aklib_story_喧騒の掟_CB-3_722P.M._戦闘前

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喧騒の掟_CB-3_7:22P.M._戦闘前

転落したバイソンは、ペンギン急便の一員だと名乗る謎のトランスポーター・モスティマと出会った。 モスティマの助けを借りて、二人は街中に紛れ込み、マフィアから逃れようとするのだった。


[バイソン] えっ、ぼく……落とされたの? 橋の上から?

[バイソン] 地面までの高さはどれぐらい? あと敵はどこから狙撃を?

[バイソン] いや、そんなことより、ぼくが今すべきは——!

[バイソン] うっ——!

[バイソン] ぷはっ!

[バイソン] た、助かった。これは……? うわ、べたべたする。

[バイソン] これは安魂夜用のキャンドル? 助かった。こんな所に積んであるなんて。

[???] ねぇ、角にも一本引っかかってるよ。

[バイソン] え? あ、ありがとうございます。抜かなきゃ、ん——!

[???] えっとロウソクくん、まずはじっとして。

[???] 静かに、この箱の後ろに隠れて。

[マフィア] フロンゾとの通信が途絶えた。この近くにいるはずだ!

[マフィア] あとペンギン急便の奴らもここにいるハズだ。ターゲットを発見したら、すぐにボスに連絡しろ!

[???] もう出てきていいよ。

[バイソン] あ、はい……。

[バイソン] 助けてくださってありがとうございます。ですが、ここにいると貴方まで巻き込まれます。どうかここからすぐに離れて下さい。

[???] んー、私もそうしたいんだけどね。せっかく龍門に戻ってきたばかりだし。でも依頼があるからそうもいかないかも。

[???] こんなにボロボロになるとはね。ペンギン急便との付き合い、なかなか大変でしょ?

[バイソン] ……ええ、まぁ、なかなか刺激的ですね。

[バイソン] ところで貴方は? ただの通りすがりというわけではなさそうですね……。

[???] そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。とりあえず、君の敵じゃないから。

[???] あ、また奴らが来たみたいだね。とりあえず隠れて。

[マフィアA] クソが、フロンゾはやはりペンギン急便の奴らに捕まったか。俺らはどうする?

[マフィアB] あのバイソンとかいうフォルテの坊主が、奴らとはぐれたようだ。これはチャンスだぜ。

[マフィアA] だがここはもう市街区だ。俺らで出来るのか?

[マフィアB] カポネさんは全てお見通しさ。目立たないようにコッソリやれば、龍門だって大目に見てくれる。

[マフィアB] わざわざ、あの生ゴミくせぇ路地裏に構う奴なんていねぇだろ?

[マフィアA] わかった。それなら俺らは救出に向かって、お前らは捜索だ。それで問題ないな?

[???] これ以上ここに長居するのはダメそうだね。私たちもここを離れようか。

[???] どれどれ……ああ、あそこだね、手でも振ってみて。

[クロワッサン] ボス、バイソン坊はまだ見つからへんの?

[エンペラー] 俺がかけてるのはサングラスであって望遠鏡じゃねぇんだ。そう急かすなっての!

[エンペラー] あ……見えたぞ。こっちに向かって手ぇ振ってるな。

[エクシア] なら早く迎えに行こうよ。それからコイツの尋問をしないとね。何のためにこんな事しているのかって。

[マフィア] う——うう——。

[エンペラー] いや。

[エンペラー] どうやら俺たちは、ラッキーな実習生を安全な場所に落としたみたいだな。奴は自分で帰ってくるぜ。

[クロワッサン] マジか……十二メートルの橋の上から落下して、安全な場所なんてあるかんいな? ちゅうか、安全な要素なんてゼロやん!

[エクシア] 彼も敵のターゲットの一人でしょ、本当に自力で帰ってこれるの?

[エンペラー] ああ、アイツが一緒にいるのが見えたぜ。

[エクシア] アイツって……彼女が……帰ってきたの?

[テキサス] エクシア、集中して。

[マフィア] 奴らあそこにいたぞ! フロンゾを取り戻せ!

[エクシア] あちゃー、確かによそ見してる暇は無さそうだね。

[???] お、あの連中、ごそっと行っちゃったね。

[???] で、テキサスたちはまたどんな面倒事に巻き込まれたの? 今度は誰と戦ってるんだ?

[バイソン] それより貴方は一体……?

[???] ああ、自己紹介をしようか。私はモスティマ。ペンギン急便のトランスポーターだよ。

[モスティマ] 一応、君の同業者ってところだよ。でも単独行動をする方が好きなんだけどね。

[バイソン] ……モスティマ…さん。父のところでお名前だけは聞いたことがあります。

[バイソン] (そして漆黒の双角を持つサンクタだということも……あの噂は本当だったみたいだ。いや、やっぱり聞くべきではないか……。)

[モスティマ] へぇ……名前をね。それって良い噂? それとも悪名の?

[バイソン] いえ、何というか……どれも不思議な噂ばかりで……。

[バイソン] すみません…。貴方はぼくを助けてくれたのに、ぼくは貴方を疑ってしまいました。

[モスティマ] ああ、気にしなくていいよ。かしこまられると私が困る。

[バイソン] ありがとうございます。では、まず必要なのは情報の共有でしょうか……。とはいえ、今の状況はぼくにもさっぱりなんですけど。

[バイソン] ……簡単に説明しますと、ペンギン急便とシラクーザのマフィアの間でいざこざが起きています。

[モスティマ] うん、そうみたいだね。

[バイソン] え? リアクション、それだけですか?

[モスティマ] 心配しすぎるだけ野暮ってやつだよ。気にしても仕方ないところは気にしない。そして自分の心の赴くままに任せる。そしたらペンギン急便のペースに付いていけるよ。

[バイソン] それって、いわゆる思考放棄なのでは……。

[モスティマ] ま、ユニークな人ばかりだからね。常識なんて通用すると思ったらダメだよ。

[バイソン] ……モスティマさんもですか?

[モスティマ] 普通、それ直接本人に聞く?

[バイソン] そ、そうですよね。

[モスティマ] とにかく、ここから離れるよ。

[モスティマ] 付いてきて。

[マフィア] おい! まだターゲットは見つからないのか?

[マフィア] 畜生、ここは人が多すぎるんだよ。何やってんだ!

[マフィア] 行くぞ、俺たちは別の場所に向かう!

[バイソン] ……奴ら、ぼくたちに気付かなかったみたいですね。

[モスティマ] こんな感じで行こうか。それからテキサスたちと落ち合う方法を考えよう。

[バイソン] わかりました。

[モスティマ] うーん。

[バイソン] ど、どうしました?

[モスティマ] この方向、正面のはまさか……。

[バイソン] や、奴らに見つかったんですか!?

[モスティマ] ここだったのか。やっぱり長いあいだ龍門を留守にしてると、名前なんて全部変わっちゃうよね。

[モスティマ] うーん……バイソンくん、食べたいのある? 抹茶味かチョコレート味とかどう?

[バイソン] ……。

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