aklib_story_騎兵と狩人_GT-6_黄金三角_戦闘後

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騎兵と狩人_GT-6_黄金三角_戦闘後

グラニは自分の血を捧げ、財宝の鍵を開けた。その後彼女はスカジをつれて村をうろつく賞金稼ぎをやっつけた。ビッグボブも残りのお宝をもらい、クルビアへ行くことができたのだった。


[ビッグ・ボブ] ハハ、やはり無理だったか……。

[レユニオン構成員] ボブ! 血が…待ってろ、いま止血してやるからな!

[レユニオン構成員] ボブが流した血をムダにするわけには! 俺はまだ戦え――

[ビッグ・ボブ] もういいさ。

[レユニオン構成員] ボブ……。

[ビッグ・ボブ] お前たちだってこれまでたくさん血を流してきただろう。

[スカジ] まだやるつもり?

[ビッグ・ボブ] フッ、生きるために戦っているのに、ここで命を落とすなんて、それこそ本末転倒だ。

[ビッグ・ボブ] 私の弱さでは財宝を手に入れる資格はない。もう、諦めよう。

[グラニ] ……。

[キャロル] ボブさん、ごめんなさい……この財宝がないと、私たちの村は救えないんです。

[スカジ] その宝箱から離れて。鍵を私に。

[キャロル] え、えっ?

[スカジ] その鍵を使って宝箱を開けた途端、あなたは自分の命を落とすことになるわ。

[キャロル] 私の――――

[キャロル] 私の村長としての最も重要な仕事は、代々受け継がれてきたこの鍵を守ること。そう父から言い聞かされてきました――

[スカジ] ――その鍵は、使った人間の手を切り裂き、吸血するような仕掛けになっているの。そしてその血がクランタのものでなければ、鍵は崩れ落ちる。

[スカジ] もう一度言うわ、その鍵を渡しなさい。

[キャロル] できません。この鍵にはこの村の未来がかかっているんです。

[グラニ] うーん。

[グラニ] スカジ、今言ったことは全部本当なの?

[スカジ] 騎士の財宝を埋葬する者たちは、騎士の秘密を守るためには手段を選ばない。ただ――

[キャロル] ……カジミエーシュの血脈だけが――

[キャロル] 「危険を恐れず、犠牲を顧みないカジミエーシュの血脈だけが、すべての障害を取り除くことができる。」

[キャロル] この伝説の通りなら、何らかの犠牲を払う必要があるのかなと思っていたけど…まさかそんな仕掛けだったなんて…。

[グラニ] ……。

[キャロル] でも村のために、覚悟はできてます。この宝箱は村長である私が開けます!

[キャロル] グラニ、もし私に何かあったら、この財宝で手に入ったお金を村のみんなに渡してあげて!

[キャロル] ごめんなさい、お父さん……。

[グラニ] 待って!

[キャロル] えっ?

[グラニ] キャロル、その鍵をあたしにも見せてくれる?

[キャロル] うん……はい。

[グラニ] この鍵、そんなに大きなものじゃないよね?

[スカジ] その鍵が吸血する量は、言い伝えだと普通の人では保たないっていわれてるわ。それこそが「犠牲」として必要だと——

[グラニ] だけど限度はあるよね。こんな石ころみたいに小さいし。

[グラニ] だからキャロル。

[グラニ] 宝箱はあたしが開ける! 私もクランタ人の家系だし。

[スカジ] !!

[キャロル] えっ!? でも言い伝えが本当だったら……グラニは……。

[グラニ] 大丈夫。賭けてみるよ。

[グラニ] キャロルごめん。でも約束したよね。君を守るって。だからあたしが財宝を開ける!

[グラニ] スカジ、もしあたしが倒れたら、あとはよろしくね。

[キャロル] やめてグラニ! あなたがそんなことしなくてもいい!

[グラニ] うっ!!!

[キャロル] 嫌っ……グラニィィィィィィィ――!!!

数日後

晴天 / 視界:12km

賞金稼ぎ野営地

[大尉] ケッ……お前ら……どの面下げて帰ってきたんだ!

[大尉] 野郎ども! 集合だ! 全員集まれ!

[スカジ] 面倒ね。どうして私が賞金稼ぎなんかの掃討作戦を手伝わなきゃいけないの?

[グラニ] しょうがないよ、君が欲しがってた鍵だってあげたんだから。ちゃんと働いてよ。

[グラニ] そもそも最初から君がいれば、キャロルも他の人を雇って村を助けてもらうなんてしなくても良かったのに。

[スカジ] フンッ。私には関係ないことじゃない。

[スカジ] 敵は少なくないわ。せっかく命拾いしたばかりのあなたが、また命を懸けるの?

[グラニ] 君だっているでしょ?

[スカジ] はぁ……さっさと片付けましょう。急いでロドスに戻らないといけないから。

[グラニ] うん、じゃあいくよ!

[グラニ] キャロルもあたしたちを待ってるからね!

[ビッグ・ボブ] すまない、結局なんの手伝もできなくて――

[キャロル] 大丈夫です。村のみんなも感染者は怖がりますし……。

[キャロル] 今回の件は、私たちだけが知っていればいいことです。

[ビッグ・ボブ] とにかく、君たちには感謝してもしきれない。

[ビッグ・ボブ] 君とグラニの優しさに、心から感謝を……。

[グラニ] いいっていいって!

[スカジ] とにかくこれで一段落ね。私はもう行くわ。

[グラニ] あっ! ちょっと待ってよ!

[グラニ] もぅ、仕方ないなぁ。キャロル! まずは村に戻ろう、まだやるべきことが山積みだしね……。

[キャロル] うん!

[グラニ] それと、ボブおじさん、身体には気をつけてね! もし治療が必要になったら、いつでもロドスに来てね!

[ビッグ・ボブ] お嬢ちゃん、待ってくれ!

[ビッグ・ボブ] この金貨を、受け取ってくれ! そらっ!

[グラニ] よっと!

[グラニ] ありがとう! 記念にするよ!

数カ月後

【ビッグ・ボブの手紙】

拝啓

ボブだ。

今はクルビア辺境の地に身を置き、この手紙を書いている。

皆健やかに過ごしている。感染者という身分だと多少の不便さはあるが、太陽の下での生活は、想像していたよりもだいぶ美しいものだ。

村の修繕が済んだあと、あの少女たちが残りの財宝を我々に与えてくれたおかげで、兄弟たちのための安息の家も滞りなく見つけることができた。

ようやく自給自足の暮らしもできるようになってきた。試しにホップでも育ててみようかと思っている。

それも全て、あの滴水村の財宝のおかげだ。

あの村での出来事は、私の生涯で忘れられない素晴らしいものだ。それはもうこの手紙に書こうとしても気持ちが溢れて筆が進まないほどだ。

私は少しだけ、物事の考え方が変わった。

そして君も、とうの昔に自分の結論にたどり着いていると思う。レユニオンは感染者にとってただ一つの拠り所というわけではない。

君ならば、君なりの選択ができると信じている。

君のことが懐かしい。クルビアでまた再び会えることを心待ちにしている。

ボブ

マドロックへ

[???] ......

[???] ああ、それは何よりだ。

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