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暗黒時代・上_0-10_苦境_戦闘前
ニアールが口にした皮肉に、メフィストは激怒する。彼の指示のもと、ファウストという名の狙撃手が強烈な一撃を放ってきた。 ファウストの技術には、確かに目を見張るものがある。しかし、撃ってきた以上彼の居場所はわかっていた。そこで、牽制をして時間を稼ぎ、ロドス一行はその場を離れるのだった。
[メフィスト] 何なんだ……この、女は……
[ニアール] ――その指揮、見るに堪えんな。
[ニアール] レユニオンがチェルノボーグの軍事拠点を制圧した際、その構成員たちは、精密機械のように効率的な動きをしていた。
[ニアール] だが、それに対して貴様のやり方は、半ば錯乱状態の部下を無秩序にのさばらせているだけ……
[ニアール] 虐殺、放火、そして狩猟に見立てた残酷な行為の数々……これらはすべて、貴様の残忍な嗜好を満たすためだけのものだろう?
[ニアール] この状況でこうした蛮行を働く人間に、都市のすべてを陥れるほどの策など、もたらせるはずもない。となれば、指揮官はほかにいるはずだ。
[ニアール] その人物は恐らく、貴様に戦場のかく乱を命じたのだろうな。そしてその命の元、貴様は己の低劣な趣味に突き動かされて暴走した、というわけか。
[メフィスト] ……
[メフィスト] ――ファウスト。
[メフィスト] あいつを黙らせてよ。
[ファウスト] ……了解。
[ニアール] ッ!
[ニアール] くっ、今のは……
[アーミヤ] ――ニアールさん!
[ドーベルマン] 全員、構えろ! あの狙撃手……かなり手強いぞ!
[ドーベルマン] いくらニアールでも、もう一撃食らうのはまずい……!
[アーミヤ] 下がってください、ニアールさん!
[ニアール] ――いいや。今退くわけにはいかない。あの尋常ではない威力……あれが直撃すれば、部隊は壊滅的な被害を受けることになる。
[ニアール] ゆえに――私はここへ立つ。皆を守り抜いてみせる!
[メフィスト] ……ファウストの砲撃が、防がれた……? たった一枚の盾如きで……!?
[メフィスト] ありえない……そんなのありえない!
[メフィスト] ……もう一度だ。もう一度やろう、ファウスト! あいつをバラバラにしてやるんだ!
[ファウスト] ――――
[ニアール] っ……!? ――右か!
[ドーベルマン] いかん! ニアール――
[Ace] ――そうはさせんぞ!
[アーミヤ] Aceさん!
[Ace] 狙撃オペレーター、構えろ!
[Ace] 目標、南方の高台! 撃てッ!
[ファウスト] ……ッ!
[メフィスト] 何っ……!? お前ら、よくも……!!
[アーミヤ] 命中、したんでしょうか?
[Ace] そう簡単にはいかんだろうな……今のはあくまで、ちょっとした時間稼ぎさ。
[Ace] とにかく、急ぐぞ! 連中に構っている暇はない!
[ドーベルマン] 同感だ! モタモタしていると、あの一撃をもろに喰らうことになりかねんからな……!
[ニアール] アーミヤ! E3小隊が食い止めているうちに、打って出るぞ!
[アーミヤ] 了解しました!
[アーミヤ] ――E1小隊の狙撃オペレーターは、私と一緒にレユニオンへの牽制を!
[アーミヤ] E2小隊は、最大火力で包囲を切り崩してください!
[メフィスト] ……どうして……
[メフィスト] どうして素直に死んでくれないんだ……?
[メフィスト] お前たちの命運なんか、とっくに尽きてるはずなのに……
[メフィスト] ――こうなったら、全員まとめて――
[Ace] ニアール、今だ!
[ニアール] 了解! ――E4小隊に告ぐ! これより敵陣へ突入する!
[ニアール] 一気にたたみかけ、皆の道を共に切り開こう!
[ニアール] ――行くぞ、私に続け!
[レユニオン構成員] 撃て! 撃てーッ! 奴を近付かせるな!
[レユニオン構成員] ? 待てよ、いつの間に近付いてき――
[レユニオン構成員] なっ……!? う、嘘だろ!? さっきまでもっと遠くにいたはず――
[レユニオン構成員] ひっ、やめ――うわあああっ!
[ニアール] 甘い! カジミエーシュの騎士を本気で相手取るつもりなら――あと数十年は訓練を積んでもらおうか!
[ニアール] ――さあ、ドーベルマン! 私についてきてくれ!
[ドーベルマン] 了解!
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