響裕太

ページ名:響裕太

登録日:2018/11/01 Thu 02:26:31
更新日:2024/03/26 Tue 11:28:22NEW!
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俺にしか出来ない事、それが、俺のやるべき事!

アクセス・フラーッシュ!!



画像出典:SSSS.GRIDMAN OP映像より(2018年10月6日~2018年12月22日)
TRIGGER、「GRIDMAN」製作委員会
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会


概要

『響裕太』とは没企画『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』および、『SSSS.GRIDMAN』の主人公。
ここでは主にGRIDMANの裕太について解説する。
CV:広瀬裕也


グリッドマンと一体化して戦う本作の主人公。偏差値がそこそこ高めのツツジ台高校に通う高校一年生。
1年E組に所属しており、内海将宝多六花新条アカネとはクラスメイト。席はアカネの隣。
赤色の短い髪をした少年。かなり童顔のショタ。
両サイドの髪が二本の角みたいに跳ねている。監督曰く「主役は角がないと」とのこと。


身長は160㎝、52㎏、2003年1月8日生まれの15歳。AB型。


住所は『東京都ネリマ市ツツジ谷5-33-7-402』。両親は健在なようだが、3ヶ月ほど出張に行ったらしく、実質一人暮らし。
そのため、急に友達と外食しようとなっても何の憂いもなく行けることを内海から羨ましがられている。
ちなみに自宅の表札に書かれている『ECN』とは原作で直人の父親が勤めているケーブルテレビ局の名前である。


本編開始直前に何かしらあって記憶喪失になっており、裕太の基本情報は視聴者はおろか本人すら分かっていない。
記憶喪失前の裕太については作中断片的に語られており、内海が言うには「悪い奴ではない」、なみこ・はっすは「赤髪しか印象にない」とのこと。
また、怪獣が出た際に果敢に挑む台詞を言えば内海から「キャラが違う」と言われるような人物だったらしく、良くも悪くも普通の男子高校生のようだ。*1


記憶喪失後の性格も基本的には普通の高校生で、女子からの評判を気にしていたり、アカネにからかわれて照れたりと、男子高校生らしい面も見せる。
他にも嘘を吐くのがかなり下手で、よく一緒にいるせいでフォローする羽目になる内海に「お前マジで黙って!」と注意されたり、
オブラートに包むべきことをそのままズバリ直球で話してしまったりと、かなり天然な性格と思われる描写が多い。
勉強については記憶喪失になった影響で全然ついて行けてないようだが、それを問題視している様子があまりないことも含めて六花に割と本気で心配されたり、
色んな意味で浮世離れしている新世紀中学生の言動に疑問を持たずに乗っかったりすることもあり、内海には「(天然過ぎて)たまに怖い」と言われ、六花もそれに頷いている。


一方で正義感は強く、怪獣を見れば街を守るために迷わずグリッドマンと一体化して戦う熱さもある。
ただ人を守りたいという想いゆえに、怪獣の正体が人間である可能性を内海から示唆された時には「人を傷つけるかもしれない」という恐れで攻撃を躊躇ってしまったことも。


内海とは今年の春に同クラスになった事で知り合ったようだ。
とはいえ内海は裕太の住所を知っている程度には仲が良く、また、六花も裕太のパーソナルを知ってそうな人物として内海を連想していることから、周囲から見ても仲が良さげだった様子。
本編でも日常シーンではよくつるんでおり、ボイスドラマでも裕太が出ている回では基本的に内海も出ている。


六花との仲はストーリーの進行に合わせて仲良くなっているが、何故か同性の友人である内海すら名字で呼んでいるのに、六花を記憶喪失になってからずっと名前で呼んでいる。
内海も六花のことは名前で呼んでおり、本人も名前呼びされてもあまり抵抗がないタイプの可能性が高いが、
実は『SSSS.GRIDMAN』時点で裕太が名前で呼んでいる学校関係の知人・友人は六花だけだったりする。
その六花とは記憶喪失前では滅多に会話せず、唯一まともに喋ったのは夏休み前の球技大会の時の空き時間で二人っきりになった時だけと六花の口から語られているが、
しかし裕太は、そのあまり接点がなかったはずの六花の家の前で倒れ、記憶を失っている。
初登場時、裕太が目覚めるのを待っていた六花は機嫌が良さそうだった*2こと、
記憶を喪ったと聞いてからは一転してテンションが下がり、「(記憶喪失が)嘘だったら最悪」と言っているところを見ると、ただの世間話でなかったことはおそらく間違いないだろう。
ボイスドラマでは裕太が六花の方をチラチラ見ている姿がキモいと六花さん軍団から言われているが、これが記憶喪失になった後か、それとも前からかで意味合いが変わる。
またボイスドラマによると、六花と付き合いたいか否かで言えば「付き合いたい」らしい。
第4話にてマックスに直球で「好きなのか?」と問われた時の答えで、裕太が六花に抱く感情が「恋」であることが明確となり、デートに誘おうとして失敗している。




内海「やめてくれグリッドマン!裕太を殺す気かよ!?」


裕太「ごめん内海……私は行かなければならない


内海「お前、なんかキャラ違うぞ……?」



……そうかもしれない。


私はハイパーエージェント・グリッドマンなのだから。



実は裕太は記憶を失っているのではなく、そもそも最初から裕太の記憶はなかったという解答を裕太改めグリッドマンは導き出した。
というのも、今の裕太の人格はアレクシスの攻撃で体がバラバラにされたグリッドマンの一部が憑依した姿、つまりグリッドマン自身なのだ。
当初グリッドマンを裕太だけが認知できたのも、そもそも裕太がいないとジャンクの電源が入らずグリッドマンが顔を出せないのも、裕太がグリッドマンだから。
ただジャンク内にいるグリッドマンは別々にいるのか*3、それともジャンクを介して裕太の中のグリッドマンが投影されているのかは不明である。
怪獣を有人機と思い込んで攻撃を躊躇したのも、グリッドマンは敵の生命を奪わないヒーローだから(最終話の発言)…というのは考え過ぎであろうか?


また、上述の通り六花に対して恋心を持っているが、これは元々の裕太が六花に対して強い恋心を抱いていて、
それが彼と一体化したグリッドマンにも影響を及ぼしたと本人の口から語られている。


9話において、怪獣の能力によって眠らされて、アカネの思い描く夢の世界に引きずり込まれた際には
「ベッドでの寝相等で普段の裕太とは違うことを演出している」と解説されており、本来の裕太当人としての性質が強く引き出されていることを示唆されているが、
その際の振る舞いは作中における裕太とほぼ変わりなく、その際にはグリッドマンと一体化する前の記憶も維持していた。*4
グリッドマンが裕太を演じていたといった話ではなく、裕太自身の人格をベースとして、裕太とグリッドマンが混ざったような一心同体の状態になっていたことが窺える。
当人曰く「グリッドマンでも響裕太でもある」状態である。


なお、第11話「決・戦」にて、新世紀中学生らのジャンク復旧により自身がグリッドマンであることを思い出した後、裕太の姿のままグリッドマンとして話す時は瞳が黄色に変化するようになる。


また上述したような完全にグリッドマンとして会話するパターンのほかに、裕太とグリッドマンが混ざったようなどちらとも違う喋り方をする場合もあった。
「悪いな、今はグリッドマンだ!」


ちなみにグリッドマンと化した裕太の事を緑川氏は「裕太マン」「グリッ太」と呼んでいる。


理由は二つある。
まず、1話で記憶喪失になって以降の裕太はグリッドマンだったわけだが、11話でそのことを自覚するまでの人格は裕太本人の性格をベースにしたものであった。
裏を返せば、もしも裕太とグリッドマンが別人であったとしても、裕太はおそらくグリッドマンと一体化し、町やそこで暮らす人々を守るために戦うことを決意したと考えられる。
実際、第9話の夢の世界では、自分の友人達や独り苦悩するアカネの心を救いたいという強い正義感によって自分を取り戻し、夢の世界から覚醒していた。


グリッドマンと人間が合体する上で必要な、強い正義の心が裕太にもあったのだ。


そして、これが何より肝心なのが、本当の裕太自身が六花のことを好きだからである。
このコンピューター・ワールドにアカネが造り出した街において、第9話で怪獣に見せられた夢の通り、本来裕太はアカネの恋人役として生み出された存在だった
彼は自力でその設定の軛から逃れて、箱庭の世界で一人の強い自我を持った人間としての存在を確立していたのである。
作中で他のキャラ達から「出会ってから全く印象に残らなかった」「赤髪でやたら目立つのにモブっぽい」という扱いを受けていたのも、課せられた役割を放棄したためと考えられる。


また、第12話のED等から、六花はアカネの現実世界での姿を反映した、いわば「本来のアカネのアバター」に近い存在である可能性が大きい。
その場合、六花はアカネが「自分を真に理解出来るのは自分自身だけ」という理屈で一番の親友として設定したと思われるが、
裕太はアカネ自身が容認も拒絶も出来ないでいる現実のアカネを、自分の意志で好きになった人間とも言える。
裕太がこの世界とアカネを救う為にグリッドマンを宿したのも、必然と言えるだろう。


裕太を演じる広瀬氏はラジオにて六花とアカネのどちらが好みかという質問に、六花の容姿をしたアカネの性格の女の子が好きと答えている。
この時は六花役の宮本氏から「それどっちもけなしている」と怒られているが、実はある意味で本編の真理を突いた回答だったのかもしれない。



本編の活躍

  • 第1話 覚・醒

リサイクルショップ『絢』で目を覚ました裕太は自分が記憶喪失である事を悟る。
その時、ジャンクの中に使命を思い出せbotと化したグリッドマンと出会う。
翌日改めてグリッドマンと会話しようと模索していた時に、グールギラスが現れた。
そうじゃなくて……怪獣が聞こえる!
グリッドマンと一体化して戦うが、思うように体が動かせず苦戦する。初戦にもかかわらず危うく死にかけるが、グリッドマン同盟が弱点を教えた事で撃破に成功する。


  • 第2話 修・復

前回の戦いで犠牲者についての記憶や記録が改変されることを知る同盟。
そんな時に新たな怪獣デバダダンが出現し、裕太はまたグリッドマンとして戦おうとする。
しかしここに来て冷静になった内海が危険だからと裕太を止めるが、
俺達、グリッドマン同盟なんだろ?」と真剣に言った事で、内海も肝が据わり一緒にジャンクの元へ。
本作品で初めて「アクセス・フラッシュ」と言って一体化。


今度は最適化したグリッドマンだったので最初は押していたが、ビーム対策されていたのですぐさまエネルギー切れに。
新たな武器グリッドマンキャリバーのおかげで勝つ。


  • 第3話 敗・北

新たな敵アンチが現れたため、情けない格好でグリッドマンと一体化する。
しかしアンチは喋れる怪獣=正体は人間と思い、力が出なくなったため死亡する。
……と思いきや、実は死んだふりをしていただけで、よく分からない空間内でグリッドマンを復旧させ、不意打ちしようとしていた。
アンチとの再戦ではマックスグリッドマンとなり、互角の戦いを繰り広げた。


  • 第4話 疑・心

思いを寄せる六花がアカネやなみこたちと共に人気YouTuber集団『アーカディア』と合コンする事態に驚愕。
焦りと内海の提案から、彼女たちを尾行することに。ただアカネが帰ったことで提案者の内海もサッサと帰ってしまう。
裕太も意気消沈して帰ろうとする途中で、(密かに護衛していた)マックスと遭遇。相談に乗ってもらう。


後日、自身の記憶があれば、そう少し積極的に立花にアプローチ出来るとぼやくが、同時にグリッドマンも記憶がないという重要事実を(4話にもなって)知ることになった。
そして六花と『アーカディア』のメンバーが怪獣に襲われるが、グリッドマンで救出。
戦闘途中でアンチの乱入、パソコンのフリーズ等のトラブルが起こりピンチとなるが、マックスが戦線に出撃。
マックスグリッドマンとなり、必殺のマックスグリッドビームと超電撃キック(巨大化した拳で直接攻撃しない)で怪獣を撃退した。
その後は勇気を振り絞り六花をご飯に誘うが、当の六花には(恐らく意図的に)皆で行くものだと捉えられた。哀れ…


  • 第5話 挑・発

校外学習のため電車で近くの町に行き、ラフティングをすることに。
記憶喪失で水着をしまった場所を忘れており、「これだから記憶喪失はさぁ…」という中々シュールなセリフを初っ端から言ってくれる。
当初は楽しんでいたが疲れたのか、木陰で一人になり六花が遊んでいるのを目で追っていたが、そこにアカネが登場。


半分上の空でたわいのない雑談をしていたのだが、唐突に投げかけられた「君が変身してるんでしょ?」というアカネの言葉に、これまた上の空で「うん」と頷いてしまった。
これには後に裕太も訝しんだが、直後に怪獣が出現。ジャンクがその場に無いので、怪獣が目の前にいるのに変身できない最大のピンチに見舞われる。
六花と内海の助けを借りて連絡し、なんとか新世紀中学生にジャンクを届けてもらい、電気に至っては近くの電線からドラムを引っ張って無理やり繋いだ。
(ボラーは緊急時だからありと語っているが、現実では当然犯罪なので、絶対に真似しないように)


しかし通常のグリッドマンでは、大きさの不利を覆せずに苦戦。しかも追い打ちで前回撃退したアンチも出てくる。
これを見兼ねたボラーが援軍に登場。バスターグリッドマンに合体し、体格差と数の不利を無限の火力で覆し勝利した。


  • 第6話 接・触

前話のアカネとの語りから、彼女をどこか怪しいと思っていたものの、確信を持てない中2代目アノシラスが裕太の前に現れる。
アノシラスを見た裕太は「俺、この子知ってる気がする」と心中で呟いており、彼女自身も裕太(グリッドマン)と面識があるような言葉を語っている。
彼女からこの町の成り立ちと新条アカネの正体を聞き、混乱しながらも自身がすべきことを再認識、改めて戦う決意を固めた。


  • 第7話 策・略

アノシラスから聞いた話を内海、六花に語るが、内容があまりにも非現実的すぎたのと、アカネを信じたい二人からは疑惑の目を向けられる。
裕太自身、話の信憑性とこれからどうしたらいいか分からない中で帰宅するが、そこにアカネ本人が(不法侵入で)自宅で待っているという事態に遭遇。
彼女が色々な意味で誘惑してきたので(思春期の男子なら至極当然だが)僅かに焦るが、内海や六花のこと、何よりも新条アカネの歪みを理解した裕太は、これを拒否。


この一連の会話でアカネが元凶と確信するが、どのように町や怪獣を創造するのか分からなかったので、逆に問い詰める。
これに対してアカネは、よりにもよって裕太を自身が殺害した問川の実家(中華料理屋)に招待して、アレクシスと引き合わせる。
様々な異常事態や怪獣にも比較的馴れた裕太だが、アレクシスの容姿には内心で「…宇宙人だ」と呟き、驚きを顕わにした。
そして改めて二人を問い詰めるも、そこに(アカネも知らなかった)怪獣が出現。


当初は今までにない怪獣の動きに困惑していたが、後に怪獣の仕組みを理解。空中戦だったのでヴィットが援軍として来る。
彼と合体してスカイグリッドマンと成り、またもや仕掛けて来たアンチと共に怪獣ヂリバーを倒した。
しかし上空に、逆さまになった街のようなオブジェを目撃してしまい、改めてこの町の異常性を再認識することになった。


  • 第8話 対・立

前回起こった町の異常性を目撃し、遂に内海、六花もアカネが元凶だと信じる。
そして3人でアカネをどうするか検討するが、当のアカネから機先を征され、一話で創ったグールギラスを更に強化した怪獣を学園祭で暴れさせるという宣戦布告(犯行予告)をされる。
これに対して、アカネをどうすべきかという今後の方針で内海と六花が対立。
裕太は二人のフォローに回るが、その途中で立花との会話の中から、学園祭で攻撃してくるアカネの対処策を思いつく。


学園祭当日、アカネがメカグールギラスを出現させようとする直前、グリッドマンが先に学校に現れる。
裕太の策とは、先に自身が登場することで、戦闘場所から人は避難し、被害を抑えられるというもの。
目論見通り人がいない中で存分に怪獣と戦えることに。しかしメカグールギラスの性能に苦戦する。
だが、これも計画の内であった。内海のアドバイスもあって、出力サイズを絞ることでサポートウェポンが全機出撃出来ると思いついていた裕太は、事前に出力を絞って合体していたのだ。
そして全ウェポンと合体したフルパワーグリッドマンが遂に登場。
今までの苦戦が嘘のように、圧倒的な戦力でメカグールギラスを降した。(この戦闘には今まで遊び感覚で楽しんでいたアカネも心が折れた)


その後は学園祭が通常通りに開催。内海と六花が仲直りする様子を笑顔で見届けた。
その際の格好が凄まじく、内海はメイド服、六花は海軍服、裕太に至っては女子高制服である。
ただ裕太の似合い方は凄まじく、その可愛さから全国の視聴者諸兄を大いに歓喜させた。


  • 第9話 夢・想

グリッドマン同盟は開幕から、対象を眠らせて(アカネにとって)都合のいい夢を見せる怪獣バジャックに取り込まれており、裕太は新条アカネの恋人役としての夢を見る。
記憶喪失後に面倒を看てくれた六花の役割が丸々アカネに代わっている状態である。
しばらくはその夢でアカネと付き合いながら、怪獣が出ない日常を送っていたが、持ち前の正義感とグリッドマンが少しずつ夢に干渉していたことで徐々に違和感を覚え始める。
そしてある夏の日、決定的なものを見てしまい夢から覚める。


「これは夢だ。時計は返すよ」


それは裕太がグリッドマンに変身した運命の日に、彼が怪獣から救えなかった一人のクラスメイト「問川さきるの墓」だった。
この墓を見た瞬間、全てを思い出し、同時に左腕に装着していた「プライマルアクセプター」が復活。
上記のセリフを述べ、アカネから貰った腕時計を彼女に返し、裕太は駆け出す。
夢から覚め、内海が、六花が、新世紀中学生が、そしてグリッドマンがいる現実に向かって。新条アカネを救い出すという使命と共に。


そして「夢」の世界のバジャックを裕太と一体化したグリッドマンが倒し、それに呼応して現実世界にも現れたバジャックをパワードゼノンが撃破。
これにより夢に囚われていたグリッドマン同盟の3人は、無事にバジャックの影響下から逃れた。
しかし世界の歪みは加速度的に広がり、同時に未だ囚われている一人の少女が存在する。
新条アカネを救い、目覚めさせるという決意を新たに、裕太たちは進み続ける。


  • 第10話 崩・壊

アカネが精神的に限界が来てることを裕太たちは悟り、彼女と対話、決着を付けることを望む。
そして(六花の家から徒歩一分の)新条アカネの家に乗り込むが、彼女は既にそこには居なかった。
アカネの行方も分からないため、しばらくは現状維持が続き、怪獣も出現しない日々の中で裕太たち3人は各々の学生、私生活を満喫することに。


数日が経ったある日、遂に怪獣が現れる。だがその怪獣は、フルパワーグリッドマンで挑んだとはいえ、驚くほど弱かった。
同時に(もはやお約束となりながら)挑んできたアンチも共に余裕で降した。
しかし倒したにもかかわらず、怪獣は消えなかった。この結果から裕太たちの心中に言い知れぬ不安が広がることになった。


そしてその不安が的中する。なんと倒した筈の怪獣から中の人こと新たな怪獣ナナシBが現れる。
フルパワーグリッドマンで再度戦うも、ナナシBは今までの怪獣とは比べられない程の圧倒的な速力と火力を持ってグリッドマンを追い詰める。
しかしそこに今までグリッドマンと敵対していたアンチが現れ、なんとグリッドマンを援護。
グリッドマンと共に戦う意思に呼応するようにアンチはグリッドマンと瓜二つの姿に変貌する。
彼の活躍により、ナナシBは倒された。裕太は、グリッドマンを助けてくれたことに敬意を表し、新たなアンチの姿を「グリッドナイト」という名称で呼んだ。


そして勝利した裕太たちの前にアカネが現れる。
裕太はアカネを説得するが、彼女が次に取った行動は裕太たちは愚か、視聴者ですら誰一人予想が出来なかった、信じられない程の「惨劇」だった……


  • 第11話 決・戦

グリッドマンの秘密を知り、追いつめられたアカネは、衝動的に裕太をカッターで刺し、ジャンクを破壊するという凶行に出たのである。
仲間たちの迅速な対応で、幸いにも裕太は一命を取り留めたが、裕太は目を覚まさない。
意識がない中、自身の心の中で裕太はグリッドマンと会話をする。そして遂に、自身とグリッドマンの正体、「本当の使命」を思い出す。


眼を覚ました「彼」は友である内海の静止を振り切り、前へ進む。
宿敵である巨悪を打ち倒し、一人の少女を救うという使命を果たすために……


  • 第12話 覚醒

全てを思い出した「彼」は、この世界で最後の使命を果たすために、仲間である六花を迎えに行く。
同時に全ての再生怪獣を打ち倒され、怪獣ゼッガーに囚われたアカネもまたアンチによって救い出される。
しかしそれを見越したように「真の元凶」であるアレクシス・ケリヴが姿を現す。
アレクシスはアンチを不意打ちで排除し、アカネすらも取り込んで、世界に混乱をもたらす。


これを止めようとグリッドマン同盟、新世紀中学生は全ての力と思いを一つにして、最後の戦いに臨む。
彼らと思いを共にするアンチこと、グリッドナイトもまた……



「アクセプターは心を繋いで一つにする。行こう!みんなで!!」

「「「「「アクセース・フラーッシュ!!」」」」」

「アクセース・フラッシュ……!」



今ここに巨悪を倒し、世界を守り、一人の少女を救うために、夢のヒーロー「電光超人グリッドマン」が顕現する。


だがアレクシスが誇る無限の再生力と圧倒的な力の前に、劣勢に陥る。
しかし内海、六花、この世界に生きる全ての人々の希望とヒーローの不屈の志が、グリッドマンの最後の力を呼び覚ました。
そして全ての思いと力を乗せて、グリッドマンはアレクシスに渾身の拳を解き放つ。



「これが、命ある者の力だぁぁぁぁ!!!」



この一撃でアレクシスは倒され、アカネも救われ、そして世界も救われた。
この世界での使命を終えた「彼」は新世紀中学生と共に、次の使命を果たすために、新たな世界を目指す。
ここで出会った掛替えのない戦友との思い出と強さを胸に刻んで…


全ての災厄が去った世界で一人の少年は眠る。その少年は「彼」と共に戦った最も身近な戦友だった。
そして雪が静かに降る世界の中で、二人の親友に見守られながら、使命を終えた少年はゆっくりと目を覚ます。
同時に別世界のとある部屋にて、彼らに救われた一人の少女が目を覚ますところで、この物語はひとたびの終わりを迎えるのである。



グリッドマン ユニバース

『SSSS.GRIDMAN』よりおよそ7ヶ月が経ち、高校2年生となって登場。今作でも主人公を務める。
再び怪獣が出現し始めたツツジ台を守るべく、もう一度ツツジ台に現れたグリッドマンと一体化し、戦いに身を投じることとなる。


本編と立ち位置はさほど変わらないが、本作ではグリッドマンと一体化して以降も精神はオリジナルの裕太のままである。
ただ、本編の『自分を響裕太だと思い込んでいた時のグリッドマン』とほとんどキャラクター像は変わらず、
髪が赤いことと、所作がやたらかわいいこと以外は、どこにでもいるような普通の男子高校生である。


『SSSS.GRIDMAN』の時の裕太は上述の通りグリッドマンであったため、
グリッドマンに憑依される前までの記憶は持っている代わりに、新条アカネのことは忘れ、グリッドマンが憑依していた2ヶ月分の記憶は失っている
尤も、裕太当人はそのことをあまり気にしていない様子。*5


本作では感受性豊かな面も強調されており、内海が白け気味*6だった感動系の演劇を見て号泣する、
六花が男子大学生のアパートに入っていくのを目撃して泣く、幽霊とおぼしき人影に恐怖で腰を抜かして震え上がるなど、
反応が情緒的で精神年齢よりも若干幼めだったりする(グリッ太は泣くことすらほぼなかった)。


目覚めて以降も内海・六花とは親しい友人のままだが、進級時の文理選択で裕太だけ文系に進んだため、
現在は二人とは別のクラスであり、ネームドキャラで同じクラスなのは同じく文系に進んだはっすだけである。
…つまり、六花と恋愛的な意味での進展はない。


グリッドマンが憑依する以前からずっと六花への想いは変わっていないが、目を覚ましてから色々慌ただしかったこともあり、
彼女に告白したりすることは出来ていなかったようだ。恋愛に奥手なところも相変わらずであった。*7
そのくせ周囲にはバレバレであり、本作で初対面の麻中蓬にすら恋心を見抜かれて「何で告白しないんすか?」と言われている。


と、恋愛に関して奥手なのが変わらないように、誰かを守るためなら自分の身を省みないナチュラルヒーロー気質も変わっていない…どころか、
こちらはグリッドマン憑依状態よりもむしろ強くなっているまである。


ツツジ台に再度怪獣が現れた際には、直前まで六花関連で憔悴していたにもかかわらずジャンクを目指して飛び出していき*8
ジャンクのモニターに映ったグリッドマンが事情を説明しようとするのを遮って自分と共に戦ってほしいと要請し、彼と一体化した。


ちなみにこのシーンは『SSSS.GRIDMAN』第一話のオマージュとなっているが、
あちらが「裕太が事情を聞こうとするも、説明なしでグリッドマン側の意志で半ば強引に合体させられる」というものなのに対し、
こちらは「グリッドマンが状況を説明しようとしたら、裕太の側がそれを遮って合体を急かす」という対照的な展開になっている。
また、日常生活では『SSSS.GRIDMAN』の裕太…つまり緑川氏が言うところの「グリッ太」はリストバンドでプライマルアクセプターを隠していたが、
『ユニバース』の裕太は特にプライマルアクセプターを隠そうとはしておらず、剥き出しで着けたまま日常生活を送っている。


クライマックスでは、自分が事実上死ぬ作戦を即断即決してすぐさま行動に移し*9
裕太の時間を結果的にとはいえ奪った上に、今回の騒動の原因となってしまい意気消沈しているグリッドマンを励まして彼の心を救ってしまう等、常軌を逸している。
『SSSS.GRIDMAN』の時にも、「グリッドマンが憑依していた頃の裕太も人格はオリジナルと大差ない」とされていたとはいえ、
ここまで極まったナチュラルボーンヒーロー気質の理由は定かではないが、
一部では「アカネが彼氏として設計した可能性」と、「アカネはヒーローウルトラマンにも内心憧れを抱いている」ことに注目し、
「理想の彼氏を設計するにあたり、アカネのその密かな憧れが裕太の人物像に反映されたのではないか」と推測されている。少なくともかつての世界におけるイレギュラー要因ではないはず


ただ、裕太のこの気質は、言い換えれば「大切なものを守るためならば躊躇いなく死地に飛び込む」という自己犠牲精神でもある。
グリッドマン同盟として世界を救い、六花と距離を縮めたのはグリッドマンであって自分ではない、というコンプレックスもあった模様。
内海は裕太が再びグリッドマンと一体化したことを知った際には、彼の身を案じるかのように「また、裕太なのか」と呟いている他、
六花も裕太のそういった言動を見る度に物憂げな表情を浮かべている。
件の事実上死ぬ可能性が高い作戦に裕太が躊躇いなく赴いた際には、飛び出していく彼の背中に悲痛な声で下の名前を呼びかけた後、「少しは迷ったりしろよ…」と一人呟いていた。



その他の作品での活躍

時系列は8話と9話の中間。内海や六花と共に時間の巻き戻しに巻き込まれる。
当初は裕太しか時間が巻き戻ったことを知覚出来ずに、周りの仲間に事情を説明するが全員、彼の発言を訝しんでいた。
しかし何回か逆行する中で、後に六花と内海、新世紀中学生の面々も時間逆行を知覚して記憶を保持することに。


そして黒アカネが自身の正体を明かしたことで、自身のやるべき事を確認。
一時は黒アカネと友情を育み、危機を脱するも、それを良しとしないアレクシス・ケリブが暗躍。
黒アカネが創った終焉の怪獣デイワルダスを利用して、彼女が創った世界諸共、裕太たちを排除しようとする。


しかしこの危機にグリッドマン同盟と新世紀中学生は力を一つにして、フルパワーグリッドマン・オーバースペックモードを覚醒させる。
この力でデイワルダスを打倒して、黒アカネが創った世界から、彼らは脱出した。


この世界で起こった出来事を裕太たちが記憶しているかは、定かではない。
しかし記憶が無くとも、「人の思い」は必ず残るものである。
彼らに託された「もう一人のアカネ」の意思もまた…


今作がスパロボ初出演で初版から加入する。
グリッドマンの性能がチート染みており、最初は武装が3つのみだが、初盤の終わりには艦内ミッション(本ミッションでも後で取れる)で武装が追加。
しかも中盤にフルパワーグリッドマンが解禁され、さらに強くなる。ただ一度合身すると同ミッションでフルパワーから元のグリッドマンに戻れないので注意。
トドメに裕太(パイロットはグリッドマン名義)の精神コマンドがトチ狂っており「決意*10」「勇気*11」「覚醒*12」と凄まじいラインナップ(確かに原作再現に相応しい精神だが、幾ら何でも盛り過ぎではなかろうか…)。
グリッドマンの強制出撃も多いので、存分に改造して、大いに活躍させよう。


初参戦かつストーリーの中核の作品でもあるためクロスオーバーも非常に多め。
ブレイブポリスやそのボスかつ同じ名前の勇太、同世代のMJPやバトルチーム、特にリーダーであるイヅルや豹馬との絡みが多い。
特筆すべきは、DLC参戦の『ULTRAMAN』に登場する早田進次郎との絡みだろう。
グリッドマンとULTRAMANが密接に関係しており、なおかつ裕太と進次郎も同年代なので、会話が多い。


また原作と異なる点として、今作の裕太は「グリッドマンの一部が憑依したグリッドマン自身」ではなく、「グリッドマンと裕太が一体化した」という側面が強い。
なので完全に別人という訳ではない。記憶喪失は原作通りだが、原作程酷くない(世界情勢や前大戦で活躍した兜甲児の存在もある程度把握していた)。
終盤でグリッドマンも自分が出て行っても、自身が宿っていた時の裕太の記憶は残る可能性が高いと明言している
それに伴い、原作以上に「年頃の高校生男子」が強く出ている。
六花一筋なのは同じだが、ほぼ六花しか見ていなかった本編と違い、同年代の女子に目移りしたり、カワイイと評価したりする。
そして六花に度々嫉妬されたりする。ただそれが功を奏し、六花とは原作以上に距離が近い。
この二人が相思相愛なのは、周りの同年代に結構バレてたりする。え…内海は気づいていなかった?まあ内海だから仕方ない……


内海曰く「ヒーローの正体は秘密が定番」という理由で、裕太がグリッドマンに変身出来ることは、自部隊には伏せられている。
裕太はグリッドマンがジャンクから実体化するためのオペレーターという設定なのだが、終盤で裕太が変身していることは、当然の様に周知にされていた。
むしろ隠されていた側が、秘密にしているようだから、問わないで置こうと気を使っていた程である。
まあ多くのプレイヤーも終盤には、そういえば秘密にしてたっけと思い出すレベルだと思う……


ボーナスシナリオでは(多くの視聴者から好評だった)女装も披露。
しかし不審者感丸出しだったので、ミツバに却下された。(カワイイし、裕太自身好きで女装した訳じゃないのに……)
まあ同じく女装して任務に当たった勇太君とダバが余りにもレベルが高すぎた……
ちなみにミツバたちは、この任務に勇太のみを呼んだのだが、同じ名前の裕太が誤解して付いて来たので、そのまま帰すのも可哀想なため、仕方なく女装させたというのが一連の流れ。
(どう考えても、そのまま帰すより、女装させる方が可哀想なのは言うまでもない。挙句にダメ出しされるし…)



余談

キャラモチーフは『トランスフォーマー』のクリフジャンパー(クリフ)、それも『シャッタード・グラス』の世界に迷い込んだ際のクリフである可能性が高い。
(『シャッタード・グラス』は「悪のサイバトロンと正義のディセプティコン」が鎬を削るパラレルワールドが舞台だが、同作の実質的な主役であるクリフだけは基準となるG1世界から紛れ込んできた「正義のサイバトロン」という設定になっている。)


没企画『電撃超人グリッドマンF(ファイター)』においてもおそらく主人公として設定されていたキャラである。翔直人ポジ。
ツツジ台工業高校に通う一平の同級生であり、あのバカの一平でさえ合格できる高校に通っている事からFの裕太も相当のバカの可能性が高い。
そして本作のグリッドマンと一体化し、アレクシス・ケリヴ率いる五つの怪獣軍団と戦う予定だった。




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*1 とはいえ「緊急時に迷わず飛び出していく」というある種の自己犠牲気質が発揮される機会など、日常生活では早々あるものでもないだろうが。
*2 六花が『BELIEVE』の鼻歌を口ずさむのは機嫌が良い時の証左らしい。
*3 アレクシスに敗れた際の光は6つに分かれており、数的にはこちらでも問題なく成立する。
*4 9話時点のボイスドラマにて、夢の中でアカネのことを恋人であると刷り込まれて六花とアカネに対する感情が混同した状態になりながらも、記憶喪失時には忘れていた「自分が六花に惚れた切っ掛けである体育祭の出来事」をはっきりと覚えていた。
*5 映画のノベライズ版ではより詳細に触れられており、最初こそ知らない間に2ヶ月も経過した事にショックを受けたものの、内海と六花からその間の「物語」を聞いたことで受け入れた、という形になっている。記憶を失ったこと自体も最終的には不便程度で落ち着いた模様。ちなみに映画版では触れらなかった「記憶喪失の直前に裕太が六花にしたこと」についても、ノベライズ版では思い出せないままという解釈がとられている。
*6 ただ、内海自身の気質として感動系にあまり感心がないことは自身が述べている。内海は「ヒーローものの熱い展開」が好きで、このシーンの前にヒーローショーのDVDを見て泣いていた。裕太のそちらへの感想は「勉強になります」とそっけないものであった。
*7 グリッドマンが去り際に不注意で裕太の想いを六花に伝え、彼女が赤面したことももちろん知らない。六花が言わないのは当然として、内海も流石に自重して伝えなかったらしい。
*8 この時の裕太にとっては、グリッドマンはまだ話に聞いていただけの存在であり、怪獣との戦いに関しても、内海・六花両名から聞いてはいても実戦経験はない。そもそもジャンクがあるのか(ノベライズ版だと映画版よりわかりやすくなっているが、ジャンクはこの時までJUNKSHOP絢に存在していなかった)、あったとしてグリッドマンと一体化出来るのかもわからなかった為、「俺グリッドマンじゃないのに、何か出来るのか」と自問自答していたが、それでも足を止めなかった。
*9 映画を見た視聴者が「ノベライズ版とかでこのあたりの心理描写が補完されるかな?」と思うレベルの即決であり、当のノベライズ版でも変わらず即決だったため読者が二重に驚くこととなった。
*10 特殊効果を得るためのポイントを得る
*11 被ダメージ低下、攻撃必中化などを含む複数の効果を一気に得る
*12 行動回数が増える

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