登録日:2021/01/24 (日曜日) 13:15:32
更新日:2024/05/24 Fri 13:30:03NEW!
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バッドステータス ポケットモンスター ポケモン 状態異常 こおり こおりタイプ ふぶき フリーザー 凍り
ポケットモンスターシリーズの状態異常。タイプについてはこおりタイプ(ポケモン)を参照のこと。
身体が凍り付いてしまい、一切の行動が不可能になる(一部の技を除く)。
同じく行動不能になるねむりと違ってターン数に制限は無いが、毎ターンに20%の確率で回復する(第三世代以降)*1。
ねむりと違って継続ターン数に限定が無いため、こおった瞬間に即解凍されることもあれば、相手が積み終わるまでの長期間にわたって解除されないこともある。
また、ほのおタイプの攻撃技を受けることでも回復する。
第五世代以降は、こおり状態になったポケモンのアニメーションは凍り付いたように停止する。
ちなみにこおったままポケモンキャンプに出した場合も霜のエフェクトと共に硬直してしまう。
こおりタイプのポケモンはこおり状態にならないが、「みずびたし」等でタイプを書き換えられているとこおる。
ただこの状態異常は対戦でマークされることはほぼない。
その理由は、狙って発動できないことと、狙って発動できたとしてもそもそも効果自体が微妙なことである。
他の状態異常では、その状態にするための変化技が存在する。
ねむり :さいみんじゅつ、キノコのほうし など
どく/もうどく:どくガス、どくどく など
やけど :おにび
まひ :でんじは、へびにらみ など
こんらん :ちょうおんぱ、あやしいひかり など
しかし、「当たればこおらせる」という変化技は存在せず、こおりの発生は攻撃技の追加効果に頼るしかない。
さらに、第二世代以降の対戦で使用出来る技で、こおらせる追加効果の確率はせいぜい10%。他の状態異常にする追加効果は30%や100%などもあるのに。
つまり、無理に対策してもなかなか役立つ機会が無いのである。
しかし、〇〇クオリティという言葉が存在する通り、こおる時はこおるし、溶けないときは中々溶けない。
必ず一定ターンで解除されるわけではないので厄介。
特に初代では、対戦でこおり状態を自力回復する手段がなく、自然に溶けることも無かった。
ダブルバトルも存在しないので、相手からやけどの追加効果のある技や「くろいきり」を受けるしか回復手段はなかった。
加えて「ふぶき」が命中率90%、こおる確率が30%であったため、「ふぶき」は威力120・30%の確率で永久に行動不能という恐ろしい技だった。
「ふぶき」の項目を見ればわかると思うが、初代がふぶきゲーと言われる理由はここにある。
第二世代では行動時に25/256の確率で回復するようになった。
また、「ふぶき」は命中率70%、こおる確率が10%*2になった。
第三世代以降は上述の仕様で安定している。こおり状態の直接の仕様変更はないがインフレの影響で1ターンの重みが増したこと、こおり状態は確実に相手の行動を止めたりパラメータがダウンしたりしないこと、ポケモンにおいて状態異常は重複しないことなどの要因が重なり、初代とは打って変わってかなり微妙な状態異常になってしまった。
■こおり状態に関係がある主な技
- ふぶき、れいとうビーム、れいとうパンチ などのこおりタイプの技
10%の確率でこおらせるこおりタイプの攻撃技。というかこおらせる技の大半がこおりタイプである。
初代では上述の通り「ふぶき」でこおらせる確率は30%だった。
- トライアタック
デメリットがないノーマルタイプの特殊技の中では威力が高いものの、覚えるポケモンは少ない。
20%の確率でやけど・まひ・こおりのいずれか一つの状態異常にする。すなわち、こおる確率は6.67%。
狙った状態異常にすることはしにくいものの、単なるメインウェポンとして使うこともあるので追加効果に泣くことも。
ポケモンXDでは「トライアタック」持ちトゲピーが入手出来たため、多くのプレイヤーが「てんのめぐみ」持ちトラアタトゲキッスを粘っていたとか。
剣盾ではハピナスが「てんのめぐみ」で「トライアタック」が使えるようになり、より脅威性が増した。
- ひみつのちから
地形が雪原・氷上のとき、30%の確率でこおらせる。もちろん通信対戦では不可能。
- ダークフリーズ
ポケモンXDに登場したダークわざ。
ダークフリーザーの専用技。もちろんXD以外では使用不可能。
- いてつくしせん
10%の確率でこおらせるエスパータイプの攻撃技。
「10%の確率でこおらせる」という追加効果の技が本編ゲームでこおりタイプ以外に付与されるのは初めて。
ガラルフリーザーの専用技。やはり初代「ふぶき」使いはダークポケモンになろうとリージョンフォーム(別種説あり)になろうとこおりが芸なのだろうか。
■こおり対策
なかなか発動しないこおり状態だが、対策法はしっかり存在する。
ただ、対人戦でこれらの要素をこおり対策のためだけに持たせることは少ない。
なお、「ラムのみ」「みがわり」「ミストフィールド」など状態異常全般を防ぐ効果については解説を略す。
- こおりタイプ
最初に述べた通り、こおり状態にならない。
ただ、こおりタイプ同士の戦いになるため、互いに有効打がないこともしばしば。
- かえんぐるま、せいなるほのお、フレアドライブ、クロスフレイム、もえつきる、かえんボール
こおり状態でも使用可能な技で、自分のこおりを溶かしてから発動する。
全てほのおタイプの技。
- ねっとう、スチームバースト、ねっさのだいち、シャカシャカほう
これらはほのおタイプの技ではないがこおり状態でも使用可能で、自分のこおりを溶かしてから発動する。
3つとも「30%の確率でやけどさせる非ほのおタイプの技」という共通点がある。
なお、最初に述べたほのおタイプの攻撃技同様、相手のこおりも溶かすので注意。
- 天気の「にほんばれ」状態
こおり状態にならなくなる。こおりを溶かすことは出来ないが、10%の確率を恐れることはなくなる。
ただし、「ばんのうがさ」はにほんばれ時のこおり状態無効も打ち消してしまう。
- マグマのよろい
こおり状態にならない特性。
所有者はマグカルゴとバクーダだが、いずれも他の特性を持たせた方が役立つか。
- りんぷん
攻撃技の追加効果を受けなくなる特性。
こおり・ひるみは追加効果でのみ発生するため、かたやぶり持ちでなければ実質こおらない・ひるまないといえる。
こおり状態を回復させるきのみ。
■ポケモン不思議のダンジョン
「わるいじょうたい」のひとつ。表記は「こおりじょうたい」。
この状態を発生させる技は本家に準ずる。不思議のダンジョンシリーズ独自の罠や仕掛けでこおり状態を誘発するものはない。技効果も一部除き本編に準ずる為扱いは原作通り
こおりじょうたいになったポケモンは一切行動不能になるが、こおっている間はほのおタイプの技以外の全てのダメージを無効化する。
ターン経過かほのおタイプの技をうけることで状態異常が解除される。
ねむりとは異なり、予防する道具がなく、専用の回復アイテムもない。
回復には共通で状態異常を解く技や道具が有効だが、ダメージ無効化であるために危険度が低い。混戦で仲間の行動不能を解きたい時などでなければ、貴重な回復手段を消費してしまうよりも、素直にこおりが溶けるのを待ったほうが得策な場合もある。
ローグライクは期待値の高さよりも確実に生存する手段の選択が要されることが多いので、こおり状態は本家以上に影が薄い。
DXでは攻撃によりダメージを受けるが、その時に氷が割れて元に戻るという仕様が追加された。
■Pokémon LEGENDS アルセウス
まさかのオミット。とはいえひるみやねむりなどもオミットや変更されており*3、その一環だろう。
その代わりとして新たな状態異常「しもやけ」が実装されているが、特殊わざの威力がさがり行動後ダメージを受けるという、さしずめ特殊版のやけどのような効果となっている。
効果がガラッと変わってる上にやけどの対という個性もあるため、第9世代のポケモンSVでは差し替えられることも危惧されていたが、結局差し替えられることはなかった。
■余談
- ポケモンカードゲームには存在しない。こおり状態を誘発する技については、効果が''まひ''か''ねむり''で代用されることが多い。
特に効果が近いのはねむりで、「ポケモンチェックのたびにコイントスをし、表が出たら回復する」という仕様。
- ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイのイーブイの相棒技は進化先の8匹のタイプにちなんだ技構成になっているのだが、
中でもほのお技のめらめらバーンとでんき技のびりびりエレキは、威力90に加えそれぞれ確定で''やけど''や''まひ''にする強力な状態異常付加効果を持つ。
ではグレイシアに対応するこおり技はどうかというと、「全員のステータス変化を元に戻す*4」こちこちフロスト。何故か確定でこおる技ではない。
Wikiこもりの ついき・しゅうせいで こおりが とけた!
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▷ コメント欄
- こおり状態のみにする技が今後現れるとすれば、青キジが白ひげに放ったアイスボールのような、対象の周りだけを氷で包み込む、みたいな技になるんだろうか? -- 名無しさん (2021-01-24 13:28:19)
- 初代は氷漬けは一撃必殺にした方がマシだったよ -- 名無しさん (2021-01-24 16:33:13)
- 初代で凍ったら積み技の起点にされるから氷弱点で倒されるポケモンの方が評価されてるの好き -- 名無しさん (2021-01-24 17:19:49)
- 正確には初代ポケスタの時点でふぶきの凍る確率が3割から1割に下方修正されてたんだよね。命中率は据え置きだからどの道凶悪なことに変わりは無かったけど。 -- 名無しさん (2021-01-24 18:24:58)
- こおり状態でも出せる技に全てのほのお技が出せるというわけではないことに違和感を覚える -- 名無しさん (2021-01-24 19:13:32)
- ↑自分の身体全体で攻撃するフレアドライブとか火炎車とかはそれっぽい理屈通るけど、他は結構謎だよな -- 名無しさん (2021-01-24 19:31:44)
- ねっとうは体液沸騰させそうだから分からんでもない -- 名無しさん (2021-01-24 23:04:29)
- ニトロチャージがこおり解除できないのは違和感 -- 名無しさん (2021-01-24 23:54:14)
- ポケモンの歴史の中で霰パは見るけど、こおり状態を主軸にした構成は見ないな -- 名無しさん (2021-01-25 00:50:04)
- こおり主軸にするくらいなら一撃必殺狙った方がまだ確率は高いですからね -- 名無しさん (2021-01-25 02:30:12)
- ねむりと違って狙いにくい状態異常だしなあ -- 名無しさん (2021-01-25 08:15:35)
- こおり状態にする技名は液体窒素というのはどうかな? -- 名無しさん (2021-01-25 12:43:23)
- 絶対零度を一撃必殺から命中90の確定こおり状態に変更されたりしないかな -- 名無しさん (2021-01-25 13:26:44)
- ↑ 浮いてるゴーストに当たる一撃技がなくなるから駄目なり -- 名無しさん (2021-01-25 14:54:42)
- 初代しか知らないからずっと氷が最強だと思ってる -- 名無しさん (2021-01-26 00:09:11)
- ↑わざとしては強いぞ -- 名無しさん (2021-01-26 14:37:47)
- てんのめぐみトライアタックも狙って氷にはできないし(ヒートロトムならなんとか) -- 名無しさん (2021-01-27 11:50:13)
- ↑残念ながら追加効果が出るか→状態異常の抽選→無効化されるかという処理の順なので、無効なやつがあってもその分他になる確率が上がるわけではないのよ -- 名無しさん (2021-01-27 12:31:53)
- ポケモンスタジアムで初めて氷漬けになった姿を見たときはなかなか衝撃だったな。見た目がなんかかわいそうだったし、解除不能で倒されるのを待つしかないという両方の意味で。 -- 名無しさん (2021-01-27 13:11:11)
- 記事に入る前にこおりポケモンやこおりわざと紛らわしいから、記事名判別しやすくできないかな?「こおり状態(ポケモン)」とか -- 名無しさん (2021-01-27 22:03:31)
- ↑その件については作成前に相談所に持ち込んだのですが、「どちらでも」ということになりました。ただ、「わかりにくい」というご意見が多ければ変えてもいいかなと思いますが、他の皆様はいかがでしょうか? -- 初版作成者 (2021-01-27 23:17:28)
- そんなに紛らわしいかな? こおりタイプはこおりタイプで見ればいいだけだし -- 名無しさん (2022-02-17 21:40:23)
- アルセウスでは継続ダメージ+特殊半減のしもやけに変更になったので、ただでさえ空気なのに存続すら危ぶまれる事態に -- 名無しさん (2022-03-13 13:00:23)
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*2 正確には「ポケモンスタジアム」から
*3 いわゆる完全に行動できなくなる状態異常がオミットされてる。
*4 こおりタイプの変化技「くろいきり」と同じ効果
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