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孤星 関連テキスト
スチル
孤星
それは不滅の光。
交差する螺旋
同じ道を、異なるほうへ。同じ目標を、異なる方法で。
「ご挨拶」
こんにちは、そしてさようなら。
嘲笑
私を殺せても、誰かを救うことなんてできる?
懺悔
人は忘れ去られた時にこそ、真の意味で死ぬことになる。
すれ違い
胸を張り歩む者と、考え込んで立ち止まる者。
兆し
それは人々の記憶に己の姿を焼き付けるように、頭上をゆっくりと飛び去って行った。
同行者
ただライン生命のために。
大きな火種
三、二――
雲を貫く光
トリマウンツの住人たちはこの夜を決して忘れない。
時間は有限
恐怖を感じることになるだろうと思っていたフェルディナンドだが、こうした状況にありながら、笑いがこみあげてさえきていた。
叱責
打ち勝てぬものを前にした時、道しるべとなってくれるのは身近な人だけだ。
運命
彼女の瞳に映るのは、孤独な銀河とすべてを捨てた開拓者。そして彼女の瞳に映るのは、輝く大地とすべてを捨てられぬ戦士だ。
間違った星図
テラ人よ、顔を上げる時だ。
天を衝く柱
それは早すぎたかもしれないが、すでに遅すぎた可能性もある。
真実の空
真実の双月と偽りの双月が重なる時、空の真実が明らかになる。
顔を上げて
帰り道は長いが、時間はたっぷり残っている。
クルビアの秘密
新時代が訪れようとしている。
孤独なエルフ
君がもう孤独な思いをしませんように。
さよなら、テラ
真空の中でまた会いましょう。
S.H.A.F.T.
「ホライズンアーク計画」で建造されたS.H.A.F.T.――通称「エネルギーウェル」。集めたエネルギーを上空のフォーカスジェネレーターに送る役割を持ち、一国の移動都市すべてへの供給を長期間維持できるほどのエネルギーを蓄えられる。
H.A.M.H.R.R.
「ホライズンアーク計画」で建造されたH.A.M.H.R.R.――通称「フォーカスジェネレーター」。地上から送られてきたエネルギーを吸収し、標的に向けて発射する役割を持ち、その攻撃範囲の広さは大多数の想像を超えるものである。
星の庭
クリステン・ライトが個人的な趣向によりデザインした天球儀室。中央のアーミラリ天球儀には最先端技術が用いられており、非常に高い精度を誇る。しかし、それはテラ人がよく知る星の軌道ではないようだ。
ステイシスホール
箱状の物が並ぶ、鈍く冷たい色の墓地。ここで何が起きたのだろう。
ストーリー
ブリーフィング資料
四十年代、国防部はボリバルで勢力を伸ばそうとしたが、それはかえってかの地を血みどろの惨状へ追い込んだ。その後、国防部は連邦政府や連合議会に頭が上がらなくなっている。『連邦戦争準備法』の制定が、彼らの妥協を示す何よりの証拠だ。
一部の将校たちは長らくこの劣勢を覆そうと試みている。軍人である彼らは、強大な武力を渇望しており、クルビアの進歩し続けるテクノロジーの発展に希望を見出した。
国防部は様々なテクノロジー企業に接触し、投資してきた。そのために科学界では一時、プロジェクト内容に「兵器」の二文字がありさえすれば、軍から投資の話が来るとさえ噂されたほどだ。
以前であれば、大統領にとっても国防部の動きは喜ばしいことだった。国から見ればそれはある種健全な競争であり、国防部の焦りは結果的にクルビアの強さに繋がるからだ。実際に、国防部の数十年にわたる科学研究への莫大な投資が、我が国の国防力を大きく増強したことは証明されている。
しかし、それによって将校たちの望む結果がもたらされることはなかった。というのも、彼らの成果は議員たちの手で巧みに奪われてしまったからである。将校たちの努力は国家への貢献と解釈されはしたが、その境遇は数十年前と何一つ変わらなかった。五十年代に独立軍の遺産を引き継いだ老人たちが何を考えていたかは明白である。彼らは、自らの軍服についたボリバルというシミを洗い流そうとしたのだ。しかし、周辺情勢の変化がどんなに起きようとも、彼らにその機会が与えられることはなかった。ゆえに彼らは自分たちのために、軍拡競争に一石を投じることにした。それは単なる兵器であるのみならず、きわめて重大な国防政策手段でもあるのだ。
「ホライズンアーク計画」が承認されたこと――そう、内容がどうあれ、それが承認されたという事実が何にも勝る証拠である。ライン生命は軍需産業を専門にはしていないにもかかわらず、国防部はそれを承知であれほどの資源を投じたのだ。この国防部の裏切りを、どれほどの軍需企業が陰で非難していることだろうか。
そして、大統領閣下のご意向はと言えば――我々はいつか戦争に身を投じるかもしれないが、それは決して国防部が引き起こすものであってはならないというものだった。
軍部から見れば虐げられているのは自分たちであり、彼らはこの国の未来を守ろうとしているだけなのかもしれない。だが、我々からすれば、「ホライズンアーク計画」は誰も望まぬ戦争の火種以外の何物でもない。
ゆえに、どんな犠牲を払ってでも、彼らのことは何としても阻止せねばならないのだ。
インタビュー記録
……
――ナスティさん、インタビューを受けていただきありがとうございます。
ナスティ(以下「N」):ヤラに感謝するんだな。彼女に仕事をすべて止められたせいで、インタビューを受けざるを得なくなったんだ。
N:君たち記者はなぜ私を放っておいてくれないのか、まったく理解しがたい。
――サルカズでありながらテクノロジー企業の上層部に登り詰めた、というクルビアの歴史上数少ない立場にあるあなたに、誰もが興味津々ですから。
N:ならば大衆諸君の好奇心を満たすため、動物園で似合いの展示室でも見つけてしばらく暮らしたほうがいいかもしれないな。
――あなたのような方には何人かお会いしたことがありますが、あなた方がどんなに否定したところで、ここがクルビアでなければこうしたチャンスはなかったという事実を受け入れねばなりませんよ。
N:はぁ……さっさと始めてくれ。
――ご協力ありがとうございます。
……
――つまり、あなたの建築技術は亡命中に学んだものということですね?
N:ああ。
――大学で日々勉学に励む若者からは恨みを買いそうですね。それにしても、あなたのアーツは非常に独特ですが……サルカズとしての感性がプラスに働いていることは間違いなさそうです。
N:バンシーとしては特筆すべきことでもないがな。
――バンシーの人は皆、あなたと同じようなモダンなペンを持っているんですか?
N:いや、これは私が自分で手を加えたものだ。
――それは素晴らしい。これから流行しそうですね。
……
――あなたはカズデルで生まれ育ったことに引け目を感じていないようですよね。それならなぜ、故郷を離れてクルビアへ来たんですか?
N:内戦が始まりかけていたからだ。戦争には巻き込まれたくなかった。
――それだけですか?
N:それだけだ。
――なにかこう……もっとエモーショナルな理由はないんですか?たとえば、お母さんと違う陣営に加わってしまって喧嘩になったとか、兄弟が戦場で亡くなったことで傷ついてとか……
N:君には関係のないことだ。
――あなたはこうした立場に不慣れなようですから、忠告しておきましょう。今のあなたは公人であり、この国で抑圧を受けるサルカズ全員があなたに注目しているんですよ。あなたの態度一つで彼らの境遇が変わることもあるかもしれません。
N:……
――お互いもう少し腹を割って話しましょう。いいですね?
N:私がカズデルを離れた理由は、誰かの死にもなければ、新しい戦争の始まりにもない。
――私の知る限り、多くのサルカズは戦争を好んでいるように思います。でなければ戦火の中に身を置き続けることもないでしょうし。それでも、あなたはサルカズでありながら戦争に反対している……そうですね?
N:……戦争が好きな人間などいるわけがないだろう。
――ああ、その回答はいいですね。戦争を嫌うサルカズですか。
……
――では最後に、現在のポジションはライン生命のエンジニア課主任であるわけですが、今後さらに上の地位を目指すお気持ちはありますか?
N:肩書きなどどうだっていい。私はただ、夢を叶えてもらう約束をしただけだからな。
――夢というのは?
N:(サルカズ語)ある混沌の夢さ。
7年前のとあるインタビュー記録より
コンラッド・ジャクソン
君の聞きたいことはわかっているぞ、新人。
エネルギーウェルには依然、都市防衛軍が駐屯しており、その名目上の所有権は変わらず国防部にある。これは国防部と中央政府の関係性が好転する兆しだと思っているんだろう?
そこはその通りだ。軍出身のジャクソンには親しい将校も多く、彼の当選に当たっては国防部の支援が必要不可欠だった。さらに、今回の事件で暗殺の憂き目にあったにもかかわらず、彼は率先して国防部とマイレンダーの橋渡しを務めたんだ。
君が、我々やマイレンダーのものであるべき成果をジャクソンが放棄してしまったと思っているのなら――
まだまだ若すぎるな。
こちらの目的は初めから国防部を打倒することではない。彼らはこの国の一部なのだから、我々はただ、彼らに自分の立場と状況をもう一度知らしめればいいだけだ。
仮にジャクソンが率先して橋渡しをしていなければ、今より多くの政治家や軍人たちが犠牲になっていたかもしれない。
彼は絶好のタイミングで国防部に譲歩させ、同時に彼らとマイレンダーの間にさらなる衝突が起きないよう動いてくれたんだ。
クリステンの目的が国にとってそれほど脅威にならないことがわかると、関係者は皆彼に感謝したよ。とりわけ、あの将校たちはな。
わかったか、小僧?君は彼に敬意を払うべきなんだ。
仮にこれが理解できたとしても、君がジャクソンと同じ立場にいたら――暗殺されかけた直後、争いの渦中に身を置く状態でいたのが君だったとしたら、あんな決断を下す胆力などあったと思うか?
……ふっ、そこまで愚かでもないようだな。
そう、彼はマイレンダーのものであるべき成果を捨てたわけではなく、自分のポケットにしまい込んだだけだ。
そんなことは問題にもならない。
歴代の副大統領とマイレンダーの力関係はシーソーのようなものだ。その時点で力が大きい者がより大きな発言権を持つ。だが、我々全員がこのゲームの継続を望むのなら、勝ち続けないほうがいい。
この点を理解していれば、上層部にとってこの件が喜ばしいことである理由がわかるだろう。
すべてはクルビアのためなのだ。
日記の一ページ
……
メディアの評価がどうあれ、私はクルビアがライト夫妻に悪いことをしたとは思わない。
彼らの研究費申請は多くの障害に阻まれかねなかったし、一部の占星学派や狂信的な陰謀論者たちに命を狙われてすらいたにもかかわらず、彼らの知恵はクルビアに認められた。この国はこれまで、彼らのような科学者を冷遇したことなどない。だからこそ、マイレンダーは彼らのために問題を解決すべく、私を派遣したのだもの。
夫妻の死は単なる事故だ。そこに陰謀があったとすれば、それは私によるもの以外ありえない状況だった。二人はただ失敗しただけで、どんな事業であれ失敗は普通のことであって、成功のほうが往々にして偶然であることが多い。加えて、彼らは私からすればありふれた結末を迎えただけ――すなわち、たかが命を代償に差し出しただけなのだ。
私は報告書をブリキに提出したあと、自分の別荘に戻りしばらく休んで、次の仕事を待つべきだった。
そうすべきだった。
けれど……
私はあの夫婦と仕事で少し関わったことがある。あの聡明さと情熱の前では、現実がもたらす困難など取るに足らないものだった。道への探究は苦境でも彼らを輝かせていて、ああいう人たちを嫌いな人間などいないだろうと思わせる。
彼らが失敗して賞賛や承認を受けず終わることになったとしても、死んでから同業者に嫌味を言われたり、素人から嘲笑されたりすることはあるべきではない。なのに、狂信者たちに至っては墜落現場で祭儀を執り行う始末だ。
そうして、私は夫妻の葬儀の場で――二人の子供であるクリステン・ライトを見かけた。
彼女は泣きも騒ぎもせず、ただ空を見上げていた。
近頃は、彼女のあの眼差しがどうしても頭から離れず、何度も夢に出てくる。
あの子のために何かしてあげないと。
――ヤラ・ブッカー・ウィルソンの日記より
会議記録
フォーカスジェネレーター離陸直後、国防部は緊急会議を開いた。以下は会議の概要である。
……
兵士諸君、本作戦はこれまでとは違う。各自、入念な準備を怠るな。我らが祖国クルビアは今や戦争状態に突入した。このトリマウンツはもはや戦場の中心となったのだ。国防部は私に最高権限を与え、周辺の四個師団と七つの軍事基地に我々への全面協力を要請している。そこで、私はこの場の諸君と共に臨時司令部を設立する運びとなった。上層部からの指令は非常にシンプルで明確だ。ここに指令内容を伝えよう。「どんな手段を使ってでも、ライン生命のリングを撃墜せよ。」
……
目標は現在高度240mにあり、今も高速で上昇し続けている。その最高高度は我々が現在所有している軍用飛行ユニットの限界高度を優に超えるものとなるだろう。よって、対象が上昇の「空白期間」にあるうちにできるだけ動力系統を破壊し、最高高度への到達を阻止する必要がある。最悪、上昇速度だけでも低下させねばならない。
今回の特別作戦においては、チームを三つに分け部隊を編成する。第一隊であるドローン部隊は、さらに動力担当チーム、爆破担当チーム、強攻担当チームの三隊に分かれて攻撃を行ってもらう。動力担当は、対象との水平距離500mの位置で爆破を行う。対象がこちらに気付いて角度調整を行うことを防ぐため、ほかの部隊が素早く接近できるよう、爆破の衝撃で推進力を提供することが目的だ。次に、爆破担当はテルミット爆弾を搭載して対象に接近、外部装甲の薄い部分になるべく精確に爆弾を投下しろ。詳細なデータは手元に届いているだろうが、なんとしても奴の装甲を溶かし、風穴を開けてもらいたい。最後に、強攻担当のドローンには対象の内部構造を破壊してもらう。
第二隊は支援部隊だ。ほかのテクノロジー企業や軍需企業の代表に連絡し、対象殲滅のため持てる戦力をすべて投入してもらえるよう掛け合ってほしい。ライン生命が誇るあのリングを空から引きずり下ろしたものが、奴らに取って代わる存在となるわけだ。あの会社を餌に、それを山分けするチャンスを与えてやれば、彼らも我々以上のやる気を出してくれると期待しよう。
最後の第三隊はブレイク大佐が自ら率いる特別攻撃部隊だ。この部隊は、試作型の攻撃ユニットに乗り込み、対象へ直接乗り移ることを想定している。特別攻撃部隊とは専用回線を通じて連絡を取ることになるため、各自常に通信を維持するように。
……
諸君、我々が無事生き永らえた暁には、私は真っ先に国防部へ辞表を出すつもりでいる。このような辱めを受けてなお、軍人の栄光を象徴する階級や勲章を背負うことなど、屈辱でしかないからだ。国防部もまた、従来の科学や技術、そして科学者たちへの見解を見直すべき時が来ているのかもしれないしな。
だが、今はまずこのクルビア――どころか、ともすればテラの軍事史上初となる空中作戦を成し遂げねばなるまい。我らにテラの祝福あれ。
会話記録
「独立戦争の転換点がマーク・マックスの参戦だったことは、クルビア人なら誰もが知る事実です。彼が独立軍を指揮するようになってから、この戦争は形勢逆転し始めましたから。ほんの一年前まで崩壊寸前だった軍が、一年後には彼の指揮下で、ヴィクトリア公爵の一人が船を捨てて逃げだすほどの打撃を与え、それに乗じてクルビア独立の基礎を築き上げるなどと、誰が想像できたでしょう?」
「彼の当選当時は、優れた将が優れた大統領になるとは限らない、と疑問視する声もありました。しかし、彼はその行動により、自身が優れた将であるのみならず、優れた大統領でもあることを証明したのです。現在のクルビアの発展は、マーク・マックスの叡智あってのものと言えるでしょう。」
「今や彼に疑念を抱く者はなく、支持率が低下したこともありません。クルビアの民衆は、テレビで大統領の姿を見られることを幸せと感じており、このまま彼が大統領であり続けることを理想とすら考えています。」
「実際、マーク・マックスは『人』ではなく、それゆえ永遠に大統領であり続けられるということは、ご存知の通りです。」
「マイレンダー・セレーネの選択で最も正しかったのは、自ら権力の表舞台には立つことはせず、裏で基金を設立し、この国の権力基盤を築いて、マークと言う名の永久に正しい理性を保ち続けるスーパーコンピューターにそれを譲り渡したことでした。」
「保存者にまつわる事情を知って、何か疑問が生まれたのか?」
「いいえ。自分の上司が鉄の塊であることはとうに受け入れていましたし、私はかえって親しみが湧いたくらいです。」
「ただ……ご存知の通り、クルビアはクリステンの遺産を引き継ごうとしています。」
「そうだな。サイレンスへの援助が何よりの証拠だ。」
「今思えば、すべてが起こる前までは、大統領もクリステンの行動を明確に予測していたわけではないのかもしれません。ですが、リング状の実験室が飛び立つ頃には、この結末を予見していたのだと思います。」
「つまり、マークに本気で阻止するつもりがあれば、クリステンを止められたのかもしれないと?」
「はい。少なくとも、あれがスムーズに離陸することはなかったかと。」
「……」
「あなたはかつて、サルカズの歴史に容赦なく介入してきた人物であり、それゆえサルカズはあなたに複雑極まりない感情を抱いています。ですが、感情的な要素はひとまず置いて、我々は誰よりも理解しているのです。多くの場合は、あなたが正しかったのだということを。」
「そんなあなたが、クリステンを阻止しようとしたとなると――」
「教えてください、ケルシー士爵。あなたは今も、クリステンが間違っていたとお思いですか?」
「……いいや。我々の誰も、間違いなど犯してはいない。だが……我々のどちらがより正解に近いかを証明できるのは時間だけだ。」
「正解というのは何のでしょう?」
「この文脈で言う『正解』とは、すなわち『存続』のことだ。」
導き
占星学者をここへ連れてくることが何を意味するかわかる?
一言でいえば嘲笑よ。彼らの星々への探究は、この星空に興味を持たない科学者一人にも及ばないという意味になるわ。ああ、「興味を持たない」対象というのは、彼らがその占星学の中で崇めている「星空」のことね。
ただ……そうね。私は仮にも占星術研究協会の名誉会長だから、ここは三つ話をするとしましょうか。
まずは一つ目ね。
はるか昔、人類が今のような知能を持つより前……私たちの生活は、牙獣となんら変わりなかった。果実を食べ、水を飲み、縄張り争いを繰り返して、互いを獲物と見なしあう……そんな原始的で野蛮な存在だったのよ。
だけどその頃から、人間たちは星々に興味を抱き始めていたの。
その中でも星々に対して狂信的な人々は、毎晩見晴らしの良い草原に集まっては、星が地上に降り注ぐようにと祈りを捧げる儀式をしていたわ。
そんなある日、一筋の流れ星が本当に空を横切ったの。彼らの旅はそこから始まったのよ。
星をひたすら追いかけて、追いかけて、追いかけ続けた彼らは、ふと気付けば、なんと元の場所に戻ってきていたの。
これこそ、テラが球体であることを発見した、歴史上もっとも古い功績だった――
なーんて、これは冗談だけど。
でも、完全な作り話でもないのよ。事実として、考古学協会は様々な国から同じ古代部族の物らしい壁画を発見しているの。彼らが星を崇拝し、追い求め、流れ星を見るたびにそれを追いかけていたということが、そこから判明しているわけ。
結局彼らが星にたどり着くことはなかったけれど、その足跡は奇跡的に、大陸の片隅に点在している。ほかの部族の伝承にも、彼らの痕跡があるくらいにね。
そういう観点から言えば、星は古代人にとって、未知の場所や開拓すべき土地まで導いてくれるものだったんじゃないかしら?
――元上級エージェントホルハイヤとの通話記録①
蒙昧
二つ目の話をしましょうか。
昔、星々をこよなく愛し、星に触れる方法を探し続けた占星学者がいたの。
彼は最後には、大地で一番高い山に登ったあと、そこから飛び降りて、大地と星空の間でゆっくりと眠りについたと言われている――
つまりは、「星のさや」の詩に登場する主人公のモデルってことね。
この人は実在の人物だったの。
ある集落の星見人であり、空の秘密を解き明かそうとしていた彼は、現代から見てもかなり前衛的な観測や推測を幾度も行っていた。
だけど、当時の技術は現在の水準には到底及ばなかった。だから、彼は阻隔層が存在するという結論を導き出すことはなかったわ。それでも、彼はほかの同業者たちのように、星々の突然の変化を何かの前兆と見なすこともしなかった。
そんな彼が最後にどうなったかわかる?
大地で一番高い山に登った、なんて真実だと思う?
ふふっ、本当なら彼はそうしたかったけれど、実行はできなかったのよ。結局、集落の族長の命令で生きたまま火あぶりにされちゃったから。神を冒涜した、という理由でね。
どうしてこんな話を知ってるかって?彼の弟子が資料を持って集落を抜け出したからよ。その資料は何世紀もかけてあちこちへ散って、今はマイレンダーの資金援助を受けたある博物館に眠っているわ。ちなみに、集めたのは私よ。
でも、残念ながらその弟子も非業の死を遂げて、伝承は断たれてしまっていたから、彼が半生を費やした研究も、阻隔層の発見には何一つ寄与していないの。
さらに悲劇的なのは、あの詩人の詩が恐らく彼の資料を参考にしているという点ね。理不尽な出来事を美化したがるのは文字書きの悪い癖だわ。もし、くだんの占星学者が、自分の空への探究が語り継がれていないどころか、彼自身が空への探究の放棄を象徴するものとして扱われていることを知ったら……怒りのあまり棺桶から飛び出してくるでしょうね。
時代が進み、文明が進歩するにつれて、「星々」は未知への探究の象徴から、無知の花冠へと変わってしまった。これもある意味では、歴史の面白いところね。
――元上級エージェントホルハイヤとの通話記録②
永久不変
最後に、三つ目の話ね。
占星術師の家系に、ある少女が生まれたの。彼女の一族は、物語に出てくる星を見つけ出すことを使命としていてね。
幼い頃からその使命を叩きこまれてきた彼女は、次第にその星を見つけることこそ自分の人生のすべてだと思い込んでいったのよ。
そして苦労の甲斐あって、彼女はある手がかりを見つけたの。それはまだ見ぬ方向を示していたけれど、見たことがないからこそ探す価値があるというものでしょう。
彼女は命がけで身を投じ、奥へ進むにつれて、求めた答えがその先にあるに違いないと確信し始めた。
何世紀にもわたる一族の宿願を、やっと自分の代で叶えられると思って、彼女は心底喜んだわ。
だけどその星を目の前にしたとき、ある人物が告げてきたの。彼女の探し求める星には何の意味もない、ってね。
少女はそんな挑発になんて乗らなかったけれど、その人はそれがまぎれもない事実だというように、当然のような口ぶりでそう言ったのよ。
そして、少女は知ったの。その人も、自分の星を探しているんだということを。
だから思ったのよ。「彼女はきっと、自分の星のほうがあなたの星より輝いている、と言いたいだけなんだ」って。
そこで、少女は傲慢なその人に仕返しするために、隙を狙って彼女の星を壊してしまおうと考えたの。
けれど何とか星を見つけ出した時には、その光は消えかかっていた。
それでも、その星が昔どれだけ輝いていたかを感じ取ることはできたのよ。
少女は気付いてしまったの。自分が追い求めてきた星が実在するとしても、この星の輝きには決して敵わないということに……
そして、そんな星でさえも、いつかは輝きを失ってしまうことにね。
その瞬間、少女の心の中で、追い続けてきた星は光を失ってしまったのよ。
信じてきたものがすべて崩れ去り、心の拠り所が冬の夜の冷たい風に吹かれて散っていったあと、星はかつてなく鮮明に私たちの前に姿を見せた。こうなった以上、受け入れるしかないわね――星は単なる星でしかないということを。
この先、どうすればいいのかしらね?
――元上級エージェントホルハイヤとの通話記録③
唯一の手がかり
ナスティの証言で「ステイシスホール」と呼ばれていたこの施設だが、今や単なる廃墟と化している。エネルギーは枯渇し、施設全体が本来の機能を失っているため、元々どういった施設だったかも不明である。
あの澄んだ青色のキューブ群の中には、恐らく何かが保管されているのだろう。だが、いくら手を尽くしても傷一つ付けられなかった。キューブはすでに中央実験基地に引き渡されている。我が国における一流を自負する科学者たちが、気合を入れて調査してくれるようせいぜい期待しておこう。
加えて、この施設で用いられている文字も難題だ。ティカズの遺跡で使われている文字とも比較してみたものの、何の類似点も見られなかった。
何にせよ、我々がこの場所を調査して得た結論は、依然として何一つわからないということだけだ。
とはいえ、我々はナスティのシークレットラボを発見した。それは102号実験基地C棟の地下に位置しており、エレベーターにパスワードを入れなければ向かえない隠しフロアにあった。
102号実験基地では、政府とライン生命による共同開発の民間プロジェクトが進められていた。そのプロジェクトの始動が三年前、「ホライズンアーク計画」とほぼ同時期であることから、彼女とクリステンの行動は早期から計画されていたことがわかる。
さらにはこのシークレットラボが、ステイシスホールとエネルギーウェルに通じていることから、あの夜エネルギーウェルから発射されたエネルギーの源がステイシスホールであったことはほぼ断定できるだろう。
なお、ラボでは彼女が引き渡してきたもの以上に有益なものは見つからなかったが、それもそのはずだ。彼女が保身のために、我々に知らせたいことをすべて語った上で、自分がついた嘘を示す証拠を抹消するのは理解できる。
だが、何の成果もなかったわけではない。端末の一つに残されていた通信記録を復元し、彼女がクリステンとやりとりしていたメールを発見したのだ。
日時:1096年7月11日
To ナスティ
From クリステン
添付ファイル:未知の信号
科学考察課が郊外に設置した基地局が、未知の信号を受信したの。だけど、興味深いことに私を含め誰にもそれを解読できないのよ。
解読不能である以上、ひとまずその発信源を突き止めるのもよさそうでしょう。
だけど科学考察課の設備では、発信源を特定できなかったの。あなたなら何かいいアイデアがないかと思って。
いい返事を期待しているわ。
――未知の信号のファイルは削除されており、ほかのメールにはパスワードが設定されていた。もう一度ナスティに会う必要がありそうだ。
メール
ナスティは嫌々ながらパスワードを教えてくれた。どうやら、いずれこんな日が来ることがわかっていたようだ。
彼女とクリステンのメール内容から、ライン生命がいかにしてステイシスホールを発見したかが判明した。我々の追及に意味があったことが証明されたのだ。
可読性を考え、重要なメールだけを以下にまとめる。
……
11月3日
ありがとう、ナスティ。あなたのトランシーバーのおかげで、信号の発信源がわかったわ。
だけど謎が解けるどころか、もっと不可解なことが増えてしまったの。
発信源はトリマウンツ北西100kmほど先の、地下3000m地点だった。
つまりは、地下から発信されている信号だったのよ。
政府のツテを使って調べたけど、そこで進められているプロジェクトは特にないみたい。
ますます興味深いでしょう。
だから力を貸してほしいの。
……
12月16日
私に文句を言わないで、ナスティ。
できれば私も、ああいう付き合いはあなたに任せて、地下でひたすら発掘作業に没頭していたいくらいなんだから。
そういえば、ジャスティンJr.宛ての伝言を頼みたいの。「あなたの質問は私が答えるまでもないことばかりだから、自分で判断しなさい」って伝えておいて。代わりと言ったらなんだけど、あなたの質問になら答えられるわ。
「どうしてそんなに焦ってるのか」って聞いてきたわよね。
多分、それを聞いてきたのはこの急な発掘作業だけが理由じゃないんでしょう?「炎魔事件」や、あるいはもっと前のことまで含めての質問なんだろうと思うわ。
何にせよ、私の答えは簡単よ。
私たちが生み出した研究成果のうち、一つとして喜ばしいと言えるものなんてないにもかかわらず、みんなはそれに満足している。この状況で焦りを感じずにいられると思う?
ねえナスティ、カズデルを離れた時にやろうとしていたこと、あなたは今でも覚えてる?
……
1月3日
夢を見たわ。
その中で私は、大地の果て、海と空が交差する場所にたどり着いたの。
そこには球体が浮かんでいて、それこそが私の求める答えだとわかった。
その答えから、「ここへ来るべきではなかった」と言われたわ。私にその資格はなく、それが待ち望んでいたのは私ではない。それに、答えを知れば私は私でなくなってしまうと、そんなふうにね。
だけど私は、ひたすらそれに問いかけて答えを求め続けたの。
命と引き換えに答えが得られるのなら、願ったり叶ったりだから。
なのに、それは私に何も告げず、空へと舞い上がっていった。
その空を見上げて気付いたのよ。
星が降ってきたことに。
……
1月12日
すぐに行くわ。
――やりとりはここで終わっている。ナスティの話では、その後彼女は地上に戻り、ライン生命の内部ルートでクリステンと連絡を取っていたらしい。だが、データベースを調べてみても、その記録はすでに削除されていた。
この事件を紐解く上で、クリステンの考えは重要な糸口になる。何か別の方法を見つけて確かめなければ。
真理の在処
ステイシスホールの片隅で見つけた個人用端末はクリステンのものだった。端末内のファイルはほとんどがエネルギーウェルやフォーカスジェネレーターに関するものであり、どれも既知の情報だったが、残りの通信内容が発見されたため記録する。
……
2月9日
あなたたちが送ってくれたメッセージには、一通り目を通したわ。
返事をしなかったのは、重要だと思わなかったからよ。
だからメールは削除しておいたわ。
このメールを書いたのは、あなたに伝えたいことがあったからよ。
私は生きている。
それに、「神」に出会ったわ。ほかにどう言い表せばいいかわからないような存在よ。
私の質問すべてに答えてくれる神。
あれは、私に真相を示してくれたわ。
あなたは私が死んだものとばかり思っていたでしょうけど、この一週間は二つのことに没頭していたの。それは即ち、質問と思考よ。
だけど、すべての果てに得た結論として、あなたに悲しい真実を伝えないといけないの。
私の空への執着は、さっき削除したメールと同じくらい無価値だったのよ。
私が見た夢は、真実だったんだわ。
2月11日
神が私を招いてくれたの。私は今や、特等席ですべての終わりを見届けられることになったのよ。
これはあまりにも魅力的な誘いだわ。
でもね。
最初からずっと、私の空への思いはほかの人が思うほど複雑なものじゃなかったの。私はただ、空の向こうに隠されたものを知りたかっただけ。
その秘密を解き明かせば、私たちはさらに先に進めると信じていたのよ。事実として、それは期待を裏切らないものだった。ただ単に、私たちは未来を目にする前に滅びてしまうかもしれないというだけでね。
選択肢は単純よ。
あの詩で描かれている通り、星のさやに包まれて安らかに眠り、美しい夢の中で死ぬか、あるいは真空に身を置いて窒息死するか。
だけど私は、いつも考えていたの。
私たちは真理の中で死ぬべきだと。
覚悟はもうできているわ。
2月17日
添付ファイル:空を開く方法の構想
すぐに戻るわ。
エリア説明文
エネルギーウェル
「ホライズンアーク計画」で建造されたS.H.A.F.T.――通称「エネルギーウェル」。 集めたエネルギーを上空のフォーカスジェネレーターに送る役割を持ち、一国の移動都市すべてへの供給を長期間維持できるほどのエネルギーを蓄えられる。
クリステンはそれを空に向けたが、我々はそれを誰に向ければよいのだろうか?
フォーカスジェネレーター
「ホライズンアーク計画」で建造されたH.A.M.H.R.R.――通称「フォーカスジェネレーター」。 地上から送られてきたエネルギーを吸収し、標的に向けて発射する役割を持ち、その攻撃範囲の広さは大多数の想像を超えるものである。
星空への第一歩は空を支配することだ。我々はすでに、その道を歩み始めている。
星の庭
クリステン・ライトが個人的な趣向によりデザインした天球儀室。 中央のアーミラリ天球儀には最先端技術が用いられており、非常に高い精度を誇る。しかし、それはテラ人がよく知る星の軌道ではないようだ。
我々は数千年もの間、星への憧れを抱いてきた。そして今、ついに手を伸ばす時が来たのだ。
ステイシスホール
箱状の物が並ぶ、鈍く冷たい色の墓地。 ここで何が起きたのだろう。
いつの日か、この墓地の秘密が解き明かされる日が来るだろう。だが、その時には、ここはもうさほど重要ではなくなっているかもしれない。
[ドーベルマン] 実験室への侵入に成功した。少し待ってくれ、敵方の通話を傍受してみよう。
[アーク鏡衛] なんだ……? どうなってる?
[アーク鏡衛] 床が斜めに傾いてるぞ……!
[アーク鏡衛] だが、侵入者は目の前だ! 仕方がない、とにかく進め!
[ジェシカ] なんだか、向こうは移動しづらそうですね……
[ドーベルマン] ああ。実験室には特殊な防衛システムが備わっており、フロア全体を傾けることができるんだ。我々は今、巨大なシーソーの上にいるようなものだと思うといい。
[ドーベルマン]今、このフロアは下向きに傾斜している。ゆえに我々も、下方向への重力に影響されると考えろ。
[ドーベルマン]この状態で敵が上方向に移動すると、傾斜に逆らうことになり、移動速度が低下する。またこれは重い敵ほど顕著になる。
[ドーベルマン] それに対して我々のほうは、下向き、つまり傾斜を下る方向に向かって配置したオペレーターの攻撃速度が上昇する。
[ドーベルマン] 今のうちに高所を押さえ、敵部隊に打撃を与えるぞ!
[カシャ] 助けにきたよ!
[ジェシカ] どうしたんでしょう? 傾斜の方向が変わりました! 敵の移動速度が速くなってます!
[ドーベルマン] 分析結果が出た。
[ドーベルマン]重量ランクが3以上の敵が「UP」と書かれた上向きの重力誘導装置を踏んだことで、傾斜が上向きになったようだ。
[ドーベルマン] 傾斜を登る形になれば敵が減速し、傾斜を下る形になれば敵が加速する。敵と向き合っている場合、我々にかかる影響はその逆となる。
[ドーベルマン]敵が装置を踏むのと同様に、ブロック数1以上のオペレーターも装置を踏むことができる。要するに……
[ジェシカ] なるほど、シーソーと同じで、踏んだほうへ沈むんですね!
[ドーベルマン]そういうことだ。向こうが攻勢をかけてくる前に、「DOWN」と書かれた下向きの装置に人員を配置しよう。敵の進攻を遅らせるぞ!
[ヤトウ]ならば私に任せてくれ。
[ジェシカ]敵が装置を踏もうとしてます!
[サイレンス] 慌てないで! 一つの装置が踏まれている時は、別の装置を踏んでも効果はないんだ。
[サイレンス] この状況なら、味方が下向きの装置を踏んでいる限り、敵がもう一つの装置を踏んだところで意味はないよ。
[サイレンス] ヤトウの安全を確保できれば大丈夫。
[ドーベルマン] よし! では引き続き迎撃を!
[ドーベルマン]傾斜方向がわからなくなった時は、傾斜しているほうへと滑る「石」を見て、現在の方向を判断するようにな。
[ケオベ] なにこれ? えーい、はいやーっ!
[ジェシカ] わわっ、遊ばないでくださいケーちゃん! というか、敵が防衛ライン近くにいるんですが、どうしましょうか?
[ドーベルマン]落ち着け。この建物の構造と機能はすでに把握している。あの「石」は「惑星の破片」と呼ばれているようだが、あれを活用するとしよう。
[ドーベルマン]「惑星の破片」はレール上のみを移動し、傾斜の方向に合わせてレールの端まで動いたらそこに留まる。
[ドーベルマン]これほど巨大な「惑星の破片」であれば、静止時には道を遮り、敵の前進を阻むことができる。すなわち……
[エリジウム] 了解、僕が傾斜の方向を変えればいいんだよね!
[エリジウム] やったね、効果抜群!
[ドーベルマン] うまくいったな。このように、「惑星の破片」はレール上の敵に大きな物理ダメージを与えて押し出してくれる。
[ドーベルマン] だが同様に、「惑星の破片」はレール上のオペレーターにもダメージを与えてくるので注意するように。
[ケオベ] 面白ーい!
[ドーベルマン] よくやった、ケオベ!
[ドーベルマン]こうして、隣接した位置から「惑星の破片」を攻撃し続けると……
[ドーベルマン] 一定回数ののち、「惑星の破片」をオペレーターの配置方向に向けて押し出すことができる。
[ドーベルマン] この方法では少し時間がかかってしまうが、「突き飛ばす」攻撃が得意なオペレーターであれば……
[エリジウム] おっと、敵が増えてきたよ! これは……
[エリジウム] 傾斜の方向を変えようとしてるみたいだ!
[ショウ] 龍門消防署所属のショウただいま到着いたしました!
[ドーベルマン] いいところに来てくれたな。ショウ、右に向かってその「惑星の破片」を突き飛ばしてくれ。
[ショウ] 了解!
[ドーベルマン] よし、いいぞ!
[ドーベルマン]予想通り、十分な力で突き飛ばせば「惑星の破片」を直接動かすこともできるようだな。
[ドーベルマン]これでこのルートは完全に塞がれた。傾斜の方向も、我々への影響は大きくないしな。
[ドーベルマン] それにしても、ここの防衛システムは非常によくできている。調査を進めていけば、より簡単に利用することもできそうだな。
[ドーベルマン] さて、戦場は我々に有利となった! 残りの敵を殲滅せよ!
[ドーベルマン] 軍部の許可が下り、我々は現在、このエリアにおける全装置の制御権を得た。
[ドーベルマン] ドクター、PRTSを通じてレールをタップすれば、タップした位置を目指して「惑星の破片」が移動するぞ。
[ドーベルマン] 戦闘の援護に活用してくれ!
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