登録日:2021/9/11 (土) 1:00:00
更新日:2024/06/03 Mon 13:53:50NEW!
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dies irae 神咒神威神楽 黒白のアヴェスター dies irae pantheon paradise lost 神なる座に列し伝わる救世主 正田崇 神座万象シリーズ ナラカ 奈落迦 事象地平戦線アーディティヤ 第零神座 観測者 遊佐司狼 天魔・宿儺 ズルワーン ヴァルナ 正体不明 ルネッサンス山田 前田剛 ジューダス・ストライフ ワルフラーン アムリタ アリヤ シャクラ サーヴィー ヴィヴァス
※この項目は神座万象シリーズの根本に関わるネタバレが含まれます※
奈落迦
ナラカとは神座万象シリーズで扱われる重要用語の一つである。
『神咒神威神楽』で語られた「観測者」として、代行者となる触覚を各時代に送り込んで来た大元。
『事象地平戦線アーディティヤ』で本格登場し、『Dies irae PANTHEON』でその決着が描かれるという。
◆観測者
神座の最深部に潜み、システムと同化した「神座を存続させようとする意志」。
その正体はナラカの1人であり、遥か過去の時代、後の第一神座となるミトラと共に戦った、彼女の副官であり恋人に近い立場だったヴァルナという男。
神座の興亡期には必ず彼の代行者が表舞台に現れ、古き覇道と新たな覇道の衝突を促す。
ナラカは物語を遥か上から俯瞰し操る上位者であり、それぞれの時代の絶対者である覇道神でさえ自覚無く神座の流転へと誘導されていた。
その意志の存在に無意識でも気付けたのは歴代で第六天波旬のみ。波旬ほどの超深奥に潜らなければ、その本質には掠ることさえ出来ないという。
ただの「駒」である観測者の触覚も同様に、ナラカについての知識も自分がそうであるという自覚もない。
- 歴代の触覚
共通してヴァルナと同じ顔、同じ声*1、同じ銃による魔技を持ち、「あいつ以外の女は不要」というミトラへの愛から不能。
時代 | 名称 | 所属 |
第一神座 | ズルワーン | 聖王領域 |
第二神座 | ジューダス・ストライフ | イルミナティ |
第三神座 | 不明 | 不明 |
第四神座 | 遊佐司狼 | 藤井蓮の自滅因子 |
第五神座 | 不明 | 黄昏の騎士団 |
第六神座 | 天魔・宿儺 | 夜都賀波岐 |
第七神座 | 不明 | 不明 |
ただしズルワーンは『黒白のアヴェスター』本編開始時点で既にある人物に観測者の立場を奪われ、都合のいい代替にされてしまっている。
どれだけ時間を経ても変わらない。
おまえたちは不変であることに意義がある。
ゆえに神座よ、柱と化せ。おまえたち八人に、あと二人が加われば事は成る。
奈落迦はすべてを見てきたのだから。俺はおまえたちを誰より識るが──
おまえたちが奈落迦を識ることは永遠にない。
◆ナラカ
まだ神座が作られる以前の時代…第零神座を地獄に変えた全ての元凶。
「何もかもが理解できない概念」 と称される、この宇宙をアムリタという異形の理で染め上げている覇道神的な存在。
アムリタに感染した者は死の概念の抜け落ちた不死者と化すが、ただ死ねないだけなので斬られ、焼かれ、微塵となっても死ぬことはできず、老いも病もあり、特別な再生能力など持ち得ぬ身でありながら、ただ死の安息から見放された状態に陥っている。
『事象地平戦線アーディティヤ』の最終局面、ミトラ達6人は始まりの地でナラカに接触するが、垣間見た瞬間ミトラを除いた全員が発狂。5人はナラカに取り込まれ、ミトラはナラカを封じ込めるために神座というシステムを構築したという。
『黒白のアヴェスター』終盤でナーキッドが第一神座とナラカの間に極小規模の孔を穿つが、その時点で神格に匹敵するマグサリオンでさえ片鱗とも言えぬ気配に一瞬触れただけで血肉も魂も木っ端微塵に砕け散りかけ、別の何かへ組み替えられ始めた。
そもそも立っているステージそのものが異なり、「力や格で帰順を強いる征服」や「優れた者が劣る者を従える」といったこちら側の法理や原則とは根本的に在り方が違うという。
◆ナラカ・アートマン
『事象地平戦線アーディティヤ』の登場人物。
負傷したヴァルナに代わってアートマン家の跡取りとなった仮面の男。
生まれつき生殖機能が存在しないことから、繁殖力に長けたこの宇宙の人類という枠組みから完全に外れた異物。
多くの謎に包まれているが、その所業は人の心を尊ぶミトラから、この宇宙で最も死を体現していると評する。
詳細な理屈は不明だが、対象者にまつわる全ての過去を完全に改変していき、敵対関係にあるはずの者達の過去すら書き換えて自分をその者の親友だったことにしたり、逆に血縁の軛すら超えた絆を持つ義兄弟を、一方をあえて改変しないままもう一方を『見たこともない自分達の兄妹を名乗る不審者』という認識にする改変を行い、改変されていない方に文字通り奈落の底に突き落とす等の悍ましい改変を行なっている。
ミトラが覚えてる限りでは11年前からその存在を確認されているが、前述の改変能力のためにそれが本当であるかどうかすら定かでは無い。
彼の改変に抗えてるのは、僅かには三名のみ。ミトラ、帝国の第七皇子イシャナ、ルドリヤ戦群のトウリ。この三人の共通点としては自分の感情のどこかが壊れて常人から外れているということを自覚している。
後の神座世界に観測者という形で干渉し続けている異形の概念ナラカとの関連性は現時点では不明。
◆隣り合う異界
ということで神座によってナラカに宇宙全てが飲み込まれる最悪の事態は防がれ、人類は当たり前の生と死を取り戻したが、現在も神座の外側はナラカの領域で覆われている。
それはつまり、第零神座がそうであったように科学文明が進歩しナラカを観測してしまえば今度こそすべてが終わってしまうことを意味する。
神座に於ける交代劇をより巨大な視点で見れば「人類文明が一定段階まで成長したらその都度覇道神の交代という形で文明をリセットし、ナラカの観測を防ぐ防衛策」となる。
特に問題だったのは黄昏の第五神座。
人類の進歩が早く早急な神座交代が必要でありながら、覇道神連合による堅牢な守りを有するこの理は特級の爆弾によって排除するより他なかった。*2
◆Dies irae PANTHEON
消滅したはずの歴代の覇道神を極奥神座に囚えている存在。
波旬をして「分からない」としか形容できない、近くて遠く、深くて浅い何処かの次元にいるあらゆる意味で異形の5人。
真我は七代に渡る神座のパンテオンを以てナラカに再戦を挑もうと画策している。
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*1 CV:ルネッサンス山田/前田剛*2 第六神座にしても、自分一人に宇宙を収束させ神座を終わらせる歴代屈指の難物だが
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