登録日:2023/03/29 Wed 00:03:17
更新日:2024/07/05 Fri 12:30:31NEW!
所要時間:約 8 分で読めます
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サウナ サウナウォーズ 穴久保幸作 我慢大会 健康
はじめに
『サウナウォーズ』は穴久保幸作が30年以上の漫画家人生の中で初めて執筆したストーリー漫画である。
コロコロコミックでデビューした穴久保幸作は初の連載が『からくり剣豪伝ムサシロード』で、
その後も『俺は男だ!くにおくん』に続いてあの『ポケットモンスター』を描いている。
おわかりだろうか?全て原作やタイアップ先に該当する作品のコミカライズなのだ。それでいて原作があるのにそちらの雰囲気を考慮しないトンデモギャグ漫画に仕立てるのが得意*1
他に学習漫画なども描いているが、発表されている作品は何かしらの「原作」がある作品が全体の8割を占めている。
そんな作者も還暦を迎え、実はストーリー漫画を一度は描いてみたいと考えており新たな境地を目指して描いたのが本作である。
穴久保幸作のオリジナルの物語を、しかもギャグがメインには来ないストーリー漫画を初めて描いたのだった。
穴久保は本作発表時点で66歳となるがサウナを48年も愛好しており現在も週3回以上通うサウナー(サウナ愛好者)なのだが
その「漫画家人生を支える最高の健康法」を主題にしたのが本作である。
登場人物
- 穴久保幸作
本作の作者にして主人公。
そう、本作は彼自身が漫画の主役であり登場人物なので記事内での呼び方も敬称を略した「穴久保」で統一する。
ここまでの説明通り大のサウナ好きで、読者にサウナの良さを知ってもらうために自分を主人公にした漫画を執筆する。
サウナ→水風呂→外気浴で「整える」のが最高の喜びで、漫画のアイディア作りやネームもサウナで試みることが多い。
ふとしたことから「サウナウォーズ」に参加することになるのだが…?
66歳とは思えないほど若々しくイケメンで、肉体も引き締まっている。
サウナが舞台の作品なので股間を隠すタオルとサウナ帽子のみ着用したほぼ裸が常態で、
実にそっちの方へのサービス精神が旺盛な人。
念の為言っておくが本作はハッテン場的な要素やネタは一切ない。
作品の性質上サウナで汗を流す裸の男が山ほど出てくるので邪推しようと思えばいくらでもできるが、
そっち方面を期待して読んでもガチな人を除けば微妙なところ。
ちなみに作者は十数年ポケモンばかり描いていたため、人間の肉体、特に裸体や筋肉の描き方を忘れて苦労したそうな。
- 谷くん
たまたまサウナで出会った穴久保と意気投合した漫画編集者。
彼も大のサウナーであり、穴久保とサウナをテーマに新たな漫画を描こうと約束する。
彼も「サウナウォーズ」に参加し、穴久保の相棒役として活躍する。
モデルはおそらく担当編集の中谷氏。
- 女性客(名前不明)
「サウナウォーズ」の会場となるサウナは指定の水着を着れば男女混浴となっていて、彼女が唯一の女性参加者。
つまりヒロイン枠で、快活な性格と肌が出ないサウナ水着でも隠しきれない巨乳が彼女の魅力。
あなたがホモでないなら彼女目当てで本作を読んでも後悔しないだろう。
「サウナウォーズ」では一時的に穴久保と険悪になるも終盤には…?
- 金持ちの男(名前不明)
同じくサウナに入り浸るサングラスの男。
ダイヤ入り高級腕時計や金のネックレスを大量に纏ってサウナにいるためかなり裕福らしいが正体は不明。
穴久保や谷を恫喝めいた口調で苦言をしたためヤクザ的なお仕事の方では?と思われていた。
(ただし実際は穴久保達がマナー違反をしたことへの注意なのでそれ自体は正当な行為)
とある秘密を抱えたまま「サウナウォーズ」に参加するのだが、彼の運命は…?
- その他のサウナ参加者
いわゆる大勢のモブサウナーたち。
- SSS(セカイ・サウナ・サークル)
珍妙な格好をした謎の集団。
どうやら普段は各地のサウナの紹介などをやっている団体らしいのだが
妙に資金力があるようでサウナを丸ごと貸し切り、
日本一のプロサウナーを決める大会「サウナウォーズ」を開催して穴久保たちを招待する。国際的な組織なら「World Sauna Circle」でWSCの方が正しいのでは…?
あらすじ
前述したようにサウナ大好きな穴久保がサウナを満喫していると
同じくサウナ好きなマンガ編集者の谷と知り合い、サウナについての漫画を描くことを約束する。
そこへSSSが現れ、日本一のプロサウナーを決める「サウナウォーズ」の開催を宣言した。
生き残れば勝ち!というシンプルなルールのサウナウォーズに興味を持った穴久保は同じサウナにいた女性客や金持ちの男を誘って参加する。
熱気がこもったサウナ内は和気あいあいとしつつも徐々に勝負が盛り上がっていった…。
高温でたっぷりと汗をかき…
水風呂で自律神経を活性化
最後は外気浴で身も心も整います!!
これがオレの、追記・修正のパフォーマンスを上げる最適な健康法だぜい!!
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あれ…!?
十文字斬りだス!
昔の記憶が走馬灯のように蘇る…
マッハふみふみ!あんまスペシャル!!
何故だ!?
ギエピー!
そうか分かったぞ
オレは今、高温のサウナ室で 死にかけている…
サウナウォーズ
登録日:2023/03/29 Wed 00:03:17
更新日:2024/07/05 Fri 12:30:31NEW!
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穴久保幸作 サウナ デスゲーム 殺人ゲーム 脱出ゲーム 密室 死 閉鎖空間 熱中症 漫画 小学館 コロコロコミック 週刊コロコロコミック シリアスな笑い そうはならんやろ そうはならんやろ←なっとるやろがい 2023年 サウナウォーズ 熱殺地獄 あついッピ! オートロオリュ コロコロの彼岸島 意識障害 漫画家最強説
概要
『サウナウォーズ』は穴久保幸作が30年以上の漫画家人生の中で初めて執筆したデスゲーム漫画である。
ここまでの説明は概ね事実なのだが、実はSSSは富豪や権力者達の集団で
貧乏人がサウナで汗まみれになって死ぬ姿を見るのが最高の娯楽という危険人物の集まりだった。
そのため自分の手を回したサウナ施設に対象を誘い込んで
最後まで生き残った者が勝者、ただし最後の1人が死ぬのを確認するまで絶対にサウナから出さない
という殺人ゲーム「サウナウォーズ」を開催したのだった。
開催直後は「サウナウォーズ」を単なるサウナーのためのイベントと思わせていたので穴久保節と言えるギャグやおふざけも頻出していたが
SSSが参加者たちをサウナ死させるつもりだと判明してからはギャグが一切無くなり、
- サウナ経験者なら誰でも想像できる「脱出できなければ死」というサウナの熱と閉鎖空間の地獄
- 本来ならデスゲーム主催者に憎悪を向けるべきであるにも関わらずそれができない腹いせに、参加者同士が悪意をぶつけ合う不協和音
- そんな参加者の苦しむ様を監視カメラで楽しむSSSの上層部たち*2
- SSSが細工して「脱出できそうな隙間」を用意しつつギリギリで防いで心を折る悪質なサウナ設備
といった殺人ゲームものの醍醐味をベテランの筆致でしっかりと描いている。
そしてデスゲーム作品には不可欠だが、コロコロ作品としては異質な
- 殺されるいわれなどないのにSSSの娯楽のために苦しんで悔やんで理不尽に死ぬ参加者
もエゲツなく描かれている。
なおギャグがないというのはその通りなのだが
真面目に恐怖や脅威を描いているのに描写の関係上シリアスな笑いになっていることはある。
うあーっオートロオリュだーっ!!
はたして穴久保たちはSSSの仕掛けたサウナウォーズから脱出することはできるのか?本気でサウナを読者に勧めるつもりがあるならこの作品は逆効果にしかならないだろ…
どんな物語にも終わりはある!!
お前らの描いたストーリーの幕はこのオレが下ろす!!
ほざけじじいマンガ家!
黙って老人ホームに入って追記・修正でもしてろハハハハ!!
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▷ コメント欄
- 何も起きないはずはなく…いや実際にイベント起きまくったけどさ -- 名無しさん (2023-03-29 22:03:44)
- 本当の概要が出る辺りで飛んで読んだけどこんな漫画も書けるのか・・・と感心してしまった。 -- 名無しさん (2023-03-30 20:28:21)
- ネームが500ページもボツになってるのは漫画家の悲哀か、RS編でアスナ以降の本編ストーリーが進まなかったのもそれが原因? -- 名無しさん (2023-03-30 22:36:02)
- サウナってのが感心してしまった。身近な場所なのに閉鎖されるだけで確実に死に至るって舞台選びが凄い。読者も想像しやすい地獄というか -- 名無しさん (2023-04-03 18:27:03)
- 穴久保先生の漫画はギャグもいいけど、くにおくんとか初期頃のポケモンでライバルとバチバチにやり合ってるシーンが結構好きだったから、この漫画でまた突き抜けたところを見せてほしいな -- 名無しさん (2023-08-23 01:08:10)
- 基本的に「そうはならんやろ」と「そこじゃないだろ」な展開の連続でシュールなんだけど、登場人物はモブ含めてちゃんと恐怖とか怒りとか伝わってくるからしっかり緊張感あるのよな -- 名無しさん (2023-10-23 23:22:57)
- 断末魔がギエピーと一緒のノリとかね>シュールな笑い 最初は微妙だなぁと思ったけどちゃんとデスゲームしてて面白い -- 名無しさん (2023-12-16 06:18:44)
- 何故男湯のサウナに服を着たおばさん(というか多分マツコがモデルのモブ)がいるのか・・・ -- 名無しさん (2024-03-17 20:29:38)
- ↑昨日更新の回でまさかの再登場。サウナウォーズ参加理由もカイジじみててなかなかえげつない。 -- 名無しさん (2024-03-24 00:31:55)
- マジでどんどん面白くなっていくなこれ。金に目がくらむ愚かな民衆がただの舞台装置じゃなくてあそこまで感情豊かに動くのすげーわ -- 名無しさん (2024-03-27 00:09:05)
- ↑激しく賛同 -- 名無しさん (2024-04-13 20:42:48)
- これに限らず週刊コロコロの作品は回を追うごとに面白くなっていくのが多いのよね -- 名無しさん (2024-04-13 20:59:08)
- 打ち切りが容赦ないから終わり方が微妙な作品も多いイメージ。この作品にはぜひとも頑張ってもらいたい… -- 名無しさん (2024-04-16 22:04:08)
- 岸辺露伴にぜひエンカウントしてほしい -- 名無しさん (2024-05-28 00:10:53)
- 素っ頓狂なツッコミ待ち状態の展開と並行して展開する、「居合わせただけで理不尽に殺されてゆく恐怖と悲しみ」「理不尽な死に対する怒り」「その怒りを受けて全力で理不尽に抗う戦い」というヒロイズムのストレートな描写。このバランス感はある意味ニンジャスレイヤーと通じるものがある。そしてどちらも面白い。 -- 名無しさん (2024-06-01 10:40:11)
- 最初は60代らしく皺も描かれてたのにサウナ入ったとたんに若返る穴久保先生で吹いたw -- 名無しさん (2024-06-01 12:20:43)
- マツコ似のあの人(マツオさん)って本物のマツコ・デラックスと同じように性別自体は男なんじゃないの? -- 名無しさん (2024-06-02 12:46:37)
- 漫画家としての下積みエピソードはガチっぽいのがミソ -- 名無しさん (2024-06-15 19:38:17)
#comment
*2 彼らは子供の頃は穴久保ポケモンの読者だったらしいが、穴久保のことを「じじい」「老人」と侮辱するほど疎んでおり、「その作者がどんな死に方をするか」を楽しみにしていた。
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