アカシック・パラレル

ページ名:アカシック_パラレル

登録日:2022/07/30 Sat 12:00:00
更新日:2024/06/24 Mon 13:41:48NEW!
所要時間:約 23 分で読めます



タグ一覧
dm デュエル・マスターズ 水文明 サイバーロード アカシック計画 変身 コピー 増殖バグ 人型 メタ コピー能力 サイバー レア dmex-18 水文明のクリーチャー アカシック・パラレル パラレルマスターズ



(・ω・ )

「・・・・・」







( °∀°)
「こっちには大型クリーチャーが二体もいる
 一方の相手は今ドローした手札1枚にガラ空きのバトルゾーン…勝ったなガハハ!」


▉▉▉▉▉,*1*2


(・ω・ )

「《アカシック・パラレル》を召喚 

効果で相手の《[[魔神バルカディア・NEX>竜魔神王バルカディア・NEX]]》を選択して変身」


*3▉▉▉▉▉


( °∀°)
「えっ」



▉▉▉▉▉,


(・ω・ )

「変身した《魔神バルカディア・NEX》で攻撃 

効果で相手の《魔神バルカディア・NEX》を破壊しつつ山札より《[[禁断 Vol-Val-8>禁断竜王 Vol-Val-8]]》を召喚 

ワールド・ブレイカーでシールドを全てブレイク」

*4,▉▉▉▉▉


( ゚д゚)
S・トリガー発動!
 《オリオティス・ジャッジ》で場のクリーチャー達を…」


▉▉▉▉▉


(・ω・ )

「《魔神バルカディア・NEX》の効果で相手は呪文を唱えられない 

禁断 Vol-Val-8》でダイレクトアタック、対戦ありがとうございました」


,▉▉▉▉▉



( ゚д゚)
「・・・・・」



YOU LOSE










( ゚д゚ )





アカシック・パラレル》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMEX-18「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレルマスターズ」に収録された水文明サイバーロードである。



解説


アカシック・パラレル R 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 1000
このクリーチャーが出た時、または自分のターンのはじめに、相手のクリーチャーを1体選ぶ。
次の相手のターンの終わりまで、このクリーチャーはその選んだクリーチャーになる。

4マナでパワー1000と貧弱な印象を受けるが、注目すべきはその効果。
なんとcipで[[相手クリーチャー1体に変身できる>コピー(能力)]]のである。
この場合における「選んだクリーチャーになる」とはすなわち、対象クリーチャーのカード名・カードタイプ・効果・コスト・文明・種族・パワー全て引っくるめて同じ性質になるという事であり、完全なるコピーを実現可能としている。
一風変わったカードが数多く収録されている「パラレルマスターズ」の中でも特に突飛なクリーチャーである。一番は《フューチャー・ハンド》*5だが


対象のクリーチャーが相手の場にいさえすれば、苦労して召喚した大型クリーチャー等でもわずか4マナで変身できてしまう。
更には複数のカードで構成されたクリーチャーにも変身できるため、例え《起源神》だろうと《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》だろうと《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》だろうと《終焉の禁断 ドルマゲドンX》だろうと《零龍》だろうと《Volzeos-Balamord》だろうと全てコピー可能
一部の実用性はともかく、相手の強力な戦力をそのまま振えるのは何ともロマンがある。


反面、相手への依存度が極めて高い能力でもあり、相手の場にクリーチャーがいなければそもそも効果を発動できない上に、特殊勝利を狙うなど相対するデッキタイプによってはまともに機能しない場合も多い。
対戦相手のデッキを見極めた上で厄介なロック効果持ちをコピーして逆利用するなど、メタとして輝くカードと言える。



変身の仕様


表記の上ではシンプルな効果だが、実のところかなりややこしい処理を抱えている。
公式サイトの「よくある質問」では《アカシック・パラレル》に関するQ&Aが夥しい数並んでいるほど。


変身で得られる能力の範囲

相手クリーチャーのcip効果まではコピー出来ない。
例えば、山札から引いた3枚を手札・マナゾーン・墓地にそれぞれ配置する《天災 デドダム》の超強力なcipだが、《アカシック・パラレル》が相手の《デドダム》に変身してもこの効果は発動できない。
これは変身によって新たに能力を得たとしても、その「出た時」の能力がトリガーする訳ではないため。例えcipの方で変身していたとしても既に「出た時」のタイミングは過ぎてしまっているのでこちらでもトリガーしない。


不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》のシールド・フォースやディスペクターのEXライフといった変身元の情報についても引き継ぐ事は出来ず、変身元が指定していたシールドが残った状態で破壊されても置換効果が発動しないまま場を離れる事になる。
クロスギアやドラグハート・ウェポンを装備したクリーチャーに変身したとしても、それらのカードによって得られた効果や上がったパワーまではコピー出来ない点にも注意したい。


また、変身の効力は《アカシック・パラレル》が破壊される瞬間まで持続するため、変身元の「破壊された時」あるいは「このカードがバトルゾーンから墓地に置かれた時」が条件の能力は使用する事が出来る。
ただしバトルゾーンから離れると変身は解けた扱いになるので、バトルゾーン以外のゾーンにあると持ち主が敗北する《伝説の禁断 ドキンダムX》に変身した《パラレル》が破壊されても敗北する事は無いし、墓地に置いた時にトリガーする《一なる部隊 イワシン》などの「どこからでも墓地に置かれた時」の能力は使えない。


変身は次の相手ターンの終了時に解けるが、自分のターンのはじめにもまた変身できるので無防備なパワー1000の状態を晒すことはない。
…というかこの効果は強制なので一度出したが最後、変身出来る相手クリーチャーが居る限り元の《アカシック・パラレル》として使うことはまず出来なくなる。


進化関連

進化クリーチャーに変身した場合には「召喚酔いがない」という特性もコピー出来るので、《竜魔神王バルカディア・NEX》に変身した冒頭のように出したターンでも攻撃を仕掛ける事が出来る。


相手の《クリーチャーA》に変身した状態の《アカシック・パラレル》を素材にして別の《進化クリーチャーB》に進化しようとする場合、「《A》に変身する」という《パラレル》の継続効果が進化しても維持されるため、結果として《B》に進化したはずなのにクリーチャーとしては《A》のままでいるという摩訶不思議な現象が発生する。
進化したタイミングでは既に《クリーチャーA》として扱われるために《進化クリーチャーB》の効果は発動しないものの、代わりに《A》の「出た時」の能力がトリガーされるという裁定が下っている。
このため、通常は発動できない相手クリーチャーのcip効果を擬似的にコピーする事が可能となっており、相手の《デドダム》に変身した上で適当に進化すれば《デドダム》のcip効果を一応使用できる。


また、進化した時点で下に置かれた《アカシック・パラレル》は能力の影響を失い変身が解けるという性質もある。
このため、仮に相手の《究極銀河ユニバース》に変身した上で別のクリーチャーへと進化(=ユニバースに再変身)して攻撃時にメテオバーンで下にある《パラレル》を墓地に送っても、それはフェニックス(=ユニバースに変身したアカシック・パラレル)ではなくただのサイバーロード(=変身が解けた素のアカシック・パラレル)を墓地に置くことになるので、条件を満たせず特殊勝利できない。


超次元超GR関連

サイキック・クリーチャーやドラグハート・クリーチャー、GRクリーチャーにも勿論変身できる。
彼らに変身した状態で《アカシック・パラレル》がバトルゾーンを離れる場合、そのタイミングでは既に変身が解かれているため超次元や超GRの一番下ではなく通常通り墓地に置かれる。


サイキック・クリーチャーの「覚醒」や「解除」、ドラグハート・クリーチャーの「龍回避」などのカードの裏面を参照する能力については、《アカシック・パラレル》でも裏側の紙面までは物理的にコピー出来ないため当該能力が無視される。


リンク関連

解説で紹介した通り、G・リンク済みのゴッドやサイキック・スーパー・クリーチャー等の複数のカードがリンクしたクリーチャーにも変身する事はできる。
ただし、それらをコピーした《アカシック・パラレル》は1枚のクリーチャーであって「リンクしているクリーチャー」としては扱われないため、例えばサイキック・セルを参照した破壊効果はそもそも効果の対象になるセルが存在しないので受け付けない一方、G・リンク時のゴッドは合計パワーまではコピー出来るものの「それがリンクしていたら」を条件とする能力が機能しない。


覚醒リンクについても、例えばリンク後の《激竜王ガイアール・オウドラゴン》にはなれるが場を離れてもリンク解除は出来ないし、前述の通り裏返らないので相手の《ガイアール・カイザー》に変身した上で自分の《ドラゴニック・ピッピー》《ブーストグレンオー》とリンクするといった事も出来ない。


また、ゴッドに変身した状態でG・リンクするとかなり特殊な挙動をする。
ゲキメツを例に取ると、相手の《竜極神ゲキ》に変身した《アカシック・パラレル》が自分の《竜極神メツ》とG・リンクする場合、ゴッド特有の「それぞれの効果をリンク時に引き継ぐ」という性質によって《パラレル》の「次の相手のターンの終わりまで《竜極神ゲキ》になる」という効果も《竜極神メツ》に共有され、結果として二体合わせて《竜極神ゲキ》になる
この時のG・リンクは不適正なものとして即座に解除され、場には《竜極神ゲキ》に変身した《パラレル》と竜極神ゲキ》に変身した《竜極神メツが残る事になる。
しかもこの状態のメツに別のメツをリンクさせる事も可能で、その場合は上記の工程を経た上で竜極神ゲキ》に変身した《竜極神メツ》が更に増える。誰が言ったか増殖バグ
リンク先が被るゴッドデッキ同士で《アカシック・パラレル》が出されるという、実際の競技ではまずお目に掛からないシチュエーションだが、何とも面白い裁定である。


一部クリーチャーには変身できない

基本的にはほぼ全てのクリーチャーに変身できるが、効果の関係上コピーできないカードも一部いる。


一つ目はカードタイプがクリーチャーでないカード。
効果対象があくまで「クリーチャー」なので当たり前ではあるが、ドラグハート・クリーチャーの前段階である「ドラグハート・ウェポン」や「ドラグハート・フォートレス」、禁断クリーチャーの前段階である「禁断の鼓動」「最終禁断フィールド」等はまだクリーチャーではないので変身できない。


二つ目は所謂アンタッチャブル効果持ちのクリーチャー達。
ヘヴィ・デス・メタル》等の「相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。」効果を持つクリーチャーは、《アカシック・パラレル》のcipによる変身対象としてそもそも選ぶ事ができないので変身できない。
一応、《あたりポンの助》等で対象クリーチャーの効果自体を無効化した上で無理やり変身できない事も無いが…


三つ目は《∞龍 ゲンムエンペラー》。
5マナ以下のクリーチャーが能力を無効化される《ゲンムエンペラー》の影響下では、4マナの《アカシック・パラレル》もパワー1000のバニラと化すので要注意。
こちらも《あたりポンの助》を絡めれば一応は変身できるものの、そのままでは無限のパワーをコピーして相打ちといった事は出来ない。残念。



変身先にオススメのクリーチャー


魔神バルカディア・NEX //文明 (15)
進化クリーチャー:エンジェル・コマンド/デーモン・コマンド/アーマード・ドラゴン 25000
進化GV-自分のエンジェル・コマンド、デーモン・コマンド、アーマード・ドラゴンのいずれか3体を重ねた上に置く。
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
相手は呪文を唱える事ができない。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、自分の山札を見る。その中からドラゴンまたはコマンドを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
ワールド・ブレイカー

記事冒頭でも登場したクリーチャー。
本来ならファンデッキくらいでしか出せないような召喚難易度を誇るが、再構築の仕様変更に伴って墓地退化で簡単に踏み倒せるようになり、環境で猛威を振るった末に殿堂入りとなった。
その規格外のカードパワーはパラレルでコピーできれば頼もしい限りであり、殿堂入り前にはパラレルで相手のバルカディアNEXをコピーする事を前提に、デッキからの踏み倒し先として《禁断竜王 Vol-Val-8》をピン積みする例すら確認されていた。


詳しくは個別項目を参照。


CRYMAXクライマックス ジャオウガ KGM 闇文明 (7)
S-MAX進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 13000
鬼S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、またはこのクリーチャーが離れる時、かわりに自分の表向きのカードを3枚破壊してもよい。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、各プレイヤーは自身のシールドを3枚ずつ選び、残りを墓地に置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊し、その後、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。

バルカディアNEXに勝るとも劣らぬパワーカードの権化。
シールド焼却する強力なcipは使えないものの、相手のクラジャが降り立った時点で双方共にシールドが3枚しかなくなっているため、こいつの3打点が相手自身にも牙を剥く。
鬼S-MAX進化なのでパラレル自身の召喚酔いも当然無視でき、アタックトリガーのクリーチャー破壊&2ハンデスで相手の盤面もズタズタにしてやろう。


詳しくは個別項目を参照。


DARK MATERIALクラヤミノコンゲン COMPLEXコンプレックス SR 闇文明 (1)
クリーチャー:パンドラボックス 25000
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)
このクリーチャーはタップして出る。
他のクリーチャーが離れた時、または自分のターンのはじめに、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、このクリーチャーの下に置いてもよい。
このクリーチャーの下のカードが7枚以下なら、このクリーチャーは離れず、アンタップしない。
このクリーチャーの下に8枚目のカードが置かれた時、このクリーチャーをアンタップする。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚、墓地に置いてもよい。そのカードがクリーチャーなら、自分の墓地から出す。

アビス・レボリューション最終弾で彗星の如く登場して意外な活躍を見せたパンドラボックス
基本的にパラレルでコピーするとcipが使えないといった都合で元より弱くなるが、このクリーチャーの変身に限っては例外的にオリジナルより強くなれる
何故ならアンタップしたままで下のカードが7枚以下の時の効果も発揮する事で、COMPLEXの強力な耐性とアタックトリガーを実質併用できるためである。
オリジナルの弱点でもあった下のカードが8枚の時には除去される隙も消滅し、コピーできればまさに無敵のクリーチャーと化す。
コスト1の軽さ故に序盤から召喚される場合が多く、コピー自体のハードルが低い事も追い風である。


詳しくは個別項目を参照。



相性が良いカード


天使と悪魔の 光/闇文明 (4)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。
マナゾーンに同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。

聖拳編の頃に登場した、同名カードがバトルゾーンかマナゾーンにあればそれらをまとめて除去する呪文。
同名カードへのメタとして機能する優秀な呪文であり、名前ごとコピーできる《アカシック・パラレル》と絡めれば2体の同名カードとして厄介な相手クリーチャーを破壊できる。
合計8マナも消費するなら《デーモン・ハンド》など普通の除去カードで十分と思われるが、アンタッチャブル持ちや選ばれると凶悪な効果を発揮するクリーチャーでも強引に除去できるのはなかなか魅力的。勿論絡めずにそれぞれ単独でメタカードとして使っても良い。


カードについてより詳しくは個別項目を参照。


父なる大地 C 自然文明 (3)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。その後、進化ではないクリーチャーを1体、相手のマナゾーンから選び、相手はこれをバトルゾーンに出す。

あの母なる系呪文の調整版で、バトルゾーンとマナゾーンにいる相手クリーチャーを入れ替える。
通常は厄介なクリーチャーをマナゾーンへと追いやりつつ小型クリーチャーを引き摺り出す事が主目的の呪文だが、《アカシック・パラレル》の場合は敢えて高スペックの大型クリーチャーをバトルゾーンに呼び出す事でそれに変身して攻勢を掛ける事も出来てしまう。
無論、交換したクリーチャーのせいで逆に追い詰められる可能性も十分あるので、本来の用途も含め状況に応じた使い分けが重要である。


禁断秘伝エターナルプレミアムズ VR 水/火/自然文明 (5)
呪文
アタック・チャンス:水と火と自然を持つディスペクター(自分の水と火と自然を持つディスペクターが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)
コスト5以下のクリーチャーを1体いずれかのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーを出し、その後、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。そのクリーチャーをバトルさせる。
このターン、自分のクリーチャーはすべてブロックされない。

マナゾーンからコスト5以下のクリーチャーを場に出し、味方全員にアンブロッカブルを付加した上で相手クリーチャー1体と強制バトルさせる呪文。
使い所がない序盤は単色カードとしてマナゾーンに置かれがちな《アカシック・パラレル》をバトルゾーンに引き出した上で相手クリーチャーをコピーでき、第二の強制バトル効果で最低でも相打ちに持っていく事が可能。
デザイナーズコンボとして想定されている《禁断竜王 Vol-Val-8》と組み合わせて、EXターン確保のために敢えて相打ちしてクリーチャーの破壊数を稼ぐのもいいかもしれない。


バイケンの海幻ビジョン VR 水文明 (4)
タマシード:ポセイディア・ドラゴン/シノビ/レクスターズ
シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
自分のターンの終わりに、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。
相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、このタマシードを破壊してもよい。そうしたら、水のコスト6以下のクリーチャーを1体自分の手札から出し、このターン、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。このターンの終わりに、そのクリーチャーを手札に戻す。

王来MAXで登場した《斬隠蒼頭龍バイケン》のタマシード
相手クリーチャーの攻撃時に水のコスト6以下のクリーチャーを1ターン限定でブロッカーを付与した状態で手札から出せる。
水のコスト4である《アカシック・パラレル》も条件を満たしており、またどのクリーチャーに変身しても付与されたブロッカーが引き継がれる。
攻撃を仕掛けてきた相手クリーチャーと同じパワーになった上でブロック出来るため、厄介な効果を持つ存在でもほぼ確実に相打ちへと持って行けたり、最大パワー持ちに変身した上で後続の攻撃を防げる点で優秀。
ターン終了時のバウンスも引き継がれるため維持はできないことと、効果の発動に破壊が必要なので使い切りになってしまう点は注意。


カンゼン邪器 <不明.鬼> VR 自然文明 (6)
スター進化クリーチャー:デモニオ/鬼レクスターズ 8000
スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
W・ブレイカー
相手のクリーチャーが出た時、そのクリーチャーのコスト以下の、クリーチャー1体またはタマシードを1枚、自分のマナゾーンから出してもよい。

同じく王来MAXで登場した《完全不明》の鬼レクスターズ
《バイケンの海幻》と同様に相手ターンに繰り出す事が可能で、ブロッカー付与は無いものの代わりにターンを跨いでもそのままバトルゾーンに残す事が出来る。
出番が無い間にマナゾーンに置いた《アカシック・パラレル》をそのままバトルゾーンへと引き出せる上に、出したクリーチャーを含む自分のクリーチャーコピーが飛び出てくる事を示すことで相手への牽制にもなるので好相性。
こちらは相手がコスト4以上のクリーチャーを出さなければ《パラレル》を出せないことと、緩い条件とはいえ《パラレル》単体では満たせない文明や種族の進化元を要求される点に注意。



関連クリーチャー


電磁無頼アカシックサード R 水/自然文明 (2)
クリーチャー:サイバーロード/ビーストフォーク 1000
このクリーチャーがバトルする時、自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのターンの終わりまで、このクリーチャーは、表向きにされたクリーチャーになる。表向きにしたカードをすべて自分の墓地に置く。

元祖・変身効果持ちクリーチャー。
こちらは《アカシック・パラレル》より2マナ少ない上に自分のデッキのクリーチャーにも変身で可能であり、かなり能動的にコピー出来る。
その反面、デッキに置かれたカードにしか対応していないのでサイキック・クリーチャーやGRクリーチャー等には変身できず、バトルする時にそのターン限定で変身が発動するなど《パラレル》の効果より即効性と持続性で劣っており、使い勝手はだいぶ異なる。
その変身効果を活かして《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》とのコンボを目指した【アカシックオージャ】なるデッキも作られているとか。


エンペラー・ギュルム VR 水文明 (5)
進化クリーチャー:サイバーロード 7000
進化:自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャー1体の上に置く。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンを離れた時、自分の山札の上から、クリーチャーが出るまでカードを表向きにする。そのクリーチャーをバトルゾーンに出し、その後、表向きにした残りのカードを好きな順序で山札の一番下に置く。

同じくサイバーロードの進化クリーチャー。
破壊された際に山札の上から捲っていってクリーチャーを踏み倒せるという簡易版《エンペラー・キリコ》とでも呼ぶべき性能をしている。
一見《アカシック・パラレル》と無縁そうな能力だが、『デュエル・マスターズ プレイス』に実装されたボイスには「完璧な存在!それがぼくだ!」「僕は何者にもなれるのさ!」といった台詞が確認でき、設定的にはパラレルやサードと同様に変身を題材にした効果である事がうかがえる。


MAX-Gジョラゴン KGM 自然文明[ジョーカーズ] (6)
S-MAX進化クリーチャー:マスター・ドラゴン/ジョーカーズ/レクスターズ 11000
S-MAX進化:自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊するか、自分の手札から《MAX-Gジョラゴン》を1枚捨てる。(このクリーチャーは進化元を必要としない。自分のS-MAX進化クリーチャーが2体以上あれば、そのうちの1体を残し、残りをすべて手札に戻す)
W・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、または自分のターンのはじめに、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚マナゾーンに置く。こうしてマナゾーンに置いたカードが、ジョーカーズまたはレクスターズの、クリーチャーまたはタマシードなら、次の相手のターンの終わりまで、その置いたカードが持つ能力をすべて、このクリーチャーに与える。

《アカシック・パラレル》の収録から4ヶ月後に登場したクリーチャー。
こちらは先の二体と異なり、《Gジョラゴン》自体はそのままに他のクリーチャーの効果を新たに加える仕様であり、コピーというより上乗せとでも表すべき性能をしている。
効果範囲は《アカシック・サード》から更に狭まり、ジョーカーズレクスターズのクリーチャーあるいはタマシードのみになったものの、マナチャージしつつ手札+山札の上から1枚より上乗せ対象を選べるので選択の幅が広い。
上乗せ効果に関する仕様と裁定には《アカシック・パラレル》の変身効果に通ずるものが多く、「ややこしい裁定だが《パラレル》で事前に覚えていたので助かった」と安堵するユーザーも結構いた。


切札  P 光/水/闇/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アウトレイジ/ジョーカーズ 3920
このクリーチャーが出た時、DUEL MASTERS CARD CHRONICLEを見ないで開き、見ないままどちらかのページを選んでもよい。その後、そのページに載っているクリーチャー・カードを1枚選ぶ。このクリーチャーは、バトルゾーンを離れるまで、そのクリーチャーになる。
使用禁止カード

「デュエル・マスターズ超全集20th」に付属した使用禁止カード。なので公式の場では使えない。
《アカシック・パラレル》と同様の変身効果を宿しているカードだがその効果範囲が尋常ではなく、総ページ数592ページ・20年分のカード15000枚以上をエキスパンション順に掲載した『DUEL MASTERS CARD CHRONICLE』の中から選択できる
見ずに選ぶという条件付きではあるものの、なりたいカード候補のページ数を事前に暗記しておけば目を閉じながらでも一枚ずつ捲る事で任意のクリーチャーに変身可能。
使用禁止カードなので細かな裁定は出ていないが、変身に関する仕様は《アカシック・パラレル》と同一と思われる。



背景ストーリー


サバイバーの生存能力に目を付けて他生物を取り込む方法を模索した生存戦略、それがアカシック計画。


しかし、その並行研究では他生物そのものになる方法が模索されていた。



そもそもの発端は漂流大陸より出現したサバイバーにあった。
彼らの脅威的な生存能力に目を付けたサイバーロードは何とかその力を我が物にしようと研究を開始し、それはやがて他生物を取り込もうとする「アカシック計画」に発展する。
計画の中では、試験作として実際にサバイバーの種族を併せ持った《電脳鎧冑アカシックオリジナル》が作られるなどしていた。


その後は計画自体が永らく凍結していたようだが、聖拳編の時期には無限軍団に対抗するべく再始動する。
打倒無限軍団の志の元に進められた研究はやがて《電磁旋竜アカシックファースト》《電磁霊樹アカシックセカンド》《電磁無頼アカシックサード》の三体を産み出した。
研究自体は順調だったらしく、特にサードに関しては「想定以上の結果」「あらゆるクリーチャーを模倣できる超生物」として大いに賞賛された。
だが仙界より突如として現われた五体の王が圧政を敷き、敵対するはずだった無限軍団含む超獣世界の全てが蹂躙されたため、実戦投入されなかったこの研究は日の目を見ずに終わったのかもしれない。
この時代より「アカシック計画」は再び永い眠りにつく事になる。


それから幾万年の月日が流れたいつかの時代、《アカシックファイナル》なるコマンドを宿した多色ドラゴンが登場する。
詳細に関しては一切が分かっていないが、「ファイナル」の名を冠している点からしてこのクリーチャーが「アカシック計画」の最終段階なのだと思われる。
永らく忘れ去られていた「アカシック計画」はこうして完結する事となった。


しかし《電磁無頼アカシックサード》の優れた変身能力に着目してか、本筋の「他生物を取り込む」研究と並行して「他生物そのものになる」方法の模索も水面下で進行していた模様。
何処かの並行世界でその研究は実を結び、サード以上の変身能力を秘めた《アカシック・パラレル》として完成した。
この実験体がその世界でどのような活躍を見せたのか…その詳細は不明となっている。


アカシック計画の元となったサバイバー。


彼らが現れた漂流大陸の正体は、まだ誰も知らない。



余談


  • 元々は《電磁無頼アカシックサード》のコピー能力をもっと発展できないかという試みの元にデザインされたようである。
    原案はカードデザイナーが小学生の頃に「こんなカードがあったらいいな」と書き留めて置いたメモから。「相手のクリーチャーに変身する」という良い意味で小学生らしい能力なのはこのためである。

  • カードのデザインは「パラレルマスターズ」の一部カードで取り入れられている「未来のデュエマ」仕様。
    イラストでは映像が乱れたようなと独特の肌をした紫色の人型が描かれており、アカシック・シリーズどころかサイバーロードとしても異質感溢れる見た目となっている。



追記・修正は変身効果で一発逆転してからお願いします。


[#include(name=テンプレ2)]

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[#include(name=テンプレ3)]


  • 冒頭のところは実際に青白利取で退化メタ用にパラレル+ボルバル8ピン採用してた人が居たんだったか -- 名無しさん (2022-07-30 14:35:51)

#comment(striction)

*1 画像出典:カード検索 | デュエル・マスターズ 2022年7月28日閲覧より https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmex17-022.jpg
*2 画像出典:カード検索 | デュエル・マスターズ 2022年7月28日閲覧より https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmex02-030.jpg
*3 画像出典:カード検索 | デュエル・マスターズ 2022年7月28日閲覧より https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmex18-022.jpg
*4 画像出典:カード検索 | デュエル・マスターズ 2022年7月28日閲覧より https://dm.takaratomy.co.jp/wp-content/card/cardimage/dmrp19-b02.jpg
*5 「相手のデュエリストを1つ破壊する。」という効果を持つが、この「デュエリスト」なるワードが1体何を指すのか収録から半年以上経っても分かっていないカード

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