登録日:2012/04/12(木) 03:41:51
更新日:2023/12/08 Fri 13:45:44NEW!
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「救命病棟24時」とは、1999年よりフジテレビで放送されていたテレビドラマシリーズである。
【概要】
海外で高い評価を得た医療ドラマ「ER緊急救命室」を日本向けにリメイクすることを目的に制作された医療ドラマシリーズ。現在までに、全5シリーズが放送されている。
救命救急センターを舞台に主人公・進藤一生(第Ⅴシリーズのみ小島楓)と、ヒロインとの葛藤や対立、救命の現場を支えるスタッフたちの戦い、そして患者と家族の交流などを人間性豊かに描いたヒューマンドラマである。
そのドラマチックで感動的なシナリオと緊迫感溢れる救命救急のシーンは特に高く評価されており、数ある医療ドラマの中でも「不朽の名作」との呼び声も高い人気ドラマである。
全シリーズ通じて主題歌はDREAMS COME TRUEの楽曲が起用されている。
【あらすじ】
■第Ⅰシリーズ(1999年放送 主題歌:朝がまた来る)
都立第三記念病院救命救急センターの研修医になった小島楓。彼女の指導医の進藤一生は、ゴッドハンドとも呼ばれる天才的な腕前を持つ救命医だが、ぶっきらぼうで愛想のない厳しい男だった。
楓はそんな進藤に反発しながらも医師として成長していく。そんな中、彼女は進藤のとある秘密を知ることになる――。
■第Ⅱシリーズ(2001年放送 主題歌:いつのまに)
都立第三記念病院での進藤の元同僚であった看護師の桜井ゆきは進藤と再会するが、彼はもうすでに医師を辞めていた。
そんな中、進藤は成り行きで桜井の勤める港北医大救命救急センターで急患の処置をすることになったのだが、進藤の的確な指示と鮮やかな腕前に惚れ込んだ医局長の小田切は進藤を救命科にスカウトする。
それと同時期に、第一外科から香坂たまきが救命科に赴任してくる。しかし彼女はその処遇に不服を訴えていた。
港北医大の教授たちが繰り広げる派閥争いの中、救命医たちは今日も生命を救うために戦う――。
■第Ⅲシリーズ(2005年放送 主題歌:何度でも)
国際人道支援医師団の医師としてアフリカで医療活動をしていた進藤は、とある事情で一時帰国していた。
そんな中、進藤はかつて自分が指導していた研修医で、今や立派な救命医に成長した楓と再会する。
進藤と再会した楓は、医者を辞めて婚約者の海外転勤についていくか、日本に残って救命医を続けるか悩んでいた。
その日の夕方、進藤は楓の勤務先である東都中央病院高度救命センターへと向かっている途中で、震度6強の大地震が東京を襲う。
都市機能が完全に崩壊した東京を舞台に、進藤たち救命医の過酷な戦いが始まる――。
■第Ⅳシリーズ(2009年放送 主題歌:その先へ)
国際人道支援医師団の任期を終えてアフリカから帰国した進藤が、楓が勤める海南医大高度救命救急センターに赴任してきた。
しかし、海南医大の救命医たちは疲弊した救命医療の現場に限界を訴えて全員が辞職。さらに救命科に唯一残っていた楓は、幾多の病院にたらい回しにされいた患者を海南医大に受け入れるも既に手遅れで死なせてしまい、遺族から訴訟されていた。
そんな救命科の危機に医局長として招かれたのは、進藤に匹敵する技術や理念を持ちながらも、進藤とは正反対の救命医療に関する考え方を持つ天才救命医・澤井悦司であった。
進藤、楓、澤井の3人はそれぞれの思いを抱えながら、救命医療の現場を救うべく奮闘していく――。
■第Ⅴシリーズ(2013年放送 主題歌:さぁ鐘を鳴らせ)
【主な登場人物】
■主要人物■
●進藤 一生(演:江口洋介)
天才的な腕前を持つ救命医。
性格は至って冷静な上に、ぶっきらぼうで愛想がない。特に第Ⅰシリーズでは、子供に対してすら厳しい言葉を突き付けている程。そのため、進藤を煙たがる医師や看護師も多くいる。
しかし楓曰く、「他人より自分に厳しく、自分より他人に優しい」。また、そのクールな外見とは裏腹に、救命に懸ける熱い思いと情熱を秘めているため、その天才的な腕前と相まって、逆に尊敬の眼差しを寄せられることも多い。
完璧超人に見えて、実はピーマンが苦手で食べられなかったり、ピーマン料理の青椒肉絲のことを知らなかったりする。
第Ⅰシリーズでは脳に爆弾を抱えており、一時は倒れて命の危機に瀕したが、後に手術して一命をとりとめた。また、第ⅣシリーズでもHIVに血液感染した可能性が疑われていたが、検査は陰性で事なきを得ている。第Ⅴシリーズには未登場。
●小島 楓(演:松嶋菜々子)
第Ⅰシリーズでは進藤から指導を受けていた研修医だったが、第Ⅲシリーズ以降は立派な救命医として活躍している(第Ⅱシリーズでは未登場)。
進藤のことは、当初は反発していたものの、今では深く尊敬しており、進藤とは抜群のコンビネーションを見せる。
愛想のない進藤とは逆に、他人に優しく人当たりも良いため、医局の皆に慕われている。そのため、進藤の理解者という立場から進藤との仲介役を務めることも多い。
●香坂 たまき(演:松雪泰子)
第Ⅱシリーズにのみ登場する元心臓外科医。
有能で将来有望だったが、第一外科の神宮教授の研究にケチをつけてしまったため、救命科に左遷されてしまい、恋人とも別れる羽目になってしまう。
最初は現場より研究を希望していたが、次第に現場から大切な何かを学び取っていく。
●澤井 悦司(演:ユースケ・サンタマリア)
第Ⅳシリーズでのみ登場した超一流の腕を持つ救命医。
現実主義かつ合理主義であり、これまでの救命医療に対しても悲観的に見ており、進藤とは別の考え方をもっている。救命医療の崩壊対策の為に、講演・メディア露出をしている。
進藤とはことあるごとに反目しあうも、機構理事就任後の会合での演説にて進藤の言葉を引用したり、救命医の立場を離れた後も救命医として進藤を助けるなど、「命を救いたい」という根本の部分では進藤と同じ考えを持っている。
■シリーズを跨いて登場する人物■
●桜井 ゆき(演:須藤理彩)
第Ⅰ、Ⅱシリーズに登場。
都立第三記念病院救命救急センターの看護師であり、後に港北医大救命救急センターに移籍。
都立第三記念病院時代は新人であったが、港北医大時代は一人前の看護師として成長し、進藤の良き理解者となっている。
また港北医大では、同僚の救命医である馬場武蔵(演:宮迫博之)の宥め役を務めることが多かった。
進藤に思いを寄せたこともあったが、後に別の男性(馬場ではない)と結婚することになる。
●山城 紗江子(演:木村多江)
第Ⅱ、Ⅳシリーズに登場。
認定看護師の資格を持っており、看護師としては相当な腕を持っている。
第Ⅱシリーズでは、同僚の救命医である城島俊(演:谷原章介)と交際しており、後に結婚して子供も授かる。しかし第Ⅳシリーズでは既に離婚しており、シングルマザーとなっている。
■その他の人物■
●進藤 早紀(演:高田美佐)
第Ⅰシリーズにのみ登場した進藤の妻であり、物語のキーパーソン。
事故に遭って植物状態となり、進藤の勤務先である都立第三記念病院に入院、未だ目を覚まさないでいる。
当時、脳に爆弾を抱えていた進藤は、早紀が目覚める可能性があったために、自身の脳の手術を先送りにしていた。
第Ⅰシリーズ最終回に植物状態から覚醒し、進藤と共に都立第三記念病院から去っていったが、第Ⅱシリーズ開始時点で既に亡くなっている。
●小田切 薫(演:渡辺いっけい)
第Ⅱシリーズにのみ登場した港北医大救命救急センターの医局長。
医局のメンバーを常に盛り立てて救命科の地位向上に尽力していた。しかし、第Ⅱシリーズ終盤で過労によるクモ膜下出血で死亡。脳死判定を受け、臓器移植のドナーとなる。
ちなみに提供した臓器は第Ⅴシリーズに登場する研修医の猿田勇(演:渡部秀)に移植された模様。
●神宮 恭一(演:津嘉山正種)
第Ⅱシリーズにのみ登場した港北医大第一外科の教授。
学長になるために港北医大の看板として救命を立てるも、救命の赤字続きや勝手な行動をする進藤らと対立していく。
●黒木 春正(演:香川照之)
第Ⅲシリーズにのみ登場した東都中央病院高度救命救急センターの医局長。
震災に遭って混乱する現場に立ち、的確な判断で院内をまとめていく。しかし、震災によって多くの命を救えなかったという事実と、被災してから一度も家族に会えていない苛立ちから、心が折れる寸前にまで追い詰められていくことになる。
●加賀 裕樹(演:石黒賢)
第Ⅲシリーズでのみ登場した商社マンで、楓の婚約者。
近々、海外への異動が決まっており、楓に一緒についてくるように迫っている。
都内で商談していた際に震災に遭って負傷。道端で倒れたところを楓の勤務先である東都中央病院に運ばれて、楓と再会を果たした。
しかし後に容態が急変して懸命の治療が施されたが、震災で故障した医療機器の修理が間に合わず、無念ながらも帰らぬ人となってしまった。
●寺泉 隼人(演:仲村トオル)
第Ⅲシリーズでのみ登場した衆議院議員。
次回の選挙での当選を確実にするために震災での援助活動を行い、その後震災被害の広報係にも就任する。
プライドの高い性格で、衆議院議員である自分の妻より他の患者を優先して治療した進藤を最初は毛嫌いしていたが、何度も救命病棟に足を運ぶうちに、出世のためでなく人の命を救おうとする彼らの姿に心を動かされていく。
【余談】
第Ⅲシリーズにはサブキャラの看護師「佐倉亮太」役で大泉洋が出演、初の全国ドラマレギュラーとなった。
ちなみに大泉は第Ⅲシリーズから4年後、本作のプロデューサーの一人中島久美子氏と結婚。本作は色々な意味で彼にとってターニングポイントとなる作品と言えるだろう。
進藤「こちら、アニヲタ医大病院救命救急センター」
局員「こちら、救命指令センター。20代男性、wiki籠り患者の受け入れをお願いします」
進藤「わかりました、今すぐ搬送してください」
追記・修正は患者が到着してからお願いします。
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