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更新日:2024/05/23 Thu 13:00:51NEW!
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機動戦士ガンダムnt コア・ファイター νガンダム ガンダム ヨナ・バシュタ ナラティブガンダム ガンダムnt サイコフレーム nt-d アナハイム・エレクトロニクス社 試作機 実験機 主人公機 換装 ar攻撃 ms 試験機 インコム ルオ商会 やせっぽち a装備 b装備 c装備 二流のガンダム ヨナの分身 d装備←そんなものはない
ヨナ・バシュタ、ナラティブガンダム…行きます!
画像出典:機動戦士ガンダムNT 2018年11月30日公開より
©サンライズ
ナラティブガンダム(NARRATIVE GUNDAM)は『機動戦士ガンダムNT』に登場するモビルスーツ(MS)。
目次
機体データ(素体時)
型式番号:RX-9
建造:アナハイム・エレクトロニクス社
生産形態:試作機
所属:ルオ商会、地球連邦軍
頭頂高:21.0m
機体重量:25.1t
全備重量:40.2t
装甲材質:ガンダリウム合金
ジェネレーター出力:2,980kw
スラスター総推力:104,000kg
センサー有効半径:20,240m
武装:60mmバルカン砲×2
搭乗者:ヨナ・バシュタ
機体解説
アナハイム・エレクトロニクス社がνガンダム以前、当時新素材として研究されていた「サイコフレーム」の実験のため使用していた多目的試験用MS、それをルオ商会が改修した機体。
元来の名称などは不明だが、改修後の型式番号は地球連邦軍の命名則から外れた「RX-9」が付けられ、装備により末尾にA・B・Cのうちいずれかが付けられる。
完成後は具体的にどのような実験に用いられたかは不明だが、長らくアナハイムで保管されていたところ、U.C.0097に密かに進めらていた「フェネクス」捕獲作戦「不死鳥狩り」に投入する機体を探していたルオ商会がその拡張性に目を付けアナハイムから調達。
その後、連邦軍上層部に働きかけ、特殊部隊「シェザール隊」の戦力として捩じ込まれる。
ルオ商会預かりとなった後、ジェネレーター交換などの近代化改修の他、複数の追加装備が製作されており、建造時と『NT』本編での登場時では姿形が変わっている。
「ナラティブ」という名称もルオ商会のミシェル・ルオによって付けられたもの。
単語自体の意味は「物語」などを意味するが、ノベライズ版ではそこから転じて「神話」という意味をもち、
サイコフレームの力によって永遠の生命すら実現するとされるフェネクスの捕獲にあたり、「神の領域に足を踏み入れる」という行為に対する戒めという意味合いで命名されたことが示されている。
外観は四本のブレードアンテナとホワイト・グレーを合わせた簡素な装甲色が特徴。
設計時期が近いためか脚周りの形状にはνガンダムなどの面影がある。
近代化改修を施してあるとはいえ、基礎設計自体がU.C.0090年代前半のものであり、「ガンダム」の名を冠してはいるがU.C.0097時点では決して高性能な機体ではない。
しかも本体の固定兵装がバルカン砲だけといった有様であるため、追加装備を装着していない状態では対MS戦における戦闘力は皆無に等しい。
さらに、元が実戦配備を想定しない試験機だった都合上からか、装甲も十分に装着されておらず、上腕部や脚部、胸部の一部は内部フレームがむき出しとなってしまっている。
特に胴体は腹部に内蔵されたコア・ファイターのキャノピーなどが露出してしまっている。
このような特徴から、シェザール隊の面々からは「やせっぽち」などというあだ名を付けられてしまっている。
前述の通りサイコフレーム試験機なのでサイコフレームを搭載すれば運用可能。
C装備では全身に装甲材としてサイコフレームが追加装備される。
またB装備で胸部に内蔵されたコア・ファイターの周辺が光り輝くことから、胸部に内蔵されているとも思われる。
*1
実験機としてデータ回収を優先しコア・ファイターによるコアブロック方式を採用しているため、コックピット内部は設計当時でもMSの標準装備となっていた全天周モニターは搭載されておらず、視界は旧来の個別モニター式。
操作系統には、従来型のレバーやアームレイカーとは異なるコントロールシリンダーが使用されている。
また、パイロットはノーマルスーツの上からフェネクスが発するサイコ・ウェーブを感知するために「サイコ・スーツ」と呼ばれる専用のスーツを着込む。
これにはサイコミュによる操縦補助や対G負荷軽減などの機能が盛り込まているが、着込んだ状態の重量はかなりのもので、ヨナは機体から降りる際に自力で歩くことすらままならず、ルオ商会のスタッフの手を借りてようやく歩くことができる状態だった。
脱ぎ着する際も他人の手を借りなければならないが、緊急時にはスイッチひとつで瞬時にパージされノーマルスーツの状態になることもできる。
更に……
搭乗者であるヨナにも秘密にされていたが、ルオ商会による改修時に「NT-D(ニュータイプ・デストロイヤー・システム)」が追加されている。
劇中ではコロニー内での戦闘で使用した他、明言はされていないがさりげなく最終決戦時にもモニターに表示が点灯している。
あくまでソフトウェアにのみ依存したものであるため変身機構こそ無いが、その他の基本機能はユニコーンガンダムに搭載されているものと同様で、機体が感知したニュータイプまたはそれに準ずる存在に対してパイロットに攻撃を強制する。
その過程で全体的な性能が飛躍的に向上、サイコミュの性能が大幅に上昇することで遠隔攻撃端末のリミッターが解除され、ファンネルなどの無線操作が可能になる。
更にサイコミュ・ジャックも使用可能となり、作中ではⅡネオ・ジオングのハルユニットを奪いかけている。
ただし、パイロットへの負荷は相当な物のようで、NT-D発動中にヨナがのたうち回る羽目になってしまった。
各形態
ナラティブガンダム(素体)
ルオ商会による改修後の基本形態で、追加装備類を何も装着していない状態。
前述の通り装甲も満足についておらず、整備・換装の際にはここから更に肩アーマーやバックパックを取り外されたりもしている。
武装もバルカンしかないため、当然このままではまともな戦闘行動はとれない。
武装(素体)
- 60mmバルカン砲
頭部のこめかみ部分に内蔵。ナラティブガンダムの全形態において唯一の共通武装。
本体の固定装備はこれのみである。
ナラティブガンダム A装備
型式番号:RX-9/A
頭頂高:27.0m
機体重量:88.0t
全備重量:193.6t
ジェネレーター出力:5,070kw
スラスター総推力:304,000kg
センサー有効半径:20,240m
武装
- 60mmバルカン砲×2
- 大型ビームサーベル×2
- 複合特殊兵装「サイコ・キャプチャー」×2
- 5連装中型ミサイルポッド×6
- ハイメガ・キャノン
- ビームサーベル×2
機体解説(A装備)
両脚を嵌め込むように装着した大型ブースターユニットに、ベースジャバーのものを流用した追加ブースター4基、フェネクス捕獲用の「サイコ・キャプチャー」、更にハイメガ砲やミサイルなどの砲撃兵装を大量に装備した高速捕獲形態。
使い切った武器は即座に切り離して重量を減らしていける贅沢仕様。
高速で飛び回るフェネクスに短時間とはいえ追いすがるほどの推力があるが、パイロットへの負荷も大きい。
見た目はデンドロビウムやディープストライカーの親戚のようだが、それらほど規格外なものではない。
また、大掛かりな装備に反して実際の構造は「人が竹馬に乗って長物を担いだ」状態に近く、脚部の可動域がそれなりに確保されているためAMBAC性能もモビルアーマー(MA)に比べると高い。
ちなみに追加装備は下半身に集中しているため、上半身は素体時とほぼ同じ状態である。
武装(A装備)
- 大型ビームサーベル
機体前方に突き出した二本の三角柱型のパーツの先端に内蔵された大出力ビームサーベル。
リアスカート部から伸びた懸架アームに接続されており、ユニットの中ほどに接続されたグリップを本体の両手で保持し操作する。
大型のデブリを容易に両断する威力と長さを持ち、近距離戦闘や障害物の排除などに使用。
後部には後述のサイコ・キャプチャーとミサイルボッドが搭載されている。
- サイコ・キャプチャー
フェネクス捕獲を想定しA装備に内蔵された特殊装備。
通常時は大型ビームサーベル後部に折り畳まれており、サーベルユニットをレールに見立て先端に移動させつつ基部を開いて三本爪状パーツを展開。その先端から「キャプチャーフィールド」という特殊な平面状の力場を発生させる。
このフィールドはサイコフレームの発する思念波に反応し、限定的にだがサイコフィールドに干渉させられる。
発生させられるのはクローの周辺だけだが、左右のクローの間の空間にフィールドの檻を形成しフェネクスを内部に閉じ込めることができる。
さらに、フェネクスが発生させる「時を巻き戻す波動」をある程度受け止めることも可能。
- 5連装中型ミサイルポッド
サイコ・キャプチャーの後部に備えられたミサイルポッド。
リボルバーのように片側3基が連結されており、発射時にはカバーを外して弾頭を露出。広範囲にミサイルを吐き出すことで攻撃や爆発による目標の退路遮断や足止めなどに使われる。
撃ち切ると同時に空になった弾倉をパージ、基部が回転して次の弾倉が発射態勢に移行する。
- ハイメガ・キャノン
腰部前面のスカートアーマー部に装備された大口径のビーム砲で、A装備最大の火力を持つ武装。
砲門が固定されているため正面にしか発射出来ないが、一撃で無数のデブリを破砕する桁外れの威力と射程を誇る。
超長距離からフェネクスを狙って発射した際、命中こそしなかったものの一瞬フェネクスの動きを止める働きを見せた。
- ビームサーベル
リアスカート部に接続されている大型ビームサーベルの懸架アームの根本に二本装備。
サーベル自体はシンプルな円筒形のグリップで、ごく一般的な連邦軍仕様のビームサーベル。
ナラティブガンダム B装備
型式番号:RX-9/B
頭頂高:21.0m
機体重量:29.4t
全備重量:72.0t
ジェネレーター出力:3,280kw
スラスター総推力:108,200kg
センサー有効半径:20,240m
武装
- 60mmバルカン砲×2
- 有線式遠隔攻撃端末(サイコ・キャプチャー)×2
- 小型シールド(4連装ミサイルランチャー内蔵)×2
- ビームサーベル×2
機体解説(B装備)
バックパックの左右から上方に伸びた巨大な有線式遠隔攻撃端末が特徴的な、コロニー内でフェネクスを捕獲することに特化した形態。
ほぼMAだったA装備と比べると追加されているのはバックパックとシールドぐらいで、MSとしては一般的な姿。
シェザール隊との模擬戦もこの形態で行った他、コロニー近辺に出現したフェネクスを捕獲する際に投入された。
なお、この形態はコロニーまたは、市街地戦での使用を想定してるためか、低威力の武器が多い。
武装(B装備)
- 有線式遠隔攻撃端末
背面ラックの左右に装備された有線式の遠隔攻撃端末。ヨナは「インコム」と呼称している。
外見はνガンダムやシルヴァ・バレト(ファンネル試験型)、デルタカイなどに搭載されたフィン・ファンネル系に近く、端末としては大型。
バックパックにはケーブルリールが備えられ、そこからケーブルが伸びる範囲であればスペースコロニー内部の疑似重力下でも浮遊する。
有線式なのでニュータイプや強化人間でなくとも操れるが、無線操作の物に比べる自由度では劣る。似非ファンネル
発射されるビームはマニュアルによる出力調整が可能。
ある条件を満たすことでケーブルから切り離され無線誘導が可能になるうえ、バレルが4つ叉のクローに展開してサイコ・キャプチャーとしても機能する。
- 小型シールド
ジェガンのシールドを上半分だけにしたような外観のシールド。両腕に一基ずつ装備する。
外側には4連装ミサイルランチャーを2箇所備えている。このミサイルランチャーは市街地戦を考慮した低威力のものが使われているらしいが、劇中で炸裂した際にはあっさりと建物を破壊していた。
二つを連結させることで大型のシールドにも出来るが、この機能は劇中未使用。
- ビームサーベル
A装備と同じくリアスカートに二本装備。
懸架ラックが小型になった以外はA装備の物と同じ。
ナラティブガンダム C装備
型式番号:RX-9/C
頭頂高:21.0m
機体重量:26.8t
全備重量:51.5t
ジェネレーター出力:2,980kw
スラスター総推力:104,000kg
センサー有効半径:20,240m
武装
- 60mmバルカン砲×2
- ビームサーベル×2
- ビームライフル
- シールド(ビームキャノン、ミサイルランチャー内蔵)
機体解説(C装備)
シェザール隊母艦であるダマスカスから搬出する際に、フェネクスをおびき出すために用意していたユニコーンタイプ用サイコフレームを素体の外装に貼り付けた形態。
「コロニーで戦闘を行ったガンダムはルオ商会とは何の関係も無い機体です」「あんなガンダム本当に知りません。どっかの宇宙海賊かテロリストの機体です」と言い張るべく、急ごしらえで機体の外装を取り替えてみただけの姿。言ってしまえば夜逃げ用に梱包しただけの状態であり、本来の改装プランには存在せず戦闘も想定していない。
C装備というのも便宜上の名前でしかなく、型番も後付に近い。本編中では「サイコ・パッケージ」と呼ばれていた。
急造品故、本来は内部フレームとして搭載するユニコーンタイプのサイコフレームを外装にしているという歪な構造で、よく見ると装甲の隙間にもサイコフレームがねじこまれているなど、中々ちぐはぐな見た目となっている。
しかしサイコフレームの全体量が増えたためか、作中では他形態に比べると追従性などが向上していると思しき描写もある。
作中での起動時にはユニコーンガンダムのデストロイモードと同じくサイコフレームが赤く発光している他、フェネクスとの接触時には一時的に同機と同じ青色に変化した。
武装(C装備)
- ビームライフル
片手用のビームライフル。
見た目からも判断出来る通りジェガンのビームライフルを改造して制作したという設定。
プラモ設定によるとバレルや基部はビームマグナムと同様のものと交換されているらしいが、νガンダムのような高出力のビームを撃てるといったような特筆すべき威力はない。
非使用時にはリアスカートにマウントする。
- ビームサーベル
サーベル本体はA・B装備の物と同じだが、懸架位置がバックパック左右に変化している。
- シールド
下部がブレード状になった専用の大型シールド。
νガンダムと同じく、裏に四連装マイクロミサイルとビームキャノンが取り付けられている。
表面にはユニコーンタイプのシールド用と思しきサイコフレームが装着されているが、X状ではなくVが上下に二つ並んだような配置になっている。
非使用時には上下を逆さにしてバックパックにマウントする。
D装備
コロニー戦でIIネオ・ジオングのハルユニットのコントロールを奪い、そこに乗りかけた際の光景からファンの間で広まったネタ。ファンが「D装備再現しろ」というと「IIネオ・ジオングと合体しろ」ということである。
旧装備?(仮)
ダマスカスに搬入された際、シェザール隊の面々が見ていた図面に記載された装備。
素体やA~C装備とは一部装甲形状が異なるが、そのものは本編に登場しなかったため詳細不明。
コア・ファイター
素体状態では旧1/100ガンダムよろしく外から丸見えのコア・ファイター。
本体形状やカラーリングは初代ガンダムのそれに似ている一方、主翼は多関節フレームによる展開式で後部には二枚の尾翼を展開するなど巨大な鳥のようなシルエットが特徴。
劇中の活躍
U.C.0097(『機動戦士ガンダムNT』)
ルオ商会による改修後、サイド4近傍の暗礁宙域で行われていた「不死鳥狩り」に、シェザール隊の増援として輸送中のローズバットから直接A装備で出撃。このとき、シェザール隊には何の事前連絡も入っておらず飛び入りする形となった。
A装備の莫大な推力を活かしてフェネクスに追いすがるが、ヨナはフェネクスに乗っているであろう幼馴染のリタ・ベルナルへの呼びかけを優先したため、取り逃がしてしまう。
その後、B装備に換装されサイド6の学園都市コロニー「メーティス」内を哨戒中、ジオン共和国のゾルタン・アッカネンが駆るシナンジュ・スタインと遭遇し、已む無く交戦。
コロニーへの被害を厭わないゾルタンに「二流のガンダム」などと蔑まされながら圧倒され、その過程で学園都市に大きな被害を出してしまう。
この遭遇戦は「サイコフレーム搭載機同士を戦わせ、フェネクスをおびき寄せる」というミシェルの思惑で引き起こされたものであり、その思惑通りにフェネクスも現れる。
このとき、極秘にインストールされたNT-Dが発動し、ヨナの意に反してフェネクスを攻撃し始め、捕獲作戦は成功するかと思われた。
だが、ヨナはミシェルに対する怒りを爆発させ、それによって意図せぬ暴走が始まり、ゾルタンが呼び寄せていたⅡネオ・ジオングのハルユニットを乗っ取りかける。しかし、フェネクスに宿ったリタの魂がヨナに対して思念で呼びかけを行ったことで暴走は収まり、ゾルタンも撤退する。
メーティスでの遭遇戦後、コロニー内での戦闘という非人道的行為への加担の追求を逃れるため、C装備へと換装される。
そのままルオ商会のコンテナに積まれたまま回収される計画だったが、Ⅱネオ・ジオングが出現したことで緊急出撃。
ヘリウム3備蓄基地宙域で現れたフェネクスと共闘し一時は優勢になるも、次第にダメージが蓄積。
手足や頭部を破壊され大破するも、間一髪コアファイターで脱出したヨナはフェネクスに乗り換え、コアファイターも大破。
ナラティブガンダムはその役目を終え、宇宙空間にそのまま放棄された。
立体化
ガンプラ
HGUCで映画公開時期にA装備が、それから暫くしてC装備が一般発売。
プレミアムバンダイ限定商品としてB装備拡張セットが発売されたが、こちらは素体が付属しないため、A装備から素体を流用する必要がある*2。
ガンダムベース東京・福岡限定でB装備と素体のフルセットおよび作中のフェネクスとの共鳴によるブルーカラーを再現した「C装備覚醒イメージカラー」が発売され、後に通販でも購入可能となった。
IIネオ・ジオングがあればハルユニットへの合体も可能。
キット自体はどれも作中のプロポーションを上手く再現している。肩関節の引き出しや前腕部の回転稼働などポージングの幅も広い。
しかしやはりA装備はでかくてスペースを食うので中々に扱いに困る難物。
またC装備のサイコフレームはユニコーン1号機のデストロイモードと同じ赤のクリアパーツだが、外に貼り付けている都合上ユニコーンの物より透明感が目立つのが人によっては良し悪しかもしれない。覚醒イメージカラーでは通常のクリアパーツと違いラメ入りの特別仕様になっているため上記の透明感問題も緩和されている。
なお3形態ともにコアファイターは付属しない。
HGシリーズ以外での立体化も少なく、コアファイターとの合体ギミックを再現したアイテムは5年間も存在していなかったが、2023年9月29日にMGver.kaブランドにて「C装備」のプラモ化が発表され、その後2024年4月下旬に発売された。
MGはナラティブガンダム初となる1/100スケールの商品、なおかつ初のコアファイターギミックが実装されている。HGUCでは素体状態の再現は不可能だが、MGでは素体とC装備の差し替え変身が可能。その他、MG1/100ユニコーンガンダム(バンシィ、フェネクス含む)とサイコフレームが共通構造となっているため、他のユニコーンガンダムのサイコフレームと差し替えることができ、逆にナラティブのサイコフレームをユニコーンに装着することも可能。ナラティブ側には赤い発光状態と、発光していない状態の2種類が付属している。
この構造を活かして「覚醒状態のナラティブ」「暴走したフェネクス」「サイコフレームが発光していないユニコーン」などを再現できる。
また、MGのオリジナル装備として、ビームライフルがジェガンのビームライフルを改良したものという設定にちなみ、「ナラティブ用」と「ジェガン用」のどちらかを選んで組み立てられるようになっている。
ゲーム作品
『VS.シリーズ』
『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2』に『NT』枠の一機目として参戦。コストは2000と昨今の主人公機にしては低め。
射撃戦を主とするB装備、B装備中の時限強化として使用できるNT-D、癖の少ない武装が揃い急速接近からの接近戦を主とするC装備の3種の形態を持つ換装機*3。
公式曰く「2000版フルコーン」。一方通行の換装と、換装することによって射撃寄りから格闘寄りになる性質を持つため、的を射ていると言える。三号機のようにA装備を使うことはできなかったが。
D装備は無し。背景にはIIネオ・ジオングが鎮座しているが、一切動かすことが出来ないのはゾルタンと同じ。
B装備は2000コストとして平均かそれ以下レベルの武装しか持たないが、NT-Dを発動させると一変して強力な機体となる。
原作通りインコムのワイヤーを切り離し突撃させる武装が使えるようになるが、この武装の取り憑き性能がかなり良い。追撃猶予も長く、移動うちも可能であるため非常に強力。
その他にも横移動を狩れるブーメランや、弾幕形成に向く特格など射撃機らしい武装を多数取り揃えている。
B装備時に格闘CSでC装備へと換装する。この換装は前述した通り一方通行であり、以後撃墜されるまでB装備に戻ることはできない。
B装備とは打って変わって手動リロードのメイン、一斉射撃のサブ、振り向きアメキャン可能なアシストと素直な武装構成となる。
特格では劇中でも披露した突進を繰り出す。ビームを連射しつつの突進か、射撃バリア付きの突進か選べるが、注目すべきはこの突進から繰り出される飛び込み斬り。追従性能がかなり強く、甘い上昇は余裕で刈り取る。しかもバウンドダウンを取るため追撃も放置も容易。
アシストではフェネクスがアームド・アーマーDEを射出し、体当たりさせる。ファンネル系の処理がなされているため、独自のロック距離を持ち、実際にフェネクス本体からアームド・アーマーが切り離されるまで誘導を切られても再誘導する。
こちらも非常に優秀で、特に弾速と誘導のバランスが良い。見られていない的に有効で前述した飛び込み斬りと合わせて高い闇討ち性能を誇る。
機動力も良好な部類で最低限の射撃能力を持つため、存在感も薄くなりにくい。
飛び込み斬りだけでも十分な戦果を挙げれるため、機動力の低いB装備を無視して即座にC装備に換装する戦法も正義とされるくらいには強力であった。
強力な点を多数挙げてきたが、特筆すべきは覚醒技の「サイコ・フレームの光」。
フェネクスと手を取り合った後、鳥の形をした光の波動を放つというものなのだが、これが判定が大きく誘導も強く素早く飛んでいくという強力な性能のため、目を離した相手はまず痛い思いをすることになる。
特に判定の大きさには目を見張るものがあり、ある程度距離が離れていても横ステップは余裕で、横BDすらも刈り取る可能性があるほどの長大。これが強力な誘導と弾速で飛んでくるのだから、撃たれた側からしたら溜まった者ではない。ここから本作では「鳥になる」「鳥になった」「鳥にする」などといった表現が生まれている。
エクバ2では他にもトライバーニングガンダムが後覚醒技で(自分自身が)鳥になって突っ込んでいくため、「光の鳥と炎の鳥が飛び交う」という(ガンダムゲームとしては)意味不明な光景もまま見られた。
さらに後期にはガンダムダブルオーダイバーエースが参戦し、その覚醒技が光の翼を発生させながら突撃するものだったため、
どいつもこいつも鳥になって相手をぶっ飛ばすスーパー鳥類大戦が勃発し、ナラティブは低コストの代表機体として文字通りその一翼を担った。
しかしこの高い性能を運営が見過ごすはずもなく、特にシャッフルではコストの軽さ・お手軽さも相まって高いシェアと勝率を誇っていた。
その後主にC装備の強みを削ぐ形での下方修正を受けることとなる。
主力である飛び込み斬りの特格格闘派生とアシストの特射は大打撃を受け、見るも無惨な性能となってしまった。
B装備を主軸にしようとする考えもあったが、NT-Dのリロードの長さとB装備の自衛力の無さから非常に厳しかった。
全国大会のPDFでの参戦発表+(当時は)最近の作品からの主人公機参戦ということもあり、非常に注目されたが、落ちてしまった評価を覆すことはできず、低い評価のまま稼働終了を迎えることとなってしまった。
次作の機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは稼働時の調整で性能がやや向上。
NT-Dのリロード時間が大幅に短縮され、前作では厳しかったB装備NT-D狙いの射撃戦も現実的になった。
しかしながら前作全盛期には到底及ばず、さらに稼働当初はドレッドノートと言う非常に強力な射撃機がいたため、相変わらず評価は低い。
後のアップデートで全盛期ほどではないが、前作の下方修正によって落ちた性能(特にC装備)を取り返す程度には再強化され時限強化&換装機という珍しい立場で頑張っている。がやはり環境に食い込むには至らず、下位機体という立場に堕ちてしまっている。
そんな中悲しみに暮れるナラティブ使いへ朗報が。なんと二度目の上方修正が来たのである。今作ではハルートやG-セルフ、バルバトスルプスなど二度の上方修正を貰っている機体が多いため、密かに機体していた使い手も多いのではないだろうか。
肝心の内容だが主にB装備を強化するものとなっている。今作になって主流となりつつある複数回のNT-D発動に合わせた強化であると思われる。
C装備の強化内容はアシストとN特格の突進部分に付随するビームの強化の2点のみと控えめだが、一度目の上方修正でC装備もある程度の強化をもらっているため、今回の修正を持ってようやく全形態満遍なく強化された形となる。
スパロボシリーズ
『X-Ω』での参戦を経て『30』にて本格参戦。
『30』ではヨナが本編前にシェザール隊から移籍しているため、ロンド・ベル隊所属。
中盤まではA装備とB装備のみ。
A装備は宇宙専用で地上ではB装備に自動で換装される・再度宇宙に出てもA装備には自動で戻らない・一方で宇宙での強制出撃時はA装備固定とやや変わった扱い。
A装備はスーパー系のようなHPと装甲を誇るが移動後攻撃が弱く、B装備はリアル系寄りだがパワー不足気味という性能になっている。強制出撃以外だとヨナは隠し機体のV2ガンダム(幻の2機目)に乗り換えていることが多く、やや不遇。
D装備はあるが、MAP上のイベントのみで終わる。
終盤にようやくC装備が追加されて必殺技の「サイコ・アタック」も手に入るが、よりによってC装備入手の同話でヨナはフェネクスに乗り換えてしまう。
大破はせずに乗り換え可能な汎用機として残るので、大体はデフォルトのシルヴァ・バレト・サプレッサーが物足りないバナージが乗り込む。ユニコーンガンダムのデストロイモードに似ているので違和感も薄い。
その他にもスキルの「プレッシャー」で噛み合わせが良いクワトロや、専用機が無いがNT適性のあるオデロやトマーシュとかを乗せるのもアリ。
『30』においては最初から最後まで微妙に不遇な扱いが付き纏う形となった。
機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
2022年12月にB装備が650コストの汎用機として実装。NT-Dはなし。
原作では手持ちの射撃兵装を持っていなかったため、ゲームシステム上ジェガンD型のバズーカを持たされている。
実弾射撃に弱いがそれ以外のビームや格闘に強く、機動力が高め。
「緊急回避」やダッシュ中のダメージリアクション軽減スキル「マニューバアーマー」により接近戦が得意。
武装は上述のバズーカの他に燃焼効果付きの即よろけミサイル、射程が標準より長いバルカン、威力高めのビームサーベル、2種のインコムと手数は豊富。
インコムはほかの機体にもあるようなビームで挟撃するタイプと、特殊なフィールドを生成するタイプがある。
敵がこのフィールドに触れると移動速度低下などの強烈なデバフを受け、大きく弱体化する。ただしフィールドの展開は遅く真正面からでは簡単に避けられる。
この特殊フィールドや燃焼ミサイルのデバフ、インコムやバルカンなどのよろけ手数を活かして味方をサポートする戦法を得意とする。
弱点は射撃兵装の射程がそこまで長くなく、格闘を当てないと大した火力が出ないこと。ゆえに射撃戦が多い広いマップが苦手でダメージレースに負けやすい。
逆に狭いマップは得意で、接近戦に移行しやすく乱戦でフィールドが生かしやすい。
最近参戦した環境機ゼク・ツヴァイの数少ない弱点を付ける機体で、上述の特殊フィールドが向こうの強みである機動力を潰しやすくツヴァイの規格外の大きな機体によりフィールドに接触させやすい。なので止まるとフルボッコにされるリスクが高いツヴァイにとって無視できない。
しかしツヴァイは高火力の実弾射撃を多く持つため、実弾に脆いこの機体が食らおうものなら瞬殺されかねない。
そのためお互いに弱点を突きあう関係となっている。
余談
- 一番最初に登場するA装備が一番巨大なフォルムを持っており、そこからB装備、C装備と切り替わるにつれて機体形状がシンプルになっていく演出がなされている。
これは、巨大ロボットアニメにありがちな展開である「パワーアップのたびに大きくなったり派手になったりする」という展開を避けるためと、
ヨナをはじめとする登場人物の心情が次第に明らかになっていくことにリンクさせる視覚的演出のためであるとされている(特にサイコスーツを排除して一気に身軽になる場面にそれが顕著)。
- 登場が映画1作のみ、その上捕獲メインの作戦に投入されていたこともあり、映像作品中では撃墜数0のまま破壊されてしまった主人公機体である。
もっとも主人公のヨナは不殺主義者やあるいは全くの戦闘下手というわけでもなく、
連邦軍からマーサを奪取する際にはディジェで護衛を撃墜した他、ゾルタンとの決戦ではフェネクスに乗り換えた上で明確にトドメを刺している。 - またメーティスでの戦闘ではゾルタンにインコムのケーブルを破壊された結果、ちぎれたインコムが地上にいた人々をひき潰しながら吹き飛んだこともあり、こうした(不名誉な)キルスコアは記録してしまっている。
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▷ コメント欄
- フォーマットなんか変だし本文もギッチギチで読みづらい…… -- 名無しさん (2020-12-14 21:53:23)
- タグがない…? -- 名無しさん (2020-12-14 21:57:02)
- 普通の表示に戻りましたね。記事中の明言されたわけではないってのはちゃんとサイコフレームの試験機でνガンダムのプロトタイプでないってのは公式でそうなっているはずじゃ? -- 名無しさん (2020-12-14 23:25:43)
- サーベルってABC全部持っててABはリアスカートのマウント部、Cがバックパックじゃないか?あと武装類だけでまとめるより装備毎に分けてそこに武装類を小分けに記載したほうが見易いと思うが -- 名無しさん (2020-12-15 01:07:34)
- ↑それで合ってるね。A装備は自分のワイヤー切る時にも使ってるから分かりやすい -- 名無しさん (2020-12-15 01:13:18)
- インコムを武装名として叫ばれた珍しいMS。 -- 名無しさん (2020-12-15 08:27:06)
- 作中撃墜数は0なんだがラストバトルでフェネクスのもとへヨナを送り届けた頑張りのおかげで映画見た人からの評価は悪くない子。 -- 名無しさん (2020-12-15 11:06:16)
- そうか、撃墜数0という凄く珍しい主人公機だったんだな。しかし、別に情けないイメージが付いてるわけでもないのが良い -- 名無しさん (2020-12-15 14:48:20)
- せめてビームマグナムくらいは装備させてあげるべきだった。多分フレーム的に耐えられるし -- 名無しさん (2020-12-15 18:49:07)
- RX-90μガンダムとはどのような関係なのか -- 名無しさん (2020-12-15 19:03:09)
- narrativeは単に「物語」とか「文学」って意味だし、「神話」は意訳のしすぎだと思うんだよなぁ -- 名無しさん (2020-12-15 20:55:50)
- ↑神話は小説設定で、パンフレットかなんかには「ニュータイプを『物語』という枠組みに貶める」という意味もあるとかなんとかって書いてあった -- 名無しさん (2020-12-15 22:18:28)
- はい、お前も鳥ィ! -- 名無しさん (2020-12-15 23:51:05)
- 旧式ながらもめちゃくちゃ仕事した頑張り屋さん、お疲れ様だで -- 名無しさん (2020-12-17 11:14:38)
- すごく見やすくなってる。整理感謝 -- 名無しさん (2020-12-20 02:07:37)
- ナラティブで説話を意味する場合もあるから、神話でも意訳しすぎッてこともないとは思う -- 名無しさん (2020-12-20 13:13:15)
- そういえば、もともと純然たる実験機で実戦投入は想定されていない機体なのに、なんで緊急脱出用のコアファイター搭載してたんだろう。設計された時期的には、まだサイコフレームに暴走の危険がある認識は薄かったと思うんだけど -- 名無しさん (2020-12-25 11:55:38)
- 試験だからこそフレームとしての性能を確かめる意味で多少無茶な動きをさせたりすること前提で、もし試験中に物理的に無理が出て壊れた時に採れたデータとパイロットを回収しやすくするように付けたんじゃない?まあどんな試験に使ったかボかされてるから想像だけだけど -- 名無しさん (2020-12-25 13:10:21)
- グラナダ産かな -- 名無しさん (2021-01-02 13:59:08)
- スパロボ30では原作通りヨナがフェネクスに乗り換えるのに普通に自軍に残る。サプレッサーが弱いバナージを乗せるかνが弱体化した所為で乗せる機体に困るアムロを乗せるか -- 名無しさん (2021-11-09 21:40:39)
- ↑戦闘アニメの雰囲気的にはバナージが最適なんだけどね -- 名無しさん (2021-11-10 00:44:41)
- スパロボのは -- 名無しさん (2021-12-27 16:50:13)
- ↑の続き 性能はちょっと中途半端だけど戦闘アニメはどれも出来がいいよね -- 名無しさん (2021-12-27 16:53:05)
- 2022/05/05 (木) 18:15:37時点で編集されたの、なんか文章が切り貼りされて妙に読みづらくなってる感じするからその前の状態に戻していい? -- 名無しさん (2022-07-28 12:55:35)
- 禁句かもしれないけど、体型自体は割とマッシブだから正直あんまり「やせっぽち」には見えない… -- 名無しさん (2023-03-18 23:12:45)
- 少なくとも映像作品の方だとフレーム部の装甲が薄い上に特に足回りの装甲がスマートなせいでジェスタ(シェザール隊仕様)のほうが細く見えるよなw -- 名無しさん (2023-04-30 23:30:08)
- ピューリッツァーde -- 名無しさん (2023-08-21 19:47:16)
- ↑操作ミス、ピューリッツァーで見つかったガンダムの頭ってこの子のだっけ? -- 名無しさん (2023-08-21 19:48:40)
- 急にMGきたな -- 名無しさん (2023-09-29 09:17:08)
#comment
*2 C装備でもバックパックは装備出来るが、腕のパーツが異なるためシールドが装備できない
*3 なお開幕で即座にC装備になっても問題ない、と言われたほどの性能であり、後に弱体化を受けている。
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