aklib_story_統合戦略2_月次小隊5

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統合戦略2 月次小隊5

[トミミ]もしたくさんお金が手に入ったら……

[トミミ]みなさんは、何に使いたいですか？

[ガヴィル]ズゥママならきっと、パーツを買う金が手に入ったっつって、興奮するだろうな。

[ガヴィル]アタシはもう充分強いから、別にそんな金必要ねぇけど。

[トミミ]私は新しい服を買いたいです！

[エステル]わ……私は考えたことないかな……

[トミミ]やりたいことはきっとあるはずですよ。

[トミミ]最初の頃、私はずっとガヴィルさんと一緒にいたいとしか思っていませんでした。

[トミミ]でも今は綺麗な洋服を買いたいですし、楽しいこともしてみたいんです。

[トミミ]だけど……

[トミミ]だけど、やっぱりガヴィルさんとも一緒にいたいです！

[エステル]わ……私は……

[ガヴィル]やりたいことがあるんならやりゃあいい、そうだろ？

[トミミ]そうですよ！　やりたいことがあるなら、やればいいんですよ！

[ガヴィル]エステル！　ちゃんとこっちを見ろよ！　逃げんじゃねぇぞ！

[ガヴィル]やりたいことが見つからねぇなら、アタシの試練に参加しろ！

[ガヴィル]試練その一、尻尾レスリングだ！

[エステル]えっと……

[エステル]う、うん……！　よろしくお願いします……！

[トミミ]うっわー、始まった！　ガヴィルさん最高です！

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[ガヴィル]フゥ……フゥ……

[ガヴィル]お前らあの童話を知ってるか？

[ガヴィル]「王は荒野から出発した」ってやつ……

[トミミ]知ってます！

[エステル]うん、私も知ってる……

[ガヴィル]アタシたちの部族は、昔すげー豊かな時期があったんだぜ。

[エステル]確か童話の後半に……

[エステル]「富の道は山と森にまで届き――」ってあったよね。

[トミミ]私たちの祖先はお金持ちだったんですね！

[トミミ]地下にお宝が埋まってるかもしれません、宝探しに行きませんか！

[エステル]本当に？　もしお金があれば、私は……

[ガヴィル]お前また角のこと言う気か？

[ガヴィル]正直、お前の角ってさ……

[エステル]ううっ……！　やめて！

[ガヴィル]超カッケーよな！！

[エステル]ごめんなさいっ！

[エステル]え？

[エステル]今……何て？

[ガヴィル]お前の角、超カッケーつったんだよ！

[トミミ]はい、私もそう思います。とってもすごいです！

[エステル]ほ、本当に？

[トミミ]あんなに敵を倒したじゃないですか！

[トミミ]それに、私が持ってるアクセサリーなんかで飾れば、きっと素敵になりますよ〜

[ガヴィル]やりたいことが見つかったじゃねぇか！

[ガヴィル]金持ちになったら、アクセサリーを買えばいいだろ！

[エステル]う……うん！

[トミミ]きっとお姫様みたいにキレイですよ〜

[エステル]お姫様みたいに？

[トミミ]ええ。スーパーストロングホーンビーストローリングサンダーロングテールプリティプリンセスです！

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[トミミ]こんなたくさんの純金、誰かに奪われたりしないでしょうか？

[ガヴィル]マジで奪いに来るようなヤツがいるか？　いたらアタシがぶちのめしてやるよ。

[エステル]うん！　敵は全員倒す！

[エステル]私たちから奪えるような人はいないよ！

[トミミ]エステルさんは角で突き倒せますもんね！

[トミミ]いや〜エステルさん、前とちょっと雰囲気変わりましたね。

[エステル]えっ、ほんとに？

[トミミ]ほんとですよ！

[トミミ]ですから、私と一緒に故郷に帰って宝探ししませんか？

[エステル]今から？

[ガヴィル]マジで宝なんかがあるわけねぇだろ？

[ガヴィル]それよりも、今はやらなきゃなんねぇことがあんだろうが。

[ガヴィル]たとえば、この純金を乗せた台車を製造所から倉庫に運ぶとかよ。

[トミミ]よいしょ！

[エステル]あそこにいるのは……誰だろう……？

[エステル]本当に誰かが私たちの純金を奪いに来たのかも？

[エステル]はっ！　誰も近づかせないんだからね！　やあーっ！！

[トミミ]待ってください、エステルさん！

[トミミ]ガヴィルさん、早く止めてください！

[トミミ]ガヴィルさんが吹き飛ばされちゃった！！

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