英雄譚(MTG)

ページ名:英雄譚_MTG_

登録日:2021/08/22 Sun 12:36:57
更新日:2024/06/03 Mon 13:43:01NEW!
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「御山はクラダクに炎を与えた。人々の心の炉を灯すためである。放浪していた人々はケルドの国を作り、クラダクが最初の大将軍となった。」

――「ケルドの炎」




英雄譚とはトレーディングカードゲームマジック:ザ・ギャザリング」に登場するカードの一種である。


【概要】

初登場セットは2018年発売の「ドミナリア」という、比較的新しいカードタイプ。
日本語では「英雄譚」と訳されているが、元の英語では「Sagaサーガ」、つまり物語のこと。
レイアウトを見ると分かるが、縦長のカードをさらに縦半分に分割し、右側をイラストに、左側を章ごとに分けたテキストにしている。
このイラストが中々凝っており、壁画、タペストリー、像、北欧神話時代の挿絵、江戸時代以前の日本の絵巻物風、果ては彫刻やステンドグラスなどを描いたもののみならず、なんと実際の彫刻作品を写真に撮ったものまでイラストになっている。イラストって?
これまでのMtGとはまったく違ったタイプのイラストであり、今後も増えていくものだろう。


「ドミナリア」時代はこれまでの「スラン時代」「ウルザ時代」「氷河期」「ウェザーライト・サーガ」などのストーリーを追体験できるものや、
設定上存在していた神話や歴史などをカード化したものが主で、この英雄譚からの引用という形で書かれたフレーバー・テキストも多数存在する。
その後「テーロス還魂記」で再登場。ギリシャ神話をモチーフにした次元「テーロス」を舞台にしているため、実際の古代ギリシャのオリンピックをモチーフにした英雄譚の他、以前のテーロス・ブロックでの事件、今回明らかになった設定、さらにテーロス還魂記そのもののストーリーを示した英雄譚まで登場した。
「カルドハイム」でも登場。北欧神話をモチーフにした次元で、背景ストーリーや舞台となるカルドハイムの説明に注力している。イラストが妙に凝っており、「彫刻の実写」になっているものが2つある。
「神河:輝ける世界」でも登場。神河ブロックの大雑把な見どころと、そこから今の変わり果てたサイバーパンク世界に至るまでの背景が語られる。神河の英雄譚は両面カード仕立てになっており、最後の章で裏返ることでクリーチャーに変身する。
「団結のドミナリア」でも登場。戦場に出すに際して前の章を飛ばすことができるが前の章に戻ることができない「先読」というメカニズムを持つ。
「機械兵団の進軍」ではクリーチャーの第2面として登場。ファイレクシアの5人の法務官が、条件を満たすことで「各派閥が崇める法典や信条」に変身し、最終章に到達するとクリーチャーとして戻ってくる。
さらに外部コンテンツとのコラボレーションでもたびたび登場し、「ウォーハンマー40,000」「ドクター・フー」「指輪物語」「ジュラシック・パーク」といった作品の展開や有名エピソードをMTGで再現している。


その後も折に触れて登場しており、英雄譚が登場しない年がなくなっているほど。フレーバーに富んだカード・タイプなので現物を見ていて飽きることがないというのが最大の特徴。
MTGの壮大な物語の一節を示したもの(《最古再誕》《世界呪文》《ウルザの物語》など)はもちろんのこと、「フレーバー・テキストの大御所(《夜と昼の恋歌》)」「おとぎ話に範を取ったもの(《三匹の盲目のネズミ》《王女、空を飛ぶ》)」「本筋と関係ないけど雰囲気が合うもの《第1回イロアス競技会》)」「映画の序盤の展開やドラマの第1話(《ようこそ……》《地球外から来た子供》)」、果ては「風呂に入ってる時に歌う歌(《湯浴み歌》)」「料理のレシピ本(《香り草入り兎肉シチュー》)」などカード化の対象が非常に幅広い。英雄譚ってなんだよ
しかもそこに各種wikiなどで暇な詳しい人がいちいちストーリーを書いてくれるので、そこからマジックやコラボ先の世界に引き込んでくれるという案内役を務めているようなカードタイプ。


カード化された枚数に対して環境に食い込むほどのパワーを持つカードは少ない上に《ウルザの物語》《鏡割りの寓話》、かつての《ベナリア史》*1のように環境に食い込むときはえげつないほど強いこともあり、そういう意味では賛否両論。
だが昔の短編がカード化したり、カード化が避けられていた登場人物がイラストで登場することがあったり(《ウルザ、タイタンズを組織する》)、
原作を知っていると「そもそもなんでこんなもんカード化したんだよ」というツッコミどころまで用意できる(《梅澤俊郎の生涯》*2《エントの長い名簿》)という芳醇極まりないフレーバーのおかげで明るい話題が絶えず、
ここ最近に新設されたカードタイプの中では文字通りの「大好評」を博している。


ゲームにおいてはエンチャントとして戦場に置かれるカードで、エンチャント・タイプの1つ。
共通して

(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンターを1個加える。Ⅲ*3の後に、生け贄に捧げる。)

のルール・テキストを持つ。


収録セットの次元で起こった出来事を、ターンごとに分かれて発生する複数の効果で表現している。
基本的に三~四章形式で、カウンターが貯まるごとに章が進み、最後まで読み終えた後には墓地へと送られる。
開発中は章の量が多い、マナの支払いでも章を進められる、結末以外は同じ効果の反復でテストされていたが、最終的に現在の形となった。


その性質上、強力な物はカード1枚で複数のアドバンテージを得ることが可能。後々のメリットを見越してデメリットを織り込めるためデザインの幅も広い。
また戦場に出ているパーマネントなので、明滅*4などでカウンターを取り除けば効果の再利用もできる。
一方で後半の章の効果を得るためにターン経過を要する、何が起こるか相手にも見えているため対策を取られる場合もある、各ターンに1回しか使えない、といった短所も持つ。


この短所のせいもあってカードの評価がプレインズウォーカー以上に難しく、
「実際に使ってみたら環境を定義するレベルで強かった」なんてこともあれば「下馬評通り即効性がなく遅い」とされることもある。
環境の速度に大きく依存するため、ライトプレイヤーやショップ、バイヤー、転売厨などの悩みの種でもある他、トーナメント志向が強めな新規プレイヤーや以前プレイしていた引退勢などにとっても非常に困るタイプである。
実際に使ってみよう。昔の赤単とか使っていたレベルのよほどのせっかちさん以外なら、多分好きになるはずだ。
ただし強いのは主に1vs1の試合であり、ターンの回ってくる絶対数が少ない多人数戦では遅かったり全体除去が乱れ飛んだりして遅すぎるなんてこともある。どんなカードも環境次第ということだ。


英雄譚はその性質上、特にスタンダードにおいてゲームスピードの高速化に歯止めをかける存在にもなっている。
もちろん中には逆に高速化を促進するものもあるが、メインとなる効果が最終章以降になりやすいため。
「出来事」カードなどに比べるとバランスがとりやすいこともあるのだろう、今のところは1年に1回程度の頻度で登場してプレイヤーをにぎわせている。


【主な英雄譚】







Wikikomori Create a Page / wiki篭り、項目を作成する (3)
エンチャント — 英雄譚
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II ― 項目1つを対象とする。各プレイヤーはそれぞれコメントを書き込む。
III ― 項目1つを対象とする。各プレイヤーはそれぞれ追記・修正を行う。


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*1 英雄譚が初登場した「ドミナリア」でもっとも高値が付いた英雄譚。当時のスタンダードの白いデッキでは必ず数枚採用されており、MTGアリーナの初期デッキにも1枚含まれていたことで当時増えた初心者が使うことも多かったこと、他の英雄譚に比べて見かける頻度が非常に高かったことから「英雄はベナリアにしかいない」「ベナリアの話以外もしてよ」などとジョーク交じりに揶揄された。
*2 ストーリーでは中盤以降登場しない《梅澤の十手》が彼の生涯扱いになっている。イメージ的には「スラムダンクの桜木花道の名シーン!」といいつつフンフンフンディフェンスだけが紹介されてるようなもん。
*3 カードによってⅣの場合もあり。
*4 一度戦場外へ追放し、すぐに戦場へ戻す効果の俗称。
*5 ボーラスが自らの力を見せてテフェリーを恫喝気味に交渉する際の、モブのプレインズウォーカーを殺すシーン。色々あった後、テフェリーはボーラスの復活に同意する。第II章はテフェリーが悩んでるのとかを再現しているのかな?とヴォーソスに深読みされていたが、マローが「バランス調整のためにつけた」とぶっちゃけるという、実になんともいえないオチがついた。
*6 ティボルトの別面であるヴァルキーを狙えば、一応はティボルトを追放したと言えなくもない。
*7 英雄譚と同じくドミナリアで登場したメカニズムで、伝説のクリーチャーかプレインズウォーカーをコントロールしている時のみ使用可能な大魔法。使い勝手が悪すぎて失敗メカニズムとして扱われている。
*8 ウルザは合体してプレインズウォーカーになるクリーチャーであるためⅠ章とⅡ章は効果がなく、もとから2回忠誠度能力が使えるのでⅢ章も意味がない。
*9 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》などマジック史上最強クラスのカードを多数輩出して禁止カードが続出、「本来エンチャントをテーマにしたエキスパンション」とされているにもかかわらず環境にいたのは《記憶の壺》《厳かなモノリス》《通電式キー》などのアーティファクトデッキばかりだった。
*10 社員の功績を称えるために作られるユニークカード。実際のゲームでは使えない。
*11 ざっくりいうと正義と次元間の平和を守るプレインズウォーカー戦隊
*12 プレインズウォーカーから『灯』と呼ばれる力の源を抜き取り吸収する呪文
*13 緑のモード選択呪文で、同じモードを複数回、合計4回選択できる。モードの一つで増殖ができる

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