天使(ドラゴンボール)

ページ名:天使_ドラゴンボール_

登録日:2021/12/23 Thu 18:53:42
更新日:2024/06/17 Mon 13:13:08NEW!
所要時間:約 11 分で読めます



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ドラゴンボール ドラゴンボール超 天使 時間逆行 死者蘇生 身勝手の極意 大神官 ヴァドス ウイス クス 高塚正也 島田敏 山口由里子 森田成一 今野宏美 佐々木愛 破壊神 付き人 全王 アワモ サワア カンパーリ コニック クカテル コルン モヒイト マルカリータ マティーヌ メルス


もしかして:僕たちは天使だった




私たち天使は常に中立

決して戦う事はありません





天使とは、『ドラゴンボール超』に登場する種族。




【概要】

各宇宙の破壊神にそれぞれ仕えている付き人。
神と神』にてビルスの師匠としてウイスが初登場し、種族名は『未来トランクス編』で明らかになった。


本作の天使は羽が生え輪を頭に浮かべている一般的な天使のビジュアルとは異なり、かなり独特のデザインをしている。
一族の特徴として青白い肌に白髪をしており、首元にフラフープのような水色の輪が浮かんでいる*1
服装は○・◇・▽等の図形がそれぞれのパターンで配置された、それぞれ異なる色をしたローブのような衣装を羽織っている。
基本的な役割は担当する神の師匠兼世話役で、各宇宙の天使はそれぞれの破壊神を、大神官は全王のお目付役を担っている。
優秀な界王神と破壊神から学ぶ意欲を持つ者から時に苦言を呈する者に無能なに呆れている者まで、各々のやり方で神をサポートしている。


名前に関しては破壊神たちと同じく酒をモチーフにしている。



【能力】

数億年生きる破壊神を代々補佐し続けるためか寿命が存在しない。
さらに睡眠も飲食も不要。一応取る必要がないだけであって飲み食い自体はできる。
また、ウイスがビルスと共に生身で宇宙を飛び交う描写もあるので、地味に宇宙空間への耐性も兼ね備えている。


  • 高速移動

星々間を高速で移動する能力で触れている対象も一緒に移動でき、破壊神の送迎係も務めている。
ウイス曰く宇宙一速いらしいがビルスの星から北の界王の星まで約26分、地球から全王宮殿には約2日間掛かる等、移動手段としては瞬間移動には劣る。
触れている間は宇宙空間で生存できない存在も無事なためバリアのような役割もあると思われる。


天使達が携えている杖。
単純に武器としても使用できるが様々な便利機能を搭載している。
杖の内部に人や物を収納できたり、浮かんでいる球体を通して遠隔視や遠距離での交信も可能。


  • 時間の巻き戻し

復活の「F」にてウイスが見せた能力。
時間を最大3分間まで巻き戻して過去を現在とする。
同じく過去の世界へと時間移動できるタイムマシンも存在するが、天使の場合は世界の時間その物を逆行させているので規模が桁違いである。
流石に技の規模が規模のためか、一度使用すると数ヶ月はインターバルを置く必要があるようだ。


神龍への願いでテンプレと化している能力。
他には老界王神が己の命と引き換えに悟空を蘇らせたりしたが、天使はノーリスクで行使できる。
劇中では力の大会で活躍した褒美として、ビルスの命令でウイスがフリーザを蘇らせた。フリーザはそれ以前に一度蘇っているので、地球のドラゴンボールのような蘇生制限もないという事になる。
しかし万能というわけではなく、魔物に殺されたジレンの師匠・ギッチンは蘇生できないらしい。


力の大会にて悟空が一時的に発現した,身体が勝手に動く事であらゆる危機を回避できる技。
天使の場合は全員が会得している。そもそも天使の技能なので当然ではあるが。
悟空は後にモロとの激闘を経て極意を完成させたが、天使達はその完成版を上回る精度の身勝手の極意を常時発動させている
破壊神より更に強いというデタラメな強さ*2も頷ける。
でもウンチは踏んじゃう。



【制約】

このようにチート能力のオンパレードな種族だが、弱点や能力の制限も存在する。


機能停止

天使と破壊神は運命共同体であり、対応する破壊神が死ぬと天使も機能を停止してしまう
更に破壊神は界王神とも命を分かつ一蓮托生の存在なので、界王神が倒される事で将棋倒しで天使まで無効化される。
実際にゴクウブラックはこの方法で全宇宙の天使を無力化した。
ただこの機能停止の「機能」が具体的に何を指すのか分かっておらず、力の大会で第七宇宙を除く七つの宇宙が界王神・破壊神諸共消された時は、対応する天使に意識を失ったり倒れたり等の異変は特に見られなかった。


天使の掟

一族自体に天使の掟なるルールが課されている。
不滅のようにも思える天使だが、この掟を破ると存在その物が世界から完全に消滅する
主な原則は二つ。


1.天使は常に中立
善にも悪にも偏らない中立の立場として、いずれかに肩入れしてはならない。
『F』ではウイスがフリーザ(=絶対悪)撃破のために時間遡行を使ってまで悟空らに加担しており、中立性を思いっきり破っているような気がするが消滅しなかったのでセーフなのだろう…たぶん。


2.戦闘禁止
あくまで「全力で戦ってはならない」くらいの意味合いであり、悟空らの修行に付き合うくらいなら問題ない。また

  • ワサビのせいで暴れ回るビルスを手刀で鎮めさせる
  • 超サイヤ人と化したブロリーの攻撃を回避する
  • 自身に向かってくるモロの攻撃を止める

など、破壊神を停止させるための攻撃や、回避や防衛のための行為も許される。
それどころか、光線銃や棒などの武器に天使の力を込めた上で戦闘する*3というかなり際どいやり方でも消滅を免れており、相当融通が利くようである。



【各宇宙の天使】

劇中では12宇宙をそれぞれ担当する天使達と大神官、見習い天使メルスを含めた計14人が登場している。
『神と神』で仄めかされながらも長らく設定だけの存在だったが、『宇宙サバイバル編』では破壊神ともども一斉に登場している。
実は全員が大神官を父親とする子供達であり、それぞれ兄妹・姉弟の関係になっている。
大神官に倣ってか、基本的にお互いを「○○さん」とさん付けで呼んでいる。
本編以前には全王の手で滅ぼされた六つの宇宙も存在したので、かつては20人いたものと思われる。


大神官

CV:高塚正也


全王に仕える天使。
天使の中でも彼のみ固有の名前を持たず役職名となっている。


髪型はオールバックで、腰に装着されている金色の(大)が輝くベルトが特徴的だが服装自体はかなり簡素な作り。
背丈も他の天使と比べて一際小さく、子供のように見える。
性格は極めて紳士的で、息子達にも敬語で接するくらいである。
全王に対しても一挙手一投足に何かと恐れがちな全王の付き人とは対照的に、物怖じず丁寧に対応している。
息子の一人が掟を破って消滅しようとした際には、界王神の懇願もあって自身の手で先に消した上で人間として再創造して救っており、掟を重んじるが杓子定規ではなく柔軟で寛大な人物である。


あまり強そうには見えない見た目のキャラだが、「一見弱そうなやつほど強い」というのがドラゴンボールのセオリー。
大神官もまさにそれに当てはまり、その実態はドラゴンボール超の世界で最強の戦闘力を誇る男である。
悟空を凌ぐ天使達を更に上回る精度の身勝手の極意の使い手であり、ウイス曰く「全宇宙で五本の指に入るほどの戦闘力」「私でさえ足元にも及ばない」とされ、漫画版では「私の知る限りこの世界で最強なのが大神官様」と(ウイスの知見内という括りではあるが)明確に最強として扱われている。
天使の掟のために戦闘シーンこそないものの、漫画版では破壊神の中でも最強格のビルス・キテラが放つ全力の拳撃をそれぞれ指一本で静止するという異次元の強さの片鱗を見せている。
ただ、あくまで戦闘力という括りでの最強であってそれらを無視して消滅させてくる全王との力関係は不明。
主従関係なので戦う事はまずあり得ないが、どちらが強いのか気になるところである。


アワモ

第一宇宙の破壊神イワンに仕える天使。
名前の由来は泡盛。


恰幅が良く、くせっ毛が特徴的。
温厚さと崇高な精神を持ち合わせ、すべてを見通すことができると言われている。


サワア

CV:不明*4
第二宇宙の破壊神へレスに仕える天使。
名前の由来はサワー。


オールバックの長髪をしており、天使の中でも随一のイケメン。
知的な性格をしており、界王神のペルとは対照的にマッチョな肉体が苦手。


カンパーリ

CV:島田敏
第三宇宙の破壊神モスコに仕える天使。
名前の由来はカンパリ。


鷲鼻が目立つ男。
モスコの電子音を言葉として理解しており、専ら通訳を担当している。


コニック

第四宇宙の破壊神キテラに仕える天使。
名前の由来はコニャック。


跳ね上がった前髪が特徴。
有能で洞察力に優れており、第四宇宙にとっての監視役のような存在。


クカテル

第五宇宙の破壊神アラクに仕える天使。
名前の由来はカクテル


フリーザ第三形態のような後頭部に突き上がった髪型が特徴の、天使の中で最も大柄な女性タイプの天使。
女性タイプ!?*5
優秀な界王神と破壊神を見守り、自身も二人の知性から学ぼうと努めている。


ヴァドス

CV:山口由里子
第六宇宙の破壊神シャンパに仕える天使。
名前の由来はカルヴァドス。


ウイスの姉であり、作中で二番目に登場した天使でもある。
長髪を結わえてポニーテールにしている。
1000年前にはウイスの師匠も担当しており、現在もウイスより自身の方が強いと自負している。
シャンパの子供っぽい言動をいつも優しくたしなめている。


ウイス

CV:森田成一
第七宇宙の破壊神ビルスに仕える天使。
名前の由来はウイスキー。


作中最初に登場した天使。
ソフトクリームのような独特の髪型をしており、男性タイプの天使ながら女性のような振る舞いが多い。
地球の美味しい食べ物と引き換えに日々悟空とベジータを鍛えている。


コルン

第八宇宙の破壊神リキールに仕える天使。
名前の由来はそのままコルン。


中性的な顔立ちだが、一応男性タイプの模様。
ウイスにとっては兄にあたるようだ。
自己主張が強く、自分が良いと思い込んだ意見は我先にと主張する。


モヒイト

CV:緑川光
第九宇宙の破壊神シドラに仕える天使。
名前の由来はモヒート。


おかっぱ頭をした男性タイプの天使。
人間レベル12位という最底辺の宇宙を築き上げた界王神と破壊神には呆れており、2人の粗暴なやり取りに対して見て見ぬふりをしている。
力の大会において第九宇宙が真っ先に退場した際には、愚かな神が消えてせいせいしたのか「順当ですね」と笑みを浮かべていた。*6


クス

CV:今野宏美
第十宇宙の破壊神ラムーシに仕える天使。
名前の由来はクスケーニャ。


三つ編みをした一番小柄な天使で、少女のような見た目をしている。
\カワイイ/
しかし、見た目に反して実は天使たち姉弟の中で一番年上との事。
父親しかり見た目とのギャップが激しい一家である…。
第十宇宙の代表戦士たちの筋肉にホレボレしている。


マルカリータ

CV:佐々木愛
第十一宇宙の破壊神ベルモッドに仕える天使。
名前の由来はマルガリータ。


ツインテールに結わえている女性タイプの天使。
語尾に「ですます」を付けて喋る独特な口調をしている。


マティーヌ

第十二宇宙の破壊神ジーンに仕える天使。
名前の由来はマティーニ。


アワモ並みに恰幅の良い中年女性のような見た目の天使。
担当宇宙が人間レベル2位に食い込むほど界王神も破壊神も優秀なため、他の宇宙と比べて苦労が少なく、2人を更に上の存在へと押し上げようと考えている。



【見習い天使】

ザマスを見習いとしていた界王神のように、天使にも見習い制度が存在している。
現状ではメルスのみが登場している。


メルス

第七宇宙に派遣されていた見習い天使。
名前の由来は恐らくスルメ酒。
おかっぱ頭の少年のような見た目をしている。
メルスが所属している銀河パトロールは隊員の名前に魚介類をモチーフにしているので、スルメであると同時に酒の要素も内包したダブルミーニングとなっている。


天使としては善と悪の中立性に難があるため、世界を渡り見聞を広げる事を目的としてウイス監視の下で第七宇宙へと派遣され、現在は銀河パトロールに所属している。
しかし結果的により善に偏ることとなってしまった。
このため大神官からは「問題児」として扱われていた。


薄紫色の肌をしておりパッと見天使には見えないがこれはどうも偽装のようで、天使の姿に戻った際には天使の装束と共に青白い肌に変わっていた。



【関連キャラ】

  • ビルスイス

2016年発売のゲーム『ドラゴンボールフュージョンズ』に登場したビルスとウイスがEXフュージョン*7した姿。
天使自体が本編でもまだまだ底知れない存在であるため、ゲーム等の別媒体でもノータッチな事が大半の中で生まれた破壊神と天使の融合戦士
登場からしばらくして『宇宙サバイバル編』で身勝手の極意の存在が判明し、更には対となるビルスの方も『生残者グラノラ編』にて同じ神の技である我儘の極意を使える事が明らかになったので、ゲーオリキャラながらその二人の合体であり身勝手の極意我儘の極意の両方を使えるだろうビルスイスのポテンシャルも相対的に高まっている。
一方で、上記の天使の掟から、この形態での戦闘は限りなく黒に近いグレーになると予想されている。



【余談】

  • 大神官役の高塚正也氏は当初織田優成氏と共に全王の付き人役を演じていたが、『未来トランクス編』にて大神官の声を担当してから全王の付き人は織田氏のみとなり、役割が分担された。



追記・修正は身勝手の極意を身に付けてからお願いします。


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  • 大神官以外では誰が一番強いのか -- 名無しさん (2021-12-23 19:23:07)
  • ヴァドスの「姉だから上」理論を適用させるとしたら恐らくは長女のクスが最強ということになる。 -- 名無しさん (2021-12-23 20:24:56)
  • 破壊神の項目も作られないかな? -- 名無しさん (2021-12-23 20:26:25)
  • 天使で酒の名前が由来なのは「天からトルテ!」もだね -- 名無しさん (2021-12-24 07:39:58)
  • 大神官様のほうが全王より一般的なイメージするいい神様っぽい性格なのもDBならではのずらしか。 -- 名無しさん (2021-12-24 12:47:11)
  • クスが長女なら末っ子は誰だろう? -- 名無しさん (2021-12-24 21:21:52)
  • ↑いつの記事かは忘れたが、マティーヌが最年少って書かれてた気がする。大神官もそうだが、人間と逆に歳を重ねる程容姿が幼くなっていく種族なのかもな。 -- 名無しさん (2021-12-24 21:53:15)
  • 天使や破壊神たちは宇宙のあらゆる場所を網羅しているが、セルや超ブロリーのことは知らなそうなあたり流石に重箱の隅みたいな辺境のことまでは目が届いていないようだ。なのでウィスの知見内で最強って実質(全王除いて)最強では?と思えるが宇宙の片隅にはまだ見ぬ更なる強者もいるのかもしれない -- 名無しさん (2021-12-26 12:44:30)
  • 大神官と並んで5本指に入るのが誰か気になる。そして全王の付き人はまた違う種族なのか。 -- 名無しさん (2023-01-26 23:02:06)
  • メルスの天使にも銀河パトロールにも当て嵌まる名前が秀逸で好き -- 名無しさん (2023-04-29 23:47:06)

#comment(striction)

*1 大神官のみ例外で、一般的な天使と同じく後頭部に浮いている
*2 鳥山氏によれば「ビルスがの強さが10ならウイスは15」とのこと。
*3 これだけでも身勝手の極意"兆"以上の強さを発揮できる。
*4 セリフは一言だけあるが、エンディングにはクレジットされていない。
*5 鳥山作品ではこういったキャラは珍しくないものの、公式サイトの文章は破壊神モスコの解説で「ロボットのような界王神」と誤記されていたりするため、こちらも誤記の可能性もある。
*6 漫画版ではため息を付いている。
*7 通常のフュージョンより強化倍率は落ちるが、代わりに制限時間が存在せずいつでも分離可能という特殊なフュージョン

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