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青く燃ゆる心_OF-5_止めないで_戦闘前
放送タワーの下で、シュヴァルツはずっと待っていた。ところが、彼女はセイロンが単なるおとりに過ぎないことにすぐに気づく。 一方、ヴィグナとドクターは無事にシティホールに入ることができた。
[放送] 皆様、燃え盛る太陽の如く盛り上がっていますでしょうか!?
[放送] さぁ! 黒曜石祭最大のメインイベントを迎える用意は良いでしょうか!?
[放送] 本日12時より、各ショッピングモール、娯楽施設、および一部のレストランとバーにて事前イベントが開催されます。
[放送] 今夏一番アツいイベントをくれぐれもお見逃しなく!
[シュヴァルツ] やはりこちらでしたか、お嬢様。
[セイロン] シュヴァルツ……。
[シュヴァルツ] 必ずこちらに来られると思っておりました。クローニン様に断られたからには、放送タワーを通じて市内全域に情報を拡散しようとすると……。
[シュヴァルツ] ですが、それはいけません、お嬢様。そんなことをすれば市内全体に大きな混乱を招くだけです。
[シュヴァルツ] お嬢様は旦那様を…そして旦那様が心血を注いで作り上げた、この都市を恨んでおられるのかも知れません。だからと言って、この都市やフェスティバルを滅茶苦茶にしてもいいのですか?
[セイロン] わたくしの発表が大きな混乱を招くことも、多くの出来事の発端になる可能性があることは分かっております。でも、市民には真実を知る権利があるのです。
[シュヴァルツ] 確かに旦那様の過ちは私も存じ上げております。旦那様はこの都市のためにと、好ましくないことを何度もしてきました。しかしそれがなければ、そもそもこの都市は存在していないのです。
[セイロン] 今回はそういうことではないのです!
[シュヴァルツ] お嬢様、もしどうしても納得できないということであれば、この私にそれをぶつけてください。そしてお嬢様自らが取り返しのつかないことをするのは、どうかお止めください。
[セイロン] 貴方は……貴方は、まだわたくしが、子供のワガママを言っているだけだとでも思っているの?
[シュヴァルツ] そのようなことはございません、お嬢様。私もお嬢様と一緒に旦那様を説得いたしますので。お約束いたします。ですから今は、私と共に戻りましょう。
[セイロン] シュヴァルツ……貴方のそんな言い方、聞きたくなかったわ……。
[シュヴァルツ] 旦那様との間に、多くの不愉快な行き違いがあったのは私も存じております。ですが今はどうか、大人しく家にお戻りください。
[セイロン] だからなんでそんな言い方をするの! まるで腫物に触るみたい! お父様との関係を良くして欲しいのは分かるけど、貴方がそんな言い方しないで!
[セイロン] なんで昔みたいに話してくれないの。昔はお友達みたいに何でもわたくしに言ってくれたじゃない。そうでしょう? シュヴァルツ!
[シュヴァルツ] ……それは……今の私は……ドルクス家の召使いに過ぎぬ身分ですから……。
[セイロン] そんな言葉を聞きたいんじゃないわ、シュヴァルツ。やめて! どうしてそんな風になったの、どうして!?
[シュヴァルツ] ……。
[クローニンの手下] 何を迷っているんだ? たかが小娘一人だ。さっさと捕らえたらどうだ?
[シュヴァルツ] ――あの方はドルクス家のお嬢様です。口の利き方には気をつけてください。
[クローニンの手下] ……だがお前も市長閣下から全力でクローニン様の手助けをするよう言われているだろう! ヤツはデマを流してシエスタを混乱に陥れるつもりだ。それを指をくわえて見ているつもりか?
[シュヴァルツ] ……少しは頭を使って欲しいものですね。あの方が一人だけでここに現れ、しかも目的を果たさずに、こうして問答だけをしているという状況を考えれば……。
[シュヴァルツ] 本気で放送タワーに侵入するつもりだと思いますか?
[クローニンの手下] なんだと?
[シュヴァルツ] これ以上の議論は不要です。
[シュヴァルツ] お嬢様、あなたはご自身を囮に、私たちの注意をひいた……。そうですね?
[セイロン] ……わたくしの事、まだちゃんと分かっているようね。
[シュヴァルツ] 恐縮です、お嬢様。これをご否定なさらないということであれば、やはり事実なのですね。
[セイロン] 今頃、ロドスの皆さんは、もうシティホールに到着しているんじゃないかしら。
[クローニンの手下] な、なんだと? 一体どういうことだ! シティホールの状況はどうなっている?
[シュヴァルツ] 恐らく、あの程度の戦力ではどうにもならず、壊滅しているだろうな……。
[クローニンの護衛] 外がやけに静かだがどうした? 資材の搬出を急げと言ったばかりなのに、もう怠けているのか?
[クローニンの護衛] なんだ? それに先程の叫び声は、まさかまた揉め事でも? まぁいい、こちらはやるべきことを――
[女の子の声] こんにちは。すみません、いらっしゃいますか! お荷物のお届けに上がりました!
[クローニンの護衛] (なに? 誰か心当たりのある者は? )
[クローニンの護衛] (いないだと? 変だな……)
[クローニンの護衛] 間違いだ! ウチ宛てじゃない!
[女の子の声] ですが荷物にはこちらに送るよう書いてありますよ?
[クローニンの護衛] 立ち去れ! これ以上グダグダ言ってると痛い目に遭うぞ!
[女の子の声] ……。
[クローニンの護衛] チッ、ガキか。まぁ金を騙し取りに来たってとこだろうな。
[女の子の声] あーもういい! ドクター、危ないからどいてて。このドア蹴破るから!
[女の子の声] えっ? 大丈夫だって! そのくらいの力ならあたしにだってあるから!
[クローニンの護衛] なんだぁ?
[ヴィグナ] はぁッ!!
[クローニンの護衛] うわああ!? ドアが破られただと、くそっ、お前は一体――
[ドクター選択肢1] 良い蹴りだった!
[ドクター選択肢2] ……。
[ドクター選択肢3] 配達員を雑に扱ったからだな。
[ヴィグナ] ヘヘ、一回やってみたかったんだ。そしてこう言うの……。
[ヴィグナ] うん、コホン、はっ!
[ヴィグナ] 「開けろ! 宅配だ! 」
[ドクター選択肢1] いや、もうドアは蹴破ってるし。
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