aklib_story_OPOD_OD-8_浸透作戦_戦闘前

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OP:OD_OD-8_浸透作戦_戦闘前

計画通り、Ashはロングスプリングの坑道内にたどり着いた。全ての真実が暴かれた。マッドサイエンティストのレヴィもこの大地にトリップしており、ここで領主の長男と組んで自身の狂った実験を引き続き行っていた。


[Ash] レンジャーの地図には、ここまでしか描かれてない。

[Ash] つまり、ここから先は自分たちの目と勘に頼るしかないのね。

[Blitz] この洞窟……まさかこんなにデカかったなんてな。

[Blitz] こうして見ると、町全体の地下が空洞になってるのか……

[Ash] 爆発物は問題ない?

[シュヴァルツ] ……セーフハウスから、最も威力があるものをすべて持ってきています。

[Ash] LORDの計画通りに進むかしらね。

[シュヴァルツ] そう簡単にはいかないようです。あちらを……

[Ash] ……あたしが想像してるものでなければいいけど……

[変異感染者] グオォ……

[Blitz] これは……人か?

[変異感染者] ううっ……

[シュヴァルツ] 不死の怪物でさえなければ、それで十分です。

[Blitz] 今じゃもう、どんな化け物が出てきても不思議には思わなくなったな……

[Ash] 構う必要はない。迅速に目的のポイントへ! ここで無駄にできる時間はない!

[Blitz] 了解。

[シュヴァルツ] ……ロングスプリングの地下にどうしてこんな施設が?

[Blitz] コーエン……ここは?

[Ash] わかってる! *スラング*!

[Blitz] 実験室のほとんどがここに転送されていたとは……

[Ash] 今考えると、あたしたちがあまりにうかつだったのね。

[Ash] この町で長く生活していたのに、全く気付かなかったなんて。

[Blitz] この事件の背後にいるのは、あのイカレ野郎だったか……

[Blitz] このにおいはなんだ?

[Ash] 他でもない、死のにおいよ。

[シュヴァルツ] ……

[Ash] 警戒を怠らず、そばを離れないで。

[Blitz] これは何だ?

[Blitz] デカイケージか? こんなにたくさん何のために?

[シュヴァルツ] 人も動物もいますが……見たところすべて死体ですね。

[Ash] すべてレヴィ・クリチコの仕業ね。あいつのイカレ具合と残忍さは常人の想像をはるかに超えてる。生け捕りにしようとせず、すぐに脳天をぶち抜いてやるべきだった。

[Blitz] 普通のイカレ野郎だったら、ここまで恐ろしいことはできない。

[シュヴァルツ] 待ってください。

[シュヴァルツ] ……ケージの中に生存者がいます。

[ドラッジ] フンッ。

[ドラッジ] 誰だ?

[Ash] ……

[Blitz] チッ! あのドラッジとかいう奴だ。

[Ash] ええ。このクズを見間違えることはない。

[ドラッジ] あぁ、お前たちか……。あの傭兵たち。

[ドラッジ] まさかこんなところで会えるとはな。

[ドラッジ] 俺たちの間にはいくつものすれ違いがあったが……それはこの際、置いておこう。

[ドラッジ] お前たちはあの科学者を探してるんだな? 奴がどこにいるか、俺は知っているぞ。

[ドラッジ] 今奴は、俺たちにとって共通の敵だ。だったら協力できると思わないか?

[Ash] 胸糞悪くなるほど、恥知らずな奴ね。

[ドラッジ] そっちのフェリーン、俺はお前を知っているぞ。

[ドラッジ] クルビアの傭兵市場で噂はさんざん聞いてる。特徴的な戦い方だからすぐにわかったよ。

[ドラッジ] お前は殺し屋だ。そうだな?

[シュヴァルツ] ……

[ドラッジ] ロドスが殺し屋を雇っているということは、ロドスにも汚れ仕事があるってことだな。

[ドラッジ] 他の奴らより、きっとお前は損得をわきまえているはすだ。話し合わないか?

[シュヴァルツ] ……今すぐ黙るか、無理やり黙らせられるか選んでください。

[ドラッジ] 本当に残念だ、お前のような奴なら、もっと現実的になれると思ったのだがな。

[Ash] ケージを開けて。

[シュヴァルツ] ……えっ?

[Ash] 大丈夫。ケージを開けてちょうだい。

[シュヴァルツ] ……

[シュヴァルツ] わかりました。

[ドラッジ] それでいい。物分かりの良い奴だ。

[Ash] ええ。あたしは物分かりがとても良いの。

[ドラッジ] ま、待て! 何をする気だ!?

[ドラッジ] ぐあっ!!!

[ドラッジ] お前! 何を……

[ドラッジ] おま……

[ドラッジ] 助けて……たす……

[ドラッジ] たす……

[ドラッジ] ……

[ドラッジ] もう……殴ら……ないで……

[Ash] あら、まだ話せるの? それはつまり、まだ殴られ足りないってことよね。

[Ash] この一発は、ミアロ先生の分よ。

[Blitz] ほらもういいから、殴るのはよせ。

[Ash] ふぅ……

[Blitz] こんな奴相手とはいえ、いくら何でもやり過ぎだ。

[Ash] ……なに? こいつに同情するの?

[Blitz] バカ野郎、殴り殺すつもりかよ。

[Blitz] 顔の形が変わっちまってるじゃねえか。

[Blitz] 力を温存しておけ……俺たちにはまだやることが残ってるんだ。

[Ash] それもそうね。

[シュヴァルツ] ……フフッ。

[Ash] どうしたの?

[シュヴァルツ] いえ、何でもありません。ただ……スカッとしました。

[Ash] そうね。あたしも久しぶりにスカッとしたわ。

[Blitz] こいつがここに閉じ込められてたってことは、レヴィにハメられたんだろうな。

[Ash] まあ、予想通りの結末ってところね。

[シュヴァルツ] ……誰もいませんね。

[シュヴァルツ] ……慎重になりましょう、待ち伏せの可能性もあります。

[レヴィ] 一体誰だね? 私の神聖なる実験場に騒々しい来訪者がいらしたようだが?

[レヴィ] おや、久しぶりだな。レインボー小隊の友人たちよ。

闇に包まれていた巨大な実験場の一角がライトアップされる。それと同時に、向こう側から何の息遣いも感じられなかった理由を、一同は瞬時に理解した。

老いた科学者は分厚いガラスの向こう側に立っているのだ。そしてその背後には、巨大な培養槽が置かれている。レヴィはその顔に、この上なく不自然でおぞましい笑顔を浮かべている。

次の瞬間、培養槽の照明が灯った。結合組織に包まれた大きな球体の結晶が浮遊している。それはうごめき、脈動している。

[レヴィ] ちょうどいい時に来た。

[レヴィ] いや、本当に……君たちはいつも、ちょうどいい時に来てくれる。

[Ash] チッ。

[レヴィ] 無駄な労力と弾薬は使わない方がいい。これは防弾ガラスだよ。とはいえ……

[レヴィ] 君の思い切りの良さは称賛しよう。幕開きのセリフが終わるのを待たずに、ためらいなく引き金を引けるとはね。

[レヴィ] だが芝居を続けようではないか。素晴らしい幕開きには素晴らしい観客が、そして完璧なるあいさつの口上が必要なのだよ。

[レヴィ] 今日は、偉大なる創造主たるこの私を称える日だからね。

[Ash] 創造主? よくもまあ、恥ずかしげもなくそんなことを平気で言えたものね。

[Ash] このイカれた狂人め。

[レヴィ] ……狂人? 狂人とは、凡人たちが優れた思考やアイディアを理解できないが故に、発案者を否定的に表現するときに好んで使う呼び名だよ。

[レヴィ] この素晴らしい世界を見よ!

[レヴィ] 全く異なる化学的性質……完全にひっくり返った物理法則……科学の花を探求と懐疑の中で開花させるには、未知に溢れたこの大地が最高の土壌なのだ!

[レヴィ] そして今、私は成功した。

[レヴィ] 見えるかね? 感じるかね? 一見極めて似通った表象の下で、全く異なる原理が働いているこの現実を!

[レヴィ] これぞ生命の進化! まさに存在の反復!

[レヴィ] 源石こそまさにこの世界の真理だ。君たちはこれを恐れずに受け入れるべきだ。

[レヴィ] 創造主が切り開いた未来へようこそ。

[Ash] 羞恥心とか道徳心ってものは無いの?

[Ash] 人の命は、あんたにとって一体、何?

[レヴィ] 人間の本質は脆弱さであり、善悪は脆弱さを前提とした主観的な定義である。後ろめたさというものは、私たちの大脳が無数の定義を元にして判定を行った結果の個人別回答例の一つにすぎない。

[レヴィ] そして私の追求する科学は、そのような脆弱さや、漠然とした概念に左右されることはない。

[レヴィ] 自分に正直になるのだ。こんな世界に来てまで、君は依然としてその全く無意味な概念でもって、思考を束縛しようとしている。

[レヴィ] 電子情報技術であろうと、核エネルギーであろうと……これらの技術は当初、相手をより効率的に、且つ一方的に殺戮することを目的としていたものだ。

[レヴィ] まさか君は、科学に新たな定義を加えたいというのかね? すべてを君の未熟な精神的欲求に合うものにしたい、と?

[レヴィ] 愚かなことだ。

[レヴィ] だが私は、君たちを許そう。

[レヴィ] 理解できないのは構わない……理解できなくとも許そう。後進的な思考は普遍的に存在する愚かさだ。それは君たちの過ちではない。創造主たる私は、君たちを許そう。

[レヴィ] 私のあいさつはこれ終わりだ。君たちを許すのとはまた別に、私のあいさつを静聴してくれたことに感謝しよう。

[レヴィ] さぁ、我を称えよ――この新たな生命の形態を、そしてそれをもたらした創造主を称えよ。

[レヴィ] 称えよ――称えよ――称えよ!!!

鮮血が辺りに飛び散る。培養槽を押し破った無機物は、うごめく奇形の手足で巨大な球形の頭部を支えている。どす黒く赤い骨が科学者の頭蓋骨を突き刺し、圧縮し、変形し、そして一つになった。

[Ash] どんな代償を支払ってでも、あれを地上に出すわけにはいかない!

[Blitz] そいつを牽制してくれ! 爆弾をセットする!

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