スーパーロボット大戦L

ページ名:スーパーロボット大戦L

登録日:2010/12/01 Wed 22:40:23
更新日:2023/08/08 Tue 16:49:06NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



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絆は、宇宙そらを越える―――――



スーパーロボット大戦Lは、バンダイナムコゲームスから発売された、『スーパーロボット大戦K』に続くニンテンドーDSスーパーロボット大戦シリーズ第三弾。


『スーパーロボット大戦』シリーズ最新作、遂に登場!


激動のバトルアニメーション、超豪華な参戦作品!


名だたるスーパーロボット達と世界を救う…へへッ、ナイスな展開じゃないか!


見せてやるよ、正義の力を!!うぅぅおおおおぉぉぉぉぉッ!!!!



スーパーロボット大戦L



CMナレーションは浩一が担当。作風も相まって、本作は要所でまさに「ナイスな展開」が多い。



【概要】

基本的なシステムは『K』を踏襲している。


今作では強化パーツが廃止されており、特に移動力の増強や地形適応の強化など改造でカバーできない部分を強化パーツで補うことができなくなっている。


つまり単体ではエヴァやボスボロットはどう頑張っても飛べないし、超電磁兄弟はトロいまま。


ではどうするのかと言うところで、今回大幅に変えられたパートナーバトルシステムの出番である。
前作ではせいぜい撤退するボス敵を殺るくらいしか使い道がなかったが、今作では


  • ボーナスの付加

パートナーを組むことで、その機体に設定されているボーナスが付加される。
ステータスの増強や地形適応の強化、バリアや分身が付加されたりする。
特に火消しのスラスターモジュールの汎用性は大きく話題を呼んだ。


  • 攻撃選択の増加

前作ではちまちま1体ずつ攻撃していたが(おかげで援護防御うぜえ)
今作では個別に攻撃したり、片方に集中したりできるようになり、パートナーでもパートナーに対抗しやすくなった。


  • MAP上での編成

今作ではMAP上でも自由に編成できるようになったため、
戦闘では鈍足同士で組みたいけど、移動する時はバルキリーに運んでもらいたいということも可能になった。


などの変更点があり、アタックコンボシステムが若干弱体化したこともあって前作よりパートナーを組んで戦うメリットが増えている。


また、今作の精神コマンドZシリーズを踏襲して最大5つになっている。


戦闘アニメに関してはいつも通り安定の出来。
参戦済み作品は基本的には旧作の流用だが、カットインが増えているものも多い。


ちなみに倒した敵が撤退したりイベントでトドメを刺す場合、倒してもトドメ演出は発生しない。
そのため、実質トドメ演出はザコ専用に。
ボス戦で必殺技を使用した場合の演出に地味にイライラする(これに関しては、後年『UX』で改善された)。



評価的には痒いところに届かない惜しいところがあるものの、全体的には良作の域と言われる。


改造の仕様や、無消費武器がなくなったりで単騎無双は難しい。
雑魚も全体的に強めで難易度はシリーズとしては高め。



【参戦作品(★は新規参戦)】


★ヱヴァンゲリヲン新劇場版
戦え!!イクサー1
★冒険!イクサー3
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
超電磁ロボ コン・バトラーV
超電磁マシーン ボルテスV
ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU
鋼鉄神ジーグ
獣装機攻ダンクーガノヴァ
マジンカイザー
マジンカイザー死闘!暗黒大将軍
神魂合体ゴーダンナー!!
☆神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON
マクロスF
鉄のラインバレル(アニメ版)
☆バンプレストオリジナル


メインはマクロス、ラインバレル、種運命。
サブでイクサーやダンクーガノヴァやヱヴァ。


ガイキングがライキング&バルキング参入後+カイキンク、ゴーダンナーがミラ復活後、ジーグがマッハドリル習得イベントと途中から。
ガイキングは前作の反省からか共通ルートで最終決戦になる。


カイザー、ボルテスV、WEWは原作終了後。
コンVはキャンベル星人が登場しないため、実質いるだけ参戦


種は機体だけだが、隠しでデュエルバスターが使えたりと、前作よりは参戦している。


今作のシナリオライターは総勢7人という大所帯で形成され、その内の一人である岸本みゆきは『ルミナスアーク3 アイズ』『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』を手がけたこともあり話題になった。
後に彼は『UX』のメインシナリオライターを任されることになる。



ヱヴァは当時公開されていた『』と『』が参戦。原作再現が第8の使徒戦で終わってしまうため尻切れトンボ感が強い。これには真希波さんも苦笑い。
原作が未完だったとは言え、あの熱いシーンが無いのは少し寂しい。だが、ラインバレル最終ステージでのクロスオーバー展開は無茶苦茶熱い。
……と、当時は言われていたが、『Q』公開後の今となってはここで終わらせたのは英断だったとも言える。


ボルテスVは「ボアザン星から帰還する際にトラブルが発生して60年後の未来に飛ばされ、更に異世界に転移した」という凄まじいストーリーがプロローグから展開される。
外部協力者としてS.M.Sに所属することになるが、その馴染みっぷりが半端ない。
(小説版『マクロスF』の著者・小太刀右京が「S.M.Sにボルテスチームが所属していることを前提に原稿を書きそうになり、慌てて修正した」とブログ内で暴露している)


オリジナルは薄い。
主人公はそこそこ絡むし某アトリーム人みたくウザくないが、敵組織の存在感がかなり薄く、敵幹部が顔見せするのが中盤もかなり後。
ラスボスに至っては最終話手前でようやく顔見せするほどの空気である。
キャラクターデザイン担当は今作からChiyokoに変更された。


種運命では「シンキラミネルバAAが共闘」、マクロスでは「アルトたちがトリーズナーオズマと一緒に脱走」など
一部、原作では対立したキャラが共闘する展開になっている。


今回ごひナタクのファクターとなっている。





【オリジナルキャラクター】


主人公。15歳の中学3年生。
かつて世界で起こった巨神戦争で両親を亡くし、グライフ博士が後見人となった。
わりとごく普通のヒーローに憧れる少年。
あんまりにも普通過ぎて地味とか言われるが、やるときはやるタイプ。


グライフ博士が造った有機アンドロイド。
家政婦用のAIが搭載されているため、戦闘は得意ではない。
天然。「問題ありません!」が口癖。
微妙に揺れる。あとピンクになる。


グライフ博士の孫で一鷹にとっては兄のような存在。
クールだが突っ走りやすい性格。実はジジコン。
「なん…だと……」を言ってしまった。
プレイヤーからの評価はポンコツもしくは残念。ニーサン。
後の作品にそっくりさんが出てきた。


元はアリスと同じく家政婦用アンドロイドだが、こちらはAIが戦闘用に改造されている。
揺れる。
第一声は「おはようございました」


一鷹の保護者。
気さくだが、頑固な一面もある。
近所ではごく普通の発明じいさんだが、地下で隠れて超技術ロボを作るロマンあふれる人物。
ゲーム中での役目はピーチ姫
実は何気に歴代オリジナルキャラ中一、二を争う天才。下手すると科学者としてはトップ。


  • HL-1

グライフ博士をさらった組織が投入した兵器に乗るパイロット。
見た目どおりハルノのデータを流用して作られたアンドロイド。
アンドロイドなのでいっぱいいる。一人にくれ。
読み方が不明なため、ユーザーからはハルイチだのホリィだのと呼ばれる。


ラスボス。
最終話手前まで虎視眈々と水面下で世界征服を狙っており、水面下で各所の技術を集めていた。
彼の組織は水面下で全世界に及ぶ影響力を持つ。
ラスボスなプレジデントなのだが、空気な上にやることなすこと小者くさい。
ニーサンに続いて「なん…だと…?」した人



【オリジナルメカ】


  • ラッシュバード

グライフ博士が開発していたスーパーロボットタイプのロボット
見た目どおりのスーパーロボットで格闘戦やエネルギー兵器を得意とする。
左腕に装備したエネルギー吸収機構「ラプラスウォール」により、ビーム兵器などを吸収してエネルギーに変換する能力を持つ。
特に大抵のモビルスーツ相手なら無敵に近い。
ちなみに、エネルギー容量に上限こそあれど、エネルギー吸収能力自体のキャパはすさまじいレベル
実際、ビーム属性「など」となっている通り、ビーム兵器そのもの以外にも非実弾兵器ならば殆ど吸い取れてしまうので、極端な例を挙げれば、第6の使徒の加粒子砲、ドボルザークの「デスファイヤー」、果ては核ミサイルやコンクェストボムの「自爆」やイクサー2の「イクサー2フルパワー」、ネオスゴールドの「突撃」などのような近接攻撃に対しても効果を発揮する。すげぇ。
なお、技がゼオライマーっぽい。それに加えて鳥の名前を冠するのに飛べない*1事も合わせて、ファンからの通称は冥王ペンギン
所で、二人の呼吸を一つにしなきゃいけない必殺技のエネルギーの色を、何で右を緑、左を紫にしたのだろうか。その二色の前振り、皆無なんですが。
弱点は飛行不能で移動力も低く、移動後攻撃の射程も短いこと。ただし前者は一鷹が加速を持ち、5段階・10段階改造で移動力が増加するので次第に解消されていく。後者も必殺技の追加によって解消される。
また、近年のバンプレストオリジナル機体では珍しく、2つの武装追加以外に機体のパワーアップが存在しない。逆に言えば最初から武装以外は後継機並に強いので、主力として強化して良し。



  • ストレイバード

同じく博士が開発していたスーパーロボット。
一応スーパーロボット扱いだが、リアルロボットに近い能力を持ち、主に高機動による銃撃戦が得意。
大型のウイングは亜空間からのエネルギーを受けて推進力に変ええる事ができ、これによりほぼ無限の航続距離を誇る。
また亜空間のエネルギーを利用した光学ステルス機能「イマジナリィロード」も持つ。
実際のゲーム上の性能は、リアルよりの性能のためバランスも良く、機体サイズに反して回避率も高い。イマジナリィロードによりエネルギーの心配はほぼなく、継戦能力の高さは兄弟機同様。攻撃力では劣るものの、悠が「魂」を持つためダメージでは上。弱点は移動後攻撃の威力が貧弱なことだが、これはヒット&アウェイでいくらか解消されるので是非とも習得させよう。


一鷹「なにか足りないような気がするんだけどな…」


アリス「OGで合体するのであれば全く問題ありません!!」






【備考】


今作ではGBAスパロボとのダブルスロットはない。


イクサー1or3がイクサーロボに乗っている状態でゲームオーバーになると、サブパイロットの渚が消えてしまうバグがある。
再動を覚える渚の消失はかなりの痛手なので、そのまま電源を落として再起動で回避すべし。


また眼鏡の生存条件が特定の話での撃墜数であるが、撃墜数がカンストすると増やせなくなるため以後は必ず眼鏡割れが固定になる仕様上の問題もある。


難易度が高いと感じる方はMAP兵器を利用した無限資金稼ぎ(レジェンドが適任だがいなければアカツキでも良い)のできるステージがある。
そこまで到達できれば全滅プレイはまず不要。


今作は種運命の大幅改変により大きな話題を呼んだ。
スペシャルサンクスに福田監督の名前があるが、その意味は不明。



+ 以下、SEED系のネタバレ-

  • シンとキラの初対面時、シンの「いくら花を植えても人は吹き飛ばす」という言葉にキラが「いつまでも花が咲いていられる世界を作らなくてはならない」と答える。
    このやり取りは後にUXの中断メッセージにも引き継がれた。

  • シンが勝手な行動をとってステラネオに渡したりせず、ステラが収容されていた基地がファントムペインに襲撃されて奪還される。

  • デストロイガンダムへの対応でシンとキラが一触即発になりかけたもののの、途中でシンがステラを助けようとしている事に気付いたキラがサポートに回り、
    その甲斐もあってか、ステラが無条件で生存する(パイロットとしてはフラグ成立で正式参戦)。

  • AAが武力介入をしないことからハイネがデフォルトで死亡しない(声無し参戦故か)。条件満したステラが戦線復帰するまで、グフ・イグナイテッドからガイアに乗り換え可能でパイロットして活躍可能。


  • その後、敵に狙われたシンをキラが庇ったのをきっかけに共闘状態に。
    この時、ラクスがAAにいたので自分の所在を公表したり、タリアが機転を利かせてAAを逃がしたりしている。
    (結局はレイの密告でデュランダルに一連の流れがバレてしまうが、デュランダルも空気を呼んで敢えて見逃した)

  • オーブ戦で撃墜されかけたキラをシンが助け、檄を飛ばす。

  • ミネルバとAAとの関係も原作と違って険悪ではなく、アスランは脱走ではなくFAITHの独自行動権を使った合意の上で移動。

  • アスランが合意の上でAAに移動したために原作の脱走騒ぎは起こらず、シンたちがアスラン・メイリンを撃墜することも当然無くなる。
    それによってシンとルナマリアが共依存関係になることもなく、戦友(親友)以上恋人未満の健全な関係性に。

  • ステラを生存させるとルナマリアの嫉妬が爆発する『Z』とは違い、自軍に合流したステラとルナマリアが普通に仲良くなる。シンと三人で生き残ることを誓い合う微笑ましいシーンも。

  • スティングが死に際に正気に戻り、ステラと再会。ステラの幸せを願いながら戦死する。

  • タリアはデスティニープランに反発し、FAITHの独自行動権を使ってザフトを離脱し、AAと共闘してメサイアに挑む。

  • レイは一度議長の元へ戻るが、条件を満たすと議長に自軍へ戻るよう言われて復帰。

  • 自軍の危機に議長が最後の力を振り絞ってメサイアで特攻。

  • ミーアは事実を発表した後一歌手としてやり直す。


等々、これでもかとばかり別物に生まれ変わっている。アニメ本編で絶望した人に希望を与えるかもしれない。
え?これで種死に興味を持った人がアニメ本編見て絶望するかもしれないって?知らん、そんな事は俺の管轄外だ



追記・修正問題ありません!


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  • J並に戦艦での鉄壁+必中特攻が強い 一番微妙なのはダンナー系かな? -- 名無しさん (2013-08-19 21:11:59)
  • おそらく、最強はラインバレル。そして俺たちが見たかったSEEDがここにある -- 名無しさん (2013-09-27 06:43:00)
  • 後々のスパロボのSEEDはWやLのに近いストーリーの後だと思ってる。 -- 名無しさん (2014-03-05 20:00:16)
  • Gガンナーがいつの間にかトップになってた。何故だ -- 名無しさん (2014-03-05 20:04:00)
  • 蟹戦車のおっさん達の戦闘会話が可愛くてもうね 終盤は全然使って無かったけど -- 名無しさん (2014-03-07 18:30:32)
  • 参戦作品を改めて見てみると、ダンクーガ→ノヴァ、種→種死、エヴァ→ヱヴァ、マジンガー→マジンカイザー(OVA)、ジーグ→神ジーグ、ガイキング→ガイキングLOD、マクロス→マクロスFとαシリーズの参戦作品郡のリメイクor続編がかなり多く出てることに気付いた -- 名無しさん (2014-03-29 22:41:04)
  • 議長の特攻は軽く涙が出そうになった…… -- 名無しさん (2014-08-04 10:53:23)
  • 体勢立て直しの佳作って印象。不満な点もあるにはあるが、そこはかとなく贔屓したくなる作品 -- 名無しさん (2014-09-23 21:40:43)
  • 39話のツインバルキリーマニューバ初披露が凄く良かった。合体攻撃イベント最後まで見終わると、BGM「ライオン」がきっちり一周するようになってるんだよな。 -- 名無しさん (2014-11-29 03:10:06)
  • SEEDの改変に感動した。ハイネが死なず序盤からずっと活躍することや、デュエルとバスターが使えるのも何気にいい。スーパー系はストーリーが終盤に差し掛かっているのばかりだけど、前作Kでやらなかったエピソードを補完しているのがうれしい。そのために中盤で敵勢力との決戦が続くのはきつかったが・・・。戦力が整っていない時点で戦う超擬態獣やファイナルドボルザークはラスボスよりはるかに強い。 -- 名無しさん (2014-12-24 23:26:07)
  • ムーン・デュエラーズの舞台が月らしいので、同じ最終決戦が月だったLも参戦してもいいと思うんだけど、PVやパッケージを見る限りしなさそうだな・・・。 -- 名無しさん (2016-01-22 15:52:42)
  • ↑そもそもKすら来そうに無いし、来たところでルド何とかさんはバルマーの使いっ走りで終わりそうだし……テスラ研の面々やエリック・ワンとグライフ博士の絡みや特機組大集結とか見てみたいけどさ -- 名無しさん (2016-02-10 20:40:00)
  • そう言えばEDクレジットに福田の名前あったよな?種死関連でシナリオ協力したんかな? -- 名無しさん (2016-04-26 19:22:37)
  • キラが「あの機体のパイロットを助けたいんだろ!」ってシンに発破を掛けるシーンが本当に熱かった!これだよ・・・・こんなSEEDが見たかったんだよ! -- 名無しさん (2017-04-05 15:19:17)
  • 同人でいいから、小太刀さんの『ボルテスチームが入ったS.M.S』の話、読んでみたいなw -- 名無しさん (2017-09-26 13:43:54)
  • デスティニープランが異星人から地球を守るためのプランだったのが良い -- 名無しさん (2022-05-06 20:10:50)
  • 個人的には、エヴァ新劇の代わりに、真ゲッターロボ対ネオゲッターロボを入れて欲しかった。 -- 名無しさん (2022-05-06 20:29:27)
  • 話は軽めなんだが、それだけに体感的にさくっとプレイしやすい。なんだかんだで結構周回した作品 -- 名無しさん (2022-06-22 22:15:21)
  • 一鷹もトーヤみたいにOG出たらイチタカ・ナグモになるんだろうな…(兄さんはまんまカタカナになりそう) -- 名無しさん (2023-02-21 20:40:19)

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*1 モチーフがダチョウであるため、飛行能力は持っていない。

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