aklib_story_紅炎遣らう落葉_CF-9_決戦燃える狩猟魂_戦闘後

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紅炎遣らう落葉_CF-9_決戦!燃える狩猟魂!_戦闘後

ノイルホーンの決死の一撃を受け、大きなダメージを負ったリオレウスは再び空へと飛び上がった。逃げられるかに思われたその時、鍛冶屋アイルーの閃光爆弾がチャンスを作り出す。ヤトウはそれを物にして、最後の一撃を繰り出した。決着がついたその時、リオレウスをどうするか……ヤトウの心は決まっていた。


[学者アイルー] 相棒、早く! わたしがこれから言うことをきちんと記録するのですニャ! テラ大陸におけるリオレウス討伐について記した、唯一の資料になるかもしれませんニャ!

[鍛冶屋アイルー] ニャ!

[学者アイルー] ニャ! 我々は第一期テラ大陸調査団! わたしは、この調査団の学者にして団長たるアイルーですニャ!

[鍛冶屋アイルー] ニャニャ?

[学者アイルー] ニャ? わたしが団長になるのは当たり前でしょうニャ。え? 納得できないんですかニャ? じゃあ、あなたは筆頭職人を名乗りなさいニャ!

[学者アイルー] って、そんなの今はどうでもいいですニャ! とにかくわたしたちは現在、狩りの最前線……にある、石の後ろにいますニャ!

[学者アイルー] 我々の目の前で、手に汗握る狩猟が始まったところですニャ!

[学者アイルー] 相手は天空の王者――リオレウスですニャ! それに挑むのは、テラのハンターさんと、自称百戦錬磨のオトモアイルーですニャ!

[学者アイルー] これだけ聞くとリオレウスが有利だという声もあるかもしれませんが……実際のところ白熱の展開となっていますニャ! ……相棒、ちゃんと記録しましたかニャ?

[鍛冶屋アイルー] ニャ!

[学者アイルー] 今ちょうど、オトモがリオレウスの攻撃を……避けましたニャ! お見事ですニャ! 注意を引きつけましたニャ!

[学者アイルー] この機に乗じてノイルホーンがリオレウスの尻尾に向かって走り、太刀を振り上げ――そして!

[鍛冶屋アイルー] そしてニャ!

[学者アイルー] 吹っ飛ばされましたニャ!

[鍛冶屋アイルー] ひどいニャ~!

[学者アイルー] ノイルホーンのほうはやや苦戦していますが、ヤトウはこの隙を利用して、横から攻撃を始めましたニャ!

[学者アイルー] 素早い動きでリオレウスの猛攻を避け、うまいこと下へ潜り込んでますニャ! 狙いは……リオレウスの右翼ですニャ!

[学者アイルー] しかーし! ここでリオレウスが急に空へと飛び上がり、すっごいブレスを吐きましたニャ! くう~っ、ヤトウの攻撃が通らなくて残念ですニャ。

[鍛冶屋アイルー] ニャ!

[学者アイルー] あ! ノイルホーンがもう一度リオレウスに向かって……攻撃しましたニャ! 今度は尻尾にしっかりと突きを繰り出してますニャ!

[学者アイルー] ですが……力みすぎて転んじゃいましたニャ……わっ! ここで尻尾回転がきましたニャ!

[学者アイルー] ノイルホーンはまた吹っ飛ばされちゃいましたニャ……

[学者アイルー] それでも、彼は立ち上がりますニャ! 不屈の狩猟魂がメラメラと燃えていますニャ! 再び攻撃ですニャ!

[ヤトウ] ノイルホーン!

[ノイルホーン] 平気だって、ちょっと苦しいだけで……げほっ。

[ノイルホーン] やめろ、そんな目で見るな! 本当に大丈夫だから!

[オトモアイルー] ダメージは与えられているようだが、明らかに手強さを増してきているニャ……

[オトモアイルー] 奴の周りに漂う粉塵の密度が高くなっておるようじゃニャ。炎の威力も増しているし、動きが読みにくくなってきたニャ。

[ヤトウ] 奴の勘が鋭くなってきているようだ。凶暴性も増しているし、気を逸らそうとしても効果がない。隙を見つけて仕掛けても上手くいかない……

[ヤトウ] くっ、また振り出しか……! もはや近付くことも難しくなってきたぞ!

[オトモアイルー] ニャ! リオレウスはもはやワシらを見ておらんニャ!

[ヤトウ] ! あの方角は……

[オトモアイルー] 避難所へ向かっているようじゃニャ……! しかし、村人たちはまだ移動中の頃合いだニャ!

[ノイルホーン] すぅ、はぁ……練気を以て刃を御す、か……!

[ヤトウ] ノイルホーン! ぼさっとするな、あいつを止めるぞ!

[ヤトウ] その太刀では方向を制御するのは難しいだろうが……盾でやっていたように飛び板として使って、リオレウスへ近付くしかない。今度こそ奴の弱点に命中させてみせる!

[オトモアイルー] しかし、リオレウスの様子を見るに、そのようなことをすれば奴の前で無防備に身を晒すことになるニャ……

[ヤトウ] 考えている暇はない! ノイルホーン、私に合わせろ!

[ノイルホーン] ヤトウ……

[ヤトウ] なんだ、早く言え。

[ノイルホーン] よく聞いてくれ。奴の頭部にはでかい傷がある。傷は癒えてるように見えるが、下あごの動きが前と変わってるんだ。

[ノイルホーン] 隙を見つけた瞬間に奴の下あごを攻撃すれば、最大ダメージをたたき出せると思うぜ。

[ヤトウ] だが今の状況では、その瞬間を見出すのはほぼ不可能だぞ。

[ノイルホーン] リオレウスの身体のバランスさえ崩しちまえば……隙は作れるはずだろ?

[ヤトウ] そうかもしれないが、それには――おい、ノイルホーン!? 何をするつもりだ!?

[ノイルホーン] 隙を作りに行くんだよ! そこのオトモに教わった技でな! 確かに難しくはあるが……

[ノイルホーン] 俺を信じろ! これは俺にしかできねえことだ!

[ノイルホーン] ヤトウ! 俺はお前を信じてるぜ! チャンスを掴めんのはお前だけだってな!

[ヤトウ] ……わかった。

[ノイルホーン] 頼んだぞ!

[ノイルホーン] 練気を以て刃を御し、獲物を剣でとらえれば、溜まった練気でより強力な攻撃を放つことができる……だったな。

[ノイルホーン] 練気を以て……獲物を、剣でとらえる……

[ノイルホーン] ああもう、早いとこコツを思い出さねえと……!

[ノイルホーン] オトモが教えてくれたあの技、前に似たようなのを師匠に習ったことがあるんだよな。何かを斬るにはこれが一番、って具合の……!

[オトモアイルー] ハンター殿! リオレウスが怪我を負っている今のうちに、伝授しておいた気刃斬りを繰り出されよニャ!

[ノイルホーン] わかったからちょっと黙ってくれ! ――そうだ、思い出した! こうして刀を納めて、そこから……

[ノイルホーン] 今だ! ――抜刀!

[オトモアイルー] 居合抜刀気刃斬りだニャ!

[ノイルホーン] っし、当たった!

[オトモアイルー] ノイルホーン殿! 時が来たニャ!

[ノイルホーン] おう! 覚えてるぜ、太刀の最強技ってやつだろ! この力……使いこなしてみせようじゃねえか!

[ノイルホーン] 行くぞ!

[ノイルホーン] うおおおおおッ!

[ノイルホーン] 気刃兜割だ! はあッ!

リオレウスの巨体を踏み台に、ノイルホーンは高く跳び上がった。

宙に舞うその身体は、見えない糸に導かれるかのように頂点に達し――

気が最高にして最小の一点へと練り上げられていく。

そして練気は解き放たれ――

怒涛の勢いで、リオレウスへと振り下ろされた。

[ヤトウ] っ、視界が……ノイルホーン! 無事か!

[ノイルホーン] だっ……大丈夫だ……! ただ、ちょっと身体が動かねえんだけど……

[オトモアイルー] この短い間に気刃兜割を習得するとは……驚きだニャ!

[オトモアイルー] だが、リオレウスの反応も早いニャ……! あの一瞬で反撃してくるとはニャ。

[学者アイルー] 退いてくださいニャ! 相棒、荷車の出番ですニャ! ノイルホーンを運んであげましょうニャ!

[学者アイルー] あれっ、何を持ち上げてるんですかニャ? ちょっと、それはノイルホーンじゃなくて……ニャニャ!?

[オトモアイルー] これは……ニャ!

[オトモアイルー] リオレウスの尻尾だニャ! ノイルホーン殿がやったのニャ! ――リオレウスが倒れたニャ!

[オトモアイルー] 今こそ好機だニャ!

[ヤトウ] ああ……行くぞ!

[学者アイルー] わわわっ……早くノイルホーンを運ぶのですニャ! わたしたちはあれを記録しないといけませんからニャ!

[ノイルホーン] ヤトウ……あとは、頼んだぜ……

[ヤトウ] (傷はどこだ? 下あごにあると言っていたが……)

[ヤトウ] (くそっ、灰や土煙がひどい……視界が悪すぎる……)

[ヤトウ] (! あった、あそこだ!)

[ヤトウ] ここで終わらせてやる!

[オトモアイルー] ヤトウ殿! 止まりなされニャ!

[ヤトウ] くっ……このチャンスを逃すわけには……!

[オトモアイルー] 尻尾を斬られたばかりでありながら、すぐさま身を起こすとは……あのリオレウス、本当に凄まじい相手じゃニャ。

[ヤトウ] あっ……!

[オトモアイルー] リオレウスが飛び去ろうとしているニャ! 方角は……やはり避難所のほうだニャ!

[ヤトウ] 奴を打ち落とす手立てはないのか!?

[オトモアイルー] 閃光玉を使うほかあるまいニャ……! されど、ワシの持っていた閃光玉はここへ来る前に使ってしまったニャ!

[オトモアイルー] 手持ちの道具だけでは、リオレウスのほうから仕掛けてこん限り立ち向かうことはできぬぞニャ。

[ヤトウ] 奴がすべてを壊していくのを黙って見てなどいられるか!

[ヤトウ] 絶対に……絶対に、好き勝手にはさせないぞ!

[オトモアイルー] まずはモンスターをこちらの狩り場へ引き込むべし――これは長い歳月の中でハンターたちが経験から得た最重要の定石だニャ。そうすることで初めてまともな戦いができるのじゃニャ。

[オトモアイルー] 対してこの状況は……王者たるリオレウスにとって、空は己の領域だからニャ……

[オトモアイルー] 今のあやつを止めることは……もはやかなわぬのやもしれんニャ……

[学者アイルー] ニャニャ! 相棒! 危ないですから、そっちには行かないでくださいニャ!

[鍛冶屋アイルー] 閃光玉の代わりならあるニャ!

[ヤトウ] 何……?

[オトモアイルー] まさかおぬし、この地の素材で作ったのか?

[鍛冶屋アイルー] これだニャ。

[鍛冶屋アイルー] オリジムシの殻、叩いて砕いて、燃やしたらピカピカだニャ!

[鍛冶屋アイルー] 爆発する石の粉、混ぜ混ぜしたから、どかーん! できるニャ。

[オトモアイルー] ニャ! ヤトウ殿! これをリオレウスの前で炸裂させれば、きっと墜落させられるニャ!

[オトモアイルー] 奴の頭をしっかりと狙い、炸裂する前に目を閉じるのだニャ!

[ヤトウ] スタングレネードのようなものか? わかった!

[鍛冶屋アイルー] 名付けて閃光爆弾だニャ!

[ヤトウ] 了解。

[ヤトウ] 貸してくれ!

[ヤトウ] これでも……喰らえ!

[ヤトウ] ! よし、落ちていくぞ!

[オトモアイルー] ニャニャ! リオレウスが落ちたニャ!

[ヤトウ] この双剣で、リオレウスに今一番大きなダメージを与えられる技を教えてくれ。

[オトモアイルー] 空中回転乱舞だニャ! まずは鬼人化状態に入り、しっかりと狙いを定めて、高所より飛びかかると……

[ヤトウ] 要点だけ言え!

[オトモアイルー] 強く激しく双剣を振り、空中を舞う技だニャ!

[ヤトウ] 回転乱舞、か……

[ヤトウ] (……一瞬の機会を、逃さず掴まなければ……!)

[ヤトウ] 空中を、舞う……

[オトモアイルー] 我が刃を喰らえだニャ! ニャー!

[ヤトウ] ――リオレウス!

[ヤトウ] 私は、ここで――

[ヤトウ] お前を倒す!

彼女は怪物だけを見据えて、真っすぐに突進していく。

双剣を翻し、空から斬撃を放つ。その勢いに降りしきる灰塵すらも吹き飛んでいく。

彼女の身体は、舞い踊るように空を駆けた。

[オトモアイルー] ――よし! 捕獲成功だニャ! 東方でこれを習得しておいたことは幸いだったニャ……

[ヤトウ] やり遂げた、のか……

[ヤトウ] ようやく……勝てたんだな。

[オトモアイルー] ヤトウ殿! あまり長時間拘束しておくことはできぬニャ。早々に処断を決めなされニャ!

[ヤトウ] ああ……わかっている。

[オトモアイルー] ワシはリオレウスを討伐対象にすべきではないと思っていたが……ヤトウ殿と共に狩りに出る中で、少し考えが変わってきたニャ。

[オトモアイルー] あの時は、この土地のことを理解できていなかったのニャ。しかし今は……源石が存在する限り、今後再びリオレウスが脅威となることもあり得るとも思うのじゃニャ。

[オトモアイルー] 何より、ここはおぬしらの土地……おぬしらが決めるべきだニャ。

彼女は視線を怪物の巨体へと向けた。それがもがくたび、大量の灰塵が舞い上がる。

鱗が剥がれ落ち、体中傷だらけになっていても、リオレウスには変わらず恐ろしいほどの気迫があった。

[ヤトウ] なんて強大な命だろうか……

[ヤトウ] この地の人々の安全を守るために、脅威はすべて絶たなければならない。それが私の責務というものだ。

[ヤトウ] ……こいつを、生かしておくことはできない。

[ノイルホーン] 待ってくれ!

[ヤトウ] どうした?

[ノイルホーン] ごほっ……そいつを……

[ヤトウ] ……

[ノイルホーン] げほ、ごほっ……そいつの命を、俺たちが奪う必要はねえんだ……

[ヤトウ] 理由を言ってみろ。

[ノイルホーン] それは……げほ、ごほっ……

[学者アイルー] ニャ! わたしが説明しますニャ!

[学者アイルー] ヤトウ、こっちですニャ! 源石が塊になっている、ここを見てくださいニャ!

[学者アイルー] 相棒、ハンマーを貸してくださいニャ。これで、叩けば……ニャ!

[ヤトウ] ! 源石が、剥がれ落ちた……

[学者アイルー] ノイルホーン、これを検査にかけてくださいニャ。

[学者アイルー] あの学者さんは、リオレウスは感染していない、源石の影響を受けて凶暴になっただけ、と言っていましたニャ。だからこそ、結果的に源石を拡散してしまったわけでしてニャ……

[学者アイルー] とはいえ、これだけでは納得できないことはわかってますニャ。それでも、鉱床にいた時すごく気になったことがあって……色んな記録と照らし合わせて、ようやく確認が取れたのですニャ!

[学者アイルー] 実は、リオレウス自身も源石がもたらす悪い影響に抗っていたのですニャ。リオレウスの身体に付着した源石結晶は、その抵抗の産物なんですニャ。

[学者アイルー] ノイルホーン、検査結果はわたしの仮説通りでしたかニャ?

[ノイルホーン] ああ。この源石は非活性状態だ。

[学者アイルー] やはり! 活性源石の粉塵は、ただくっついていただけですニャ。つまり長時間源石のある環境下にいなければ、リオレウスが活性源石の粉塵を拡散することもありませんニャ。

[ヤトウ] だが、奴がまた別の源石鉱床に出現しないとは言い切れん。それでは危険が拭いきれないだろう。

[学者アイルー] いいえ……このリオレウスには、もうそこまで力は残っていないのですニャ。わたしが保証しますニャ。

[学者アイルー] この個体は元々相当飢えていたようですニャ。そこに加えて、今回の狩猟での消耗……もう満足に動くことはできないはずですニャ。

[学者アイルー] おそらく、この場所を巣に選んだのは、少しでも体力を回復するためだったのでしょうニャ。リオレウスが巣作りする場所のひとつである火山地帯は、ここと環境が似ていますからニャ。

[オトモアイルー] 言われてみれば、ワシが初めてリオレウスを見た時も、火山の方角へ飛んでいるところであったニャ。

[オトモアイルー] 今にして思うと、こやつはただ郷里へ帰りたいと望んだだけなのやもしれぬ……ニャ。

[ヤトウ] ノイルホーン……お前はどう思う?

[ノイルホーン] 俺は……こいつが脅威じゃなくなって、村の人を襲おうと思ってるわけでもねえなら……

[ヤトウ] ……リオレウス……

リオレウスの息遣いは未だに激しく、その口や鼻からは小さく火が漏れ出していて、口元には新たな傷が付いていた。

最後の力を振り絞り、必死で拘束を抜け出そうとしているのだ。

[学者アイルー] ニャニャ! びっくりしましたニャ、拘束されてるのに暴れるだなんてニャ……!

[ヤトウ] ――天災が……近付いている。

[ヤトウ] 真の災害の前では、我々などちっぽけなものだ。

[ヤトウ] ……先ほどのオトモの発言には、少しだけ間違いがある。

[オトモアイルー] ニャ?

[ヤトウ] この空の下にあるすべては、「私たちの」ものなどではない。この大地に息づくどんな命も、懸命に努力しながら生きているんだ。

[ヤトウ] ただ一筋の生を求めて、互いに争い合ってまで。そう、たとえ……

[ヤトウ] 壮烈な死を遂げることになろうともな。

[ノイルホーン] ヤトウ、どこ行くんだ?

[ヤトウ] 支援要員が到着したようだし、避難所へ向かって、村人の護送に協力してくる。

[ノイルホーン] リオレウスはどうする?

[ヤトウ] 任務目標以外のことに時間を割くつもりはない。……世話好きな誰かさんが対処してくれるだろう。

[ヤトウ] ――これは第五回目の音声記録だ。記録者は変わらず、ロドス行動隊A4隊長、ヤトウ。

[ヤトウ] 露華村における、源石粉塵拡散源への対処を完了した。脅威が排除されたことも確認してある。現在は、村人が天災から無事逃れられるよう手配しているところだ。

[ヤトウ] 村人たちの離脱を以て任務はほぼ完遂とする。音声記録は以上だ。

[和也] お姉ちゃん、見て! 怪物が飛んでる!

[滝居未来] ん? リオレウスが?

[滝居未来] あははっ、思った通りだね。

[和也] お姉さんとお兄さんは、リオレウス? に勝てなかったのかな?

[滝居未来] そんなわけないでしょ。二人はとっても強い人だし、山ほどのオリジムシだって倒せちゃうんだから。

[和也] オリジムシとリオレウスを一緒くたにしていいのかな……

[滝居未来] 何にせよ、あの人たちのことだから、きっといい判断をしてくれると思うよ。

[利藤裕] ふ、吹き飛んでしまった……私の家財も、何もかも……

[滝居應] 無駄な抵抗はやめて、早く車に乗れ。どの道逃れられはしないんだからな。……これまでの代償を払う時が来たんだ。

[滝居應] (刀を拭く)

[滝居應] ……明。お前なら、きっと同じ判断をしただろう?

[滝居應] 私は知っているんだ。あの時お前が、最後に一匹残った鎧爪獣の赤ん坊を救ったことを……

[ノイルホーン] 飛んでっちまったな。

[オトモアイルー] 本当に飛び去っていくとはニャ……

[鍛冶屋アイルー] 飛んだニャ! 飛んだニャ!

[ヤトウ] ぼーっとしてないで手伝ってくれ!

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