aklib_story_暗黒時代下_1-4_予兆_戦闘前

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暗黒時代・下_1-4_予兆_戦闘前

一行がある広場へと辿り着くと、レユニオンが民間人に暴力を振るっているらしい物音が聞こえてきた。アーミヤは救いの手を差し伸べたいと考えたが、Aceから冷静に諭される。 どうあれ、救援はもはや間に合わなかった。為すべきことのためにも、今は進まなければならない。


[ドーベルマン] よし……なんとか振り切ったようだ。

[Ace] この調子で進めば、じきにこのエリアも抜けて、南側の出口まで辿り着けそうだな。

[ドーベルマン] ……それにしても、進むにつれて辺りが騒がしくなってきたようだが……

[ドーベルマン] 大方、チェルノボーグを離れようとした市民たちが、レユニオンと衝突しているのだろうな。

[アーミヤ] ……

[Ace] ふむ。どうやら、チェルノボーグとの連結を切って、離脱した区画もあるみたいだが……

[Ace] そっちに乗り遅れた連中が、レユニオンともめてる……ってとこだろう。

[ニアール] ……そうか。

[Ace] ——

[Ace] 俺の記憶じゃ、大きな広場だったはずだ。しかし今となっちゃ「広場だったもの」って感じだな……

[Ace] ……感染者を虐げ続けたこの都市が、ついに報いを受けた……ってわけか。

[ドーベルマン] ……Ace、お前――

[ドーベルマン] ここで、なにかあったのか?

[Ace] ああ、いや。……昔の話さ。

[アーミヤ] ――空が……ますます暗くなってきましたね。

[アーミヤ] 空気も、なんだか……焦げたような匂いがしますし……

[市民] な、何をする――ひっ! や、やめてくれっ!!

[レユニオン構成員] 黙れッ、お前らが悪いんだ! 俺たちの怒りを思い知れ!

[市民] うっ……うわあああっ!!

[Ace] ————!

[Ace] 今の声、民間人か?

[ドーベルマン] ……私にも聞こえはしたが……

[ドーベルマン] あの声の主が何者かまではわからんぞ。

[アーミヤ] ――待ってください、あれは……レユニオン!

[アーミヤ] 誰かを攻撃しているようです! 助けに――

[Ace] 待て! この地形では、優位に立つのはまず無理だ。……非情なようだが、俺たちも無理を通せるほどの余裕はないぞ。

[Ace] ――いいか、アーミヤ。確かに、命は大切なものだ。しかし、お前自身の命にも、同等の価値があることを忘れるな。

[アーミヤ] ……っ、Aceさん……

[ドーベルマン] ――! 奴ら、トドメを……!

[ドーベルマン] チッ……なんにせよ、あれではもはや完全に手遅れだな……

[ドーベルマン] ……これ以上気にかけてはやれん。我々も、未だ危機的な状況にあるんだ。先を急がなければ……

[ニアール] ……皆、聞いてくれ。

[ニアール] ――悪い知らせだ。

[レユニオン構成員] 行くぞ。

[レユニオン構成員] ――奴らを、皆殺しにしてやれ。

[ニアール] ――レユニオンの部隊に、広場の出口をすべて塞がれた! 気をつけろ……! こちらへ向かってくるようだ!

[ドーベルマン] やるしかないか……! 全員、構えろ! 応戦するぞ!

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