ムシリョウシ

ページ名:ムシリョウシ

登録日:2023/06/15(木) 09:22:00
更新日:2024/07/05 Fri 13:57:52NEW!
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漫画 マガジンポケット 猟師 女子高生 バトル アクション 講談社 ムシリョウシ 各務浩章



2025年 日本は銃社会となっていた…。



概要

「ムシリョウシ」は各務浩章の漫画。マガジンポケットのオリジナル連載作品で隔週火曜日更新。
舞台は2025年の日本で突如現れた謎の生命体「むし」とそれらを討伐する「蟲猟師むしりょうし」たちの戦いを描く。


あらすじ

蟲vs.女子高生のガンアクション!
2025年日本は銃社会になっていた。突如姿をあらわし、破壊の限りを尽くす“蟲”。
その対処に政府は追いつかず、地方の防衛については地方自治体や駆除業者・町内会などに任されるほどの事態となった…。
『くにはちぶ』の各務浩章が描く化け物と戦う女子高生バトルコミック開始!
(マガジンポケット作品ページから引用)


用語


1985年の地球に突如襲来し、二ホンの首都「東京」を壊滅させた生物。
あらゆる場所に現れては人を襲い、食べ、暴れまわっている。
姿は虫にそっくりだが人の目や歯のようなパーツがついており非常に不気味。
防衛のために戦力を東京及び都市部に集中させており、地方に出現した蟲は町内会や地方自治体で退治しないといけない。
女王じょおうが蟲の転送を行っている。その殆どが成体で転送され、「卵」で数を増やす。

蟲の「子供」たちは女王の単為生殖ではなく、人との「交配」で生まれている。
酒時曰く「普通は蟲の方が無理矢理襲う」とのことでミミズの件は例外のようだ。
人の顔を模したパーツがあるのも恐らく交配によるものだと思われる。


蟲猟師
蟲を退治するために訓練を積んだ猟師たち。
免許制となっており、こうおつへいの3段階に分かれている。
一般人でも拳銃けんじゅう散弾銃ショットガンを扱うことができるが蟲を退治する「蟲猟むしりょう」は丙種免許からとなっている。
退治に使用する銃と弾は自前で用意している者もいれば、町内会で貸し出されている銃器を使う者もいる。
また、味方の誤射を防ぐために地味な色合いのジャケットを着ている。
ちなみに丙種免許はとにかく人手不足のため、「原付より簡単」「チンパンでもとれる」と言われるぐらい緩いようだ。


蟲猟師免許証ある・なしの違い

  • 一般人(免許無し)

自衛のための所持しかできず、射撃訓練はしているものの太刀打ちできるわけではないので害蟲警報発令時は避難する。
この射撃訓練は授業の一環として取り入れられており、講師に元軍人を招いている。


  • 丙種

上記に記した通り、蟲猟ができるほか、単発のライフル銃を所持できる。
甲種の指示で動き、サポートに回っている。
免許所有者:先生・伏鹿ふしか


  • 乙種

全ての武器兵器を個別に持つことを許可されている。
丙種より経験を積んでいるからか少人数で突撃する場で同伴する。
免許所有者:丸井まるい田中たなかしま


  • 甲種

乙・丙種を指揮できる上、甲種同士でも命令権は無いので独自に行動もできる。*1
免許所有者:蝶乃ちょうの酒時さかとき


二ホン軍
東京から蟲の流出を防ぐ軍隊で最新の装備や手厚い福利厚生などで注目されている。


蟲猟会むしりょうかい
二ホン軍の手が回らない地方の蟲退治を行う猟師たちの集い。
軍隊と比べるととにかく評価が低く、「みんな嫌がる汚れ仕事のボランティア」。


害蟲警報がいちゅうけいほう
蟲の出現を知らせる緊急警報。
蟲が被害を出す、誰かが視認してから通報→警報などで発令されるため、出現を予知した警報はできないようだ。*2


県警けんけい
警察。蟲が起こした事件にも出動するが蟲猟師ではないため、駆除活動を行うことはできない。
避難誘導と安全確保が彼らの仕事である。


ニセリョウシ
山野一坊やまのいちぼう率いる蟲の死体を解体し、売り捌いている犯罪者集団。
蟲猟免許は所持しておらず、銃器類も不正に手に入れたもの。


武器・兵器

蟲退治に使用する武器。
基本的には距離をとって戦うため銃器がメインだが、接近戦時には銃剣やナイフなども使用する。
貸し出されている銃はタグで関連付けされており、使用する弾を間違えると発砲ができない。


通常弾
蟲猟師たちに主に使用されている弾丸。
外皮が固い蟲には全く通じない。


徹甲弾
固い外皮を貫くことができる弾丸。
蝶乃は20発ほど携行している。


ゴム弾
県警から貸し出される銃と共に使用する弾丸。
人間に対しては威力が見込まれるが蟲に対してはほぼノーダメージで牽制にしか使えない。


防護壁・機関銃
蝶乃たちの学校の体育館に備え付けられている。
第2話でその存在が言及されているが性能は不明。


登場人物

蟲猟師

姫森ひめもり蝶乃
本作の主人公。若くして甲種免許を取得した蟲猟師。高校生。
蟲に対する攻撃性は断トツで発見したら即退治に移るほど。もはや憎悪レベルで蟲に悪態をついている。
良く言えば勇猛果敢、悪く言えば猪突猛進でダメージを負うこともしばしば。*3
亡くなった父親と同じ「自分の命より蟲の命を獲ることを優先する」気質の持ち主でもある。
食べ盛りを超えた大食漢。


姫森酒時
蝶乃の祖父。元軍人で喫煙者。
蝶乃同様に甲種持ちだが的確に指示を出し、行動するタイプ。
隙あらば煙草を吸おうとするが蝶乃に邪魔されている。
蝶乃が甲種持ちであることを内心では良く思っておらず、自分たちの不甲斐なさを責めている。


伏鹿
蝶乃のクラスメイト。特撮&猫好き。
元々は単なる一クラスメイトだったが蝶乃と蟲の戦いを見てから、「守られた自分が今度は彼女を守ろう」と決めて、第3話で丙種免許を取得した。*4
前髪の真ん中部分を伸ばしており、それを束ねて上げている。


先生
蝶乃が通う学校の担任。丙種免許持ち。
独断専行する蝶乃に手を焼いている。


丸井田中
乙種持ちの蟲猟師。
いずれも男性で丸井は目が丸く、田中は顔が角張っており、島はちょび髭と蝶ネクタイが特徴的。
丸井は蜘蛛に捕まり、中年男性が糸で束縛されるサービスシーンを披露していた。


警察

月代つきしろ
県警に所属する男性刑事。
蟲猟師を信用しておらず、第1話で違法行為を行った酒時に「(県警の出す条件が呑めなければ)事情聴取する」と脅しをかけた。
ガノたちニセリョウシを追っている。


ニセリョウシ

ガノ
眉毛が触覚のようになっており、サングラスをかけている関西弁で話す女性。
害蟲警報が鳴る前に蟲の出現を言い当てるなど不思議な能力を持つ。
蝶乃のことを「おねえちゃん」と呼んでいる。

お姉ちゃんが蝶乃・・でウチが蛾乃・・
ガノの目的は「おねえちゃん」=蝶乃を探していることだった。
その正体は8年前に眼の蟲に連れ去られた蝶乃の母の娘で蟲人間
着ているドレスは翅であり、広げることで疑似的な眼の蟲のような姿になる。
翅からは催眠効果のある鱗粉をばら撒くことが出来、相手を瞬時に無力化する。


山野一坊
ガノやガスマスクの集団と共に蟲を狩っていると思われる男性。
月代曰く「蟲の不正取引」を行っているとのこと。


芋虫
「やつらには人の髪一本でも喰わせてはやらない」
(第1話:全部、蟲のせい)
商店街に現れた芋虫型の蟲。鳴き声は「プイ」「プ」。
尻尾による打撃と食べた人間の一部を弾丸のように吐き出す。


ダンゴムシ
「絶対に学校から外には出さない」
(第2話:人の金で肉が食いたい)
時系列上では第1話の前に退治したダンゴムシ型の蟲。鳴き声は「はああああ」。
拳で殴ったり、丸まって体当たりをするほか、硬い皮膚と両腕を使って守りを固めることで通常弾を防いでしまう。


蜘蛛(親)
「危ない目にあうのは少ない方がいいでしょ」
(第3~5話:お宅訪問)
メスの蜘蛛型の蟲。鳴き声は「キキ」。
占拠した民家に住み着き、罠を張るなどの知恵が回る狡猾なタイプ。
既に死亡している人質を使った人間の鎧や散弾銃を手にするなど芋虫・ダンゴムシとは違った戦い方を見せた。
何かしらの毒を有している子蜘蛛を大量に操る。


蜘蛛(子)
「こいつが声の正体か…」
蜘蛛が生み出した子供。鳴き声は「キキ」。
大きさは男性の頭部よりやや小さい程度で無数に存在する。
顔は蜘蛛に苗床にされた男性の顔で個体によって違うほか、声を真似することができる。


女王
「女王の目的はただひとつ。『増える』こと」
(第6-7話:家族計画)
1985年の日本に現れた蟲の『母』。見た目は超巨大なGのような姿。
女王の子供たちは爆発的に増え、東京を支配した。
そして、東京が消滅するほどの「自爆」攻撃でも生き残った女王は今でも子供たちを各地へと転送している。
扉絵を見る限り、蟲に共通する「人の顔」らしきものがない、いわば「巨大な虫」そのものである。
ミミズ(子)
「現場の苦労ぐらい知ってるだろ!」
(第6-7話:家族計画)
ミミズ型の蟲。鳴き声は「ゲボボボボ」。
オス・メスの両タイプがおり、オスはちょび髭、メスは頭にリボンをつけている。
主な攻撃方法はマンションのドアをへこますほどの頭突き。
排水管や通気口を通って室内に侵入する。


ミミズ(親)
「君が転送されてきたのは神の定めた運命だった」
(第6-7話:家族計画)
ミミズ型蟲の親。ミミズ(子)のメスと顔が同じ。鳴き声は不明。
マンション内で転送の兆候が無かったにもかかわらず、いきなり蟲が現れたのも父親である人間の男性が匿っていたため。
標的に向かって丸々としたその身体を床に叩きつける。


眼の蟲め むし
「地獄の果まで追いつめてぶち殺す」
(第8-10話:チェスト蟲猟師)
蝶乃の父親を殺し、母親を攫っていった蝶のような蟲。
羽と頭部に合わせて5つの眼を持っている。
蝶乃にとっては両親の仇であり、夢に出るほどのトラウマも負っている。


カマキリ
「オマエはこっちだ、蟲ケラ!」
(第8-10話:チェスト蟲猟師)
武士のような出で立ちの蟲。鳴き声は「キエエエエ」。
両手の鎌は銃弾を防ぎ、一振りすれば体育館の床も切り裂く鋭さ。
蝶乃に「強い」と言わしめた実力の持ち主。


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  • 一年足らずで打ち切りになったけど残当としか思えなかった。くにはちぶがあれだけ続いたのがおかしかった。 -- 名無しさん (2024-03-28 21:12:30)

#comment

*1 ただし、あくまで指揮できるのは乙・丙種の蟲猟師で一般人を動かすのは違法とされている。
*2 第3話の蜘蛛も失踪事件の調査の末にやっと見つかり、被害が2週間も拡大していた。
*3 実際に第2話では左足を出血するほど噛まれ、第5話では超至近距離で拳銃を使ったため、焼けた銃身で左目付近を火傷している。
*4 ちなみに丙種試験には3回も落ち、4回目で合格した。

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コメント

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