登録日:2019/04/11 Thu 00:59:58
更新日:2024/04/04 Thu 11:57:35NEW!
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命を懸けて護るべき故郷---
それは、地球だ。
『スーパーロボット大戦T』とは2019年3月20日に発売されたPS4/Nintendo Switchのマルチプラットフォーム。
スーパーロボット大戦シリーズの一作にして、平成最後のスパロボである。
オープニングテーマ:Tread on the Tiger‘s Tail
歌:JAM Project
エンディングテーマ:RESET
歌:JAM Project
【概要】
『スーパーロボット大戦V』『スーパーロボット大戦X』に引き続き、同様Zシリーズを制作したB.B.スタジオが開発を担当し、前2作に次いで単独作品になっている。
並行世界を主軸にしたZシリーズやV・Xと異なり、今作では地球を主な舞台(異世界は登場する)に古今東西のロボット達が戦いを繰り広げるという一昔前のスパロボを思わせる王道物になっている。
タイトルの『T』は決して寺田Pの『T』ではなく、ラテン語で地球を意味する「Terra」から取っている……というのは半分は後付け。
寺田Pとしては冗談のつもりで仮タイトルを『T』としたのだが、スタッフからは逆に「寺田Pがついに『T』をスパロボに使った」とマジで受け取られてしまい、結果正タイトルになってしまったとか。
この経緯からも分かる通り寺田Pと『T』の関連付けはスタッフや本人も自覚しており、生放送番組やブログ、更には公式ページのURL*1でも積極的にネタにしている。決してトライダーのことじゃないからな!
なお、前作『V』『X』と異なり、STEAM媒体での販売は2021年現在されていない。
アプリ媒体を除いた次作となる『スーパーロボット大戦30』もPS4/Nintendo Switchと同時にSTEAMで配信されたため、本作のSTEAM版が叶わなかった理由は不明ながら結果として若干水をあけた形になってしまっている。
当初「ボトムズが怪しい」とされていたが、これはスパロボ30に入った事から否定され、
現状「カウボーイビバップ」が2019年頃より実写ドラマ版の撮影に入っていたため、これが引っかかったという可能性が高い。
あと「楽園追放」も「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」でないとBGMが入っていないため、なにか問題があって版権条件がCS機のみに制限されたという考察もされている。
他にSteam版未出演なのは「トップをねらえ!」「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」「トライダーG7」の3本。
【参戦作品】
★は新規参戦。
☆無敵ロボ トライダーG7
☆聖戦士ダンバイン
☆聖戦士ダンバイン New Story of Aura Battler Dunbine
☆機動戦士Ζガンダム
☆機動戦士ガンダムΖΖ
☆機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
☆機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
☆機動戦士クロスボーン・ガンダム
☆機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
☆機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
☆機動武闘伝Gガンダム
☆装甲騎兵ボトムズ
☆装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー
☆装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル
☆勇者特急マイトガイン
☆勇者王ガオガイガー
★カウボーイビバップ
☆トップをねらえ!
☆劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
☆真ゲッターロボ 世界最後の日
☆劇場版 マジンガーZ / INFINITY
★わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
★魔法騎士レイアース
☆ガン×ソード
★楽園追放 -Expelled from Paradise-
今作の参戦作品はユーザーからのアンケートを元にラインナップされており、今まで参戦を要望されてきた『魔法騎士レイアース』が参戦することになった。
戦艦枠は松本零士氏原作の名作『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』が、『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』名義で務めることになる。
なお戦艦はおろかロボが一切登場しない『カウボーイビバップ』が登場したこともちょっとしたネタになった。
他にも全編3DCGの『楽園追放 -Expelled from Paradise-』が初参戦する。アンジェラちゃんの胸が揺れるぞ!
新規参戦以外では『K』以来*2、実に10年ぶりの復活参戦を果たした『ガン×ソード』、
『X-Ω』のワンクッションがあるとはいえ劇場公開から僅か1年2ヶ月というスピード参戦となった『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』も話題を呼んだ。
マイトガイン、ダンバイン、Gガンダムは原作終了後だが、他作品と全く違和感のないクロスオーバーを見せることで存在感を強く見せている。特にGガンはガン×ソードとのクロスがすごいので絶対プレイしてみよう*3。
べルチカと鋼鉄の七人、レッドショルダーは機体のみ。
シルキー・マウ以外のOVA版ダンバインのキャラが登場するのは『COMPACT3』以来16年ぶりである*4。
メインストーリーはレイアース、ガン×ソード、Gガンダム、ガオガイガー、逆シャア、マジンガー、ナデシコ、トップ。
サブはボトムズ、ゲッター、ハーロック、ダンバインの構成である。
ゲッターロボに関してはサブ扱いではあるが実質完全なオリジナルストーリーに近いのも特徴。その他の作品もスタッフのこなれ具合の表れか、変化球が多く『V』『X』とは違う展開が楽しめる。
誌上展開『AURA FHANTASM』を出典とするヴェルビンや、かの『ゲッターロボ大決戦!』に登場した大決戦版真ゲッタードラゴンといったサプライズ参戦もプレイヤーを驚かせた。
【ストーリー】
新宇宙暦元年…文明と技術を発展させた人類は故郷である地球を飛び出し、太陽系の他惑星や外宇宙への移住を進めていた。
人々はこの時代を「黄金の時代」と呼び、夢と情熱に溢れた時代として惑星開拓に乗り出していた。
…しかし、そんな栄光の時代は突如として終わりを迎えることになる。
宇宙怪獣と呼ばれる凶悪な生命体による苛烈な襲撃や外宇宙の過酷な環境により多くの犠牲者が出たことを受け、地球連邦は惑星開拓を打ち切ってしまったのである。
これに反発したコロニーや他の惑星に住んでいる人たちは地球に反旗を振りかざし、一年戦争やグリプス戦役、木星戦役と言った地球人同士の戦争を繰り広げることになる。
それから時が経ち、新宇宙暦200年。
かつての技術は廃れ、連邦は内部から腐敗し、宇宙に住むネオ・ジオンとの対立が悪化していた。
地球内外からはゾンダー、Dr.ヘル率いる機械獣軍団、ブラックノワール率いる犯罪者集団が襲来したものの、勇者ロボを代表とした勇気ある者達がこれを撃退し、地球はとりあえずの平和を見せていた。
だが人々からは退屈と諦めの色がにじみ出ているのは明らかであり、いつの頃からかこの時代は「黄昏の時代」と称されることになる。
そんな中、ネルガルやアナハイムと肩を並べる大企業・VTXユニオンではある一つのプロジェクトが発足したのであった…
これは、衰退という人類史におけるターニングポイントを迎えた地球人が黄昏の時代に抗うべく繰り広げる、夢と恋と復讐の物語。
その先に待ち受ける物は、破滅か、それとも……
【世界観解説】
今作では主に地球を中心にちょっと外宇宙や異世界も訪れる、そんな物語を繰り広げることになる。
■地球
ご存知我らが人類の命を懸けて守るべき故郷。
前述の侵略者やデビルガンダム事件などの人類存亡に関わる事態が多く起きたものの、勇気ある者達の活躍によって平和を保っている。
しかし連邦内部の腐敗が進み、現在ではテロ組織を支援する者すらいるほど。
結果、カウボーイと呼ばれる賞金稼ぎが職業として政府に認められている始末。
ネオ・ジオンとはデビルガンダム事件以降地球圏内で争いを起こさないという停戦協定を結んでいたが、物語中盤においてそれはコロニー落としという形で破られることになってしまう。
7世紀前にはバイストン・ウェルからやって来た者達による戦乱が勃発したが、科学的にもそれが実在するという証拠を挙げる事が出来なかったため都市伝説のような扱いになっている。
従来作品と違い、ガンダムファイトで活躍したMFからRX-78ガンダムのようなMSが派生したり、グレートマジンガーが登場・活躍してから地球連邦の象徴的な扱いを受けていたりもする。
■火星
「黄金の時代」に大規模な開拓が行われ、人が住みやすい環境になったものの、あまりにも急激な開拓のせいで社会整備や法の整備が追い付けず半ば無法地帯のような場所になっている。
『機動戦艦ナデシコ』の設定を元に『ガン×ソード』のエンドレス・イリュージョンの設定も組み込まれており、西部劇のような街並みが多いが、原作と違って宇宙空間を認識しており、また地球との往来も珍しくない。
本作における「ヨロイ」は開拓時代に開発された経緯が複雑すぎる兵器であり、物語が始まる10年前に消失したと思われるほどとても古い存在である。
■アストラギウス銀河
ご存じ最低野郎の集いし争いの絶えない別の銀河系。物語中盤にて来訪することになる。
この銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営による二つの陣営は、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続している。
一方この銀河のどこかに銀河全体を監視する電脳人達の本拠地・ディーヴァが存在する。
彼等は選ばれた者をデータ化し、電脳空間で快適な暮らしを提供している。作中では「触れ得ざる者」キリコ・キュービィー抹殺の為とある人物が派遣されることになったが…
■セフィーロ
『魔法騎士レイアース』の舞台である異世界。
この世界を収める「柱」エメロード姫が配下である神官ザガートによって幽閉されたことから滅亡の危機にさらされており、自軍部隊も彼女の召喚魔法に巻き込まれる形でこの世界に来ることになる。
前述した700年前の事件によってバイストン・ウェルと地続きになっており、人々の負の念によって境界が曖昧になってしまった結果、ザガートの軍勢が地球にやって来ることになる。同時に魔物の巨大化などといった異変も発生している。
なお原作とは違ってこの時点で第二部に登場する機械国家オートザムがセフィーロ侵攻の為に行動を開始している(チゼータ、ファーレンは未登場)。
■外宇宙
人類が夢見て開拓を進めたが、夢破れてしまった太陽系を超えた先の新世界。
実態はインベーダー、宇宙怪獣、ゾンダー、高度な異星人文明が跋扈する地獄の環境であり、特に宇宙怪獣は人類の黄金の時代を終わらせた因縁の敵として、外宇宙をよく知る者から絶対的な恐怖と畏怖の対象となる。
一方で外宇宙進出が廃れてかなりの時間が経過しているため、外宇宙の脅威を知らない者も多い。
外宇宙進出の頓挫に伴う黄金の時代の終焉に伴い人類の文明レベルは停滞。
黄金の時代で開発された一部の技術はロストテクノロジーとなり、人類の技術レベルは衰退に追いやられた。
【オリジナルキャラクター】
■VTXユニオン
今作での主人公勢の所属する複合大企業。社訓がやたらと多い
社の命運をかけた「プロジェクトTND」を発足され、それを実行する特務三課が結成された所から物語は始まる。
特務三課のメンバーの殆どは癖の強いはみ出し者のような扱いを受けており、メンバー個人に「あだ名」が付けられている。
最初の選択で選ばなかった主人公は後から特務一課からの派遣で登場することになる。
VTX所属のキャラクターのデザインは西E田氏が担当している。
なお、「VTX」は本作、前作、前々作の作品名を組み合わせたもの。
●サイゾウ・トキトウ
一流のサラリーマンは、自社の製品を最大限にアピールしながら勝利する!
CV:草尾毅
BGM:プロフェッショナルの流儀/UPRIGHT ACCELERATOR
今作の男性主人公。
特務三課結成前は第二試験課のテストパイロットに所属していた。同課時代に搭乗した試験機を半壊レベルに酷使していたため「野獣ネクタイ」の異名を持つ。
ワイルドなイケメンだが仕事一筋の為か他の事に全く興味がなく、アドバイスもどこかピントがズレていたりと、他人から見れば傍若無人な人間と誤解されることが多い残念なイケメン。
しかし本人はサラリーマンであることに誇りを抱いており、「やると決めたからには必ずやり遂げる」という確固たる信念で周りを引っ張っていく。
部下へのフォロー(その時言ってほしい言葉をピンポイントで言ってくれる)も欠かさない上司の鑑だが、部下には手を出さないサラリーマンの鑑。
そのおかげでラミィを始めとした部下は仕事とプライベートの間で揺れ動く感情がものすごい勢いで反復横跳びしてる。
元エアレーサーであり、その頃のファンも多くその界隈ではちょっとした有名人。
堅物な人間だが、親交のある竹尾ゼネラルカンパニーの木下藤八郎と互いにちゃん付けで呼び合うなどおちゃめな部分もある。
なお中の人はラスボスとして過去のスパロボに出演しており、スパロボでラスボス→主人公の順で両方をやった(しかもその両者が同じ声である事に理由がない*5)珍しい声優となった。
●サギリ・サクライ
サラリーやボーナスのためだとしても、自分の中にある正当な理由……それが正義よ
CV:庄司宇芽香
BGM:いつだって私なりのやり方で/SCARLET ACQUIRER
今作の女主人公。
赤毛のロングヘアーが特徴的なOLのお姉さん。スタイル抜群のセクシーな見た目と明るくマイペースな性格から老若男女問わず好かれることが多い。
しかし当の本人は仕事以外は結構ズボラ・大雑把・適当だというギャップ、加えて女性陣を無自覚にめくるめく百合の園に落としてしまう事から「堕天使」という中二病気味なあだ名が付けられている残念美人。
VTXに入社した後は食品部門でお菓子の企画をしようと思っていたが適性検査の結果、パイロットに回されたという切ない経緯の持ち主。
なお中の人は敵キャラとして過去のスパロボに登場しており、声優ネタで「サギリ姉さん」と呼ぶ人もいるとか*6。
●ラミィ・アマサキ
CV:加隈亜衣
今作のヒロインで、後述のヒロスケ氏の娘。
特務三課に配属された新入社員で、軍事大学を飛び級で卒業した程の天才。
真面目だが融通のきかない所があり、一度悩み始めるととことんまで考え込んでしまう癖があるものの、基本的に明るく素直な面がある表情豊かなとてもかわいい子。
上述の通りわりと堅物なのだが 好きになった人にはグイグイいくタイプ。
サギリの場合は怪しい百合の花になるのだが、サイゾウの場合はサイゾウの天然上司っぷりにドキドキヤキモキしててとても忙しい。
栗色の髪の毛の持ち主だがこれは鬘(カツラ)に近いものであり、本来は浅葱色の髪の毛と桃色の瞳の持ち主。どうやらこれには深い訳があるらしく…?
さらなる詳細が気になる人はこちら。(中盤~後半のネタバレ注意)
その素性は「兵器星」という不名誉な別名で呼ばれる惑星ダーブネスの出身の異星人。故郷を取り巻く相次ぐ戦火の中で天涯孤独の身になってしまい、
嫌気が差した彼女は父の形見であるクォーク・ドライブもろとも惑星を脱出し、放浪の末本編開始の三年前に地球に漂着。ダイマ社長の保護を受け、子供のいなかったアマサキ夫妻に引き取られて養子となった。
自分の身柄を受け入れてくれたダイマ社長を「おじさま」、よき養父となってくれたヒロスケ課長を「お父さん」として心から慕う一方、
行き過ぎたテクノロジーと戦争で滅ぶ(推測レベルであるが、後にソルダートJとのやりとりで大体察しが付くことに)前のダーブネスの革新的テクノロジーの結晶である、
クォーク・ドライブが地球を守るためとはいえティラネードの動力源として軍事利用されることには最後まで反対したり、それがよその高度な異星人文明に狙われてしまう事を危惧、心を痛めていた。
クォーク・ドライブが狙われているという危惧に関しては物語の中盤で杞憂に終わるものの、直後に第二の故郷である地球の人類が危機にさらされていることが発覚。
その頃には己自身の素性のカミングアウトも済ませており覚悟を決め、自分の新たな故郷である地球を守るため特務三課の一人として、ティラネードのコ・パイとして、そしてサラリーマンとして戦く決意を固めていく。
●メリル・スパンナ
CV:もりそば相沢舞
技術部第一課から配属されたセクシーな赤毛の女性。
クールな印象の持ち主だが、実は凄まじいほどの短気であり、一度怒らせると手が付けられなくなってしまう事から「鬼火のメリル」という不名誉なあだ名で呼ばれるようになってしまった。
意外とミーハーな部分があり、グレートマジンガーを見てメロメロになったり、護やルリ艦長を見て顔を緩めてしまうなどのショタコン可愛いもの好きな面を度々見せる。
後述のキャリアクスの火器管制兼オペレーターを担当。
●エイミス・アーネスト
CV:大空直美
総務部から特務三課に転属してきた女性社員で、総務と経理を担当する。メガネと(メンバーの中ではおそらく一番の)巨乳の持ち主。
言いたいことをはっきり言わないと気が済まないため、「Ms.ストレート」の異名を持つ。
重度のヲタっ気があり、ガンダムファイターの写真をマニアに売りさばくなどの金にがめつい部分も…(もっとも経費確保という理由の為だが)。
キャリアクスの索敵・機体監理担当。
●ヒロスケ・アマサキ
CV:天神英貴
ラミィの父親で、特務三課の課長を務める眼鏡の中年男性。
常に懐の広い態度を見せており、誰にでも分け隔てなく察する優しい人物である。
元・地球連邦軍のパイロットであり、その腕前でキャリアクスの操縦も担当する。
娘のラミィの花嫁姿を想像しては喜んだり悲しんだりする忙しいパパさん。
キャストの天神氏はメカデザイナーだが、声優活動をしているという何気に凄い人。
●ダイマ・ゴードウィン
元連邦軍のエースパイロットを務めていたVTXユニオンの社長。
豪胆かつ豪快な性格だが、同時に先見の明を持ち合わせた優れた人物である。
現在の状況を打開する為にプロジェクトTNDの承認を認め、T3の活動の後ろ盾にもなった。
終盤、敵の強襲で危機に陥ったオービットベースを守るために特攻し壮絶な最期を遂げた……が、後に予想しない形でプレイヤー部隊と再会することになる。
●エイム・プレズバンド
連邦政府内部の腐敗を排除し、地球連邦の立て直しを図る組織「暁の会」のリーダーを務める議員。
X字に見える皺が特徴的で、自部隊を支援してくれる。今作のプレイヤー部隊「Tread on the Tiger's Tail(虎の尾を踏む)」、略して「T3」結成の立役者。
ダイマの親友であり、今でもその友情は健在。
■カンパニー
中盤にて暗躍する謎の組織。
優れた科学力を持っており、各地でスカウトした傭兵達を従わせて行動しているらしいのだが…?
●ルーディー・ピーシーザルト
CV:永島由子
地球人のスカウトなど地球で暗躍する赤い髪の謎の美女。
不思議と主人公(特にサイゾウ)とフィーリングが合うため、三課の面々からは色んな意味で警戒されてる。
デザインは『X』に引き続き八房龍之助が担当。
【オリジナルメカ】
●ティラネード
前述のプロジェクトTND(Terrestrial Next Dream)で開発された試作機で、本作の主人公機。
クォーク・ドライブというエンジンを搭載し、高出力とそれによる高い推力を誇り空戦性能に優れるが、最大の特徴は輸送機である統合戦術支援機・キャリアクスとの連携を前提とした戦術をメインとしている。
(ちなみにトライダーG7とトライダー・シャトルの連携をベースにしている)
名前の由来は英語で竜巻を意味する「Tornado」と史上最強の肉食恐竜ティラノサウルスから。
外見はダークスーツとネクタイを着込んだ社員っぽい事から「社畜ロボ」と呼ばれているらしい。
メカデザインは本作でヒロスケ氏を演じている天神英貴氏が担当。
当初は「ティラネーダ」とか名付けられそうになってたのはナイショだ*7。
■武装・必殺技
■ビーム・ベイオネット
ティラネード側に2丁配備されている短銃身のビームガン。唯一の携行兵装であり、その名の通りビーム銃剣を発生させて突撃戦に使うこともできる。
■マグナ・ビーム・ランチャー
キャリアクスから送られる形で使用する。中射程用のビームランチャー。丁寧にB属性付き。
■メガ・バスター・ストライカー
キャリアクス側から送られて使用する遠距離対応のビームランチャーであり、コンビネーションTNDではランスモードとしての機能をお披露目してくれる。
■コンビネーションTND
キャリアクスとの連携攻撃パターンで正式名称は「テリブル・ナイトメア・デリバリー」。
キャリアクスからのミサイル攻撃を受けつつビーム・ベイオネット連射で相手をくぎ付けにし、メガ・バスター・ストライカーをランスモードにして突貫する。
色々なスーパーロボット大戦に世界(タイトル)をまたいで受け継がれる、呆れるほどに有効な中央突破戦術である。
●キャリアクス
ティラネードのサポートを行う支援機。メリル、エイミス、ヒロスケ氏が搭乗する。
ユニットとしてではなく召喚攻撃要員として登場するほか、「サイドプラン」やインタビューの場としても機能する。
●ゲシュペンスト
スペシャル参戦で登場するメカ。
残念ながらゲシュペンストキックは搭載していない。
VTXユニオンの特務第一課で開発された機体で、ティラネードとはどちらを連邦軍に売り込むかを競うライバル。
●ゼグード
黄昏の時代の太陽系で普及しているマシンナリィ・フレーム。戦闘力はあまり高くなく、数合わせという印象が強い。
Zシリーズにおけるアクシオに近い、詰め物のような立ち位置であり、主に序盤で色々な形で戦うことになる。
第0話限定の黄色、テロリスト達が使うカーキ色、ならず者が使うファイアアートなペイント仕様、地球連邦軍がAI積んで使っている青色が登場するが、性質に大きな変化はない。
■武装・必殺技
■ビーム機銃
両腕部分のアタッチメントに装備している唯一の武装。
●ティラネード・レックス
物語中盤以降に登場する、ティラネードの後継機。
詳しくはこちら。(中盤~後半のネタバレ注意)
プロジェクトTNDの正式採用機を決めようという第25話において、乱入してきた大いなる侵略者との戦いによりティラネードは撃墜されてしまう。
が、第26話にてそれまでに特務三課が現地で集めてきたリアルタイムなデータのフィードバックと、技術部のタカハシさん、整備部のサイトウさん、企画部のワタナベさんといったVTX社員による無名の努力の数々により、
短期間の改修ながらも技術部の探究心(一説には悪ノリとも)も手伝って性能は大幅に強化され、外観もエリート社員っぽくパワーアップした。
こうして登場して異星人勢力を驚かせたティラネード・レックスは、当初のプロジェクトTNDで求められていた「量産機」としての性格はなくなってしまったものの、
プロジェクトTND自体に「VTXユニオンのフラッグシップ機の開発」という新たな目標が決定されたことで、プロジェクトの中心機としてスーパーロボット達と共に雷鳴轟く戦場を再び駆け抜けることになったのであった。
この機体を通じてクォーク・ドライブ自体の解析が進んだことによって武装の運用戦術がより強力になっており、最終的には人型機動兵器でありながら戦艦並みの超出力を応用した必殺技まで獲得する。
■武装・必殺技
■ビーム・ベイオネット
ティラネードからの後継武装。この武装単体で敵をけん制→立て続けに突撃、切り捨てるように戦闘アニメも強化された。
■マグナ・ビーム・ランチャーT
キャリアクスからマグナ・ビーム・ランチャーを2丁同時に射出してもらい、それまで2発1セットだったのを左右合計6発ぶん射撃する。
■メガ・バスター・ストライカーT
キャリアクス側から送られて使用する遠距離対応のビームランチャーを、せっかくなので2本貰ってノリノリで運用。敵めがけて撃たれたビームも交差する。
なんとMAP兵器版が実装されており、終盤はこれと「決意」と合わせることで縦横無尽に飛び回る活躍も可能になる。
■コンビネーションVTX
戦術パターン・ヴァリアブル・トルネード・クロス!
新たなるキャリアクスとの連携攻撃パターン。正式名称は「ヴァリアブル・トルネード・クロス」、略してVTX。
ティラネード・レックス側のマグナ・ビーム・ランチャーT→キャリアクスのミサイル斉射による牽制から始まり、レックス側がランチャーを投棄した後そのまま最高速度で突撃。
ビーム・ベイヨネットで射撃後にターゲットをズタズタに斬りまくり、流れるようなタイミングで最高出力のメガ・バスター・ストライカーTを浴びせてトドメを刺す。
ティラネードとは推力が大きく違っている点を存分にアピールしている。
■クォーク・クラスター・ノヴァ
ラミィ! 出力の制御は任せる!
はい! 全力でやります!
みんな…! 私に力を貸して!
地球側の技術力によってさらなるパワーアップを遂げたクォーク・ドライブの出力を最大に発揮した、特務三課の力を結集した文字通りの合体攻撃。第42話でついに実戦投入された。
レックスとキャリアクスをジョイントさせた後にラミィ側でクォーク・ドライブを、キャリアクス側も手伝って出力全開で回転させ、青色の超エネルギー球体を形成して相手にぶつける。
トドメ演出では攻撃の齎した爆発の海をジョイントアウトしたレックスとキャリアクスが冷却しながら見届ける。
消費は重く必要気力も高いが、素で射程1-9を誇る長射程必殺技。
おそらく、キャリアクスにステータスチェックと照準を丸投げし、ティラネードは動きを放棄してラミィがドライブの制御に集中していると思われる。
普通どれだけオーバードライブしようと機体制御や照準のためのエネルギーや意識を残さねばならないのだが、それらをキャリアクスに任せることでただでさえ戦艦クラスを誇るドライブの全出力を砲撃に傾けているとすればエネルギーキャノンとしては規格外の威力を持っているだろう。
この技はラミィが発案をしており、自由遊撃隊ルート32話のサイドプランの様子でそれがうかがえる。
この時彼女はシャッフル同盟の大活躍やら「ストナーサンシャイン」やら「石破天驚拳」やらといった魂を揺さぶる必殺技を生で目撃しているので、
これらの経験がルーツになっているのは間違いない…と思われる。何かもう真シャインスパーク(合体技)版まで紛れているが。
【システム】
前作と同じだが、変更点と新要素がある。
●サポーターコマンド
非戦闘系キャラクター用の新システム。キャラクターごとに設定されたサポーターコマンドを個別コマンド「サポーター」によって発動させる。使用するには専用の「S-SP」を消費する。
立場的には『UX』『BX』の「戦術指揮」に近い。あちらと違い、発動タイミングはこちら持ち。
中にはステージ限定のものがあったり、物語の進行や特定グループの撃墜数合計によってパワーアップするケースだってある。
●パイロット養成の変更点
スキルルートが廃止され、『V』『X』にてルートを経る必要があった汎用スキルを直接生産できるようになった。名称についても『X』までのスキルプログラムから「スキルラーニング」へと変更されている。
また、エーストークを見ておくと各種能力値を上昇させるスキルプログラムを獲得できるので、キャラを育てたい人はバランス良く撃墜数を稼いでおこう。
●ファクトリーの変更点
「サイドプラン」に名称が変更。サブオーダーもこちらに内包される形となった。
部隊強化系システムは本作では「TACマネージメント」の名称となっている。
また、前作までは特定のキャラが運営していたが、先述の通り本作ではキャリアクス内で特務三課のメンバー全員で運営する。
「TACマネージメント」や新たな強化パーツの詳細はこの項目を参照。
●サブオーダーの変更点
直前のシナリオで出撃したキャラクターも選択することが可能になった他、TACマネージメントやシナリオ進行で参加人数を増やすことができ、最大で32人+1人まで参加することが出来るようになった。
また特定の条件を満たすことで「スペシャルオーダー」が発生し、1名のみ通常のオーダーより高いボーナスを得られる。
●インターミッションの変更点
サイドプランの他、サポーターコマンドを閲覧できる「サポーターリスト」が追加。
●戦闘開始前画面の変更点
攻撃が命中した際に確実に倒せる場合、攻撃側に<shoot down!>表記がされるようになり、誰でトドメを刺すかなどを決めやすくなった。
この仕様により、キリコの特殊スキル「異能生存体」も従来作品に比べて発動させやすくなっている。
ただしクリティカル*8やシールド防御といった不確定要素によるダメージ増減は考慮外なので注意。
●エースボーナス/カスタムボーナス持ちの敵が増加
前作まではごく一部の敵パイロットや敵機体のみがエースボーナスやカスタムボーナスを持っていたことがあったが、
今作では敵のレベルと撃墜数が見直され、眠っていたエースボーナスを持つ敵パイロットが終盤以降多数出現するようになった。
また、敵専用機体もカスタムボーナスにより、難易度によっては射程・照準値・地形適応などが強化され苦戦されることもままあるように。
敵の改造段階が上がるエキスパートモードだと中盤以降の全敵ユニットがカスタムボーナス持ちになり、後のアップデートで追加されたスーパーエキスパートモードになると最初から全敵ユニットがエース&カスタムボーナスを引っ提げて襲い掛かってくる。
【余談】
本作では自部隊の大半がアウトローの集まりであり、宇宙海賊や賞金稼ぎ、前科持ちや童貞など癖の強いメンバーが多い。
また、女性との恋やそれに関わる復讐の為に動く面々が多い為「スーパー復讐者大戦」という物騒なあだ名で呼ぶユーザーもいるとか。そのためか、女性との恋が絡んでいない復讐者達は綺麗に参戦を逃してしまった
女性キャラクターも自分や他者の愛に悩み葛藤するケースが顕著で、今までの作品にあった恋愛事情とは異質かつ深い模様が見て取れる。特にレイアースが顕著。
他にもガンダムファイター達を代表に剣や格闘術、更には喧嘩殺法や魔法など生身の戦闘に優れた面々が多く、スーパー生身大戦白兵戦の場面が多め。
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』の参戦により、全員アラサーになった御三家の共演が実現し、しかも旧シリーズ以来の「甲児、竜馬、アムロが戦友」設定になったことから「御三家の同窓会」と評する声もある。そして、その割を食ってしまったのが號という意見も。
さらに彼等に限らず、年齢層の高いキャラが活躍する場面が多いのも本作ならではの特徴。
『V』では「愛」、『X』では「希望」が主題であった一方、『T』では「正義」か、あるいは「夢」が主題になっている*9。
キャプテンハーロックの声を務めた井上真樹夫氏は、本作が遺作となった。
本作発売前に逝去された石塚運昇氏が演じるキャラについて、初登場のキャラはジェット・ブラックのみ代役ではなく石塚氏の声が当てられているが、これは必要な台詞が少ない事と「ジェットの声は石塚運昇氏以外ありえない」という開発側の意向*10により、サンライズから許可をもらって原作本編からボイスを収録している。
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*2 間にシナリオ再現のない『学園』が存在しているが。
*3 混ざるな自然なタグが他にも二件あるが、実際これと同様である。
*4 機体やシルキーのみであれば初期の『第4次』を始め度々出演経験あり。
*5 アーウィン・ドースティンとペルフェクティオが同様の例に当たるが、こちらは主人公→ラスボスの順で演じている。他だとそもそも主人公とラスボスの両方になった事があるシュウ、キョウスケと平行世界の同一人物であるベーオウルフやゼンガーをコピーした人造人間のさらに試作型を身体として使っているガグンなど大体は同じ声を持つ事に理由がある。なお、ギリアムと同じ声だが直接関係はないエンデを同様の例に含めるかは微妙なところか。
*6 ちなみに、庄司氏がサギリの担当声優になったのは原道太郎氏の「サギリは猫娘で」との指名だったとか。
*7 それに気づいた寺田Pによって没にさせられたそうな。
*8 「スマッシュヒット」使用時は例外。
*9 叶えたり、壊したり、頻出度を考えるにたぶん後者がメイン。
*10 ただし代役を立てる事を提案する声もあったという。また、寺田貴信氏は「今後の参戦でどうしても必要になるのなら代役を立てる」とも言及している。
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