登録日:2015/04/14 Tue 21:36:40
更新日:2024/01/12 Fri 11:02:15NEW!
所要時間:約 21 分 で読めますから命だけはお助け下せえ!
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死亡フラグ 土下座 名言 迷言 ドm 小物 マゾ 三国志 ブラックジャック 北斗の拳 ヒーロー戦記 ドラゴンボール 雑魚 退場 創作 スタースクリーム フリーザ軍 命乞い コメント欄ログ化項目 言い逃れ 消される 于禁 屈服フラグ 降伏 敗北宣言 ニコライする
「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
【命乞い】 (名)スル
(1)殺されるはずの自分または他人の命を助けてくれるように頼むこと。
(2)長寿を神仏に祈ること。広辞苑より
基本的には殺されるはずの自分の命を見逃してもらうように頼み込む1の用例がメジャーであり、ここでもそれを取り上げる。
アニヲタ的に言えば、主に死亡フラグが立った敵キャラが言い逃れをする際に使用する台詞である。
もしくは無法者に襲われる非力な一般人が発することも。この場合は寸前で主人公が助けに入る生存フラグが立つことも多い。
作品の冒頭部分だったりすると世界観説明代わりに普通に殺されることも多いが。
主な出典先は『ブラックジャック』など。アニヲタ的に一番有名なのは三国志(横山光輝)の于禁が言った台詞であろう。
似たような例としては「お前の言ったとおりに何でもするから!今回だけは見逃してくれ!頼む!この通りだ!」など
命乞いに対する主な反応
・パターン1
A「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
B「ならん。悪党に情けをかけるつもりなどない。死ね」
A「うぁぁぁぁ!(殺されて死亡)」
・パターン2
A「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
B「ちっ…こいつでもないか。とっとと俺の前から失せろ。」
A「は、はいー!(逃亡)」
・パターン3
A「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
B「……」
A「へ?(自分が死んでいる事に気づかずに死亡)」
B「さて、次に死にたい奴はどいつだ?」
・パターン4
A「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
B「金なぞいらん。とっとと消え失せなっ!」(と言い残し後ろを向いて立ち去る)
A「(けけけ・・・単純な奴だ。この隙に背後から・・・)」
B「・・・。(相手を気にもせずに無言で歩く)」
A「隙ありぃ!死n…ぐはぁ!」
B(Aを一撃で仕留める)
B「貴様みたいな悪党の小細工に引っかかる訳ねぇだろ?」
・パターン5
A「た、頼む!命だけはお助けを!金は全てやるから!」
B「金なぞいらん。とっとと帰れ。」
A「あ、ありがとうございます!(た、助かった…)」
B(逃げるAを見送っている)
B「…と言って見逃すとでも思ったか?」
A「え」(次の瞬間Bの一撃がAを貫く)
B「そもそも最初からお前のような悪党に慈悲はねえんだ。恨むなら自分の業を恨むんだな。」
A「そ…そんな…ガクッ」(A絶命)
命乞いの例
「お願いです! 撃たないでください! 俺が、俺が悪かった! 二度と逆らいません! お願いです、撃たないで!」
引用先:『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』
第3話にてスタースクリームが発言。
何が凄いかって、この情けない命乞いは悪の軍団のナンバー2が自軍のボスに対して言ったという点。
ボスのメガトロンに自分の意見を無視された上に下剋上を企てている事を看破されたことに腹を立て、背後から銃撃しようとするも失敗。それに対し「今度は儂の番だ」とカノン砲を向けられた時に焦って捲し立てた発言がこれ。
勿論そのまま容赦なく肩を撃ち抜かれてしまい、今度は「メガトロン様お助けを……」と涙声ですり寄る有様。
この時はエネルギー強奪作戦の実行を優先して裏切りを有耶無耶にするも、この回のラストでまたしても裏切り、サイバトロンに勝機をもたらすというとんでもない展開で幕引きとなった*1。
そしてスタースクリームの裏切りと命乞いの連鎖はこれに留まらず、以降もほぼ全編に渡って定期的に繰り返される事になる。なので命乞いのバリエーションもやたら豊富。
メガトロンもメガトロンで何度スタースクリームが裏切っても処刑しないどころか、ナンバー2からの降格すらせず怒鳴るか殴るかだけで許すため、二人のやり取りはファンから「親子喧嘩」「漫才」「恒例行事」と揶揄されている始末。
「お願いでございます。命だけは、命だけはお助け下され…」
引用先:『三国志』(横山光輝)
捉えられた于禁が関羽に対して言った言葉。
しかし、命乞いした甲斐あって命は助かり、捕虜になる。
だが、後に于禁が魏に帰国し、曹操の墓を参拝した際、墓前に置かれた自分が降伏したその傍らで龐徳が忠義を貫いて死んだ様子を描かれた絵を見つけてしまう。
それを見た于禁はショックと怒りで倒れ、そのまま病死したという。
ヤメローシニタクナーイ「やめろぉ!死にたくない!死にたくなぁぁぁい!」
引用先:『闘牌伝説アカギ~闇に舞い降りた天才~』
アニメ版で追加された、鷲頭麻雀の餌食になったニセアカギの断末魔。
一度聴いたら忘れられない驚異の演技は彼の地位を不動たるものにした。
「わ わるくねぇだろ その戦闘力でオレと組みゃザーボンとドドリアぐらい な なんとかなると思うぜ…!」
「ま…待てベジータ!!オ…オレをこ…このまま放してくれれば、あ…ある秘密を教えてやる…!!お…お前達サイヤ人の星、惑星ベジータのことだ…!!」
「そ そうだ…!ふ…ふたりで手を…組もう…そ…そうすればフ…フリーザに勝てるぞ…! 」
引用先:『ドラゴンボール』
上から順にキュイ、ドドリア、ザーボンが発言。
フリーザ軍のエリートである彼らだが、いずれもベジータに殺される直前に命乞いしている。
手を組もうなどと苦し紛れかつ説得力に欠ける発言をしたキュイやザーボンに対し、ドドリアは頭悪そうなのに惑星ベジータ消滅の真実という重要な情報を取引材料にしている。
いかにも小物といった振る舞いだが、フリーザ軍は下はラディッツ、上はジースどころかトップであるフリーザ、その父親のコルド大王まで命乞いをしている*2ので基本彼らは生き延びるために手段を選ばないようだ。
逆にサイヤ人の誇りを何よりも重んじるベジータはフリーザたちに対しても決して命乞いはしなかったが。
「ブロリーは必ず、将来惑星ベジータの、ベジータ王子の役に立つ、優秀な戦士に育つはずです! お助け下さい!」
「お…お前と一緒に…ひ、避難する準備だぁ!」
引用先:『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』
両方ともパラガスが発言。
前者はベジータ王に息子のブロリーが処刑されかけた時に、後者はブロリーを見捨てて一人だけでポッドで脱出しようとした際にブロリーに捕まった時に放った台詞。
後者のパラガスの言い訳、およびそれを一瞬で論破したブロリーの返しはファンの間で有名。
「一人用のポッドで、か?」
「この場は見逃してくれいっ!!! 今後は魔王軍には決して協力せんと誓うっ!!!」
引用先:『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
クロコダインに追い詰められたザボエラが放った言葉。
元は同じ魔王軍の軍団長だった二人の最後の決着の場面。
卑怯者として知られるザボエラは案の定不意打ちを目論んでおり、毒でクロコダインを操り手駒にするつもりだった。
しかし過去にザボエラに利用され続け、彼の悪辣さについて重々理解していたクロコダインも一計を案じており*3、ザボエラは逆に騙されたフリをしたクロコダインの罠に掛かってしまう。そして今度は本気で命乞いをするも、容赦なくトドメを刺されてしまった。
クロコダインを「ウドの大木」「ワシの人生の踏み台を作る材木」と見下し、思いのままに利用できると思い込んでいたザボエラだったが、追い詰められていたとはいえ、その見下していた相手に計略で出し抜かれたあたり、自分で言うほど賢くはなかったようだ。
「お、俺の負けだ! 皇帝の地位をお前に譲るから!?」
引用先:『超力戦隊オーレンジャー』より。
カイザーブルドント・マルチーワ夫妻に追い詰められたボンバー・ザ・グレートが放った言葉。
「ま……待ってくれ! 見逃してくれ!」
「オレを斬ったら…死んだ親父が……悲しむぞ!」
引用先:『特捜戦隊デカレンジャー』より。
ドギー・クルーガーに追い詰められたボクデン星人 ビスケスが放った言葉。
ビスケスはドギーが使う剣術《銀河一刀流》を学んだ道場の師範の息子であり、ドギーとは共に修行をした兄弟弟子だった(ドギーが兄弟子、ビスケスが弟弟子に当たる)のだが、真っ当な実力を備えていたドギーに対し、ビスケスは不意打ちや騙し討ちといった卑劣な手段を取っていたため、父親である師範から破門されて免許皆伝も授けられず、その父亡き後もそれは覆せず道場を継ぐこともできなかった。
だが『剣術道場の息子』としてのプライドだけは達者だったためにその現実を受け入れることができず、挙句の果てには兄弟子のドギーに「良い子ぶって親父に取り入って騙して免許皆伝を手に入れた」と逆恨みの憎悪を燃やして、素浪人として宇宙のあちこちで決闘を装って総計999人もの剣豪・剣士に勝負を挑んではだまし討ち等の卑劣な手段を使って殺害するアリエナイザーに落ちぶれてしまった。
そして、宇宙警察の地球署所長となったドギーとの一騎打ちで圧倒されて前述の罪に対してデリート(死刑)判決を受けるや否や、自分が身勝手極まる理由で約1000人もの罪もない命を奪った事を棚上げして前述のセリフを言い放って命乞いをした。
ドギーは師範(ビスケスの父親)から「息子(ビスケス)が剣士として道を踏み外した時には更生させてほしい」と頼まれていたこともあり、トドメを刺すことをためらってしまうのだが、その隙(甘さ)を突く形で、口からの毒水で怯ませて反撃するという卑劣な手段で逆転勝ちするのだった……
「待て!金じゃねえなら何なんだ!?詫びか!?…だったら指の十本も百本も詰めてやっからよ!?だから…こ」
引用先:『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
ジャスレイ・ドノミコルスが鉄華団に追い詰められた際に言ったセリフ。
同業者である名瀬・タービンを罠に嵌めて亡き者にした挙句、今度は鉄華団とも関係の深かったラフタをも手に掛けたことで怒り心頭の鉄華団によって殴り込みを受ける。
無論ジャスレイも黙って殺されるわけはなく、余裕を見せつつ雇った戦力を差し向けるも所詮寄せ集めでしかなかったためにあっさりと蹴散らされ、追い詰められた彼は先程までの威勢はどこへやら、完全に腰が抜けて上記のセリフを言う。
だがこれまでの所業から命乞いを聞き入れてもらえる訳もなく三日月・オーガスの駆るバルバドスルプスレクスのメイスを艦橋に喰らい、文字通り叩き潰されて沈黙した。
「鉄華団を解散する。マクギリス・ファリドとバエルもそちらに引き渡す。だから…」
「何とでも言ってくれ、とにかく俺たちはこの件とはもう無関係だ。」
引用先:『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
ラスタル・エリオンに追い詰められたオルガ・イツカが放った言葉。
同盟関係にあったマクギリスを売り渡すことで家族を守ろうとしたものの失敗。結果的に自分の命を勘定として差し出そうとしたが受け入れてもらえなかった。
「お、お助けを! どうかお慈悲を下され!」
引用先:『戦国の勇者』
松田の兵が義太夫に対して放った台詞
「重要なことを教えるから戦闘員の命だけは助けてほしい」
ロケットの発射に失敗し、戦闘員を守ろうとしての発言。
重要なのはこれが自分の命乞いではないことだろう。
同作のドクトルGも形は違えど去り際に似たような台詞を言っている。
「オマエに挑めば、ボクは死ぬ。」「それはできない。ボクは生きろと命じられた。」
引用先:『Fate/Zero』
ウェイバー・ベルベットがギルガメッシュに対して発言。
既に自らのサーヴァント…否、主君であるイスカンダルを失っているウェイバーが、イスカンダル最後の命令である「生きろ」という命令に従う忠臣として、ギルガメッシュに毅然とながらも発した命乞い。
「臣下として仇を取ろうとする義務があるのではないか」という問いへの答えで厳密に命乞いと言えるかは少々微妙だが、ウェイバー自身が生き残りたいという希望から発した言葉であること、実際に命乞いとして効果があったことも間違いない。
なお、ギルガメッシュはウェイバーのその態度に感服。
他にも様々な幸運も絡んではいたが、結果、ウェイバーの命を取らず、その忠道を評価する言葉を残して立ち去った。
「待ってくれ! 人違いだったんだニンジャスレイヤー=サン。ヤクザクランがお前を外人の賞金首と間違えて偶然にも装置を」
引用先:『ニンジャスレイヤー』(「マグロ・サンダーボルト」)。
一定以上の速度で走り続けないと爆発するという「クソ装置」を全くの人違いで取り付けられたニンジャスレイヤーが、首謀者と思しき邪悪なニンジャ(人違い)をボコボコにしながら引き出した命乞い。
なお、重要なのは彼の訴えは全くの『真実』であること。
…なのだが、ニンジャスレイヤーにとってあまりにも荒唐無稽すぎる内容だったためにまったく信用してもらえず「斬新な命乞いだな。どうやら長く苦しみたいと見える」と言い切られてしまう始末。
もっとも、彼は自分の与り知らないところで起こったこのトンチキ事態に便乗して難敵ニンジャスレイヤーを殺そうとしたという立場なので、ニンジャスレイヤーに殺される謂れ自体はある。*4
もちろんこの後、徹底的に痛めつけられてスレイされてしまうのだが、このあまりにも悲惨な末路により、このニンジャ、ブラックストーン=サンは
忍殺史上かわいそうなニンジャトップクラスの人としてヘッズたちのニューロンに焼き付けられることになる。ショッギョ・ムッジョ。
「やめろ! 嫌だ! 嫌だ! 嫌だ! 嫌だ!」
「笑止! 己はブザマに命乞いてか! 生きてなんとする! 申してみよ!」
「き、決まってらァ! 殺すんだよォーッ!」
引用先:『ニンジャスレイヤー』(「キョート・ヘル・オン・アース」)。
第二部最終章の最終決戦におけるデスドレインの発言。
彼は無軌道かつ底なしの破壊・殺戮衝動を持つ邪悪なニンジャであり、「面白いから」という理由だけで数々の無差別破壊を引き起こし、
「なんか気に入らないから」というだけで第二部最終決戦の地、キョート城にまで乗り込んできた。
そこでも好き放題に暴れまくった末にフジキドに捕らえられて全身を内側から焼かれるという拷問を受け、その末に放った命乞いがこれ。
「もう悪い事しないから助けて」ではなく「もっと悪い事したいんだから見逃せ」と、ここまで相手に許しを請う気のない命乞いもなかなかないだろう。
勿論やめて貰えるはずもなく更に火力を上げられるが、この直後に自力でフジキドの拘束から脱出しキョート城からも離脱してしまった。フジキドも追撃より仲間の援護を優先したため、デスドレインは生き延びることとなる。
「ま、待てッ! 話が違う、早まるな要求は何でも聞く! そうだ、お前の皇室復帰を認めてやろうアンジュリーゼ。どうだ、悪くない話だろう! だから殺さないでくれ~~ッ!」
引用先:『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』13話
ジュリオ・飛鳥・ミスルギが妹・アンジュに向けて発した命乞い。
今までアルゼナルのノーマを虐殺するよう後方で命令を飛ばしておきながら、いざ自身が命の危機にさらされると一転してこの醜態。
当然そんなムシのいい話がアンジュに受け入れられる筈も無く、「生きる価値も無いクズめ…!くたばれェェェッ!!」とヴィルキスのエネルギーブレードで止めを刺されそうになる。だが…
補足しておくとこの命乞いの直前、ジュリオはアンジュによって片足を撃ち抜かれており、アンジュに「死にたくなければ虐殺を止めさせろ」と脅迫されていた。
「金なら、金ならやる! 難波重工の財産は全部やる! だから、い…命だけは助けてくれ! 命だけは…!」
引用先:『仮面ライダービルド』38話。
難波重三郎がエボルトに向けて発した命乞い。
エボルトから「この国のリーダーはあんたでいい。だが今日からは俺の操り人形として生きてもらう」と宣告されたことに腹を立てた難波は、報復として鷲尾兄弟率いるハードガーディアン部隊をエボルトに差し向ける。
しかし完全体となったエボルトは圧倒的な戦闘力を以てこれを壊滅。
共闘すべく駆け付けたライダーたちも退け、鷲尾兄弟も殺害されてしまう。
手札を全て潰され狼狽える難波は上記の命乞いで命をつなごうとするも、エボルトは「人間ってのはどこまでも醜いなあ」と前置きしつつも、「最高だよ!俺は、お前のような人間が大好きだ!」と抱擁する。
命を拾った、と難波安堵したのも束の間。
次の瞬間、彼の体は毒を注入され紫色に変色。難波重工の旗を枕に消滅させられてしまった。
「な……待て!待つのだ剛! 偉大な私の頭脳を、この世から消してはならない!」
引用先:『仮面ライダードライブ』第46話より。
全ての元凶である蛮野天十郎の意思が宿った「バンノドライバー」がシンゴウアックスを手に立ちはだかった息子の詩島剛を前にした際の命乞い。
シンゴウアックスの「マッテローヨ!」に答えたかのように発している。
だが友を散々侮辱した挙句、その死を無駄死にと罵った彼の命乞いを剛が許すはずもなく、最期は死刑宣告とも見てとれる「イッテイーヨ!」の音声とそれに答えた「『逝っていい』…ってさ」という剛のつぶやきと共に振り下されたシンゴウアックスにより叩き壊された。
死に際になって真っ先に思い付くことが、親子の情に訴えるのでなく自分の頭脳をアピールすることという辺りに彼の人格がよく表れている。
「痛いか?」
「いっ、痛い!!」
「助かりたいか?」
「助かりたい、助かりたい」
「だめだな」
「えぎ~~~~~~~!!」
引用先:『北斗の拳』
命乞いをさせたうえで殺すという、ドS主人公ケンシロウの真骨頂。
ちなみにこの場面では、ケンシロウはレン(子供の命を人質に取る小悪党)の握っていたナイフを拳ごと握った上で、空いた腕で固定し、しかるのち彼の眉間に彼のナイフを突きつけている。
よくわかんないという人は、他人に鉛筆の先でも眉間に突きつけてもらうとちょっとわかるかも。
そして「だめだな」ののち、ゆっくりとナイフを押し込んでいき……「やめてとめてやめてとめてやめてぇ!!」 「とめった!!」
これに限らず、北斗の拳は命乞いとそれに対する反応が非常に豊富。
ケンシロウの名誉のために言っておくと、彼にそんなことをさせるモヒカンたちが悪いのである。「しっ、知らないアルよ!!」
「はなせ…ジョジョォオ…… 離すんだ考えなおせジョジョ おまえにも永遠をやろうではないか!その傷もなおす…エリナと永遠を生きられるぞ…ジョジョ!」
引用先:『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』より。
首だけになってなおも生きていたディオは親友でもあり好敵手でもあったジョナサンの体を奪おうとする策略を立て、敬意を込め苦しまずに死ねるようにと後に空裂眼刺驚と呼ばれるようになる目からの二発の弾丸で眉間を撃ち抜こうとした。
ジョジョは咄嗟に避けようとしたものの首元に受ける致命傷となり、波紋の呼吸すら満足に扱えなくなりながらも抵抗を続け、ディオと彼が船内で生み出した屍生人を葬るため船を爆発させようとする。
そしてディオの入っていたシェルターに配偶者エリナ・ペンドルトンと近くにいた一人の赤子を避難させるため、同じくシェルターに逃げようとしていたディオの首を背中に突き刺さっていた金属片で捉え、胸元にガッシリと抱き留め動けなくして、生き行くエリナに声をかけた。
ジョジョの腕の中で必死の命乞いをするディオであったが、その声はジョジョの耳には届いていなかった。何故ならジョジョは既に……
命乞いが聞き届けられなかった理由が相討ちだったからという珍しい例。
だったのだが…
「このくそったれ野郎の首から下はわしの祖父ジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取ったものなのじゃあああーーーーーあああ!!」
「くっ くるな…お……おれに近づくんじゃね―――」
「くるな~~~ 近づかないでくれーっ おねがいだー たっ たすけてくれ―――っ!!」
引用先:『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』より。
ジョセフがワムウに対して放った台詞。
自分に体内の心臓の動脈に死の決闘指輪を埋め込んだ…そして死に別れた仲間のシーザーの仇でもあるワムウとの二度目の対決で、ジョセフがワムウの撃った鋼鉄球のボーガンを脇腹に受けて追い詰められる。
そこで前述のセリフを吐きながら近くに落ちていた小石を何個も投げつけながら命乞いをするというバトル漫画の正統派主人公なら絶対にしないであろう醜態を見せ、ワムウやカーズの取り巻きである吸血鬼達からも負け犬と見下され嘲笑される。
だがジョセフが考えもなくそんな醜態を晒すわけがなく…
「そこでおめーの つ…次のセリフはこうだ…『決闘を侮辱するなJOJO』」
「おれの前で決闘を侮辱するな!JOJO!! はっ」
ちなみにジョセフのこの『命乞いをすると見せかけて時間を稼ぎ、敵の注意を惹き付ける』という作戦は年老いてからも後述のように第三部にて用いている。
「ど…どうしてもこの磁力を止めてくれないのか?」
「ダメダメ!残念だけど死んでもらうわ」
「これほど頼んでも?」
「しつこいね!バカ」
引用先:『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』
ジョセフ・ジョースターがマライアに対して放った台詞。
なのだが…
「それじゃああんたの負けだ お若いレディ」
直後にマライアは自身の能力である磁力を逆に利用され押し潰されることとなる。
相手が応じないと分かりつつ命乞いをする事でアヴドゥルが配置につくまでの時間を稼ぐと同時に確実に仕留めるために相手の油断を誘った、ジョセフの策士としての面がよく現れた台詞。
「命乞い」を追い詰められての破れかぶれではなく、最初から勝利のための布石として戦略に組み込んでいるパターン。
ちなみに彼の孫も、パワーに勝る敵に刀で押し込まれた時に「押し込むだと…やめろ、死んじまう…」と言うことで相手に全力で押し込ませておいて回避をさせず本体である刀を粉微塵に砕くという手を使ったことがある。
「や…やめろ… エンポリオ…… こんな事を!………ウェザーを止めろッ!!エンポリオ! こんな事をさせるなァーーーッ!! わたしが到達したわたしの『能力』はッ!! 『神』のご意志だッ!『神』が望んだ能力なのだッ! 新しい人類が始まり人間の未来はこれで救われるのだッ! この時の加速が始まったケープ・カナベラル『以前』で………… わたしが死んだら人類の『運命』が変わってしまうぞッ きっと違う未来になる!ここで死ぬわけにはいかないッ! ケープ・カナベラルの後ならいくらでも命を捧げようッ!! わたしがここまでやって来た事が起こらないという事に変わってしまうんだッ! 人々は時の旅で見た運命を見なくなる!覚悟を知る事がなくなるんだッ!『覚悟こそ幸福』という事を思い出してくれッ! ここでわたしは死ぬわけにはいかないのだーーーーッ」
引用先:『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』
エンリコ・プッチがエンポリオ・アルニーニョに対して放った台詞。
酸素中毒で全く動けなくなったところでメリメリと頭を潰されながらという極限状態で命乞いをしており、そこで『神』のご意志などという建前で自分本位の主張を並べている。
本当に『覚悟こそ幸福』だと思っているならこんなところで命乞いなどするはずがない、殺す『覚悟』をしているなら殺されるという『覚悟』もしているはずだからである。
加えて言うならエンポリオは自身の才能ではなく操作するのも困難なウェザー・リポートで、部屋に人体な有毒な100%純粋な酸素を集めるという自滅も承知の上での能力を行使しており、
一方でプッチ自身はそれに気付かずメイド・イン・ヘブンの加速で自身の安全を確保しつつエンポリオを始末しようとしてこのザマなのだから、どちらが『覚悟』を知っているかも歴然としている。
そもそもこのような状況と結果になったのは、プッチ自身に問題がある。
人々に時の旅をさせて『運命』を見せることで『覚悟』をさせるという『能力』を完成させるに当たって、ジョースター家やちっぽけな小僧を殺す必要は全くない。
因縁は断ち切っておきたい=自身の『運命』だけは変えておきたいという、プッチの『覚悟』のなさが招いた自業自得である。
それを指摘され喝破されると「このちっぽけな小僧があああああああ」と逆上したが、そのまま頭を潰された上にとどめとばかりに拳のラッシュを受け死亡。
『能力』が完成する前にプッチが死んだことでエンポリオは新たに誕生した別の世界へと飛ばされ、第六部は完結。
以降のジョジョは世界線も一新されたのであった。
アニメでは一部が改変され、『(前略)この時が加速が始まったケープ・カナベラルに到達していないッ メイド・イン・ヘブンは未完成なのだ ケープ・カナベラルの後ならいくらでも命を捧げようッ!!今死んだらわたしがここまでやって来た事が起こらないという事に…ッ! 人類の『運命』が変わってしまうんだぞッ 人々は時の旅で見た(後略)』となっている。
「まっ…待ってくれ すまぬ…許してくれ… わしは 皇帝の言うとおりに してきただけなのだ わしも イヤだったのだが しかたなかったのだ なっ…だから たっ…助けてくれ…何でも言うことをきく ほら…このとおりだ… と… ゆだんさせといて… ばかめ… 死ね!!!」
引用先:『ファイアーエムブレム 紋章の謎』
敵将ラングの戦闘開始時の台詞。
要するに戦闘を始めた直後に勝手に命乞いを開始し、応答も待たず即座に攻撃開始する。
SRPGであることを差し引いても意味不明な台詞。(なおFEの敵将は基本動かないため大抵はこちらが先制攻撃)
FEによくある特定のキャラでの専用台詞でもなく、圧政を引くラングに同情の余地もない。
そして急に始まる長い命乞いは多くのプレイヤーにネタにされるようになった。
こんなラングだが敵将としてのステータスは意外と高く、装備もただの手槍だが無計画に挑めば返り討ちに合うことも。
「す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ。麻薬作りもやめる、この戦艦も破壊する。だから頼む、許してくれ!」
引用先:『ロマンシング サ・ガ2』
七英雄の一人ボクオーンの戦闘開始前の台詞。
これも上記のラングと同様、命乞いからの不意打ちというパターン。しかも別人だという嘘までついている。
こちらは「許さん、戦う」「それなら許す」という選択肢が表示され、前者を選択すれば普通に戦えるが後者を選ぶと「バカめ、甘いわ!」と襲い掛かってくる。仮にも七英雄なのに狡い奴である。
これによりフィールド上で雑魚敵から背後を取られた時と同じように陣形を乱された上に先制攻撃されてしまう。
不意打ちを受けて敗北すれば次の皇帝に代替わりすることになるが、ここでまた「それなら許す」を選ぶと今度は「二度目は許さないと言ったはずだぞ!*5」と陣形を乱されずに戦うことができる。
「許さん、戦う」を選んだ時に比べて別にメリットが生じるわけではないが、少し気分が良いかもしれない。
なおラストダンジョンで待ち構えていた時はさすがに誤魔化しが通じる状況ではなく不意打ちもしてこない。
「待て!待てISI君!待ってくれ!次の人事会で君をチーフに推薦してやる!待て!待ってくれ、ISI君!カエルならやる!女か!何か!次の人事会でチーフにしてやる!金か!待ってくれ!待ってくれ!待ってくれISI君!」
引用先:『BABYLON STAGE41 淫内感染 fatherless』
院長が、自身に反抗的な医者ISIを、精神犯罪者MNRを利用して殺害しようとするも、ISIに状況を逆利用され、自身がMNRのターゲットとなってしまった際の命乞い。
そもそも臓器ビジネスに手を染めている院長の危険性、そしてたとえチーフになれたとしても、気に入らない相手を謀殺しようとする院長が上にいる状況の危うさ。
更にその他に差し出したものがどこぞの氷精や魔王しか喜ばないようなカエル、そしてホモにとって最も不要な女という致命的な空気の読めなさなどを考慮した上で、あっさり見捨てられた。
「ま、まてっ、やめろ!オ、オレがわるかったっ!あやまるっ。だから ゆるしてくれっ。」
引用先:『クロノアヒーローズ』より。
ガンツが父の仇であるジャンガを追い詰めた際のセリフ。
あまりにも情けない姿に殺す価値もないと感じたガンツは見逃すことにしたものの、直後に仕掛けてきた不意打ちをクロノアがかばって負傷してしまう。
その後はガンツによってトドメを刺された。
ガンツを仕留められなかったため成功…とはいえないものの、相手に被害をもたらした珍しいケース。
ナムコクロスカプコンでもほぼ同じセリフで命乞いをしている。
周りからは明らかに罠だとバレバレだったが、情報を聞き出すために生かすかどうか迷っていたところを不意打ち。
しかし、クロノアのように重傷を負わせる事は出来なかった上に、直後に現れた拳を極めしものに滅殺させられるという原作より悲惨な目に。よく生きてたな…
「助けて! 助けて……卍丸さん! あの娘を……止めてぇ!」
「あたしが悪かった……もう二度とこんなことはしない! アンタたちの目の前にも現れない! だからお願い! 早く…あの娘を止めてぇ……もう許してぇ!」
引用先:『天外魔境II 卍MARU』より。
吹雪御前が自分が凍結させた卍丸に放った台詞。
卍丸・極楽・カブキの3人は卍丸は敵に攫われた絹及び、絹の生き別れとなった母親である綾姫を救出すべく白銀城城主・百貫丸に挑んで勝利するのだが、助けるべく二人に近づこうとすると、不意打ちで綾姫の術で氷漬けにされてしまう。
実は綾姫は本当は既に亡くなっており、その綾姫を殺した吹雪御前が綾姫の顔面の皮を被って化けていたのである。
そして、困惑する絹に正体どころか自分が母親の仇であることを堂々と明かして高笑いするのだが、それが絹の逆鱗に触れてしまい絹は純潔の鎖で自分を縛ってまで封じていた鬼の力を開放して吹雪御前の左腕を千切り飛ばしてしまう。
絹の鬼の力と残忍さを文字通り身をもって体感した吹雪御前は地面を這いずって自分が凍結させてしまい命乞いが通じる以前に意思疎通すら不可能な状態になった卍丸に前述のセリフを述べながら命乞いを行うが、卍丸の返答を代弁するかの如く絹に「駄目ッ!!!!!!!!」と即答されてしまい、絹から追撃の如く片目と片角を切り裂かれてしまい、綾姫(絹の母)を殺した報いを受けるかの如く吹雪御前はその娘である絹によって惨たらしくトドメを刺されるのであった……
「待て。待て──そうだ! 情報交換と云うのは如何であろうなァ!? 未だ拙僧しか知り得ぬ『異星の神』の秘中の秘、アルターエゴ二騎さえ預かり知らぬ様々を、貴様らに、」
引用先:『Fate/Grand Order』より。
キャスター・リンボもといアルターエゴ・リンボが主人公一行にいよいよもって追い詰められた時のセリフ。
なお、主人公や金時にはまるで耳を貸してもらえず問答無用で斬り倒された。
どう考えても生かしておくデメリットの方がはるかに大きいのでさもありなんである。
ちなみにこのシーンの前後にもリンボは、策を弄するも肝心な点を見落として失敗、ヤケクソ気味に巨大化、吸収したはずの存在によって意趣返しとばかりに敵に塩を送られてしまう、と特撮物のような怒涛の敗北フラグを乱立していた。そして自身の融合した空想樹を破壊されるも辛うじて息があったリンボは…
「・・・・・・・・・・・・ッ!」
「く・・・くく・・・くふっ・・・・・・!見事ッ・・・・・・─」
(中略)
「お見事!です!」
「(等と、云いつつ。この羅刹王、ただでは死なぬ!)」
(後略)
お前本当に瀕死なのかと問いたくなるくらいに長く、それでいてまるで中身のないそれっぽいだけの賛辞を並べ立てつつ、内心では損害覚悟で主人公たちを倒す攻撃の準備を始める。しかも丁寧に解説しながら。逆に言えば事ここに来るまで自分に負担のある技を避けてたということになる。そういうとこだぞリンボ
無論、そんなことは誰もが気づいており、温和な人物である主人公にすら言葉の途中で「もういい」と切って捨てられ、加藤段蔵にとどめをさされて本当に死亡した。
厳密には後半は命乞いではないが、彼はパターン1と4の二種の命乞いをした何の自慢にもならない記録持ちと言える。
「待ってくれ! 降参だ。俺は、指示された通りやっただけだ。あいつがいなけりゃ、戦う意味もない。それに、あんた達はまだ生きてる。ノーカウントだ、ノーカウント。な、分かるだろ? 同じリンクスじゃないか」
引用先:『ARMORED CORE for Answer』]
パッチ,ザ・グッドラックが協働リンクスを撃破された際の発言。
戦闘を放棄して命乞いを始めるというAC史上前代未聞の事態に多くのプレイヤーが腹筋崩壊したという。
そもそも多くのAC傭兵はどこか達観したような面があり死に際も潔い者が多いのだが、このような俗っぽい、人間臭い者自体が珍しい。
自信満々で殺しにかかって来ながら形勢不利になったら途端に情けなく命乞いし始めるというのは劇中キャラにも相当呆れる行為に映ったようで、
友軍リンクスやオペレーターは「阿呆だな」「すげぇなこいつ、大物だ」「どちらにせよ、あまり意味があるとは思いませんが(=ここで見逃してもどの道早死にするのでは?)」「何だか馬鹿らしくなっちまった」等と一様に辛辣かつ呆れたような発言を放つ。
なお、命乞いし始めた後にどうするかはプレイヤーの胸先三寸である。
攻撃すればパッチは慌てて逃げようとし、そのまま放置してもやはりパッチが逃げはじめ、そのままパッチが離脱しても追撃し撃墜しても正常にミッションクリア扱いである。
しかし友軍に設定できるエイ=プールは主武装のミサイルが長時間発射され続けるという性質上、命乞いを無視して爆殺してしまう事がある。
なお、fAに関わっている宮崎Dが余程気に入ったのか、ソウルシリーズ等の以降の宮崎作品には毎回主人公をハメようとしておいていざ自分が追い詰められたら「ノーカウントだ!」と命乞いして来るパッチが登場しており、月光に次ぐフロムの新たな名物になっている。
「まっ、待て! 落ち着け! いいか、私はヴェスパー第7隊長…つまり会計責任者でもあるということだ。部隊の入出金については私に管理権限がある。見逃してくれれば悪いようにはしない、分かるな?」
引用先:『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』
アーマード・コアシリーズにおける二人目の命乞い。V.VII スウィンバーンを暗殺するミッションにおいて彼に一度リペアキットを使わせ、その上でAPをある程度減らすと発生する。
両手の武器を放り捨て、バリアを張り、さらに↑のパッチと違い取引材料を提示する(そして取引を実行できるだけの権限を有する)あたり、命乞いの真剣さが伺える。
ここでの彼の処遇は何故か選択肢が豊富で、「取引に応じて見逃す」「取引に応じず戦闘続行」「命乞いを無視して攻撃続行」[[「取引に応じた上で攻撃する」>騙して悪いが(AC)]]の4パターン。
ここで彼を見逃すとミッション破棄とみなされ、主人公粛清のために派遣された刺客を撃破しなければクリアできない。当然ながら依頼人からの報酬は全額没収。
しかしクリア後にはスウィンバーンから本当に報奨金を貰える。しかも本来のミッション報酬より高額。なんという律儀な奴…
なお命乞いの甲斐あって無事に逃げ果せたとしても、その行為が部隊の品格を貶めたとして「再教育センター」なる物騒な名前の施設送りになってしまう。合掌。
命乞いの一連の流れや声色が非常に小物臭い事から、彼は本作きってのネタキャラとして愛される事となった。
「陛下のお側におられるファーレンハイト提督にしても、昔日は貴族連合軍の一将であったはず。
いまこころざしをかえて陛下におつかえしておられる。であれば吾々にも寛大なご処置をたまわってもよいと思いますが」
引用先:『銀河英雄伝説』
自由惑星同盟の最後の元首ジョアン・レベロを暗殺して銀河帝国に降伏したロックウェル統合作戦本部長が、対面した皇帝ラインハルトに対して発言。
元々ラインハルトはロックウェル(&部下の暗殺実行者)との面会自体に嫌悪を隠そうともしておらず、それに耐えかねたロックウェルが、かつて貴族連合軍に属してラインハルトと戦ったファーレンハイト提督を種にして命乞いをした。
だが、ファーレンハイトはラインハルトの敵であった貴族連合軍のために最善を尽くし、敵に味方を売るような真似は一切しておらず、むしろ命乞いはラインハルトと側に控えていたファーレンハイトの逆鱗に触れた。
この発言がなければ、ロックウェルも命だけは助かったかも知れない(実際、帝国側に暗殺教唆者がいたが、更迭で済んでいる)が、恐怖に駆られて行った命乞いは、むしろ自分の死刑執行書へのサインとなった。
「この薄ぎたない二本足の腐肉獣どもを処理して、せめて宇宙の一隅だけでも清潔にせよ」
の一言で、ロックウェルとその配下は彼らが命乞いの種に引き合いに出したファーレンハイト提督によって「処理」されたのであった。
「お許しをザンニンさま! 必ず次の機会に…!」
引用先:『デビルマン』第4話「魔将軍ザンニン」
パワハラっぷりでは鬼舞辻無惨にも迫る魔将軍ザンニン。
その部下、妖獣ベトラが任務に失敗したときのもの。「怪獣人生」でもネタにされていたが、失敗して命乞いする部下は大体殺される。
実際この後「次の機会だと!?そんなものないわ!」と処刑された。
「待ってくれーおれたちは こ 殺していない
そうなんだ おまえたちの仲間を殺していないんだー
お....お おれたちのやったやつらはみんな人間だったよ
あはは そうなんだ しめあげたけどけっきょく人間ばっかりだったんだ だ だから悪魔を殺してはいないさ....
そ それにおれたちもすきでやっているんじゃない
上からの命令なんだ....わかってくれ おれは....」
引用先:『デビルマン(漫画)』
不動明の正体が暴露された煽りを受けて魔女狩り組織・悪魔特捜隊に拉致された牧村夫妻らの惨殺死体の前で3人の悪魔特捜隊員が発言。
牧村夫妻が拉致された責任を感じてやってきたデビルマンこと不動明をデーモンと誤認して最悪の命乞いをやってしまった彼らのその後は言うまでもないが、
不動明の仮にも人間を殺害する決意により物語の図式自体が転換することとなる。
「他にも意外なことを聞かせてやる 命乞いだ」
「今はただこの街を立ち去りたいだけだ。そしてここに住まう者の記憶から消え去りたい。殺しはもうたくさんだ」
引用先:『Dishonored』
主人公が仕える女王陛下を暗殺した敵であり、女王の娘を誘拐した人間から発せられるセリフ。
とても主人公にとっての敵とは思えないほど情けない命乞いだが、
- 彼自身は部下を大事に思っていること
- 殺しを家業にしてきたがゆえにその手の言葉遣いには慣れてないこと
- そもそも、元をたどればアウトサイダーという超越者が全部悪いというのは主人公もプレイヤーも理解していること
これらゲームから情報を集めた上で、彼にトドメを刺すか刺さないかは、プレイヤーの手によって委ねられる。なお、あえて直接戦闘はせず、殺しを後悔したという言葉を交わしている最中にカギをすり取り彼を無視して物語を進めることで、「人間としても暗殺者としても、格の違いを見せつけてやる」ことも可能。おそらく本人的には一番屈辱的な結末だろう
「わあっ、許してください!ぼくたちは実は革命という言葉のかっこよさだけでついてきたんです。お願いです、ああ……許してください」
引用先:『ゲッターロボ』
三話『ハヤトの校しゃ』にて、大臣暗殺を企む学生グループの新入り二人が恐れをなして逃げようとしたところを神隼人が取り押さえた時に漏らした命乞い。
もちろん凶悪テロリストのリーダーたる隼人がそんな裏切り者を許すわけもなく、一人は顔面の皮をはがされ、もう一人は必死に抵抗しようとしたのも虚しく、目を潰され、耳を切り落とされ、さらに鼻をちぎられたあげくに隼人の仲間たちにとどめを刺された。
この時の隼人の一連のコンボが有名な「目だ耳だ鼻!」である。
なにがすごいって、これはまだたったの三話で、しかも正義のスーパーロボットに乗る主人公格の一人が何の罪もない学生を命乞いさせた上で惨殺するというところである。
前話で早乙女研究所が壊滅し、漫画版はTV版とは違うということを感じてきた読者に、そんな甘いもんじゃないということを決定的に突き付ける名シーンとして名高い。
ちなみに隼人以外の学生運動グループはその後のハチュウ人類兵の襲撃で多数殺害され、さらに残りも百鬼獣魔王鬼のパーツに改造されて最終的に全滅する。
「やってみろチンピラ!きさまにそれほどの度胸があるか?日本国をふっ飛ばすだけの根性はてめーにはねえよ!! 最初から人間ってのは持ってる器が違うんだよ。 きさまらクズは、俺の前ではひれ伏すしかねえんだよ!俺の前に跪け!今のきさまにできることはそれだけだ!!」
「ふふ…ふは…は……ははは!どうした?核ミサイルでなくてガッカリしたか? あのミサイルが核を搭載していれば、今頃、ここも蒸発しちまったよ!! これでわかったろ?きさまら低能の無知共が、いくら私に向かっても、私を倒せはしない!!この私に、誰も手を出せない! 総理大臣だろうと、神だろうと仏だろうとな!! いや、神は私だ!私が死ねばおまえらも死ぬ!!きさまらは私の手の平でうごめくウジ虫だ!! さあ、跪け!土下座して、私に許しを乞え~!!」
「極道…俺がキズつけばミサイルで東京は吹っ飛び、俺が死ねば核が爆発するんだぞ!!」
引用先:極道兵器より
人間核野郎編において、一見命乞いを強要しているように見えるが、実際は海座が自身の心臓に埋め込まれた核爆弾を盾にした命乞い。
だがイカレきっている岩鬼将造にそんな命乞いなど通じず、「核が怖くて極道がやってけるかぁ~~!!」「俺は取り返しのつかんことは大好きなんだ!」「派手にいこうぜ。」とむしろ核爆発が見たいと言わんばかりに全く意に介さない。
そこで海座は核を搭載していないミサイルで隣のビルを爆破することで東京もこうなると将造を脅し更なる命乞いをしたのだが、これが将造の更なる怒りを買ってしまい……
「トモダチ」
引用先:『こちら葛飾区亀有公園前派出所』より
本作のファンなら「トモダチ」の四文字だけで分かってしまうであろう、「野生へ帰れ!の巻」で登場した命乞い。
命乞いをしているのはなんとゴキブリである。
両津の部屋に集結したゴキブリの大群が天井に張り付き、人文字ならぬゴキブリ文字で「バカ」を作り両津を挑発。
負けじと両津はバルサンを取り出し徹底抗戦の構えに出るが、それを見たゴキブリたちは隊列を変えて「トモダチ」のゴキブリ文字で命乞いを始める。
しかし両津が命乞いを聞き入れなかったためゴキブリたちはヤケクソの特攻に出て室内は地獄絵図と化す…
「待ってくれェ~~!!命だけは取らないでくれ~~!!何でもするからよ!!クツも舐めるし!!」
「CROSS GUILDは元々おれと"鷹の目"で設立するつもりだった組織だ……!!!なぜお前がボスに!?バギー…」
「いやもうゴメンとしか言えねェ!ドンマイっていうか……!!」
「ゴメンで四皇に成り上がる男はお前が最初で最後だろう。死んで貰わねば示しがつかんな」
「屈辱という言葉じゃこの感情は表現しきれねェよ」
「殺さないで……!!」
「無理な相談だ」
引用先:『ONE PIECE』より
道化のバギーがサー・クロコダイルとジュラキュール・ミホークに対して行った命乞い。
クロスギルド設立に当たりバギーがクロコダイルからの借金を返せないので人材などの提供や広告で一枚噛ませて欲しいといったところ、バギーを慕う部下たちが暴走。
元王下七武海の三人の中で最も弱いバギーがトップという形で全世界に知らしめられてしまい、二人の本気の怒りを買ってボコボコにされた。
バギー海賊団時代からの幹部や組んでいたアルビダ、ギャルディーノからも「オイオイオイ」「死んだわアイツ」な感じであっさりと見限られ、万事休すと見られた。
だがこの後冷静になったミホークは自身がスローライフを望むことから「こいつをトップに祭り上げておくのも悪くない」と切り出し、クロコダイルもビジネス的な観点で見てそれに乗った。
こうしてバギーを表のトップに、ミホークとクロコダイルを大幹部(という名の裏ボス)とするクロスギルドが発足。バギーも無事?四皇入りできたのであった。
「お、おい! 冗談だろ!? なあ! やめようよ! もうやめよう! そんな、それ刃物だぞ!? そんなんで人を斬ったら、大変なことになるだろ!? 普通じゃないってこんなの! どうかしてるって! だからやめよう! そ、そうだ! ジャンケンで決めよう!! それがいいよ! なあ黒鉄君! 僕たちは元クラスメイト、友達じゃないかッ!!」
引用先:『落第騎士の英雄譚』より
主人公である黒鉄一輝に対して行った元クラスメイトにして一輝を虐めていた桐原静矢の命乞い。
戦いが始まる前は実戦形式による戦いだから気を付けろと一輝に嫌味交じりで忠告していたのがブーメランかくやとは言わんばかりに自身に返ってきた時に出た命乞い。清々しいまでの小物っぷりであり、特に「ジャンケン」と「友達」発言でギャグポイントと小物ポイントを大きく稼いでいる。
「これで命だけは、お助け下さい~」
引用先:「しんけん!!」より
かつてはPCブラウザゲー、現在はスマホゲーとして稼働中の「しんけん!!」に登場するキャラ、大黒正宗ぎんが敗北した時に発する命乞い。
台詞自体は命乞いとしてはありふれた物だが、この台詞が出る際には「鼻血を垂らし服もボロボロになった女子高生が土下座をし、有り金を差し出して命乞いをする」という強烈な敗北イラストが差し込まれる。
しかもゲーム内のドットキャラもイラストと同じようなモーションを取る。敵はその手の命乞い、それどころか言葉すら通じるか怪しいような相手なのだが
「やめてください……どうか妹を殺さないでください……お願いします……お願いします……」
引用先:「鬼滅の刃」より
主人公である竈門炭治郎が発した、妹の命乞い。
一夜にして家族を皆殺しにされた炭治郎だが、まだ息のあった妹禰豆子を救おうとする。
しかし禰豆子は鬼となって目覚め、炭治郎は危うく殺されそうになるものの、たまたまこれを見た鬼狩りの剣士冨岡義勇に救われる。
だが冨岡は禰豆子を拘束し殺そうとしたため、無力な炭治郎は唯一生き残った肉親を諦めることはできず、ただひたすらに嘆願した。
それを見た冨岡は禰豆子を殺すより先に、炭治郎に喝を入れ禰豆子を痛めつける。
当然炭治郎は怒り冨岡を攻撃したのだが、その攻撃が遮二無二向かってきたわけではなく、そして鬼である禰豆子が炭治郎を庇ったことに一抹の希望を見出す。
そして冨岡は気絶させた炭治郎が起きるのを待ち、禰豆子を守り救えるかもしれない情報を与えたのだった。
鬼滅の刃の物語が始まった瞬間である。
「オレが悪かったあ、マグナス! だから許してくれっ。このバケモノを止めてくれっ。な? な? オレたちの仲だろ? 一緒に旅した仲間じゃねえかよっ」
「もう二度とテメエにはちょっかい出さねえ! 誓う! だから許してくれよおおなあああ」
「オレは勇者だぞ!? 魔王を斃し、世界を救う運命を背負った男だぞ!? そんなオレを殺したら、どうなるかわかってんのか!? 世界終了だぞ!? テメエ責任とれんのかよ!?」
引用先:『「攻略本」を駆使する最強の魔法使い ~〈命令させろ〉とは言わせない俺流魔王討伐最善ルート~』より。
マグナスに追い詰められたユージンが放った言葉。
魔王を倒して世界を救う運命を背負った勇者でありながら、品性下劣にして卑怯卑劣、醜悪な性根の男であるユージンは、自分が勇者パーティーから追放した魔法使いである主人公マグナスが自分以上に王国の民衆に圧倒的な支持や評判を得ていることが受け入れられない事による逆恨みの憎悪から、マグナスより格上であることを王国の民衆に知らしめるための大きな手柄を求めて魔王軍幹部の討伐に挑む。
だがそれも全く歯が立たず仲間を見捨てて敗走した後に、王国を裏切って魔王軍と内通していたスパイである近衛騎士隊長の甘言に誑かされて勇者でありながら私利私欲のために国を裏切って魔王軍に加担するという勇者として最低最悪の禁忌に手を染め、魔王軍の手先としてマグナスと抗戦するのだが、その中で仲間の女僧侶がマグナスの最愛の女性アリアを人質に取ったことにより好機とばかりにマグナスにトドメを刺そうとするも反撃で強烈な一撃を叩きこまれてしまう。
しかも、自分達がアリアの命を脅かしたことがマグナスの逆鱗に触れたことにより、自分が手柄を求めて倒すべく挑むも敗走してしまったその魔王軍幹部の亡霊をマグナスに呼び出されてしまう。そしてその亡霊が自分に向かって襲い掛かってきた際に粗相をしながら恐慌した際に前述の一つ目の自分の方から終わらせてしまった『仲間』という関係を引き合いに命乞いを行うがあっさりと一蹴され、続けて前述の二つ目の交渉する命乞いを行うも、当のマグナスは勇者パーティー在籍時代にユージンや女僧侶から受けた理不尽な仕打ちを「どうでもいい」と言い切る程に最愛の恋人であるアリアの命を脅かしたことの方が圧倒的に許せず、恐ろしい形相で凄む程に怒りを燃やしていた。
情に訴える命乞いが通じないと悟ったユージンは『私利私欲のために魔王軍に加担して国を裏切り、実質勇者としての使命も運命も放棄した』ということを完全に棚上げして、前述の三つ目の自分が勇者であることを引き合いにした上から目線の命乞いを行うのだが、『自分が勇者(ユージン)に替わって魔王を倒し世界を救うこと』を自分自身に誓っていたマスナスがそれに応じるはずもなく、「お前程度が世界を救えるものか」「責任?あぁ取ってやるさ」の言葉を合図に魔王軍幹部の亡霊から猛攻を受け続けてしまったユージンは、身体が原型を留めないほどに惨たらしく潰されてしまった。
「俺はこう見えて童貞なんだ!!女を知らねェまま死ぬなんて嫌だ!!やらせろ 女!!せめておっぱいを揉ませろ!!俺が両乳揉みしだいてやる!!」
引用先:Wiki篭りの叫び「彼岸島 48日後…」より
歌舞伎町を後にしどこかのビルで雑魚寝していた明一行だったが、邪鬼から逃げたあと雅の息子を見たという吸血鬼に出くわす。
明さんがそれについて聞こうとすると「なんで人間ごときに‥」と反抗しようとしたため容赦なく両腕を切り落とされる。
知っている情報を全部吐いて泣きながら情けねェ命乞いをするモブ吸血鬼だが、「揉むってお前両手斬られただろ 無理 やだし」と小春に切り捨てられた後に明さんに首も切り捨てられた。
など多数あり
解説
ほぼ死亡フラグと言っても過言ではない。
選択肢は二つのみ。大人しく殺されるか、逃げるのみである…
仮に運が良かったとしても一生奴隷となり、主人公勢にこき使われる運命が待っている場合も。
いずれにせよ、命乞いをした時点でファンからは「小物」と認定されることが多い。
なお、エロゲーなどアダルト方面のフィクションの場合のみ第3の選択肢が生じ、命は救われる代わりに紳士諸君お察しの展開となる。
とはいえ、主人公キャラ等が絡め手としてやる事もなくはない。
後述の「うしおととら」では実は主人公が二人ともやっていたり。
前述の通り命乞いをする=小物と言われることが多いのだが、しかし人間というものは生きることが本能である。
そして生きていなければできないことも多いのだ。
目の前の死から逃れようとし、惨めに思われてもなお生に執着する事は、一見情けないように見えるが、潔く死ぬということは生きることを諦める事でもある。
とはいえやっぱり自らの命が潰えそうな時に情けない声で命乞いをするというのは往生際が悪いとも言える。この辺りは書き方の問題とも言えるか。
命乞いに関する特殊な例
基本的には、追い詰めた相手から自発的に出るのが命乞いだが、中には特殊な例も存在する。
「次は耳だ! 跪け!! 命乞いをしろ!! 小僧から石を取り戻せ!!」
引用先:『天空の城ラピュタ』より。
悪役ムスカが言い放った台詞。
自分が命乞いをするのではなく相手に命乞いを強いるパターン。
なお、この後どうなったかはわざわざ記す必要もあるまい。
「小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」
引用先:『HELLSING』
ウォルター・C・ドルネーズの名言。
なお、これより先にこのセリフをかけられたヤン・バレンタインが、襲撃に際して全く同じ内容の発言をしている。
そんな恫喝をものともせず、そのまま返したのが名言たる所以。
単純い相手に要求するのとも違い、命乞いという未来を提示することで絶望を与えるという特殊なシチュエーション。もし「小便済ませて来るから待っててくれ」と返されたらどうしてたのだろう。
「褒美にどちらか一人だけ生かしてやると約束しよう、さあオレにお願いしてみろ」
引用先:『幽☆遊☆白書』より
戸愚呂(兄)の、五連邪チームの阿架・亜尾に対する発言で、こちらも命乞いを狙ってのもの。
五連邪チームは戸愚呂チームに一人ずつ瞬殺されていき、戸愚呂(弟)が別の用事で離れていることもあって戸愚呂(兄)は残りの三人をまとめて相手してやろうと提案。
そこで喪々も加えた三人がかりで挑むもやはり一瞬で返り討ちにされるが、喪々が即死したのに対して二人は瀕死の重傷に留まった。
戸愚呂(兄)は二人の実力を評してこのように命乞いをするしかない未来を提示するのだが、阿架はいずれお前を殺すと反抗的な態度を取り、亜尾は普通に命乞いをする。
すると戸愚呂(兄)は見苦しい者が嫌いだと亜尾を貫き殺害。オレも弟も阿架のような態度を取る奴が大好きで、チームメイトの武威や鴉もそうだったと語る。
こうして阿架は助かるのかと思いきや…
「だだ…オレと弟で決定的に違うところがある オレはよく約束をやぶる やはりお前も死ね」
命乞いをさせようとして命乞いしたら殺し、しなかった方に見せつけることでそれで正解だったと言わんばかりの語り口を挟んだ上で殺すという、戸愚呂(兄)の嗜虐性がこれでもかと現れた一幕。
こうして五連邪チームは戸愚呂チームの面々がどんなものかという噛ませ犬としての役割を見事に果たし、観客や読者に見せつけたのであった。
ちなみに美しい魔闘家鈴木もかつて強い妖戦士田中と名乗っていた時に戸愚呂兄弟と戦い敗れ命乞いをしたが、それがあまりにも見苦しかったため赦してもらったことがある。
「死ぬかぁ!」「消えるかぁ!」「土下座してでも生き延びるのかぁ!」
引用先:『テイルズ オブ デスティニー2』
バルバトス・ゲーティアが戦闘中に「奥義、三連殺*6」を放つ際のセリフ。
敵わぬ相手に相対した際の数少ない選択肢
- 殺される
- 逃げる(消える)
- 命乞いする
を、敵が 律義に教えてくれる。
なお、この技では必ずHPは1残るので、この後にいずれかの選択を選ぶことが可能。
……が、ボス戦故に逃走は不可。当然、命乞いも不可。
プレイヤーは「戦って死ぬ」か「戦って勝利する」のいずれかしか選ぶことはできない。
「命乞いの台詞はもっと下手に出るものだぞ若造!!」
引用先:『ロックマンX(漫画版)』
エックスからの処刑宣告に対するシグマの返事。
殺る気満々の相手の台詞を勝手に命乞い扱いすることで自らの優位を誇示するという特殊なシチュエーション。
「どいつも、こいつも命ごいばかりしやがる。貴様!そんなに死にたくないか?」
引用先:『幻想水滸伝Ⅱ』
ルカ・ブライトが蹂躙した村で無辜の女に対して放った一言。
これを受けて見逃してもらえるのでしたらなんでもしますという女に「ブタの真似をしろ」と言い…
「タスケテータスケテー」
引用元:『ドリフターズ』
異世界にて主人公豊久がエルフに無理くり言わせた台詞。
といってもエルフを殺害しようとしたわけではなく実際は逆。
豊久は異世界で、エルフの村を搾取していたゲス代官が異世界語で普通の命乞いをしたのに対し
「日本語喋れねえなら死ねよう」と言ってブッ殺した。
それに対するイジリとして、仲間の与一が「彼ら(エルフ)も日本語喋れませんよ?」と言ったところ
「タスケテ―タスケテー、ほれっ繰り返せ!」と焦ってエルフに言う羽目に。
要するに転び公妨ではないが、「名目上なんかそういってるからまあおkでしょ」という、屁理屈に屁理屈で返したごまかしの言葉である。
「……くれ」 「殺して…」「やらぁあ!!」
引用元:『うしおととら』
主人公のうしおの台詞。
「殺してくれ」と一度言ってから言い直しているように思わせて実際の繋がり方は「殺してやらあ!」であり、同時に獣の槍を投擲した。
もっともこのシーンでは特に誰も倒せず見切られており、これで勝ってしまう事も有利になる事もなかったが。
「うわぁあああ!やられちゃうようおうおうおう」
同じくとらの台詞。これを叫びながら敵に背を向けて逃げた。
なお完全に演技であり、釣られた敵は大火力攻撃のまん前に引き込まれてバラバラになった。
リアルでは
現実で使用すると確実にドン引きor無視してぶん殴られる可能性があるので状況などを考えて使用しよう。
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*2 ジースとコルド大王の命乞いはアニメ版のみ
*3 クロコダインは「煮ても焼いても食えない奴」と評した
*4 そもそも「殺す気満々で戦ったけど爆弾は偶然なんです」というのが『斬新な命乞い』なのも事実であるが、それでもこんなトンチキ計画の発案者と思われたまま殺されたら死んでも死にきれまい
*5 口調は皇帝のクラスによって変化
*6 轟炎斬、斬空断、裂砕断を連続で放つ技。それぞれの技の発動時にそれぞれのセリフを言う
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