aklib_story_10章_関連テキスト

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10章 関連テキスト

[アーミヤ] ドクター、署名のないノートを拾ったんですね。中には持ち主がロンディニウムで見聞きしたことが詳しく記録されています。ここからより多くの有益な情報を得ることができますよ。

[アーミヤ] 事件が進むにつれて手がかりが増えます。新しい内容をアンロックすることで、報酬を受け取ることができます。

[アーミヤ] ドクター、どうか注意してください。作戦難易度によって、報酬の内容も異なります。

[アーミヤ] それではドクター、ひとまず読むのはここまでにしましょう。戦況は緊迫しています。

[アーミヤ] みなさんがあなたの指揮を待っていますよ、ドクター。


新たな客人が都市へと招かれたが、どのパーティーにも出席する気はないようだ。

先月サディアン区で大規模暴力事件が発生した際、複数の納品に大幅な遅れが生じているとカルテルが不満を述べていた。当初はギャングに物資を奪われたのだと皆は思っていたが、その後客人たちに工場の使用が黙認されたため、何が起きているか理解した。

サディアン区と付近のゲートでしかその人たちを見かけない。これこそ私が、彼らはまだ自分に合った居場所を見つけられていないと言った理由だ。

現在ロンディニウムはほとんど封鎖されているが、彼らは通常通り出入りしている。服装による識別が容易で、彼らは自分たちを「ダブリン」と称し、他の市民との交流を避けている。自分以外の者からは敵視されていると思っているかのように、脅迫や威嚇をするだけである。

無口なサルカズと比べて、彼らの怒りは明確だ。一部がターラー語を話しているのを聞き、ターラー語で挨拶を試みたが、彼らは更に怒りをあらわにした。他のヴィクトリア人が彼らの言語を使用するのを受け入れられないみたいだ。

今日はレオのお見舞いに行った。レオは好奇心が強く、その結果ダブリンと市民との衝突に巻き込まれた。爆発の影響を受け、何箇所かかすり傷を負ったそうだ。

彼は刀を担いだダブリンの兵士がどのように市民を脅したかを話した。自分がいかに勇気を持って正しいことしようと決意したか、庇いに入ったことでどのように争いに巻き込まれたかも事細かに語ってみせた。そして最後に、ダブリンは決して荒野からのごろつき集団などではないらしいが、「もし剣が手元にあれば、俺一人であいつらの部隊を倒せていた」と、祖先の蒸気騎士の名に誓っていた。

確かに彼は幼少期ヴィクトリア軍の訓練方式について見聞きしていたはずなので、正規の訓練を受けた戦士かどうかは見分けられる。彼の話で信じられる内容はこの点だけだと思う。

現在ヴィクトリア軍はどこにいるのか、あの輝かしい戦功を持つ将校たちはどこにいるのか、暗黙の了解であるかのようにみながこの件について話すことを避けている。それと別件だが、異鉄の新たな供給路が必要だ。


招待状を出してから、フィリップ伯爵はパーティーの時間と場所を二度も変更した。巡回するサルカズの嫌がらせを恐れて、彼らは夜に自分の家の中庭を明るくできないのだ。

ベイリー一家とローレンス一家も去るつもりらしく、ルネが彼らを手伝うと約束した。彼はすでに多くの貴族を都市から送り出しており、警備と物流の両面に明るい人物だ。

あと数日もすればサルカズが城門を完全に封鎖すると噂されているため、最近のパーティーでは、どの都市でならばロンディニウムに近しい生活を送れるかという話題でもちきりだ。

みなが期待しているのは賑やかな街並みだけではない。より重要なのは、ロンディニウムにいる時と同じように、聡明な人物や雅趣に理解ある相手と、自分の名画コレクションの価値を語れるかである。ジャガイモやトウモロコシについて話すことではない。

私はこの都市に来て、地位も財産もなく、そばで話を聞いたり相手に合わせたりするだけだ。

レイジーは何年もベイリー一家の運転手をしていたが、しかし彼は今回一緒にロンディニウムを去るつもりはないようだ。庭で雑談をしていた時、彼は友人のために日用品を届けたり、移動都市の地下を走り回っていた方が気持ちいいと言っていた。この都市に対する市民の思いはみながみな同じではないらしい。

消炎薬の話を彼にしたら、何とかして二箱手に入れると約束してくれた。

ノーラが今日改めてパーティーに現れた。サルカズの警察に留置場へと連れて行かれた経験は、彼女に何の影響も与えていないようだ。ただ二人きりで話をした時、袖をまくって腕の傷痕を見せてくれた。

数日前彼女と一緒に捕まった市民の中で、無実と見なされたのは恐らく彼女のみで、だからすぐに釈放されたのだ。彼女はそのせいで気持ちが落ち着かず、まだ捕らわれている人たちのことを心配している。

サルカズたちの間でも、最近城壁のことばかりが話題になる。サルカズの将軍もよく城壁の上を視察しているらしいと彼女も言っていた。彼らは本当にロンディニウム全体を封鎖するのかもしれない。

それと、新聞の切り抜きと署名のない便箋をいくつも受け取った。しかし字を見れば誰が書いたかは一目でわかる。生徒の宿題を採点する赤ペンで私に手紙を書くなと、何度も彼女に冗談交じりで言ったにもかかわらず、彼女はむしろそうしたいらしい。

手紙の内容は、とある行方不明になっていた私たちの友人の消息がついにつかめたとのことだった。すぐに助けに行かなければならない。

このノートの中身は乱雑でまだ整理できていない。もし私が今後記録ができなくなっても、ノートを受け取ったあなたなら、恐らくここから関心のある部分を探し出すことができるだろう。


あのサルカズと会うのはこれで二度目だ。あるいは、質問のために止められたと言うべきか。

このような尋問は珍しくなく、私はすぐに解放された。しかしやはり、彼の態度は他のサルカズとは異なるように感じる。

サルカズの傭兵隊から私に連絡が来るかもしれないと知らされていたが、これまでのところ、ロンディニウム内で例のコードネームに一致する火薬の臭いや爆発の光を発見したことはない。

今日私はこのサルカズ傭兵の名を尋ねた。彼は少し変な様子を見せたが、多分あざ笑っているのだろう。「わざわざサルカズの名を覚える必要はない。俺たちはすぐに死に、すぐに忘れられる。」彼はそう言って、顔の源石結晶を私に見せてきた。

サルカズと協力できるかはわからない。この都市の中では、知ることが多くなればなるほど、判断するのが難しくなる。

ロンディニウムのサルカズは昔馴染みという言葉をよく使う。彼らは先の内戦でまみえ、その後戦場で再会を繰り返していた。最も厚い友情とは互いを絶対に信用してはならないと知ることなのだ。十年近く生死を共にした友人でさえ、自分が助かるためには相手を切り捨てる。

サルカズたちは自らのそうした態度を隠そうとはしない。彼らは永遠に闘争状態にある。

もしカズデルの時と同じような戦火がヴィクトリアで燃えたら、私たちはどのような姿になるのだろう?

それとは別に、異鉄の供給路が断たれただけでなく、ほかにもいくつかの常用工業製品が徐々に市場から姿を消している。もしこれらの材料までなくなれば、ロックロックたちが作業を続けるのは難しくなる。

しかし例の企業の支持を得たとしても、今のところ信頼できる輸送経路がない。鉄道会社によると、現在貨物列車は中央区への工業材料の輸送にしか使用できず、他の私的な輸送方法なら審査が必要だという。


もし私がここから逃げ出せなければ、今後トランスポーターの仕事はゴールディングを訪ねるように。

悪い知らせがある。記録に割ける時間に限りがあるため乱筆乱文となる。

アーミヤが言うに、自救軍に隠れていたサルカズのスパイは変身に似たアーツが使えるようで、それにより我々の仲間になりすましていた。この種のアーツは警戒しようがなく、自救軍の間で互いに疑心暗鬼になってしまわないかが一番心配されるところである。

フェイストとロックロックはこの件で自責の念に駆られている。あの人は彼らが多大な苦労をして救い出した、最も近しい戦友であったからだ。

彼らの気持ちは理解できる。今後機会があれば、彼らを慰めに行きたい。自救軍の一部の戦士は私が似たような過ちを犯したことがあると知っている。

今最も大事なのは理性を失わせないことだ。サディアン区のこの拠点を築くのは容易ではなく、付近には人家も多くある。しかし今はなにもかもを都市防衛砲の砲撃の下に捨てる必要がある。

移動都市の基礎構造層を溶かすほどの砲撃と比べれば、私たちの簡素な武器はただの護身用おもちゃに過ぎない。それでもみな黙々と装備している。

ここに書き記しておこうと思う。私たちは何も持っておらず、何も求めていない。大半の自救軍戦士が気にかけているのは、都市の地下で慣れ親しんだ仕事を続けられるかどうか、それから負傷した仲間のために薬を手に入れる方法、この二つだ。ロンディニウムの上空を覆う暗雲の真相を彼らが推測したことはなく、サルカズ王庭がどれほど恐ろしいものであるかは想像すらついていない。

しかし実際には、サルカズ内戦における伝説や物語はいずれも真実であり、誇大表現されたものではない。古の王庭の呼吸は私たち一般人の命を絡め取るのに十分なのだ。

私たちはこうした敵に対抗している。自救軍の他の者が知っていようがいまいが、真相はここにある。

――私が犯した過ちについてだが、あの時私たちはカルダン区と連絡を取ろうとして、誤った人を信用してしまった。その子は捕まった後、尋問によって情報をサルカズに吐いた。

被害の拡大を防ぐため、私たちのトランスポーターは虚偽の内容が記載された手紙を持って、いつも通り約束の場所へと向かうことにした。その子が捕まったということを知らないふりをして……

アイラは誰もが好感を抱くような子だった。

しかし私たちは前へ進むしかない。出発の時だ。


私たちは今、中央区へと向かう列車に乗っている。生き延びた仲間は予想より多く、実に幸運である。

突然の出来事で、アラデルへの連絡が間に合わなかった。しかしロドスのトランスポーターが早くに彼女に救援を求めていたため、今ならあちらにはひとまず身を寄せられる場所があるだろう。

アラデルはカンバーランド公爵の娘として、貴族が集まる中央区において自救軍の他の者では及ばない統率力を有している。サルカズ王庭の目がある中では、中央区の自救軍が取れる行動には限りがある。だがアラデルが抵抗の立場を明確に示しているおかげで、背中を押されている仲間は多い。

彼女のような貴族はめったにいない。実質的な議会はすでに消滅しており、今はただサルカズの代弁者になっていると、数ヶ月前にはもう認めていた。

自救軍とロドスの目的は完全に一致するものではないが、今は一つの部隊としてまとまっている。元々ロドスの隊にいたサルカズに対して敵意を抱いていた多くの市民が、この列車ではもう彼らと肩を並べて話すことができている。

Wはもう一人のロドスのサルカズの女性と一緒に戻ってきた。彼女は友好的な態度を取ろうとはしないが、今のところは確かに私たちと積極的に協力している。

彼女が教えてくれたことだが、私が気にかけていたあのサルカズの傭兵は数日前にすでに亡くなっていたようだった。彼の名前はまだ覚えている。シュワブ。私が捕まった後、工場の巡回隊の中で一度彼を見かけている。

ここに来て、ようやく確信を持った。Wと私を繋げたのは確かに彼だった。だからWはあの日、遅れずにロドスを救援できたのだ。彼には借りがある。

ロドスのオペレーターにはまだ一部敵に注視されている者がいる。例えばあのバンシー、彼の存在自体が一部のサルカズに精神的圧力を与えているようだ。

サルカズ王庭の監視網は同族を捕らえることとなると格段に敏感になる。必要なら、彼を支援する準備はいつでもできている。

ケルシーはここ数日で中央区に到着したが、自救軍と行動を共にすることはない。

何年も彼女には会ってなかった。今の私は……彼女と同じくらいの身長になっただろうか?

ロックロックが大泣きしている。私は彼女を慰めたが、このような時には涙を流すことも必要だと思う。


先日、サディアン区を逃げ回る暴力グループと治安部隊との衝突が激化する中、都市防衛砲が起動し多くのエリアに深刻な被害をもたらした。

ロンディニウムの都市防衛砲が市内に砲撃するのはこれが初めてであり、一時間近く続いた砲撃によりいくつかの区画の基礎構造層が崩壊し、現場で大量の死傷者が目撃された。

昨年十月以来、この正体不明の暴力グループは、議会が打ち出した新しい安全法案に抵抗を続け、都市防衛軍の公務を妨害し、多くの衝突事件を起こして社会の平和を脅かしている。僅か三ヶ月で、サディアン区では200件を超える暴力事件が記録されており、ロンディニウムにおいて最も治安に不安の残る場所となっている。

ロンディニウムの重要な軽工業区として、サディアン区の各種軽工業製品は全ロンディニウム生産量の90%以上を占めている。今回の砲撃事件後、サディアン区の大多数の工場が損害を受け、短期間で通常の生産体制に復旧するのは難しいと見込まれる。関連する川下産業も深刻な影響を受けそうだ。

ロンディニウムおよびカズデル経済文化交流協会のスポークスマンは暴力グループの行為を厳しく非難し、カズデル側はサディアン区の再建に協力して、市民の生産と生活が正常に回復するよう推し進めると表明した。


昨日、ロンディニウムオークタリッグ区で行われたヴィクトリア演劇祭授賞式典が火災警報により一時中断された。

夜八時ごろ、火災警報が突然鳴ったあと、組織委員会は即座に災害対応マニュアルに沿って、式典を中断し、会場にいた人々を避難させた。会場に危険がないことを確認し、式典は再開された。

カスター公爵を含む多くの貴族や著名人が今回の授賞式典に出席していた。式典再開後、アーノルドが最優秀主演男優賞を受賞した。彼がこの賞を受賞するのはこれで三度目だ。

死傷者や物的損失は出なかったものの、火災警報器の誤報により不必要な恐怖を与えられたなど、組織委員会は多くの苦情を受けている。

火災が起きたのは演劇祭会場に隣接する工場の敷地内であり、地元のストリートギャングの乱闘中に投げられた火炎瓶が引火し、一名が中度の火傷を負い、複数の小屋が倒壊した。目撃者によると、乱闘の参加者の中にはハンナ・「インドラ」・ジャクソンおよびその仲間がいると見られ、当該グループメンバーはグラント男爵を負傷させたとして、警察が調査をしている。


テレジア殿下およびテレシス殿下のご意向を受けて、カズデル軍事委員会は本日、ロンディニウム内の反乱軍に対して必要な措置をとり、反乱軍が集まる最後の区画を掃討した。現在ロンディニウム全体が殿下の威光の下にひれ伏しており、殿下のご計画に問題が生じることはなくなった。この都市の工業ラインは昼夜を問わずサルカズの勝利を作り出していくだろう。

各地をさまようサルカズの同胞たちよ、ロンディニウムは引き続きあなた方を歓迎する。戦争が終われば、サルカズには帰る家ができるのだ。

カズデル軍事委員会


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