aklib_story_孤島激震_MB-5_危険な取引_戦闘前

ページ名:aklib_story_孤島激震_MB-5_危険な取引_戦闘前

このページでは、ストーリー上のネタバレを扱っています。

各ストーリー情報を検索で探せるように作成したページなので、理解した上でご利用ください。

著作権者からの削除要請があった場合、このページは速やかに削除されます。

孤島激震_MB-5_危険な取引_戦闘前

サイレンスがミュルジスとの会話に戻る。今回、彼女の意志がより強く見えた。


[サイレンス] ただいま。

[ミュルジス] サイレンスさん、大丈夫?

[サイレンス] 大丈夫、むしろあなたに感謝しないといけないかもしれない。

[ミュルジス] どうして?

[サイレンス] 別に、何でもない。

[ミュルジス] そう……じゃあ、まだ続ける?

[サイレンス] 二人はどこまで話したの?

[ミュルジス] アンソニーさんがロビンさんを誘ったところよ。

[ミュルジス] アンソニーさんのやり方は高度な心理戦ですごいってメイヤーさんと話してたの。

[サイレンス] ……あなたは単に深読みしすぎてるだけな気がするけど。

[サイレンス] もしかしたら、彼はそんなに深く考えていたわけじゃなくて、ただ単純にロビンに対して善意を差し出そうとしただけかもしれない。

[ミュルジス] ええ、確かにその可能性は否定できないわ。

[ミュルジス] でも、ただ単に善良なだけじゃ、この大地で生きていくことなんかできないわ、サイレンスさん。

[サイレンス] ……この話はもうやめよう。メイヤーが話したのは――

[ミュルジス] カフカさんとの話し合いをした結果、アンソニーさんが脱獄を決めたところよ。

[ミュルジス] ロビンさんが医務室で目覚めて、脱獄計画に参加しないかってアンソニーさんに誘われた場面までは聞いたわ。

[ミュルジス] 正直に言うと、サイレンスさん、あたしね、そもそもあなたが一体どこからアンソニーさんの情報を手に入れたのか気になってるのよね。

[サイレンス] 私の先生からだよ。

[ミュルジス] ん? まさかパルヴィス主任もこの件に一枚噛んでるの?

[サイレンス] ……いえ、私はもうずっと彼とは直接連絡を取ってない。

[サイレンス] それに彼は恐らくこの件については知らない。

[サイレンス] ライン生命を去ってから、過去に気にしてこなかった情報を、私はもう一度整理してみた。

[サイレンス] その中で、私はサイモン家の手掛かりを掴んだ。

[ミュルジス] へぇ?

[サイレンス] この一族はあっという間に滅ぼされた。それに一部のデータが巧妙に偽装されていたせいで、多くの人の目にはこれらのデータは特に何の変哲もないように映っていた。

[サイレンス] でも偽装すれば必ず痕跡が残る……一部の報告表と統計データを、詳細に比較してみれば、その中にある問題に気付くことができる。

[サイレンス] 最初はちょっとやってみようっていう程度でそれらのデータを整理してみたけど、まさかこんな発見があるなんて思わなかった。

[ミュルジス] 偶然ね……いえ、実は必然だったのかしら。

[ミュルジス] でも、どうして急にデータを整理しようと思ったの?

[サイレンス] 私はライン生命を、先生を、信じられなくなりかけていたから。

[ミュルジス] 「炎魔」事件で?

[サイレンス] いえ、それだけじゃない。

[サイレンス] 「炎魔」事件でサリアが去った。それから起きた出来事はきっと、私よりもミュルジス主任の方が詳しいはずでしょう?

[ミュルジス] ……なるほどね。

[ミュルジス] まあ、ちょっと聞いてみただけよ。でも素直にあたしに言って本当によかったの?

[サイレンス] これがあなたが聞きたかったことじゃないの?

[サイレンス] ミュルジス主任、私は隠し事が得意じゃない。だから少しだけ考えた後、あなたに素直に接すると決めた。

[サイレンス] 私は自分の先生があまり好きじゃない。でも彼のある言葉はいまだに覚えてる――

[サイレンス] 「陰謀家が最も恐れるのは素直さだ。」

[ミュルジス] ……

[ミュルジス] どうやらあたしは悪者扱いされてるみたいね。

[サイレンス] いえ、ロドスで暮らしてるうちに私はあることを学んだ。それは、誰かが自分の意見に反対するからといって、その人を悪人扱いしてはいけないということ。

[サイレンス] きっと、あなたは悪人ではない……そしてサリアも。

[サイレンス] ただ言えるのは私とあなた……そしてサリアは、みんな互いに理解し合えないだけ。

[ミュルジス] ……アハッ、そうかもね。

[サイレンス] ミュルジス主任、まだ続きを聞きたい?

[ミュルジス] もちろん、面白いところまで来たんだもの。

[ミュルジス] あ、でもこの辺で話もそろそろ終わるんじゃないの?

[ミュルジス] つまりこの医務室の後に、アンソニーさんの脱獄チームが結成されたのよね?

[ミュルジス] アンソニーさん本人に、納棺師ドゥーマ、カフカ、臨時で雇われたミナ。

[ミュルジス] それとロビン、これでみんなで一致団結して脱獄したってわけね?

[サイレンス] いえ、そんなに単純な話じゃない。

[ミュルジス] え?

[サイレンス] まず、ロビンはアンソニーのチームには加わらなかった。

[ミュルジス] え?

[サイレンス] 確かにその後、カフカはドゥーマ、それにアンソニーと一緒に脱獄の方法を模索した。ロビンもその中に加わっていた。

[サイレンス] でも事は、そう上手くは運ばなかった。

[ミュルジス] 何が起きたの?

[サイレンス] あなたが言ってたハイドブラザーズの雇った助っ人を覚えてる?

[ミュルジス] 覚えてるけど、その人がどうかした?

[サイレンス] その人がロビンを見つけたの。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧