aklib_story_暗黒時代下_1-12_代価_戦闘前

このページでは、ストーリー上のネタバレを扱っています。 各ストーリー情報を検索で探せるように作成したページなので、理解した上でご利用ください。 著作権者からの削除要請があった場合、このページは速やかに削除されます。

暗黒時代・下_1-12_代価_戦闘前

チェルノボーグからの撤退が目前となったところへ、招かれざる客――Wが現れる。 彼女の嘲笑に満ちた問いかけに、アーミヤは怯むことなく答えを出した。

---

時刻不明 / 天候不明 / 視界：低

チェルノボーグ 行動隊E0現在地

Dr.{@nickname}救出作戦 最終撤退段階

[ドーベルマン] くっ……！

[ドーベルマン] 出口は目の前だというのに……！

[？？？] あ～ら、簡単に出られるとでも思ってたのかしら？

[？？？] そんな夢見ちゃってるようなら、目を覚まさせてあげないとね。

[ドーベルマン] ……ロドス各員、聞いてくれ。通信が回復して、待機していた行動予備隊に連絡がついた。じきに増援が来るぞ！

[ドーベルマン] とはいえ、目下の問題はあの女だが……

[ニアール] ！ 気をつけろ、彼女は爆弾を持っているようだ！

[ドーベルマン] チッ……偵察部隊のほうにはまだ連絡がつかないというのに、こんな時に……

[アーミヤ] ――あなたは、一体誰なんですか？

[？？？] そうねえ……あんたに知られてないのは当然のことだけど――

[？？？] 隣にいるそいつになら、わかってもらえるんじゃないかしら？

[アーミヤ] ……レユニオンのメンバー、ですよね。まだ仕掛けてくるつもりですか？

[？？？] ちょっと、そういう言い方しないでよ。

[？？？] あたし、タルラとはそりが合わないの。それに、今は派手にやり合うつもりもないわ。一仕事終えたあとだから、疲れてるしね。

[？？？] なんなら、友好の証に自己紹介でもしましょうか？

[？？？] あたしのことは「W」って呼んでちょうだい。

[W] ああ、ついでに、ここで待ってた理由も伝えておこうかしら。――あたしね、あんたの隣のその人に会いたかったのよ。

[アーミヤ] ……ドクターに、ですか？

[W] Dr.{@Nickname}......

[W] だから……悪いけど、こっちに引き渡してくれない？

[ニアール] 論ずるに値せん提案だな。

[W] まあまあ、そんなにカリカリしないでよ。もうちょっと仲良くお喋りしましょう？ 手土産として、興味を持ってもらえそうな情報も持ってきたんだから。

[W] 実はさっき、そこで腕に覚えがありそうな集団に出くわしたの。……考えてみたら、あんたたちと似たような格好に見えたわねえ。

[W] まあ、ちょっとした変装はしてたみたいだけど……ウルサス人なら騙せても、あたしの目は誤魔化せないわ。

[アーミヤ] ……！ 偵察部隊のみなさんでしょうか……？

[アーミヤ] 良かった……無事だったんですね。

[W] ところで、あんたがあいつらのボスなのよね？

[アーミヤ] っ……！？

[W] よかったら、参考までに教えてくれないかしら？ 一体どんなアーツを使って、あの連中をあんたのためなら喜んで死ぬ下僕に仕立て上げたのか……

[アーミヤ] えっ……？ 何を言って……

[W] わからない？ あいつらはもう戻ってこない、って言ってるの。

[W] ――ねえ、ウサギさん……

[W] あんたには本当に、他人を犠牲にしてまで、守ってもらうほどの価値があるのかしら？

[アーミヤ] ――ッ……！

[ドクター選択肢1] 相手にするな、アーミヤ！

[ドクター選択肢2] アーミヤ……

[ドクター選択肢3] W……！ なぜそんなことを……！

[W] お医者さんはまだ黙っててちょうだい。

[W] ――で、ウサギさん？

[W] あんた、もしかして怒ってんの？

[アーミヤ] ……彼らは、下僕などではありません。命を賭して戦ったのは、みなさん自身の意志があるからです……！

[W] アハッ、やる気になっちゃった？ いいわよ、相手してあげる。

[W] かかってきなさい。

[アーミヤ] ――W。あなたは、言ってはいけないことを口にしました。

[アーミヤ] すべての命には、等しく価値があるんです。それなのに、あなたはそれを踏みにじった……

[アーミヤ] 彼らの命への冒涜を、許すわけにはいきません！

[アーミヤ] ドクター！！

[ドクター選択肢1] ――総員、戦闘準備！

[W] フフッ……