登録日:2014/05/24 Sat 21:47:23
更新日:2023/12/18 Mon 11:25:40NEW!
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デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ七英雄 デュエマ どうしてこうなった デュエマ七英雄 偽りの名 イーサン カスレア 産廃 残虐覇王デスカール シザー・アイ シザー・愛 アンノウン ガイア・コマンド ゲル・フィッシュ ダークロード デーモン・コマンド メルト・ウォリアー リキッド・ピープル 七英雄 コメント欄ログ化項目 戦場に出すとつまらんやつ ×最弱 ○愛されたカスレア フルボコ・ドナックル 暗黒の騎士ザガーン イーサンさん イーサンマスターズ 残虐(笑)覇王(笑) メテオレイジ・リザード スクリューヘッド・リザード 減退の魔将スクリューマー 封滅の大地オーラヴァイン 拳で語り合えない 己の弱さが敗北させる 海岸線 d2g ゴッドファーザー マスター・イニシャルズ
2002年の発売から国内において人気を得続けているデュエル・マスターズ。
そのデュエル・マスターズの長い歴史には、下位互換になってしまったり動かしにくいカードも多い。
- 《ドリル・スコール》じゃダメなのか聞いてみたい《激震闘士スカイ・クラッシャー》
- 唯一のSRなのにウェーブストライカーじゃ最初に候補から外れる《アドラス》
- ストーリーでは絶望を司るが、現実ではあまりの弱さにプレイヤーを絶望させる《超神星ブラックホール・サナトス》
- 出しづらさではピカイチ、どうしてこんなカードを出したのか気になる《白騎士の神羅エターナル・ムーン》
- それぞれの上位互換のカードですら弱いと評される《バウンサー・イール》《密室の破壊者クローズド》
- コモンだからっていくらなんでもスペックを下げすぎている産廃《封魔ジャックス・ピッコロ》《サイバー・D・モンストレイション》
- 同じ効果を持っている既存カードよりコスト、パワーが酷い上に名前までも残念な《残念秘法スカボックス》
- 鑑賞以外の使い道が無い、こんな使いにくいカードを付録にされても困る《戦武帝 ジャッキー BEAT》
- 2コストにしたってあんまりなスペック《デプス・ノーブル》《奇石 カンラ》《Disビルパン》
- デュエマ史上最高レベルの華麗なイラストと史上最低レベルの見掛け倒しスペックの《ザオヴァナイン・カイザー》
- 10年前でも弱い、このカードのスペックが「THE END」と言われるクロスギアファンの期待をぶち壊した《超銀河槍 THE END》
etc…。
他にも闘魂編水文明のレアカード群や《ガウレザル・ドラゴン》《混沌魚》《驚天の超人》《闘龍騎リューガライザー》《光器ナスターシャ》
《鎧亜の紅滅グレン・ブラムスリー》《無敵悪魔カースペイン》《真実の名 白金の鎧》などなど酷いスペックのカードが軒を連ねる中、
そんななかでも愛されるカードが存在する。
ただ弱いだけの上のカードと違い、弱いながらもみんなから絶大な支持を得ているカードたち…それこそがデュエル・マスターズ七英雄である。
愛される理由
デュエル・マスターズ七英雄がなぜ愛されるのか。
それはひとえにそのスペックにあまりに見合っていないフレーバーテキスト、そしてスペックに見合っていないイラストのかっこよさがあることである。
どちらかがかけていてもダメで、《神聖奇 トランス》はいかにもやられ役である。
ちなみに、《超熱血 フルボコ・ドナックル》は登場初期こそハズレ扱いされていたが、それは周りの(1名を除く)スーパーレア達がド派手な能力だったりぶっ壊れ性能一歩手前だったり背景ストーリーの主要キャラが悪堕ちした姿だったりした事による相対的な評価のせいで、実際には堅実で正統派な強さを持つクリーチャーなので現在では除外される。
しかし、ここに挙げる面々は皆、とてもイカした姿、そしてあまりにあまりな大言壮語が飛び出してくる。そのフレーバーテキスト、そしてイラストをどうかご確認頂きたい。
七英雄の面々
シザー・アイ
火の領域の海岸線は、上陸した水の軍勢で真っ青に染まった。
シザー・アイ 水文明 (4) |
クリーチャー:ゲル・フィッシュ 3000 |
4コスト3000という現代ではやや低スペックなバニラ。
バニラビートでも優先すべきバニラはかなり多く、そこに割って入れるかというと微妙。
しかし、一方でシザー・アイをメインとした【シザー・愛】と呼ばれるデッキも存在し、多くのプレイヤーが海岸線をこいつで染めたがっている。
当時の水文明はパワーが低めに設定されており、コスト論的にもコモンというレアリティからも妥当と言える性能なのだが、軽くて《アストラル・リーフ》の進化元にもなれた《エレガント・ランプ》やパワーは低くとも強力な能力を持つ数々のクリーチャーと比べると、
- 海岸線を真っ青にしたくともしにくい中途半端に高いコスト
- 低くはないが高くもない中途半端なパワー
- ゲル・フィッシュという活かしにくい種族
が一部の愛好家を捉えて離さない性能をしており、愛されるクリーチャーとなった。
登場から15年後の新章デュエル・マスターズにて、下記のクリーチャーが登場した。
シザー・ラヴ 水文明 (4) |
クリーチャー:ゲル・フィッシュ 4000 |
【シザー・愛】を意識したネーミングで、パワーが1000上がっている。やったねバニラビート的にはパワーを上げるよりコストを下げて欲しかったとか言われてるのは秘密だ。
暗黒の騎士ザガーン
「つまらん。やつを戦場に出したら、一方的に勝つに決まっている。」――覇王ブラックモナーク
暗黒の騎士ザガーン 闇文明 (6) |
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000 |
W・ブレイカー |
一方的に(相手が)勝つことで定評のあるザガーン様。
あの覇王ブラックモナークから相当信頼を得ているようだが、《いにしえの超人》の前ではへたれてしまうかわいい暗黒の騎士、それがザガーン様である。
なんとコストがいちいち引き上げられることで定評のあるKaijudoにもそのままのスペックで登場している。
《究極の覚醒者デビス・ディアボロスZZ》には、ブラックモナークのセリフを捩った皮肉を言われてしまった。また《減退の魔将スクリューマー》の名前をザガーン様の前で出すのは禁句である。
ちなみにザガーン様を3枚入れ、一方的に勝つ【ザガーンビートダウン】なるデッキが存在し、実際に大会で結果を残している。なおデッキ内容はザガーン様である必要性とか言ってはいけない。
その後下記のデスカールと共にツインパクトカード化。
「相手クリーチャーを破壊し、相手の墓地にクリーチャーが20体以上あればエクストラウィン」「唱えた後、墓地に置く代わりにバトルゾーンに出す」効果を持つ新呪文《「一方的に勝つに決まっている」》を内蔵しており、単なる準バニラから劇的に強化されている。
ちなみに、呪文面のイラストでは背中に翼が発生している。
ついには全ての性能をそのままにGRクリーチャー化。
ノーリスクの2打点持ちかつパワー7000というGRクリーチャーとしては破格の性能となり、名実ともにガチクリーチャーと化した。
残虐覇王デスカール
ドラゴンとも拳で語り合える。
残虐覇王デスカール 闇文明 (8) |
クリーチャー:ダークロード 4000 |
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 |
TT:相手の手札から2枚見ないで選び、捨てさせる。 |
語り合えるドラゴンが466体中わずかに43体*1、しかもその大半は効果だのG・リンクだのでデスカールを返り討ちにしてくれるので本当に語り合えるのはわずか5~6体といったところだろうか。
それも《魔龍バベルギヌス》のような、そもそも死ぬことが仕事でしかもあらゆるリアニメイトに対応していないデスカールをむしろ助けてくれる頭の上がらない存在だったりする。
タップトリガーで《スケルトン・バイス》が撃てるのが売りだが《ロスト・ソウル》とかが存在する以上あまりにもしょぼい上、SAを持たないために発動までのタイムラグが大きい。
このカードが登場したDM-7は「デュエマ史上最弱のエキスパンションは?」という話題には真っ先に名前が上がり、特にホイルカードには使えるカードが1枚も存在しないとまで言われた弾で、デスカールはその中では比較的マシな方ではあった。
が、所詮は五十歩百歩という言葉が相応しい。
4000という貧弱なパワーでドラゴン相手に拳で語り合おうとしたその姿は大いに注目を集め、愛される要因となった。
DMX-12ブラック・ボックス・パックでは「ゼニスとも拳で語り合える。」と豪語している。
確かに何しても手札に戻るゼニスは手札の時点で叩き落とせばいいのだが、《ガンヴィート・ブラスター》をはじめとしてデスカールより優れた対処法はごまんとある。
双極篇にてツインパクトカード化され呪文面に《ロスト・ソウル》を内蔵された事で、実用性が格段に上がった。
同時に《ロスト・ソウル》自体との相性の良さ*2が判明した事もあり、デスカール自身の実力もあくまで《ロスト・ソウル》ありきとはいえ再評価されつつある。
FTは『いつ何時誰とでも、拳で語り続ける!』と、ツインパクト強化に恥じない勇ましい内容となっている。実用性皆無からどうにか実用レベルに上がったに過ぎないのだが
アクア・マスター
己の弱さが敗北させるのだよ!---アクア・マスター
アクア・マスター 水文明 (6) |
クリーチャー:リキッド・ピープル 4000 |
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手のシールドをひとつ選び、表向きにする。(シールドゾーンにある間、そのシールドは表向きのままプレイする。 |
相手のシールドを表向きにする、それだけのスーパーレア。
シールドを確認したいだけであれば2マナで攻撃時にシールドを確認できる《予言者ウィン》や、4マナで相手のシールドすべてに加え手札まで確認できる《リキッド・スコープ》というカードが初期から存在していた。
《アストラル・リーフ》が暴れすぎたためかこの時期の水文明の高レアリティは軒並み酷い性能をしていたが、その中でもこのカードは群を抜いている。
確認ではなく「シールドを表向きにする」というのは初の能力だったが、このカードが登場した3弾後に《処罰の精霊ウラルス》という(文明は違うものの)1コスト軽く、パワーも高く、cipのためタイムラグなしで確実に、さらに複数枚選ぶことも可能なカードが登場した。
なお、そもそも「シールドを確認する」という動き自体があまり強くないため、そちらもあまり使われなかった。
しかもこの表向きにする能力、《どんでん返しのミラジーノ》なるメタカードまで登場した。
アニメでも主人公である切札勝太に「弱いけどとりあえずこいつだ」と言われてしまうなど非常に悲しいカード。
上述のデスカールやザガーン様と一緒にDMX-12に再録されてしまったが、その際に自分を皮肉ったようなフレーバーテキストを述べる。
このように史上最弱SRとしての名を欲しいままにし、史上最弱カードとしても1、2を争うレベルのこのクリーチャーであるが、2021の末、開発スタッフのしゃば氏からこのカードがCQI*3対象カードであり、開発中の元々の能力は「攻撃してブロックされなかったらターンを追加する」という強力無比かつDM初の追加ターンという概念を導入するためのカードであったという裏話が明らかにされた。
しかし、前述の通り《アストラル・リーフ》を中心にただでさえ暴れ回っている水文明にこのような能力を能力を与えるのは危険すぎるという判断でCQIとなった。
そして、この追加ターンという特性は主人公カラーである火文明に与えられることとなった。すなわち、《無双竜機ボルバルザーク》や《聖剣炎獣バーレスク》のプロトタイプとも言えるクリーチャーである。
そして、能力が白紙になった《アクア・マスター》には、せめてDM史上初の何かをしようという精神により、現在の能力が与えられた。
経緯はわかったがそれにしたってこの能力はあんまりじゃないか!?
メテオレイジ・リザード
燃えさかる業火ですら、その闘争本能の激しさには及ばない。
メテオレイジ・リザード 火文明 (6) |
クリーチャー:メルト・ウォリアー 5000 |
激しい割には3弾前に登場した《スクリューヘッド・リザード》から、ただ能力を取り除いただけのクリーチャー。
パワーが変わらないためにスクリューヘッド・リザードのが明らかに完全上位互換である。
後の弾で完全上位互換が出されるパターンは多くても、前の弾ですでに出ている例はなかなか例を見ない。
種族が異なるカードも含めば1弾で登場した《ボルシャック・ドラゴン》にすら劣っている。このカードが登場した当時はまだバニラサポートが存在していなかったため、数多のカードの下位互換となっていた。
そのバニラであるおかげでバニラビートではヒラメいて《神聖祈 パーロック》を出せるというメリットにもなっている…が誰がそんなことするんだ。なお《ヒラメキ・プログラム》はプレミアム殿堂入りし、戻ってくることはまずないと言っていいので無駄な希望を抱くのはやめよう。
一応6コストバニラでは最大のパワーを持つが、
- 1コスト下でパワー11000の《破界の右手 スミス》
- 1コスト上でパワー25000の《激竜王》
- 4コスト5000の《氷菓の超人》《氷河妖精アイス》
- 4コスト6000の《ノウメン》
がいるため、6コストと重すぎる上に5000という低すぎるパワーのクリーチャーを使うメリットはどこにもない。というかシザー・アイにすら枠を取られかねない。
デュエマには「6マナ以上優位の法則」というものがあり、とりわけ当時の環境では(水文明は低いなどの違いはあるが)5マナ以下は「バニラでマナ数×1000のパワー」が基本であり、6マナになると先述のザガーンのように7000となり、さらにWB持ちというスペックになっていた*4。
一方、このクリーチャーはそれに当てはまらない。それどころか、火文明のカードでありながらマナ数×1000のパワーにすら達していない。
当時の火文明には何故か5マナ5000バニラというクリーチャーはおらず、デメリット持ちの《ドラグライド》《ブルーザー・ドラゴン》くらいしかなかった*5が、6マナにはいくらでも実用的なクリーチャーはいたことを考えれば悲惨の一言である。
コスト論で考えれば5マナ以下は最初からこの法則とは無関係なので、デメリットこそあれどコストは軽いそれらや、水文明のためパワーが低くても妥当なシザー・アイなどと比べても遥かに劣る性能をしていると言える。
これらのことから、デュエマ史上最弱のクリーチャーと呼ぶ人は少なくない。
同じ「6マナ以上優位の法則」に当てはまらないクリーチャーには《紅神龍グリムゾンサンダー》《ハンドレッドバレル・ドラゴン》がいるが、こいつらでもWBは持っている。エキスパンションの枠埋めにしても手抜きすぎじゃないか!?
6マナでこのカードよりさらにパワーが低く能力も大して役に立たないアクア・マスターとはどっこいどっこいの強さであるが、あちらはスーパーレアだという大きなポイントがあるものの、能力としては初登場だったため登場時点でどれくらいの能力として見ていたのかは不明でコスト論的にはなんとも言えないところがある。
またリキッド・ピープルと種族自体は優秀であり、
- 誰がどう見てもコスト相応のスペックではない
- 過去弾で出たカードの完全下位互換
- 種族としても不遇
という凄まじさを持つこのカードとは甲乙つけがたいものがある。
このカードの収録弾は「《ダンディ・ナスオ》以外使い道がない」とされ「終末ナスオ大戦」という呼び名で有名なDM-17。
後々再評価されたカードもいくらかあったものの、当時このような評価を受けたようなカード群の中でも、コモンでありながら七英雄に数えられるほどの地位を得てしまったのは、それほど頭の抜けたものをこのカードが持っていたことの証明であろう。
封滅の大地オーラヴァイン
その力、その姿に誰もがあこがれるぅぅぅ!!――千舌実況ミラクル・ショー
封滅の大地オーラヴァイン 自然文明 (6) |
クリーチャー:ガイア・コマンド 6000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある、相手のコスト3以下の進化ではないクリーチャーを2体まで選び、持ち主のマナゾーンに置く。 |
W・ブレイカー |
スーパーレア枠を潰している気がしなくもない。
自分のクリーチャーを選べたり、コスト6になるように好きな数、であれば強かったため、非常に惜しいクリーチャーである。
一応pig持ちに強かったり、キルを安全に戻せるなど、活躍の場は多そうではある…ので七英雄の中では使える方だが、そもそも七英雄の中で比較すること自体が偉大なる無駄である。
それにだいたいどんな場合も、こいつでなくてはならない理由はない。
だが、七英雄随一のカードパワーには、誰もが憧れるだろう。
正直頑張れば活躍できそうなので他と入れ替えるべきという意見も多いが、「じゃあオーラヴァインほど愛されるクリーチャーいるの?」という正論に誰も異議を唱えることは出来ない。
偽りの名 イーサン
ハンターも、エイリアンも、我らにとってはただのゴミと同じだ…。――偽りの名 イーサン
偽りの名 イーサン 光/火文明 (7) |
クリーチャー:アンノウン 7500 |
マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 |
ブロッカー |
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 |
TT:バトルゾーンにクリーチャーが6体以上あれば、それらをすべて破壊する。 |
W・ブレイカー |
七英雄随一の光文明にして唯一の多色。
なんとタップトリガーで《アポカリプス・デイ》を撃つことができる。
さすがハンターもエイリアンもゴミだと言い切るお方である。我々は敬意を表し、「イーサンさん」と呼ばねばなるまい。
アポカリプス・デイは《神の怒り/Wrath of God》のデュエル・マスターズ版であり、また《ブラック・ホール》とも比較が可能な呪文である。つまり、イーサンさんは神でありまた光を捉えて離さない渦でもある。
しかも呪文メタの増えてきた環境でもイーサンさんはクリーチャーであるため、イーサンさんは神をこえているとも言える。
まさにニーチェの「神は死んだ」とは、このことを予言していたのだろう。
また自身がクリーチャーであることから《アポカリプス・デイ》と違って他のクリーチャーは5体でいい。謙虚なナイトの素質も持っていらっしゃるのである。
これにびびって相手の展開が落ちることから、夫婦ロックを超えたイーサンロックとも言われる。また自身がブロッカーでバトルも可能であり、イーサンさんの能力にびびって展開しない臆病者の貧弱なクリーチャーを願いなき一撃であっさり潰してしまうのである。イーサンさんすごい!
《ヘブンズ・ゲート》にも対応しており、相手ターン中に降臨されることもある。イーサンコントロールなるデッキも存在するが、クリーチャーであるために《フラッシュ・アーマー》や《崩壊と灼熱の牙》にも対応しており、地方大会では優勝を収めている。
イーサンさんであればDM界をイーサンマスターズにすることも簡単である。しかし赤緑の龍や青き歌姫などと異なり、そうされることをイーサンさん自身が嫌っておられるため、このような惨事はいまだ起きていない。
というより、先ほどの者共は大枚を叩いて活躍させてくれたデュエリストを放置して温泉旅行に出かけてしまったではないか。タカラトミーともどもこいつらは断罪されなければならない。
しかしイーサンさんはそうならずに様々なデッキが環境下に存在することをおゆるしくださるかのように控えめな活躍を見せている。
そう、我々がデュエル・マスターズを楽しむことができるのはイーサンさんのおかげなのである。
こんなに強いお方であるのだから本来のシングル価格は諭吉1~2枚にも相当する。
にもかかわらず、実際は百円程度であり*6、デュエル・マスターズの最近の札束ゲー化に自ら警鐘を鳴らしている。
こんな優良カードを手に入りやすいレアリティに設定しているタカラトミーはボルバルザークから何を学んだのだろう?イーサンさんでなければその野心で環境を支配して温泉旅行に出かけることは明白である。
イーサンさんはその強さからかアンチが耐えず、皆心ない言葉を浴びせる。「重い」「使えない」「カスレア」「ザコカード」…。
実際はイーサンさんを使いこなせていない、あるいはイーサンさんのデッキに負けるほど構築力が低いだけであろう。
しかしイーサンさんは懐の深い方であり、そのような愚かなデュエリストをも包み込む母性にもあふれた方である。
七英雄随一のカードパワーと呼ばれるオーラヴァインだが、一方で七英雄随一の他のカードとの合わせやすさではイーサンさんに軍配をあげざるを得ない。
今日も楽しくデュエル・マスターズをできることをイーサンさんに感謝しなければなるまい。
新たなる英雄
D2G ゴッドファーザー
クハハハハハ、ワシがなぜ燃える炎闘士と呼ばれているか知っているか?ならば、その眼に焼きつけろ!デンジャラスイッチ、オン! ---D2G ゴッドファーザー
D2G ゴッドファーザー 火文明 (7) |
クリーチャー:フレイム・コマンド/マスター・イニシャルズ 8000 |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のD2フィールドがバトルゾーンにあれば、このクリーチャーをアンタップする。 |
インフレに次ぐインフレが次々と巻き起こる革命ファイナルにて、突如として現れた驚異の期待の新人。
やたらと貫禄のあるFT、とてもイカしたイラスト、高いレアリティ、そして残念極まる能力。
七英雄に求められる全ての要素を完璧に満たした、八人目の七英雄。それがこのD2Gゴッドファーザーである。
では能力を見ていこう。
D2フィールドがあると、バトル勝利時にアンタップする無限掌能力が発揮される。なるほど、中々攻撃的な能力と言える。
自前でスピードアタッカーを持っているので、召喚してすぐに攻撃し、パワー7500以下の敵を殲滅できる。
パワー7500以下と言えば、殿堂入りしたあのボルバルザーク・エクスや、デュエマ界の大スターであるボルメテウス・ホワイト・ドラゴンなどの強豪がひしめくラインである。
それをゴッドファーザーさんはたった1体で殲滅できてしまう。なんという驚異的な能力か。
そしてW・ブレイカー。相手のクリーチャーを焼き払った末に5枚しかないシールドのうち2枚を粉砕する。ヤバイ、ヤバすぎる。
ゴッドファーザーさんの攻撃を食い止めたくてブロッカー軍団で守ろうとしても、バトルに勝つ度にゴッドファーザーさんはアンタップし、乗り越えてシールドを割っていく。
ならばパワー8000以上のブロッカーでブロックしたいところだが、D2フィールドの中にはワンダーチューン・MOTORSや爆裂筋肉養成所など、パワーが上がるものが数多く存在する。
それによりゴッドファーザーさんはパワーアップし、ミルザムやシリウス等といったハイパワーのブロッカー集団すらも根絶やしにできるのだ。
これが、Gのマスター・イニシャルズであるゴッドファーザーさんの実力である。どれほどこのカードが強いか分かった事だろう。
……え?D2フィールドが無い時?
スピードアタッカーと、Wブレイカーを持っている。それだけ。
それだけである。
上記の説明は、D2フィールドがある時の能力である。
そう、このゴッドファーザーさん、D2フィールドが無いとスピードアタッカーとWブレイカーしか能力が無いのである。それでいて7マナである。
過去活躍した《ツインキャノン・ワイバーン》などのカードと比べれば上位のスペックは持ってはいるが、このカードが出たのは革命ファイナル。わかりやすく言えば、収録弾であるDMR-21はかの有名な《蒼き団長 ドギラゴン剣》が登場した弾である。そんな時代に13年前のカードに毛が生えた程度の能力で一体どうしろというのか。
7マナも使うくらいなら6マナで進化クリーチャーである事以外はほぼ同じ能力を持つパワー14000のエヴォル・ドギラゴンでも出しておいた方が圧倒的に使いやすい。
しかもD2フィールドはバトルゾーンに1枚しか展開できないというルールがある為、相手が新しくD2フィールドを展開すると張り替えられてしまう。
最近増えつつあるカード指定の除去にも弱く、維持するのが大変なカードタイプである。登場後の環境ではDの牢閣 メメント守神宮を筆頭に、多くのD2フィールドが使用されている環境である故、張り替え合戦は日常茶飯事だろう。
それを守った上で出てくるのが、パワー8000の無限掌クリーチャー。あまりにも貧弱と言わざるを得ない。おまけに、今は侵略や革命チェンジといった踏み倒しによって、10000オーバーのパワーを持つクリーチャーが早期に出てきてしまう。一体、誰を倒せと?
そして極め付けは何と言ってもそのレアリティである。スーパーレア、スーパーレアである。これで。
同じDMR-21のスーパーレアと言えば、革命0トリガーと相性抜群なデモンカヅラや、マナブーストとドローを一体でこなせるドドフェル、ツインパクトの登場によりシールド焼却性能が跳ね上がったミラクルスターがある。その中でコレ。あんまりにもあんまりである。
そんなゴッドファーザーさんであるが、背景ストーリーでは禁断を倒す為に立ち上がった5つの団のうちの1つ、テック団を得意の2択もできないレベルまで追い詰めており、かなりの強敵として描かれている。それをカード性能にも反映してくれよ!と言うのは禁句である。
追記・修正は「なんだこれカスレアかよ」と言う前に慈愛の心を持って愛に満ち満ちた文章になるように心がけてからお願いします。
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*2 《ロスト・ソウル》は相手の手札が少ない時ほど効果が薄くなり、1回使った時点で相手はほぼ手札枯渇状態になるため2枚目以降はほぼ腐る。一方のデスカールは場に残ってさえいれば毎ターンハンデスが出来る事から、相手の手札が少なければ少ないほど覿面に刺さる。そのため相性補完的にもコンボ的にも極めて優秀な相方になりうる。
*3 Continued Quality Improvementの略、プレイテスト中に能力がしっくり来ずに一旦白紙になることを指す開発用語
*4 それでもパワーが高いWBだけのクリーチャーというのは当時の環境でも厳しかったが
*5 それらもとても実用に耐えるような性能ではない
*6 場合によっては20~30円
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