aklib_story_青く燃ゆる心_OF-6_キラークイーン_戦闘前

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青く燃ゆる心_OF-6_キラークイーン_戦闘前

二人の会話はようやく終わりを迎えた。 シュヴァルツとセイロンはお互いに理解し合い、そしてシュヴァルツはようやくセイロンの側に戻ってきたのだった。


[D.D.D.] エブリバディ!! 準備オーケーか!!!

[D.D.D.] 黒曜石祭最大の合同ライブまであと3時間だ!

[観客] うぉおおおおおお!!!

[クローニン] もうすぐ時間だな。シュヴァルツがロドスを引きつけてくれれば、こちらは順調に事が運ぶ。

[クローニン] フッ…。シュヴァルツとロドスを敵対させるのは、我ながら良い作戦だったな。

[クローニン] 急げ! さっさと物資を運び出せ! のろのろしている者は給料なしだ!

[クローニン] むっ? 外の騒ぎは何だ?

[セイロン] ドクター、もし正面から放送タワーに突入すれば、クローニンさんが用意した待ち伏せと遭遇することになりますわ。

[セイロン] もし貴方がたとわたくしが行動を共にしていれば、シュヴァルツは必ず貴方がたの武装解除を優先して動くはずです。そうなれば、彼女に対し機先を制することは難しくなるでしょう。

[セイロン] それに、無理やり放送タワーを占拠したとしても、政府の支持がないと知れれば、市民たちを混乱と恐怖の渦に陥れるだけです。

[セイロン] また、シュヴァルツがクローニンさんと合流して彼を守っていたら厄介です。ですから彼らを分断するため、我々も二手に分かれたいと思います。

[セイロン] クローニンさんが何を隠しているのかは皆様に探って頂きたく思います。しかし、シュヴァルツと戦闘になってしまっては厄介ですから、わたくしが説得して参ります。

[セイロン] それにまだ、クローニンさんは本当に何も知らないだけで、紙のように潔白ということもあるかもしれません――

[へラグ] では我々は、彼を羽交い締めにして無理やりにでも市民へ警報を出させればいいのか?

[セイロン] ええ。もし本当にその必要があれば、そうしていただいて構いませんわ。わたくしも同じことを考えていました。

[へラグ] セイロン殿は、度胸も見識も備わっているようだ。しかし少し冒険的な作戦ではあるな。

[セイロン] 実験データと調査報告を元に、ロドスの皆様がわたくしの仮説を証明してくださったからこそ強く出られるのですわ。いま立ち上がらなければ、シエスタ市民は皆被災してしまいます。

[へラグ] ああ、私も君を責めているわけではない。だがロドスが力を貸すか否かは、私が決められるわけではないのでな。

[セイロン] つまり……。

[へラグ] ドクター。状況はハッキリしたようだ。さて、どうする?

[ドクター選択肢1] ここまで来たからには、やるべきことをやる!

[ドクター選択肢2] ……。

[ドクター選択肢3] 罪なき人々を苦しめるのは、ロドスの信条に反している。

[へラグ] 念のため確認しておこう。この行動は誰の責任において実施するつもりだ?

[ドクター選択肢1] 誰にも気付かれなければ、誰も何もしていないのと同じだ。

[へラグ] フッ……やれやれ。

[へラグ] セイロン殿、そうなれば善は急げだ。始めるとしよう。

[セイロン] ドクター……。

[ドクター選択肢1] 君は自分のやるべきことをやってほしい。

[セイロン] わかりましたわ。わたくしがシュヴァルツを引き止めます。

[セイロン] それに、引き止めるだけではなく……彼女としての答えを聞こうと思います。

[セイロン] シュヴァルツ……。

[セイロン] どうしてそんなに他人行儀に振る舞うの?

[シュヴァルツ] ……。

[シュヴァルツ] お嬢様はヴィクトリアで素晴らしい教育を受けられた方です。私のような者とこの都市で、徒らに時を無駄にするのではなく、もっと良い場所へ行くべきですから。

[セイロン] ……違う。それは違うわ。

[セイロン] シュヴァルツ、貴方はわたくしにとってどんな人? わたくしは貴方にとってどんな人?

[シュヴァルツ] 私はお嬢様が想像しているような者ではございません。

[セイロン] 人を殺めたことがあるから?

[シュヴァルツ] ………。

[セイロン] たくさんの人々を、殺めてきたから?

[シュヴァルツ] お嬢様、もうお止めください。

[セイロン] わたくしたち……さっきの食い違いのように、気付かないうちに、どこかで何かを間違えたのかもしれないわね、シュヴァルツ。

[シュヴァルツ] お嬢様……もうお願いですから、これ以上、言わないでください!

[セイロン] …ごめんなさい……。

[シュヴァルツ] ……お嬢様?

[セイロン] もう知ってしまったの。貴方の過去を……全てではないかもしれないけれど。

[セイロン] シュヴァルツ、貴方にとってはすごく嫌なことでしょう。でもごめんなさい、わたくしはそれから目を背けるつもりはありませんわ。

[シュヴァルツ] いけません、お嬢様! あなたが知るべきではないことなのです! お嬢様は他にやるべき……。

[セイロン] やるべき……なに? いまわたくしのすべきことって何? 学問を修める? 上流社会に相応しい人間になる? 何よそれ!

[セイロン] わたくしは温室育ちの花でも、俗世を知らないお嬢様でもないわ! 自らのやるべきことぐらい自分で分かっています!

[セイロン] シエスタを守ることは、お父様と貴方だけの問題ではないわ。これはわたくしがやるべきことでもあるの!

[セイロン] 貴方がいつもわたくしを巻き込まないようにするのは、わたくしを守るためでしょう?

[シュヴァルツ] いえ……私は……。

[セイロン] 貴方もお父様も同じよ、そうやって全て自分たちだけで解決しておけば、わたくしは幸せだなんて思ってるんでしょう! だけどわたくしはそんなことを望んでないわ!

[セイロン] 危険だから何だって言うの、貴方の過去が何だって言うの! 確かに危険に巻き込まれれば、わたくしだって悲しむことも、泣くことも、恐怖することもあるかもしれない……。

[セイロン] でも……でもねシュヴァルツ。貴方が「セイロンの助けが欲しい」と言ってくれれば、それがどんなことでも、わたくしは必ず貴方の力になるわ!

[セイロン] わたくしはね、貴方の事をずっとお友達だと思ってたし、そう在りたいといつも願ってたの。でも、一方的に助けられるのはお友達とは呼べないわ。

[セイロン] だからシュヴァルツ。わたくしはもう守られる存在にはならない。これからは二人で一緒よ。わたくしは貴方と肩を並べてこの危機に向き合いたいの。

[セイロン] わたくしがここに来た理由、それはもう伝えたはずよ……。

[セイロン] 貴方が過去に何をしていようと、それは関係ない。わたくしにとって大切なのは今の貴方。だからわたくしに答えをください。またわたくしとお友達になってもらえますか? 小さい頃みたいに……。

[シュヴァルツ] お嬢様……なんだか、時間を取り戻したような気がします。この私が間違っておりました。お嬢様を大切にしようと思うばかりにやっていたことが、実は裏目に出ていたのですね……。

[セイロン] ……ッ……。もう…お嬢様じゃないわ。セイロン……でしょ?

[シュヴァルツ] はい。お嬢……いえ、セイロン……様…。あなたは私の大切な友達です。これまでも、そしてこれからも……。

[クローニンの手下] ……。

[クローニンの手下] で? 茶番劇は済んだのか? お前らどうすんだよ?

[シュヴァルツ] さてセイロン様、これからのご予定は?

[セイロン] そうね。やっぱり正規のルートで火山活動と災害に関するレポートを公表したいわ。

[セイロン] 今頃、ロドスの皆様がクローニンさんの罪状を集めているところだから、もうすぐ彼のこともシティホールから追い出せるはず……。

[セイロン] でも災害のレポートが公表されれば、黒曜石祭は中止にせざるを得なくなるわ。そしてシエスタの市民も避難を余儀なくされる。万が一……。

[シュヴァルツ] 心配いりません、セイロン様。

[セイロン] そ、そうかしら。

[シュヴァルツ] セイロン様がやろうとしていることは、正しいと思います。そしてセイロン様の言うことは何があっても私は支持しますし、必ずあなたを最後まで守り抜きますから。

[セイロン] ……シュヴァルツ……。

[シュヴァルツ] さて、今の状況、私の力が必要ですか?

[セイロン] ええ、もちろん。

[シュヴァルツ] では巻き込まれないよう、ちょっと後ろに下がっていてください。すぐに終わらせます。

[クローニンの手下] シュヴァルツ、何のつもりだ? 命令に背く気か?

[シュヴァルツ] 命令? クローニンに協力することか? そんなもの、ただの擬装に過ぎない。私は初めから、二つの命令しか受けていない。

[シュヴァルツ] 旦那様から受けた一つ目の命令は、クローニンの罪状を徹底的に探ること。V3工業を裏から操り、秘密裏に黒曜石の採掘を行っていたことも含めてな。

[シュヴァルツ] だが、もう全て調査済みだ。

[クローニンの手下] は、早くしろ!あの二人を捕らえるんだ!

[シュヴァルツ] 二つ目の命令は、お前たちも聞こえていただろう。

[シュヴァルツ] ――セイロン様を守ることだッ。

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