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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】ウィンドチャイム
【性別】女
【戦闘経験】なし
【出身地】炎国
【誕生日】4月7日
【種族】フォルテ
【身長】175cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】標準
【戦場機動】標準
【生理的耐性】優秀
【戦術立案】普通
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
個人履歴
ウィンドチャイムは炎国北西部を駆け回る田舎のトランスポーターである。かつてはいくつかの閉鎖的な村に、比較的スムーズな情報伝達を提供したことがある。現在は鉱石病治療のためにロドスに来ており、兼業でロドスのトランスポーターを務めている。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】7%
腹部に明らかな源石結晶の分布が見られる。
【血液中源石密度】0.19u/L
病巣の位置を考えると、患者にはできる限り体幹筋肉を動かすような荷運び労働を避けてほしい。
――ススーロ
申し訳ないのですが、それだけは無理な話です。
――ウィンドチャイム
第一資料
炎国北西部にある山村出身のトランスポーター。いつも旅疲れしている様子だが、とても親切な人である。
炎国の北西部には山が多く、大小様々な村が点在している。江南のように水路に沿って繋がるどころか、陸路の交通でさえ極めて不便である。ウィンドチャイムが生まれた村もその中の一つである。
しっかり者のウィンドチャイムは、かなり良い成績で移動都市にある学校に進学できた。だが数年の勉学を経て、彼女はそれ以上進学する機会を諦め、故郷に戻って田舎のトランスポーターを務めることにした。
若く力強い彼女は努力を重ねて、付近の村へ行きやすい山道を見つけ出した。それらを元に、彼女は村と都市の間で農産品貿易のルートを切り開こうとしたが、結局は叶わなかった。
いつも率直なウィンドチャイムは、そこまで語ると沈黙に陥った。実現できなかった理由は高すぎる物流費用ではないかと我々は思ったが、どうも費用面の問題が直接的な原因ではあるものの、根本的な理由は他にあるらしい。
「貿易を管理する役人に、村長に商談に来させると約束を取り付けました。しかし意気揚々と村に戻ったら、そこで待っていたのはいくつもの工場の従業員募集の看板と、村長の家にあったサイン済みの雇用契約書の束でした。サインの日付をよく見ると、全部私が出発して数日内のものだったのです。」
第二資料
ウィンドチャイムは幼い頃から村を行き来するトランスポーターに興味津々だった。字を学んだのも、手紙の封筒の宛名からだ。彼女にとっては、一通一通の手紙が、さらに言えば手紙に書かれた挨拶やメッセージ、そして感情が、故郷を離れた遠出の人々と彼らの家を繋げているのだった。
そういった経験と持ち前の堅実で優しい性格から、挫折をした後のウィンドチャイムは、より広く、しかしより困難な道へと視線を向けた――故郷周辺の山地全体のトランスポーターを務めようとしたのだ。
一定期間の試用を経て、ウィンドチャイムはすぐに正式な資格を得た。さらにそこから丸一年、届け漏れや間違いゼロの記録を保ち続けた――餓えた牙獣の群れにそれを破られるまで。
都市に戻ったウィンドチャイムは、同僚たちに野獣を避ける術を学んだ。しかし、自身の記録をもう一度更新できる寸前に、また予想外のことが起きた。
盗賊団に遭ってしまったのだ。
「目隠しをされた私は、せめて手紙だけは残してくれないかと喉が枯れるほど訴えました。荷物はまだ補えるかもしれないけど、手紙はなくなってしまえば、書かれた内容は二度と戻ってこないですから。」
「……いいえ、その首領はドラマの悪役のように高笑いなどしませんでした。むしろ誠実とさえ言えるような態度で、ダメだ、役人は殺さないが、役人に手がかりの一片を残すような真似も絶対しない、と。やっているのは命懸けの商売なのだから、と言っていました。」
「紙が燃やされる音を聞きながら、私は気付いたのです。自分にナイフを用意する時が来たのだと。」
それ以来、同僚たちは時々ウィンドチャイムの体に新しい傷を見ることがある。だが同時に、彼女は自身が担当する荷物や手紙をただの一度も届け損なったことはない。
第三資料
移動都市の安全とスムーズな交流を保障するため、炎国における古い馳道の整備と新しい馳道の建設は常に続く一大事業である。無数の商機と運命を変えるチャンスがその中に眠っている。特に移動都市以外に生活する者にとって、馳道の建設に参加することによって得られる報酬は生活水準の質を飛躍的に上昇させることができるほどだ。だが上昇した後の状態をどうやって維持するかは、多くの者が直面しなければならない問題となっている。
安定さを好む者たちは通常、馳道整備を担当する部門と長期契約を結びたがる。だが、そのような機会は決して多くない。
そしてより頭の回る者の場合、馳道とそれによってもたらされた移動都市の片鱗を目の当たりにすると、大体が憧れを抑えきれなくなる。多くの若者、あるいはそれほど若くもない者でさえ、馳道に沿って移動都市に向かう旅路に出るのだ。ウィンドチャイムの故郷のように村の全員が都市に移ったのはやや極端的な例だが、決して稀ではない。
ウィンドチャイムは、次々と寂びていく村の数々に悲しみを覚えている。だが同時に、人々にはそれぞれ幸せな生活を追い求める権利があるということも理解している。
彼女にできるのは、地元を離れた若者たちの送る金銭と手紙を親の手に届け、そして親が口述して他人に代筆させた手紙と、大きな包みの干し肉を都市に届けることだ。
老人はランプの灯りに照らされながら、送ってもらった金でどの農具を新調するか、どの農作物を植えるかを考え、ふと肉を漬けるために醤油を丸々ひと樽使ったことを思い出し、金の大半は牧獣の購入に使うと決意する。若者は疲れ果てた体を引きずってベッドに横たわり、テレビで放送される素敵な生活を眺めているうちに、いつの間にか干し肉をひとパック食べ尽くしてしまう。独り言ちる言葉には、気付けば薄れていった地元言葉の響きが幾ばくか混じっていた。
その頃、ウィンドチャイムは都市と荒野の間を一人歩き続けていた。頭上には双月がかかり、目の前には山脈が横たわる。夜の風が、重荷を背負うために意図的に減らした衣服の間から吹き抜けていった。
第四資料
ウィンドチャイムが連絡を担当する地域には、謀善村という小さな村があった。ある時、彼女が大口補助金を謀善村に届けた時、そこはちょうど混乱の真っ只中だった。だが村の騒動も混乱も彼女には関係ないことなので、補助金を届けた後も彼女は足を止めなかった。ほかにも届けなければいけないものがまだ多くあったのだ。
自分と不快な形で別れた少年とこの訳のわからない騒動の間に、残酷な繋がりが存在していたと知るのは、後のことだった。
彼女は丸一日をかけて、少年の撮影機に保存された内容をすべて視聴した。風景、モノローグ、インタビュー、撮影を止めると承諾しておきながらマイクだけはつけていた小ズルさ、そして例の「詫び状」。
それから、ウィンドチャイムは撮影機を持ち歩くようになった。
最初、彼女の撮影は依頼人に手渡す速達便を写真に収める程度でしかなかった。映画愛好家でもなかった彼女は、レンズの蓋をつけたまま、本体が壊れたのかと勘違いしたことだってあった。それでも、かつて村のために山道を切り開いた時のような根性で撮影機を使い続けた。撮る対象は荷物から人へ、さらに自分が歩いてきた道にまで及び、メモリーカードはすぐに容量不足となった。
撮るものが増えるにつれて、彼女はますます当初の自分の行動を後悔するようになった。知らないこと自体が傲慢ではなく、目を閉ざし耳を塞ぐことこそが傲慢なのだ。
だが、彼女の撮影したものをプロデューサーに見せてみないかと聞かれた時、ウィンドチャイムは微かに笑うだけだった。
自分の仕事は日に日に閉鎖的な環境を、貧困な生活を揺るがしている。自分が懐かしむ暮らしの基礎を揺るがしていると、ウィンドチャイムは理解している。映像でその過程を記録し続けることを彼女は止めない。しかし、それを大衆に公開するのも気が進まない。これらの映像は彼女にとっては残酷なものであり、大切なものでもあるのだ。
例の騒動に関しては、ロドスでその件に関わったオペレーターたちは皆あまり話題にしたがらない。ある日、偶然ウィンドチャイムが他の人とその話になった時、我々はようやく彼女のその件に対する考えを知ることができた。
「全部覚えています。忘れたりしません。ですが、あの人の死は……結局は偶然だったのです。」
「もし私がお金を届けられなかった場合、彼らにはそうする以外、どんな道があったのでしょうか?」
「私には思いつきません。」
昇進記録
ウィンドチャイムが撮影機を使い始めたばかりの頃に付けたファイル名は長すぎたため、彼女がロドスに保存している動画ファイルに番号を振り、元のファイル名は動画の概要欄に記入しておいた。
0007:謀善村のやんちゃっ子二人が組み立てた「トラクター」もどき。二人が本気であれを山道まで行かせるのではないか心配です。危険すぎるから。
0008:山道の脇に咲いた小さい花。前見た動画みたいに、花が咲くところを撮りたかったのですが、あまりにも遅すぎて、腕がしびれるまで撮り続けても変化がわかりませんでした。
0009:いきなり頭の上を飛び越えた羽獣。姿は撮れませんでしたが、声は録音できました。聞き心地がとてもいいです。
0010:もう一度見に行ったら、花はすでに萎んでいました……こんなに早く?
0011:山道を歩いている人。少し話してみると、農用機械の買い出しに街へ行くようです。田植え機と草刈り機と、そして彼も名前がわからない機械が一つありました。お互い身振り手振りで頑張りましたが、結局は何の機械かわかりませんでした。
0012:道
【権限記録】
「ごめんねウィンドチャイム、今いないのに。このファイル名がほかに比べてあまりにも独特だから、好奇心でつい……それに、前聞いた時にも言ってたよね、『風景ばかりですが、そんなに見たいのであればどうぞ』って。だから構わないでしょ?」
……
「なんだ、ただの荒れた林じゃない。でも、なんであのキャンプの跡地ばかりずっと撮っていたのかしら?」
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
郵送する書類はこれで全部ですか?分かりました。では整理しておきますね。 |
会話1 |
ドクター、お手紙が届いていますよ。龍門スラム街からのようですが、以前の患者さんでしょうか?フフッ、その表情を見れば、何が書いてあるかは察しがつきますよ。 |
会話2 |
この大剣は、主に村に降りてきた獣を相手にするためのものですが、貨物を狙う輩がいれば役に立つこともあります。獣は追い払えばいいだけですが、道を誤った人を正しい方に導くとなると一筋縄ではいきませんよね。 |
会話3 |
地図上でもなかなか見つからない集落ともなれば、情報伝達はトランスポーター頼みになります。私も物心ついた頃から、よく村のトランスポーターにくっついてあちこち出かけていましたから、最初に覚えた文字も封筒に書かれていたものなんです。大人になってようやく、そんなたった数文字の重みに気付きました。 |
昇進後会話1 |
故郷の村に戻ったこともありますが、今ではもう空き家と荒畑がわずかに残っているだけでした。住民たちはきっと都会で新たな暮らしを初めているんでしょうね。ただ時々思うんです――当時私がもっと必死になっていれば、今も村には慎ましい営みが残っていたんじゃないかって。 |
昇進後会話2 |
これまで足を伸ばした場所は、実はそう多くはありません。山と都市を往来しながら、至る所で貧困や孤独にあえぐ人、忙殺される人ばかりを目にしてきました……この広大な大地では、あまりにも多くの人々が誰にも知られることなく生涯を終えていくんです。 |
信頼上昇後会話1 |
故郷の人たちは、私が鉱石病に罹ったと知っても差別などはしませんでした。ですがもう二度と元の生活に戻れないのも、動かしようのない事実です……いえ、不注意で感染したのは私自身の問題です。「人助けのために感染者になった」なんてのは傲慢な考えですよ。 |
信頼上昇後会話2 |
私は今でもあの人の家族を探しています。彼には随分とひどいことを言ってしまった上に、最後まで名前すら知らないままでしたから……たとえただのカッコ付けだったとしても、彼は確かに苦難に飛び込み、それを記録することで私たちの存在を世間に知らしめようとしていました。それだけで十分有意義なことだと思います。 |
信頼上昇後会話3 |
毎日のように村の入り口に張り付き、いつまでも家族からの手紙を待ち続ける人をたくさん見てきました。彼らが封筒を開けた時の表情からは、ありとあらゆる喜怒哀楽が読み取れたものです。トランスポーターが運んでいるのは一人ひとりの人生であり、どれも私と無関係でありながら、確かに私と繋がっているんです。 |
放置 |
綺麗な夕焼けですね。明日もきっと晴れますよ。 |
入職会話 |
はじめまして。あなたがこちらの責任者であられるドクターさんでしょうか?こちらでは労働と引き換えに鉱石病の治療を受けられると伺いまして……ええ、私のことはウィンドチャイムとお呼びください。希望を意味する名前です。 |
経験値上昇 |
できることなら、配達中のもめ事は避けたいですね…… |
昇進Ⅰ |
トランスポーターとしての仕事を全うしたまでですが……はい、今後もこの手の業務はお任せください。期待は裏切りません。 |
昇進Ⅱ |
まだまだ多くの人が、希望をもたらす報せを待っています。ここからの道は一緒に歩みましょう。 |
編成 |
目的地さえわかっていれば、道もいずれ見つかるものです。 |
隊長任命 |
皆さんが無事に到着できるよう尽くします。 |
作戦準備 |
長い道のりですから、焦らず行きましょう。 |
戦闘開始 |
道を開けてもらいましょうか。 |
選択時1 |
準備万全です。 |
選択時2 |
出発できます。 |
配置1 |
寂れた山も、砂ぼこりも、見慣れた景色です…… |
配置2 |
山高く路遠し。皆さん、くれぐれもお気をつけて。 |
作戦中1 |
すぐに立ち去れば、見なかったことにできるけど。 |
作戦中2 |
この剣を人に向けたくはないけど。 |
作戦中3 |
私を待ってる人たちがいるから。 |
作戦中4 |
耳を貸さないつもりなら…… |
高難度作戦クリア |
歩みを止めさえしなければ、どれだけ遠い場所にもいつかはたどり着けます。 |
★3で戦闘終了 |
吉報を届けられて何よりですが、こういった争いごとは極力避けたいものですね…… |
★2以下戦闘終了 |
運送中の貨物は盗られていませんし、逃げた人たちにも改心の余地があると信じましょう…… |
作戦失敗 |
少し休みましょう。失ったものはまだ取り返せます。 |
基地配属 |
足休めができる場所があれば十分です。 |
タッチ1 |
えっ? |
信頼タッチ |
外から戻ったばかりで、埃まみれですから気をつけてください…… |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ドクター、お手紙が届いていますよ。 |
逆理演算
未実装
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
モジュール
未実装
印
ウィンドチャイムの潜在能力強化に用いられる。
銅製の鈴。ちょっとした加工がなされており、鳴らすのに少し力がいる。人の心を解さない風が鈴を鳴らすことで、遠路を行く人の里心をかき消してしまうのを、彼女は恐れているのだ。
指名券採用
角が折れた理由を話したがらないわけではないが、少し恥ずかしそうな様子だ。
田舎のトランスポーター・ウィンドチャイム。、その両足で山と移動都市間の距離を測量する。
紹介文
省略
登場ストーリー
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