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更新日:2023/08/17 Thu 18:35:40NEW!
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『スーパーロボット大戦シリーズ』におけるシナリオの一つ。
参戦作品で鬱展開や救いようのない結末を迎えたロボットアニメをメインとし、原作ではあり得なかった展開を描くという夢のようなシナリオ。
スパロボ補正の一種である。
「鬱展開だった作品をご都合展開に」という点ではスパロボでよくある事例だが、最大の特徴は分岐別シナリオという点。
本編である一定の条件を満たし、フラグを建てていくことでifルートが出現する。
ただし満たさなかった場合は原作を再現するルートに行く。
原作ルートにおけるスパロボマジックを見るのも良いが、本領発揮の場はifルートだろう。
複雑で両立できない隠し要素もあるが、やってみる価値はある。
ifルートに入るかどうかの選択肢は主に艦長職のキャラクターに選択肢が現れる。
なお、現時点で採用されているのは「Zシリーズ」「V・X・T三部作」『30』である。
また『BX』では最終話に対する真最終話が存在しており、これもifルートの類かもしれない。突入はスパロボ屈指の難易度の高さであり、2周目以降でないと困難である。
※ここから先はネタバレ含むため注意。
◇スーパーロボット大戦Z
ifルート初登場作品。
対象作品は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。SC2から2度目の参戦となった作品。
ミネルバ艦長 タリアの選択によってifルートに入れるかが決まる。
選択肢は「ZEUTHとして戦う」か「ザフトに合流する」の二つ。「ZEUTHとして戦う」を選択するとifルートに突入する。
Z1本編ではシンがカミーユをはじめとする多くの友人に恵まれ、絆を育んでいく様子が見られる。
特にセツコ編では主役格に選ばれ、「リアル系男主人公」の称号を手に入れた。
原作ルートでは終盤にシンが離脱してZEUTHと戦うことになるが、ifルートでは自分の意志でルナマリアと共にZEUTHに残留。
デスティニープランを提唱するデュランダルや、他作品の敵勢力に立ち向かう展開が描かれる。
更に決別したレイと和解するチャンスも得られ、フラグを建てれば再び仲間にすることができる。
原作・ifルート共通でキラと和解し、フラグ次第でステラとの再会も果たせる。ただしifルートではキラの参戦時期がやや遅め。
更にifルート限定でハマーン様も自軍に加入する。
なお、このifルートは一部のファンの間では別名「楽園の追放者ルート」とも呼ばれている(なお、公式攻略本では「ザフトルート」)。
理由はルート分岐直後のシナリオタイトルが「楽園の追放者」だからなのだが、元ネタはアクエリオン。
ただし、シンが神の如く絶対の信用を寄せる議長の元を離れた意味合いも込めてこう呼ばれたのかもしれない。
後の『L』では、このifルートを原作の内容に組み込んだ展開となっている。
序盤は原作通りに進むが、ベルリン戦でシンがキラと協力してステラを救助したことで、二人の確執が完全に無くなった。
これによりステラは生存し、フラグ次第で自軍に加入する。
終盤ではレイと敵対することになるが、フラグで再加入も可能。しかもZ1の時よりもフラグ建てが楽になった上、とても強い。
Lにおいても、シンは多くの友人や理解者に恵まれている。
それからZ1では死亡したハイネも、フラグ建てが必要だった『K』*1と打って変わって無条件で生存する。声付きスパロボでハイネが不遇な理由はやっぱり西川アニキが収録に参加できないのが原因か…
◇第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
対象作品は『コードギアス 反逆のルルーシュR2』。
参戦前から話題になっていたルルーシュの生死の行方も、原作およびifルートで明らかになった。
一定のフラグを建てると、終盤でシュナイゼルがゼロの正体をZEXISに暴露した時、扇はある決断を下すことになる。
ゼロを信じないか、否か。これが分岐となる。
「ゼロを信じない」場合だと、原作ルートに行く。
ルルーシュがZEXISから脱走する形で離脱し、後に皇帝となってZEXISと戦うことになる。
しかしゼロレクイエム後に一命を取り留め、自軍に復帰。ZEXIS一同から説教された後に仮面を手渡され、「ゼロ」として生きることになる。ここでスザクとジェレミアも加入。
逆に「ゼロを信じる」場合、ifルートに行く。
仮面を外したルルーシュがZEXIS一同に全てを打ち明けて自害しようとするが、カレンに(物理込みで)説得され、「ゼロ」としてZEXISに残ることを決意する。
また、ifルート限定でロロが生存。スザクとジェレミアの参戦時期が原作ルートより早まり、ホランドが仲間になるのもメリット。
デメリットとしては、YF-29 デュランダルの入手とイノベイター覚醒の遅れが挙げられる。
ギアス最終シナリオでは破界篇で死んだとされるユフィの生存も判明。
そのおかげでマクロスF・00の最終シナリオで刹那が発動させたトランザムバーストの奇跡によりルルーシュとスザクが真の意味で和解する。
このifルートは別名「黒の騎士団ルート」とも呼ばれる。
真実を知らされ、ルルーシュを追放した原作とは対照的に、真実を知ってもなお、償いのために戦う彼を「仲間」として受け入れようとする意味合いも込めて、そのような別名が付いたのかもしれない。
また、原作ルートにおけるルルーシュの役割をトレーズ様と戦乱の王ピースクラフトが担うことになるので「トレーズレクイエムルート」とも呼ばれる。
どのルートでもルルーシュは生存するので安心しよう。ただし、ifルートに行きたい場合はシャーリーの生存フラグも鍵となる。
欠点を挙げるとすれば、ゼロレクイエムの再現や皇帝ルルーシュが原作ルートでしか見れないこと。
本編の展開にヤキモキしていた人は、是非ともチャレンジして欲しい。
あと、綺麗な扇が拝めるぞ!
余談だが、このifルートではZONEブレイカーと共にZONEに突撃したカルロスがなんと生存したり、
ラスボスであるガイオウと一緒に出ている準ラスボスがアサキムからユーサーに変化。
インサラウム関連の展開も変化し、アサキムにユーサーのスフィアを奪われないという完璧な別展開となっている。
エピローグでは前述のifルートを経由したことが示唆されており、レイ(ちなみに彼が生きているという事はタリアも生きている)やステラ、フォウが生存している模様。
前作のifルートを経由している事は破界篇及び再世篇予約特典の小冊子で示唆されており、フォウの生存自体はスペシャルディスクで確定していたが、レイ、タリア、ステラの生存はここで初めて判明した。
ちなみに時獄篇では原作ルートを経由し、ロロとユフィは死亡していることが明かされている。原作と世界情勢が違いすぎる点やユフィの生存がネックになったか。
再世篇においてフラグ次第で生存するアニューとローレライは生存ルートが正史になった。
二人同時に仲間にならないじゃないかと思われるかもしれないが、最初の分岐で日本ルートを通ってローレライのフラグを立て、
その状態でアニューを生き残らせれば、ローレライは仲間にはならないが生存が判明するので元々生存両立は可能だった。
また、このルートだと序盤分岐でのifルートのフラグポイントを悉く無視した事になる。というか、プロローグでのポイントを獲得できないと問答無用でゼロレクイエム直行。
そう考えると、ある意味原作ルートが正史になったのは理にかなっている事になるが、後述の事情により実はポイントは全取りしたらしい。
なお、作中ではifルート行きのフラグが立っていたにも関わらず原作ルートを辿ったことが示唆されているので、順当に行けばシャーリーは生存している事になる。
逆に言えば、扇はゼロを信じなかった事になる。
扇ェ…
と、思われていたが天獄篇にてシャーリーも死亡していたことが判明。つまりポイントが足らずに選択肢そのものが出現しなかった模様。あと、エスターが再世篇でクメンルートを通っている事が判明したのでますますややこしくなった
◇第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇
対象作品は『アクエリオンEVOL』。
一定のフラグを建てると、終盤でアドヴェントから「運命を受け入れる」か「運命に立ち向かう」かを問いかけられる。
「受け入れる」場合は原作ルートへ、「立ち向かう」場合はifルートへ進む。
死に瀕していたシュレードがバサラの発破とランカ、シェリルの歌声により生きる気力を取り戻す他に、中盤で死亡したとされるジンの生存が判明し、Z-BLUEに復帰する。
ちなみに、こっちのルートを通らないとシュレードに依存しまくっていたアクエリオンスパーダの武装が悲惨な事になる。
何が悲惨って、シュレードが死んでゼシカが一時離脱していると邪叫拳も使えなくなって、武器がエネルギーソードだけになるくらい悲惨。
更に原作ルートではスポット参戦のみだったゼウス神が、ifルート限定で正式参入する。
しかし今作はシャアやグーラといった敵対者の言動を信じ、ロニを生存させることでifルート行きのフラグポイントが溜まるため、「今作のifルートは対象作品とはやや無関係なのでは?」という声もある。
(ちなみに意外な事に、アスカの残留は全くの無関係だったりする)
だがいずれにも共通しているのは「信じられなかったものを信じる・死んでしまうはずだったキャラを生存させる」という点だろうか。
なお、天獄篇ではグーラやシュレード、ジンが登場するため、ifルートが正史になった。何故かダグザだけは死亡扱いとなったが原作再現との兼ね合いだろうか。生存したギルボアが殆ど出てこず、同じく隠し要素のロニには一切言及されないあたりは扱いが難しかったか。
つまり、Zシリーズの正史の流れは第1次Z(ifルート)→第2次Z破界篇・再世篇(原作ルート)→第3次Z時獄篇(ifルート)となっている。
◇スーパーロボット大戦V
対象作品は『宇宙戦艦ヤマト2199』…だが、Zシリーズのifルートと異なり、キャラの生死やシナリオの大筋が極端に変わるわけではないので、対象作品と呼ぶには微妙なところ。
そのため「通常ルート/困難ルート」と呼称される場合もある。
一定のフラグを建てると、50話開始時のシナリオデモにおけるブライトと沖田艦長の会話において、沖田艦長の選択として
「もう戦いは終わったと思う」と「これからも困難が待ち受けていると思う」という選択肢が出てくる。
前者ならば通常ルート、後者ならばIFルートに進む(まあ、そもそもレナードとエンブリヲが健在な時点で前者を選ぶのはあまりにも楽観的であろうが)。
なお、2周目以降であればこの選択肢は無条件で出現する。
51話は一部の強敵が復活するくらいで大きな変更がなく、主な変更点は50話と最終話(52話)。通常ルートでは50話で決着を付けるデスラーらがifルートでは撤退し、最終話で改めて決着をつけることになる(版権スパロボにおいて、最終話に版権キャラのネームド敵が登場するシチュエーションはかなり久々のものとなる)。
また、通常とifではネバンリンナのキャラクターが多いに変わっている他、ラストバトルとエンディングも大幅に変化する。
…まあどれだけ大量に出てきたところでZEROとヤマト、さらに隠しユニットのネオ・ジオングにとってはいいカモであるが。精々次周回へ向けての資金とTacPとなってもらおう。
◇スーパーロボット大戦X
対象作品は『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』。本作でも概要・条件共に概ね『V』と同じで、
49話開始時のシナリオデモで主人公とホープスの会話において、ホープスの選択として
「マスターならば必ず勝てると思う」と「今後、想像を絶するような敵が出てくると思う」という選択肢が出てくる。
前者ならば通常ルート、後者ならばIFルートに進む。
51話においてなんと、マジンガーZEROが天元突破を果たしアンチスパイラルの認識宇宙に出現。
その際、甲児がマップ上にいる状態で撃破すると甲児がZEROを説得し、自軍ユニットとして運用可能になる。
(カイザーは消えるわけではないが、自動で乗り換えてしまうので最終話をカイザーで戦いたいプレイヤーは注意)
また、最終話でホープスが魔獣エンデの肉体を乗っ取り、ラスボスとして立ちはだかることになる。
戦闘前会話は天獄篇の至高神Z同様、全出撃キャラ分用意されているので見れる限り見てもらいたいところ。
◇スーパーロボット大戦T
対象作品は『オリジナル』…というか厳密には『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、『ガン×ソード』、『機動武闘伝Gガンダム』、『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』、『勇者王ガオガイガー』等色々if展開対象作品が混ざっている。
概要・条件共に概ね『V』と同じで、突入の際には特務三課でUNDのネームドを倒し、更にTACマネージメントを最大限に上げ、エースパイロットを大量に育成することがポイント。
達成していれば51話開始時のシナリオデモでラミィの選択として
「目の前の敵を一つ一つ倒していく」と「困難な道だろうと積極的に戦っていく」という選択肢が出てくる。
前者ならば通常ルート、後者ならば激闘ルート(パーフェクトバイブルより)に進む。
通常ルートと激闘ルートではルート選択後の展開が大きく変わり、
通常ルートでは地球上や隣接次元空間での決戦を経て宇宙怪獣戦に臨む流れなのだが、激闘ルートでは宇宙から更なる地球の危機がなだれ込んでくるためターン制限が全体的にきつくなる。
また、エンディングがそれなりに、ラストバトルの展開が大幅に変化するが、通常ルートの時点で口で説明するのも困難なくらいにスケールが跳ね上がっている。
難しさの方向性にすら通常/激闘で変化があったり、一部の特殊台詞集が集めやすくなったり、昔のスパロボ遊んだ人向けのネタが増量されたりするので、濃い。
◇スーパーロボット大戦30
対象作品は『バンプレストオリジナル』で、第一分岐→第二分岐という珍しいパターンを採用している。
物語のキーミッション上で問いかけられるクエスターズからのトロッコ問題5種に対する問いで、彼らの天秤の傾き(=地球に対する評価)が変化していき
やや人道的ともとれる選択肢を多く選んでいると右に傾き、地球人はテクノロジーを持て余しているとして矯正ルート(=通常ルート)に。
やや非情ともとれる選択肢を多く選んでいると左に傾き、地球人は比肩しうる危険な存在として抹消ルート(=ifルート)に移行し、最終話とその手前のキーミッションの内容や題名が変化する。
2周目では極端でない限り、ルート選択を決めれる問いが加わるので突入しやすくなる。
さらに抹消ルートで進めた場合、最終話付近のキーミッション「深淵への扉」であるキャラの同行を認めるか否かの選択肢が入り、
同行を認めれば抹消ルートA、同行を認めなければ抹消ルートBへと分岐する。ルートBのほうが難易度が高く、矯正ルートと比べた変化も最も大きい。
ルートとキーミッションタイトルの対応表は以下の通り。
ルート/題名 | 最終話前 | 最終話 |
矯正ルート | 決戦の序曲 | 終わりなき探究の果てに |
抹消ルートA | 死線を越えて | 真理 |
抹消ルートB | 真理を求めて | たどりついた答えの向こうに |
難易度が上がれば上がるほど最終話とその手前のタイトルが踏み込んだものになっていく。
そしてカールレウム・ヴァウルという男の生き様も、哀しくも熱い方向へとシフトしていく。本作の主要作品群との対比も含まれているので感じ取りながら見届けてあげたい。
追記・修正はifルート行きのフラグを建てながらお願いします。
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