aklib_story_暗黒時代上_0-11_突破_戦闘後

ページ名:aklib_story_暗黒時代上_0-11_突破_戦闘後

このページでは、ストーリー上のネタバレを扱っています。

各ストーリー情報を検索で探せるように作成したページなので、理解した上でご利用ください。

著作権者からの削除要請があった場合、このページは速やかに削除されます。

暗黒時代・上_0-11_突破_戦闘後

一行はレユニオンの包囲を突破する。しかし、先ほど目にした彼らの実力は、強く印象に残るものとなった。 一方その頃、メフィストとファウストは、しばし息を整えたあと、再び自分たちの仕事へと戻っていった。


[ドーベルマン] 偵察が完了した。追手は全員片付けたと見て良さそうだ。

[ドーベルマン] なんとか、あの包囲網を突破することができたようだな。ここは……市街地を大方抜けたあたりか。

[Ace] ……まあ、「片付けた」とは言っても、向こうさんの兵力からすればほんの少し削られたぐらいのもんだろうが……

[Ace] 少なくとも、当面の安全は確保できそうだな。

[ニアール] ――Ace、先ほどはありがとう。的確な援護だった。この恩は決して忘れない。

[Ace] ははっ、よしてくれ。こっちも助けてもらったし、このくらいで耀騎士先生に恩を売れるような立場じゃないさ。

[Ace] それより、例の狙撃手についてだが……気付いたことがあれば教えてくれないか、ニアール。

[ニアール] もちろんだ。差し当たって、そうだな……

[ニアール] 先ほど、奴に狙撃された時のことだが――

[ニアール] あの強力な一撃のみならず、別方向からもう一撃――つまりは、十字砲火を受けたように感じた。……しかし、向こうの狙撃手は奴一人しか見当たらなかったんだ。

[ニアール] 推察するに……狙撃ポイントを複数用意した上で、自動式の射撃装置を設置し、ああいった攻撃を可能にしているのだろう。

[Ace] 気が合うな。俺も同じようなことを考えていたんだ。

[Ace] こっちで受けたあの時も、狙撃は二発分だった。多少のズレはあったが、着弾はほぼ同時でな。

[Ace] クロスボウ一つでは、あそこまで間を開けずに連射することなどまずできん。さらに言えば、突撃の際にも、敵方に狙撃手は見かけなかった。

[ニアール] ならば、あなたの結論も……?

[Ace] お前さんと似たようなもんさ。あの狙撃手が、分身か高速移動でもしてない限りは、ほかに考えられんだろうし。

[ニアール] そのどちらも、現実的ではなさそうだ。となると、やはり射撃装置を使って同時狙撃を行っている……というのが妥当な線だろうな。

[ニアール] 鑑みるに、レユニオンは想像以上に危険な集団らしい。

[ドーベルマン] ……考えてみれば、ニアールへの狙撃を命じたのは、あのイカれたガキだったが……我々を包囲した時点では、狙撃手までは投入してこなかったな。

[ニアール] ふむ……まあ、どうあれ、部下の力量があの悪辣さを支えているのは確かだ。

[Ace] ああ。だが、思えば少し気になるところはあるな。奴はあれほど怒り狂っていても、自分で手を下してはこなかった……

[ドーベルマン] 恐らく、当人には戦闘能力がないか、あるいはまだ手の内を明かすつもりがなかったか……そのどちらかだろう。

[ドーベルマン] とはいえ……無論、指揮能力だけでも奴は十分な脅威となりえる。

[ドーベルマン] 部下を操り人形の如く動かすあの手腕は、恐るべきものだからな。

[ニアール] ……何はともあれ、今は向こうの勢力圏から抜け出せたことを、素直に喜ぶとしよう。

[アーミヤ] はい。……ニアールさんには、感謝してもしきれませんね。

[アーミヤ] あなたの助けがなければ、今頃どうなっていたことか……

[ニアール] 大したことではない。私はただ、事前の作戦方針通りに行動したまでだ。

[ニアール] したがって、むしろこれは……状況に応じて、的確な指示を出してくれた君の功績と言うべきだろう。

[ニアール] 君は自分の力で窮地を乗り越えたんだ、アーミヤ。

[ニアール] 事実として、私はレユニオンの蛮行だけを見て、彼らを少し侮っていた。

[ニアール] もし、そのままの心構えで戦いに挑んでいたとしたら……

[ニアール] あるいは、形勢不利のウルサスに加勢し、レユニオンを抑え込むという無謀な選択を取っていたとしたら……

[ニアール] はたまた、君たちが撤退してくるまで、合流地点で待ち続けていたとしたら……

[ニアール] ――いずれにせよ、私の考えだけで行動していれば、より悲惨な結果を招いていたことだろう。

[ニアール] というのも私は、先を読んで行動するのがどうにも不得手でな。戦い続けることで貢献するよりほかにないんだ。

[ニアール] つまり、何を伝えたいかというと――君には、困難を切り抜けるだけの実力がある。私はその導きのもと、役目を果たしただけだ。

[ニアール] 自信を持ってくれ、アーミヤ。この結果をもたらしたのは、君自身の努力だ。

[アーミヤ] ニアールさん……

[ニアール] ふふっ。伝わったのなら、よかった。

[ニアール] さて、それでは改めて。そちらのあなたが、ドクターだな?

[アーミヤ] はい。……ですが……

[ドーベルマン] ――やれやれ。誰かと合流するたびに、記憶喪失について説明せねばならんとは……面倒なことになったものだ。

[ニアール] 記憶喪失? Dr.{@nickname}が……?

[ニアール] ……そうか。……励ましになるかはわからないが、実は、私にも記憶を失った友人がいてな。彼女とは話が合うかもしれないし、落ち着いたら紹介しよう。

[ニアール] 私が思うに、結局のところ、大切にすべきなのは「今」だからな。

[アーミヤ] ! はい。そう……ですよね!

[ニアール] ――では、そろそろ行くとしようか。

[ニアール] ドクターを、無事ロドスまで送り届けなければな。

[ファウスト] 悪い……しくじった。

[メフィスト] ううん、謝らないで。僕の判断ミスだから。……我ながら、さっきのはちょっと衝動的すぎたね。

[メフィスト] それで、次の動きなんだけど……ロドスの追跡をお願いしてもいいかな? 僕のほうは、タルラ姉さんに状況報告をしてくるから。

[メフィスト] 向こうはきっと、この都市の中枢司令塔を制圧し終えた頃だろうし……

[メフィスト] ――姉さんに決めてもらおう。あの虫けらどもを生かすか、それとも殺すかをね。

[ファウスト] ……了解。

[メフィスト] じゃあ、気をつけて。言っておくけど、君自身の安全が最優先だから……そのつもりで動いてね?

[ファウスト] ……ああ。

[メフィスト] ……さーて、任務も終えたことだし……

[メフィスト] 行こうか、同胞たちよ。

[メフィスト] ――僕らの時代を迎えにね!

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧