ピグモン

ページ名:ピグモン

登録日:2016/02/21 Sun 16:03:16
更新日:2024/01/19 Fri 13:47:33NEW!
所要時間:約 22 分で読めます



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味方 怪獣 かわいい 健気 自己犠牲 初代ウルトラマン ウルトラマンマックス ウルトラゼロファイト 大怪獣バトル ウルトラゾーン 風船 ウルトラマンx マスコット ウルトラ怪獣 再生怪獣 ウルトラマンデュアル ガラモン ピグモン 徳井青空 小さな英雄 英雄 親友は人間 レッドキング被害者の会 モロボシくん 有機生命体8号 ピーちゃん ガラモン←他人の空似 ブサかわいい 小さな体に大きな勇気 ミーニン ピグ 善行を伝える賢者 ピグg




ピグモンは、ウルトラシリーズに登場する怪獣。
別名は「友好珍獣」、『ウルトラマンマックス』では「電脳珍獣」。
この項目では、ピグモンを基にしたキャラクターやウルトラマンマックスでピグモンを護る役目を持つ怪獣2体についても紹介する。



【概要】

人間の脅威になる場合が多い怪獣の中で、人間の味方になってくれる存在として非常に知名度が高い怪獣。
カネゴンやブースカと並ぶ円谷作品のマスコット枠として、半世紀に渡り高い人気を保ち続けている。
大きさは人間サイズで、小学2年生並の知能を持つ。
作品によっては鳴き声や人間の言葉で自らの意志を示す事もあり、言葉によるコミュニケーションが可能な場合も多い。


攻撃手段は体当たりぐらいしか無く力も弱いが、その小さな体には凶暴な怪獣宇宙人にも負けない勇気が宿っており、仲間を助けるために自分の命を投げ出す事も辞さない。
彼を侮る悪人は必ず痛い目を見ることになる。
また、ピグモンをうっかり復活させてしまう事は、悪の心を持つ者にとっての敗北フラグに等しい。


初登場時に取り付けられた「風船」は、その後のピグモンのトレードマークになっている。


なお、外見は隕石怪獣ガラモンと非常に似ているが公式見解は「他人の空似」。詳細は後述。


【登場作品】


【主な活躍】

◇ウルトラマン

登場:第8話「怪獣無法地帯」、第37話「小さな英雄」
身長:1m
体重:10kg

○「怪獣無法地帯」

地震や火山噴火の影響で、凶悪な怪獣が暴れ回る「怪獣無法地帯」に変貌してしまった多々良島
そこに閉じ込められ身動きが取れなくなった観測所の職員を助け守っていたのがピグモンだった。
最初は「所詮怪獣だ」と疑い、追跡用に風船爆弾を取り付けた科学特捜隊のイデ隊員も、事実を知った後は謝っている。
初登場だがイデ隊員には「ピグモン」と呼ばれている。


しかし、そこに多々良島で最も恐ろしい怪獣レッドキングが襲来。
ピグモンは囮となって科特隊や観測所の職員を守ろうとしたが、鬱陶しく思ったレッドキングの投げた岩の破片が直撃、敢え無く絶命してしまった。
だが、その時外れた風船爆弾をアラシ隊員とイデ隊員が撃ったことでレッドキングに隙が生まれ、救難要請用の信号弾を発射する事に成功。
さらに風船爆弾による目潰しも効き、ウルトラマンが完勝することにも貢献する。
結果的にピグモンの犠牲によって、多々良島に平和が戻ったのであった。


○「小さな英雄」

ある日突然、銀座のデパートに現れたピグモン。
自分の玩具を見てはしゃいだりしているうち、科特隊が駆けつけた時にはぐっすり眠っていた。
善良な怪獣という事で保護されたのだが、突然暴れたり鳴き声を上げたり、何かを訴えているようであった。
銀座デパートおもちゃ売場に出現したピグモンに対しムラマツが「やあ、しばらくだったねぇピグモン」と声をかけるシーンがあるが、ムラマツは多々良島でハヤタと共に別行動を取っていたため、ピグモンとは対面していない。
そこで、イルカ語の権威である権田博士の力やイデ隊員発明の翻訳機の助けを借りてその「声」を翻訳した。
だが、ピグモンが伝えていたのは恐るべきメッセージであった。
怪獣酋長ジェロニモンが60体もの怪獣を復活させ、総攻撃をかけようと企んでいるというのだ。
ピグモンもジェロニモンの力で蘇ったのだが、彼はジェロニモンを裏切り人類の味方についたのである。


ピグモンの案内でジェロニモンが潜む大岩山に急行する科特隊。だが、イデ隊員の心は揺らいでいた。
自分たちがどんなに頑張っても結局怪獣を倒すのはウルトラマン、自分たちは必要ないのではないか、と悩んでいたのだ。


ウルトラマーン!! ウルトラマーン!!


イデ隊員は戦意を失い、ジェロニモンによって復活させられた怪獣ドラコが襲ってきてもウルトラマンを頼りにしてばかりであった。
だが、彼のピンチに駆け付けたのは、なんとピグモンであった。


イデ隊員を守るように、ドラコの周りをちょこまか動き回るピグモン。だが、ドラコに脚を取られ――。


ピグモーン!!!!


――ドラコによって叩き潰されたピグモンは、急行したハヤタ隊員の腕の中で息を引き取ってしまった。
そしてハヤタ隊員=ウルトラマンはイデ隊員の襟首をつかみ激昂。


イデ! ピグモンでさえ我々人類の平和の為に命を投げ出して戦ってくれたんだぞ!!
科特隊の一員として、お前は恥ずかしいと思わんのか!!
僕が間違ってた……くそうっ!!!


遂に奮起したイデ隊員は新発明の新兵器・スパーク8でドラコを文字通り消滅させ、見事にピグモンの仇を討つ事に成功した。


その後、黒幕のジェロニモンもウルトラマンと協力して倒したイデ隊員。
皆から英雄として称えられる中、ハヤタ隊員がピグモンの亡骸を抱え、静かにやって来た。


英雄は、ここにもいるぜ


そして、科学特捜隊は「小さな英雄」ピグモンの功績を認め、科学特捜隊特別隊員の称号を与えたのであった。


黙祷!!


なお、この話でのピグモンの鳴き声は物真似師の三代目江戸家猫八師匠、怪獣翻訳機にかけられた声は小宮山清さんがそれぞれ担当。
また、この回は歴代ウルトラシリーズ史上最高の視聴率(42.8%)を記録している。


金城哲夫の『小説 ウルトラマン』ではレッドキング(二代目)が登場する回にて登場。
レッドキングの注意をそらすが、第8話と同じように命を落とす。その後、ジェロニモンにより復活するが、科学特捜隊はヒマラヤで会ったはずが多々良島で会ったと言う。


第39話からのパラレルワールドになる『甦れ!ウルトラマン』でも「小さな英雄」同様、ゼットン星人のミスで他の怪獣たちと共に再生し、科特隊に怪獣軍団襲来を教えるが、ドドンゴに殺害される。
この死が、ゼットンに敗れて自信をなくしていたハヤタ(ウルトラマン)の迷いを振り切らせる形となる。


◇ウルトラマンパワード

登場:第3話「怪獣魔境へ飛べ!」
身長:1.3m
体重:20kg

ギアナ高地に住む人間サイズの怪獣。取材にやって来たTVクルーがレッドキングやチャンドラーに襲われていた所を救った。
その後彼らの取材対象になる予定だったが、ウルトラマンパワードレッドキングの戦いの後でクルーは考えを改め、そのまま自由の身となった。


他のピグモンとの区別のため、現在は「パワードピグモン」と呼ばれている。
敢えて可愛くならないようにリデザインされており、全体的に骨っぽい。


◇ウルトラマンマックス

登場:第5話「出現、怪獣島!」、第6話「爆発、5秒前!」、第36話「イジゲンセカイ」
身長:1.5m
体重:95kg

○「出現、怪獣島!」「爆発、5秒前!」

突然現れた謎の島「サブジェクト・ファントム」に住んでいた人間サイズの怪獣。
調査に訪れたDASHのカイト隊員やミズキ隊員と仲良くなる一方、島に乱入してきた考古学者とトレジャーハンターの2人組に狙われる事態に。
この島にはピグモンとそっくりな石像がいくつも存在していたが、それらは皆別のピグモンが石像になった姿であった事が判明。
実はピグモンは「電脳珍獣」と言う別名通り、この島を制御するために古代人の手に作られた人工知能だったのである。
だが、ピグモンを狙う2人組が原因で石像が壊れ、「災いの神」として伝えられていたレッドキングが復活。
さらには爆発性の岩石で構成された島も暴走し、このままでは日本に衝突してしまうと言う事態になってしまった。


カイト隊員=ウルトラマンマックスの手でレッドキングが倒された後、ピグモンは島を元に戻す決意を固めた。
お世話になったカイト隊員に別れの挨拶をした後、自らも石像となり「サブジェクト・ファントム」を元の異次元へと戻すのであった。


初代のピグモンと比べて体の等身が低くなり、足の長さが目立っている。
これ以降の作品に登場するピグモンは、『ウルトラマンX』まではこの着ぐるみが用いられている。


○「イジゲンセカイ」

上記の「サブジェクト・ファントム」の技術を応用し、DASHの本拠地・ベースタイタンを異次元バリヤーで囲むと言う計画が打ち立てられる。
ところがそのプロジェクトのリーダーである四谷博士は一言多かったり高級食材ばかり食べたり見るからに怪しい。
実はその正体は、かつて一度現れDASHの面々を散々に振り回した幻影宇宙人シャマー星人
かつて自らを計画を邪魔したウルトラマンマックスを異次元に転送しようとしていたのだ。
その過程でレッドキングが再び出現。町中で大暴れをするも、同時にあのピグモンも異次元からこちらの世界にやってきてしまう。
DASHのベースタイタンに現れたピグモンはレッドキングの警告をし、ウルトラマンマックスを庇いシャマー星人の「ディメンションフォース」の直撃を受けてしまった……のだが。


エリーじゃないよ。ピグモン。あたしはピグモン♪


なんと、DASHのアンドロイド・エリーに憑依してしまったのだ。
ついでに人(?)格は女の子である事も判明。
恩のあるカイト隊員にエリーの姿でイチャつきまくり、色々複雑な空気を漂わせてしまうも、一度は消えたレッドキングがシャマー星人のせいで再び出現したのを受けて、カイトと共に(ベタベタしながら)出動した。
そして、ウルトラマンマックスに変身したカイト隊員を狙おうとしたシャマー星人の「ディメンションフォース」から再び彼を庇い、エリーと分離して異次元へと戻っていった。
その後シャマー星人は逃亡、レッドキングも無事倒された。


その後、エリーにはピグモンと融合していた間の「不可思議な感情」が残ったのであった……。


ピグモンがエリーに憑依する展開は、エリー役の満島ひかりさんがいつも無表情の演技ばかりでフラストレーションが溜まっているかもしれないと監督が考えた結果だとか。


◇大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

身長:1m
体重:10kg

何故かK76星に住んでいたピグモン。ウルトラマンゼロウルトラマンレオの決闘を見守っていたが、その激闘の中で岩が崩落。
危うく潰されそうになった所をゼロに助けられた。この出来事でゼロは「免許皆伝」。
自らの真実、そして光の国の危機をウルトラマンキングたちから教えられ、親父=ウルトラセブンらが戦う怪獣墓場へと飛び立っていった。


なお、絵コンテでの段階ではカネゴンがこの役を務める予定だった。


◇ウルトラゼロファイト

身長:1m
体重:10kg

怪獣墓場にて、バット星人グラシエの力によって間違えて蘇ったピグモン。
彼が操る怪獣に殺されそうになった所をウルトラマンゼロに助けられた。その後彼への応援や鼓舞を続け、グラシエを倒すと自らも消滅するという事態になっても「自分は消滅しても構わない」と涙を浮かべながらも告げる根性を見せた。
幸いルナミラクルゼロの力によって消滅すると言う事態は避けられ、旅立つゼロを怪獣墓場から見送った……


 ……のだが、彼をおびき出そうとするダークネスファイブによって誘拐。
幸い何とか助けだされ、その後のウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブの死闘を見守る事となる。
ウルティメイトフォースゼロがゼロダークネスによって全滅した時も小さい体で果敢に立ちはだかり、そのまま再び殺されそうになるが、この勇気ある行動がきっかけでゼロが覚醒、ウルティメイトフォースゼロ復活のきっかけを得る事となった。


事態解決後は仲間たちと共に秘密基地マイティベースの中で暮らしている。
「モロボシくん」「モッくん」「ピーちゃん」「有機生命体8号」など色々と呼ばれているが、名前はまだ決まっていない模様。


◇ウルトラゾーン

登場:本文を参照
身長:1m
体重:10kg

○第11話「スフラン島の秘蜜(前編)」、第12話「スフラン島の秘蜜(後編)」

スフラン島に住む「赤い友達」と呼ばれる怪獣。
その血液には不老不死になる不思議な力が宿っていると言われている。
島に迷い込んだ探検隊の人間たちを助け、彼らに代わって自ら怪獣地雷の上に乗り、脱出経路を教えた。
だが、三つ巴の戦いを繰り広げるレッドキングバードンバンピーラの戦いに巻き込まれてしまい地雷が大爆発。
ピグモンも巻き添えを食らい命を落としてしまったが、巨大怪獣たちは無傷のまま暴れ続けたのであった。


○アイキャッチ

第9話では工場現場で作業員と共に並んで指示を受けていた。
第23話(最終話)ではタカダ・リホ隊員の横でぐっすり寝ている様子、現場監督の隣にいる様子が描かれている。


◇ウルトラマンX

登場:第17話「ともだちは怪獣」
身長:1m
体重:10kg

とある田舎町で「赤いお化け」と言われていた等身大の怪獣。
Xioのカテゴリーでは「タイプG」に分類されており、シドニーやルクセンブルクなどでも別個体が目撃され優しく人懐っこい怪獣である事も認知されていた。
人間とは違う言葉を話すがある程度のコミュニケーションは可能で、近くの家に引っ越してきた少女サクラと秘密の友達になった。
それ以前からもたくさんの子供と友達になっていたが、大きくなった子供たちはピグモンの元を離れていき、そのたびにピグモンはひとりぼっちになってしまったらしい。


ところがある日、ショッピングモールにお母さんと一緒に出掛けたサクラを追ってピグモンも町に現れてしまう。
突然現れたピグモンに人々は大騒ぎ。
さらにサクラたちを襲ったと誤解されたせいで住民に捕まってしまい、おっさんからは罵声を浴びせられ殴られてしまう。


サクラたちが必死に悪い怪獣ではないと訴える中、突如ピグモンは暴れ出した。
だがそれは、ダークサンダーエナジーの力で凶暴化した怪獣・キングゲスラの脅威への怯えだった。ピグモンはこの事態を察知し、皆を助けるためにショッピングモールへ駆けつけたのである。


ウルトラマンエックスはダークサンダーエナジーで強化されたキングゲスラに大苦戦を強いられ、ベムスターアーマーすら意味を成さないという危機に陥ってしまう。
だが、何とかエクシードエックスに変身した事で形勢は逆転。
エクスラッガーでダークサンダーエナジーを取り除かれ、ザナディウム光線を受けて無事スパークドールズへと戻った。


しかし、その中で大変な事が起きていた。
大暴れしたキングゲスラがまき散らした瓦礫からあのおっさんを身を挺して守ったピグモンが、意識を失ってしまったのである。
サクラの涙の叫びにも、ピグモンは目を開くことが無かった。そしてそんな小さな英雄を見て、おっさんも悲痛な顔でピグモンに謝っていた。


それから月日が経ち、学校から帰ってきたサクラが見たものは、頭に包帯を巻きながらも無事に元気を取り戻したピグモンだった。
怪獣との「共存」を第一に考えるXioの手により、命を救われたのである。


また明日、遊ぼうね。


これからもきっと、サクラとピグモンは良き友達でい続ける事だろう。


ちなみに今回の話で登場するショッピングモールの名前は「多々良」である。


◇ウルトラマンR/B

登場:第17話「みんなが友だち」
身長:1.5m
体重:60kg

ダダと共に宇宙人達の慰労会を開いたピグモン。
慰労会終了後、「大御所様」に一日間違えて日程を伝えてしまった事が発覚、ダダの発案で地球のハロウィンパーティを利用して、地球人に宇宙人のコスプレをさせてパーティを開こうとする。
その際に偶然居合わせたアサヒとその友人達をパーティ会場の屋敷へと案内した。
だが巨大なバイブス波の接近を検知したカツミとイサミがパーティ会場に来た事で、ウルトラマンをパーティに参加させたくないダダが巨大化して暴れ出してしまう。
ロッソブルが戦っている間にピグモンはアサヒ達を避難誘導し、後から地球に来た大御所様ことブースカに事情を話す。
そしてブースカに罰としてカプセルに閉じ込められたダダと共に、ブースカに連れられて帰っていった。


マックス以降の着ぐるみではなく、初代に近い造形の新規の着ぐるみを使用している。


こちらの項目も参照。


◇劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

身長:1.5~1.6m
体重:50~60kg

ホスター21星系の地球型惑星に群れで住んでいる。
メカゴモラ(カスタムヘビー)の襲撃に遭うも、ウルトラマンロッソに助けられた。
劇中では初代に近いデザインの個体2体と、マックスのデザインの個体1体が確認されている。


◇セブンガーファイト

登場:第5話「壮絶!セブンガー引退試合」

ストレイジから保護対象とされている怪獣。ガラモンとセブンガーが戦っている現場に迷い込み、セブンガーを守ろうとしてガラモンに踏み潰されてしまう。


◇ウルトラマン超闘士激伝

「全銀河最強武闘大会」の観客として毎回登場。どんなに大変な事態になってもウルトラマンを応援し続ける。
いつも風船を持っており、どんな光線技も吸収するハイパーゼットンに大苦戦していたウルトラマンが形勢を逆転するするきっかけを作った。


他にもレッドキングの応援団として別のピグモンが2体登場している。


◇『決戦★ウルトラ兄弟VS11大怪獣』

チブル星人によって怪獣軍団と共に復活させられており、にせウルトラセブンによってチブル星人の円盤に拘束されていた郷秀樹を脱出させるが、その際に命を落とす。
助けに現れたゾフィーウルトラマン*1、セブンに郷がテレパシーでチブル星人の円盤にいることを伝え、円盤が破壊された後に遺骸はゾフィー*2、ウルトラマン、セブンによって光の国へ運ばれる。



◇大怪獣バトル ULTRA MONSTERS

いわゆる「無印」~「EX」版までのナビゲーターキャラ。バトルナイザーを介して人間の言葉を話す事が出来、語尾に「~ッピ」とつける。ギエピーなんて言わないッピ
レッドキングに襲われた所を主人公に助けられ、以降行動を共にする。


◇大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー

上記ゲームの漫画版。
怪獣使い「レイオニクス」となった少年・御蔵イオに助けられ、彼のナビゲート役を務める事になる。
ガラモンと一緒にされたくないと告げたりベムラーを「イオの戦力の弱い方*3」と言ったり意外と毒舌だが、勇気は人一倍で何度も体を張ってイオを助ける。


だがその正体は、レイオニクスバトルの黒幕・レイブラッド星人によって送り込まれた使役怪獣で、わざとイオを危機に陥らせ怪獣使いとして成長させていた。
だが最終決戦で裏切りイオに協力。共にレイブラッド星人を撃破した。


◇うーさーのその日暮らし 夢幻編

登場:第1話

ウルトラマンゼロたちの力で地球に激突帰還したうーさーが遭遇している。


て言うか……どちらさまでしょう?


◇円谷プロ企業CM

90年代中盤~後半のクリスマスの時期に放送されていた円谷プロの企業CM。
その中でも1996年版と1998年版はピグモンが主役として登場している。


○1996年版

クリスマスケーキを買い、喜んで歩くピグモンとブースカ。
ところがブースカが転んでしまい、ケーキを落としてしまった。さらにそのまま自転車に踏んづけられてしまい、ケーキはぐしゃぐしゃに。
町中がクリスマスムードで賑やかな中、悲しそうに歩くピグモンとブースカ。
ブースカは雪でケーキを作ろうとしたがそれをピグモンは蹴飛ばし、とうとう喧嘩になってしまった。
すると突然鳴り響く鐘の音。なんと、サンタの格好をしたウルトラマンが、プレゼントにケーキを届けてくれたのだ!


大はしゃぎのピグモンとブースカ。危うく転んでしまったが、今度は大丈夫、しっかりとケーキを守ったのであった。


○1998年版

テレビの向こうで華麗にスノボーを乗りこなすウルトラマン。
羨ましがったピグモンとブースカだが、スノボーの値段はあまりにも高かった。そこで2人は、様々なアルバイトをこなし、着々とお金をためていった。
だが、そんな時に悲劇が。なんとせっかく貯めた金を、全部カネゴンが食べてしまったのだ。急いで追いかける2人だが時既に遅し、取り逃してしまった。
悲しみの中歩く2人がふとゴミ捨て場を見ると、ダダが描かれたスノボーがあった。そしてそこには1枚の張り紙が。


ご自由にお持ち下さい


こうして、2人は大喜びでスキー場へ向かうバスに乗り込むのだった。


なお、BGMは後に議論を巻き起こしてしまったこの曲(※V6版)


ウルトラ怪獣擬人化計画

『電撃G`smagazine』の方で登場。デザイン担当は漫画も担当している爆天童氏。
長い真紅の癖毛に、科学特捜隊のヘルメットを被っている。
女性からの人気がかなり高く、原画展での人気投票では6位を獲得した。


ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code

feat.POP版の漫画版にも登場。
裏表のあるあざとい系女子。
誕生の際に着地に失敗して死んだのを皮切りにやたらショック死しまくるキャラが定着してしまった。

本作に登場する怪獣娘は怪獣その怪獣の被害者が一体化して生まれた存在なのだが、
前述の通り原作においてピグモンは一貫して人間の味方なのに怪獣娘にされている。
これは『小さな英雄』でデパートに出現した際に起きた騒動の中で事故死した少女を救うために、彼女を便宜上「ピグモンの被害者」と見なしたため。


怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~

CV:徳井青空
KADOKAWA版の擬人化計画のアニメ版にも登場。
GIRLSの指導役であると同時にアイドル的存在の女の子。
芯が強いがマイペースな性格。
なんとピグモン史上初のキャラソンが発売する事が決定し、2016年12月下旬に配信された。内容はキュートな電波ソング『Pi!Pi!Pi! PIGUMON』。


ウルトラマンデュアル

本作では個体名『ピグG』と呼ばれるピグモンが登場している。こんな名前でも雌。
本作におけるピグモンは宇宙人の間で『善行を伝える賢者』と呼ばれている。
ピグモン達は生前に善い行いを沢山する事で、繁殖するらしい。


ピグGは元々宇宙警備隊によって保護されていたのだが、宇宙警備隊がヴェンダリスタ星人と相打ちしたため、ウルトラセイントティアと共に地球に不時着した。
そしてティアと共に光の国の飛び地でヴェンダリスタ星人と戦っていく。


地球人には男性と思われていたため、ピグモンのお爺さんという意味で呼ばれていた。
その為、性別が判明し女性扱いされるようになるまでは地球人に対して険悪。


誤解が解けた後は『ピグモン』と呼ばれるようになった。


◇空想科学絵本 かいじゅうのすみか

物語終盤に登場。ムクムクアンノンに見送られた主人公の少年を、怪獣の世界から元の世界へと帰すための案内をした。



【ガラモンとの関係】

『ウルトラマン』に登場した初代ピグモンの着ぐるみは『ウルトラQ』に登場した隕石怪獣ガラモンを改造したもの。
ただしぱっと見ただけでは区別がほとんど出来ないほど似ており、両者に何か関係があるのではないかと指摘される事が多い。
一応円谷プロの公式見解では「他人の空似」だが、映画『ウルトラマンZOFFY』では「複数でいるのがガラモン、1人でいるのがピグモン」と指摘されている。
また、『多々良島ふたたび』ではセミ人間(チルソニア遊星人)のペットであり、これを兵器にしたのがガラモンであると言う設定が付けられている。
さらに分かりやすく言えばガラモンは侵略者の手先と言う悪役怪獣である一方、ピグモンはウルトラマンや人類の頼もしい味方である。


なお、次の項目で挙げるピグモンモチーフのキャラクターが登場する作品では、それとセットでガラモンモチーフのキャラも一緒に登場する場合が多い。


【ピグモンがモチーフの怪獣・宇宙人】

○ピグ

登場作品:ザ☆ウルトラマン(※レギュラー)
声:滝口順平

科学警備隊に配属されているロボットの第一号。ピグモンを基に製造されている(本人曰く「先祖」)。「○○ダナ」が口癖なんダナ。
情報班として活躍し、地球防衛軍の基地の中央コンピュータと同等の機能を持つ。
しかし後輩のロボットたちに押され、一時自分が旧型だと思い込んで自暴自棄になった事も。
マスコット格の小猿モンキと共に、科学警備隊の一員として様々な脅威に立ち向かう。


○ピグコ

登場:ウルトラマンキッズ関連作品

ウルトラシリーズのSDキャラ「ウルトラマンキッズ」の1人。
風船がトレードマークで、緑色の小さな怪獣「ミドリ」といつも一緒にいる。


『ウルトラマンキッズ 母をたずねて3000万光年』でもレギュラーキャラとして登場。
ちょっと気が弱く泣き虫だが、ハンドルを持つと途端に性格が変わる。


SSSS.GRIDMAN』第8回にプラネタリウムの看板のイラストとしてカメオ出演している。*4


○隕石小怪獣 ミーニン

登場:『ウルトラマンコスモス』第7話「空からのプレゼント」、第55話「最終テスト」、
   ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE、ウルトラマンサーガなど
身長:1m
体重:10kg

ウルトラマンコスモス」シリーズを通じて登場する隕石大怪獣(ガモラン)と隕石小珍獣(ミーニン)。
名称や外見のスタイルからも分かるが、ガラモンとピグモン双方のオマージュである。
「ガモダマ」と呼ばれる隕石に乗って二体のミーニンが地球に降り立ち、温和な性格で子供たちと仲良くなるも、ガモダマに付いていたバイオコントローラーによって一体が巨大化。
額のガモフラッシュ光線や強靭な爪、身軽な動きでコスモスを翻弄するも、コントローラーを破壊された事で元のミーニンに戻った。


その後は他の怪獣たちと共に鏑矢諸島に保護されていたが、一体がバイオコントローラーによって再びガモランに変貌。
実は彼らは、とある宇宙人によって地球の文明が危険かどうか判断するテストのために送られた存在であった。
様々な騒動の末に何とかテストは「合格」、こちらのガモランもコスモスの手によって無事ミーニンに戻された。


以降も劇場作品などに度々登場。
コスモスVSジャスティス』の後の世界となる『ウルトラマンサーガ』では、新天地となった遊星ジュランで暮らす姿が確認されている。


○ペットロボット ガラQ

登場:『ウルトラQ dark fantasy』第1話「踊るガラゴン」、第16話「ガラQの大逆襲」
身長:40cm
体重:3kg
声:中川亜紀子

『ウルトラQ dark fantasy』の世界で大人気のペットロボット。
巨大な隕石怪獣ガラゴンが現れた事で、彼らがガラゴンを操っているのではないかと疑われ、全ての個体が回収されたが、実はその逆で、ガラQこそがガラゴンに操られる真の侵略兵器であった。
本性を現した後は熱線ビームを武器に町で大暴れを始めてしまうも、一体だけは最後までガラゴンの支配から必死に逃れ続け、最期はガラゴンの破壊と共に機能を停止した。


その後、再度出現したガラゴンの前に、修復された味方のガラQが登場。
額からの光線をはじき返し、セミ女ごとガラゴンを粉砕して見事に地球の危機を救った。


『特撮エース』で連載されていた漫画版ではガラQが裏切る下りはなく、終盤で本性をあらわにして襲い掛かってくる


○イガル星人ピグモン

登場:ULTRAMAN(漫画)
声:伊藤健太郎

怪獣ではなく、地球に移り住んでいた宇宙人移民の1人。漫画『ULTRAMAN』に登場。


元はイガル星の王子であったが、平和的な種族であったが故に政治的に利用された末イガル星が滅ぼされてしまい、星団評議会に保護される形で地球に移り住んだ。
地球での姿は目が4つある事以外小柄な地球人と変わりなく、フードやマスク、かつらを装着すれば普通に町を歩けるが、これは薬物によって人間態のボディに擬態したもの。
本来の姿は地球人の何倍もの巨体であり、長い首や非常に太くヘビのように長い尻尾が特徴。
モチーフとなった「怪獣」のピグモンとはかけ離れたボディだが、体全体にサンゴのような突起があるのは同じ。


地球でひっそりと暮らしていたが、アイドルの佐山レナを知った事で彼女の大ファンに。
だが一方で彼女に対するネットでの誹謗中傷に苛立ちを募らせていた。


その後、誹謗中傷を書いた人々が次々に殺される事件が起き、その犯人として彼が浮上する。
だが真相は少し異なり、彼はファンサイトで知り合った3人の地球人に命令されるがままに殺し屋を雇っていたのであった。
ところが、レナがよく話題にする「ウルトラマン」=早田進次郎を殺すと言う命令を失敗してしまったピグモンは、彼らから見切りを付けられてしまい、挙句の果てに3人は新たな殺し屋を雇ってレナ自身を殺そうと動き出した。
それを食い止めるべく、敢えて自ら正体を明かしてレナのコンサート会場に乱入するが、既にその行動は移民管理局のエージェント・スクルーダ星人アダドに読まれていた。


そして、レナや進次郎たちの懸命の訴えも空しく、コンサート会場で罪を暴かれたピグモンはアダドに「罪人」として抹殺。涙の謝罪とともに、息を引き取った。


この事件は、レナや進次郎の心にも深い傷を残す事となる…。


○ピグちゃん

登場:かいじゅうステップ ワンダバダ
声:久野美咲

ピグモンの「こどもかいじゅう」。実質的な同作品の主人公的ポジション。
友達を作るべく、隕石に乗ってK10星雲チョーチイ星にやってきた。明らかにガラモンと設定が混じっている


【その他関連怪獣】

○両棲怪獣 サラマドン

登場:『ウルトラマンマックス』第5話「出現、怪獣島!」
身長:54m
体重:3万3千t

「サブジェクト・ファントム」でピグモンを護るボディーガードのような怪獣。サンショウウオのような外見を持ち、背中の棘や毒液を武器にする。


ピグモンに危害を加えた者には容赦なく襲い掛かるが、見境なく攻撃するようで、島に封印されていたレッドキングを蘇らせ島を暴走させてしまったのは直接的にはサラマドンの攻撃のせいである。
その後レッドキングに果敢に挑むも「災いの神」には敵わず力尽きた。


モチーフはマグラーらしい。


○皮膜怪獣 パラグラー

登場:『ウルトラマンマックス』第5話「出現、怪獣島!」、第6話「爆発、5秒前!」
身長:58m
体重:2万8千t

同じく「サブジェクト・ファントム」でピグモンを護る怪獣。別名の通り前足の皮膜で空を飛ぶことが出来、背中の無数の針も武器となる。
サラマドンが倒れた後レッドキングに立ち向かうも、口から放つ爆弾岩や怪力には敵わず、やはり力尽きてしまった。


モチーフはチャンドラーらしい。


【余談】

  • ウルトラシリーズ屈指の人気怪獣だが、2013年まで続いた「ウルトラ怪獣シリーズ」ではガラモンがレギュラーソフビとして発売され続けていたためか、
    ピグモンのソフビは『パワード』や『マックス』放送時のみしか発売されていない。
    その後の「ウルトラ怪獣500」では『X』放送にあわせサイバーカード同封で発売されている。
  • 1994年に亡くなった「ピグモン勝田」(本名.勝田啓司)というお笑い芸人の芸名の由来は顔がピグモンに似ていたことに由来する。

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  • ウルトラマンデュアルにも登場してる。 -- 名無しさん (2016-02-21 16:26:58)
  • 項目がなかったのが意外… -- 名無しさん (2016-02-21 23:09:18)
  • ↑多分メジャー過ぎて誰も項目ないことに気付いてなかったんだと。ここのウルトラ怪獣の項目はそんなんが結構多い。アントラーもこないだ出来たばっかりだし。 -- 名無しさん (2016-02-21 23:41:14)
  • 「小さな英雄」は沢山怪獣が出る事と思って見てみたら大切な事を沢山教えてもらった神回でした -- 名無しさん (2016-02-22 05:40:08)
  • ピグモン抜けた後も、エリーがカイト(やその孫)に好意持ってるのはちょっとコバ隊員可哀そうやんと思った -- 名無しさん (2016-02-22 10:08:27)
  • 昔は救いの無い悲劇のイメージだったけど今では安心出来る・・・・なんせ凄く強い人(ゼロ)がピグモンLOVEになっちゃってるしw -- 名無しさん (2016-02-22 16:52:38)
  • Xのは見ててパフという歌思い出した。ただあのピグモンはあの後大人たちは一緒に遊んでたこと思い出したからもう独りぼっちにはならないだろうけど(一緒に遊びはしないけど自分の子供とか連れてきそう) -- 名無しさん (2016-02-22 19:36:02)
  • Xのピグモンは最終的に人間たちとずっと仲良くできそうでよかった -- 名無しさん (2016-02-22 19:48:23)
  • そういえば、フジ隊員役の桜井浩子さんが何年か前の特番で「当時のピグモンは触ると手が真っ赤になっちゃう」って言ってたな。アクションシーンがないとはいえ、マックスの時のスーツが十年以上経った今も使われてるっていうのは着ぐるみ製法の進化を感じる -- 名無しさん (2016-02-23 01:30:52)
  • ウルトラマンキッズだと女の子 -- 名無しさん (2016-02-23 16:38:50)
  • ジェロニモンの回のピグモンはどうやってデパートまで行ったんだろ -- 名無しさん (2017-03-01 20:56:03)
  • 「科特隊の一員としてお前は恥ずかしいと思わんのか」は要するにウルトラマン自身の言葉なわけだから胸が熱くなる。 -- 名無しさん (2020-10-24 20:15:26)
  • 地球以外の、それもわりと過酷そうな環境の星にも住んでるあたり実は意外と環境適応力が高いのか? -- 名無しさん (2021-02-22 13:17:20)
  • 江戸家猫八さんがやったのって鳴き声じゃなくって翻訳機の音声じゃなかったっけか? -- 名無しさん (2021-02-22 13:29:15)
  • 可愛いイメージが強いんだが、実はデザインだけ見るとガラモンなんで割と不気味なんだよな。人懐っこくて優しい性格と無邪気な仕草で可愛く見える。 -- 名無しさん (2021-12-11 10:34:43)
  • ↑2 翻訳機の音声は小宮山清さんだったはず -- 名無しさん (2022-11-16 12:03:19)

#comment

*1 作中ではMAT隊員から「前のウルトラマン」と呼称
*2 ウルトラブレスターやスターマークを描き忘れられている。
*3 ちなみに「強い方」はゴモラである
*4 ちなみにタイトルは「COSMOS ADVENTURE」で、『母をたずねて3000万光年』OPテーマが元ネタとされる。

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