] 恐らく、元々龍門にいた感染者の一部がレユニオンに加わり、今の状況を作り出しているんだろう。
[エクシア] あ~あ……なんでロドスじゃなくて、レユニオンのほうを信じちゃうんだろうなあ。
[フランカ] 多分レユニオンは、非現実的な夢を持たせてでも、感染者たちを引き入れてるんでしょうね。
[フランカ] 多くの感染者は、そうした幻想を思い描くことさえ忘れてしまっているから、効果はてきめん……ってわけ。
[フランカ] 実際、わらにもすがる思いで、見せられた夢に飛びついてしまう人は多くいるはずよ。
[フランカ] だけどその一方で、ロドスは都合のいい嘘をついたりしない。
[フランカ] となると、幻想にすがりたいほど追い詰められた人たちが、お世辞も言えない馬鹿正直なウサギちゃんを信じてくれるかっていうと……なかなかそうはいかないのが現実よね。
[アーミヤ] ……
[ミーシャ] ……それでも、私は……信じる、よ……
[アーミヤ] ……? ミーシャ、さん?
[ミーシャ] っ、う……
[アーミヤ] あっ、危ない! まだ無理に動かないでください……!
[ミーシャ] 大丈夫……ちょっと、めまいがする……だけ、だから……
[ミーシャ] ……レユニオンは……まだ、追いかけて……くるの、かな?
[ミーシャ] あの人たちの、目的は……よく、わからないけど……
[ミーシャ] ……私は、あなたたちに……ついてくよ。
[ミーシャ] 一緒に、行こう……
[ミーシャ] アーミヤ。
[アーミヤ] ――
[アーミヤ] ……はい。
[アーミヤ] では、すぐにでも移動を始めましょう。
[アーミヤ] もう少し行けば、スラム街を抜けて、近衛局と合流できますから。
[アーミヤ] ……ありがとうございます、ミーシャさん。
[ミーシャ] ううん……
[ミーシャ] お礼を、言うのは……私の、ほう……だよ。
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