aklib_story_帰還密林の長_RI-7_先客_戦闘後

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帰還！密林の長_RI-7_先客_戦闘後

駆けつけたガヴィルがケオベを正気に戻すと、場はようやく収まった。 話し合いの後、ガヴィルはズゥママを誤解していたことに気付くが、やはり戦いは避けられないようだ。

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[ケオベ] レユニオンのくせに強いぞ！ ふーんだ、でもおいらは負けないからな！

[ガヴィル] チッ、まったくこのおバカちゃんは。

[ガヴィル] 目を覚ませ！

[ケオベ] あれ？ ここはどこ？

[ケオベ] あっ、ガヴィルだ！ みんなもいる！

[ドクター選択肢1] おはよう。

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] （頭をぶっ叩く）

[ケオベ] えへへ、ドクターおはよー。

[ケオベ] うっ、ドクターの顔が怖い……おいら、なんか悪いことした？

[ケオベ] 怒らないで、ドクター……

[ケオベ] ううぅ、痛いよ、ドクター。

[ケオベ] なんで急に叩くの……

[ガヴィル] どうやらシラフに戻ったみてぇだな。

[ガヴィル] ケーちゃん、どうやってここに来たか、覚えてるか？

[ケオベ] ……うーんと、忘れた！

[ガヴィル] そうか。

[ガヴィル] ほら、とりあえず横になれ。問題ねぇか診てやるから。

[ケオベ] は～い。ねえ、ここってどこ？

[ガヴィル] ここはだな……チッ、どう説明すればいいかわからん。とにかくまずは横になれ！

[ケオベ] わかったー。

[ユーネクテス] ガヴィル、これはどういうつもりだ？

[ガヴィル] チッ、こっちの説明も面倒だな。とりあえず待ってろ。

[ユーネクテス] ……

十分後……

[ガヴィル] よし、何も問題なさそうだな。ドクターと一緒にじっとしてろ。今度また勝手にいなくなったら、もうはちみつクッキーやんねぇからな。

[ケオベ] わかった！ はちみつクッキー！

[ユーネクテス] もういいか？

[ガヴィル] おう。

[ユーネクテス] ではガヴィル、これは一体どういうつもりだ？

[ガヴィル] 話すとややこしくなるが、とにかくアタシは、お前に用があって来たんだ。

[ユーネクテス] エンジンなら返さないぞ。

[ガヴィル] エンジンの件もだけど、ほかにも用があんだよ。

[ユーネクテス] ほか？ なんだ？

[ガヴィル] お前、子分たちに鉄鉱石を掘らせてるだろ？

[ユーネクテス] ああ。

[ガヴィル] ……チッ、やっぱりな。

[ユーネクテス] ビッグ・アグリーにやられたことが不服だったのか？

[ユーネクテス] ガヴィル、お前がこんなに負けず嫌いだとは思わなかったぞ。

[ガヴィル] いや、あの戦いはアタシの完全敗北だ。ビッグ・アグリーも大したモンだ。

[ガヴィル] だがあれを作るために、子分たちが鉱石病に罹ろうがお構いなしで採掘させてるってんなら、医者として、アタシはお前を止めなきゃならねぇ。

[ユーネクテス] 鉱石病？ ああ、石塊病のことか。

[ユーネクテス] そんなことはさせていないぞ。

[ガヴィル] ハァ？

[ユーネクテス] 私は、採掘場には深入りするなと何度も注意している。

[ガヴィル] 何ふざけたこと言ってやがる！ 現にお前の子分が鉱石病に罹ってんだ！

[ユーネクテス] 私の言葉を無視して採掘場の奥を目指す者がいるのならば、それを全て止めろと言うのは無理な話だ。ヨギ、そうだろう？

[ヨギ] ああ、兄貴は大族長のために鉱石をたくさん採るって言って、オレたちが止めるのも聞かずに奥に入ったんだ。

[ガヴィル] あぁ？ んだよ、そういうことなら先に言っとけよ！

[ヨギ] 聞かれてねぇんだからわざわざ言わないだろ……

[ガヴィル] んだとこの！ 鉱石病に関わることなのに……！

[ドクター選択肢1] 鉱石病はここでは軽視されているんだろう？

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] 確かに、君はそこまで質問していなかった。

[ガヴィル] チッ、わぁーったよ。

[ガヴィル] ドクター、アタシはそこんとこ確認してなかったっけか？

[ガヴィル] チッ、ドクターまで揚げ足を取ってきやがって！

[ユーネクテス] それに……

[ガヴィル] おい、急に服脱いで何する気だよ！

[ガヴィル] おい！？ お前……

[ユーネクテス] 私も小さい頃から採掘場中を駆け回っていたんだ。石塊病になっていても不思議はないだろう。

[ユーネクテス] だからこそ私は、採掘場のどこに病をもたらす鉱石があるかも熟知している。常日頃から、そこには行くなと言い聞かせていたのだがな。

[ガヴィル] ……

[ガヴィル] そうかい。

[ガヴィル] ……お前を誤解してた。悪かったな、ズゥママ。

[ユーネクテス] 気にするな。

[ウタゲ] えっ、もしかしてこれで仲直り！？

[ウタゲ] 普通こういう場合って、どっちも譲らなくて、次の朝まで殴り合うとかじゃないの？

[クロワッサン] そないなこと期待すな！

[ドクター選択肢1] ガヴィルはそんなヤツじゃない。

[ドクター選択肢2] ……

[ドクター選択肢3] 残念だなー。

[ガヴィル] じゃ、もう一つの用について話すか。

[ガヴィル] アタシらのエンジンはお前んとこにあるんだよな？

[ユーネクテス] ああ。

[ガヴィル] 返してもらえねぇか？ あれがないと、アタシら帰れねぇんだよ。

[ユーネクテス] それはできない。

[ユーネクテス] 帰りたいというなら、誰かにお前たちを送らせよう。だがあれは返せない。

[ガヴィル] それじゃダメなんだよ。ケルシー先生に怒られちまう。

[ガヴィル] どうしても、返してくれねぇのか？

[ユーネクテス] ああ。

[ウタゲ] おっ、結局やり合う感じ？

[ガヴィル] ……やっぱ、拳を交えることになんだな。

[ユーネクテス] 私は最初からそのつもりだ。

[ガヴィル] へぇ、またそいつと喧嘩だな！ 面白れぇ！

[大祭司] やあやあ諸君、ご機嫌よう！

[ユーネクテス] ……じいや、なぜ今ビッグ・アグリーを出す？

[大祭司] なんじゃ、使わんのか？ 使わんなら戻しとくぞい。エンジンのテストもまだじゃからのう。

[ユーネクテス] ……使う。だが、今ではない。まだ話が終わっていない。

[大祭司] なんじゃそういうことか。じゃあ話が済んだら呼んでくれい！

[ユーネクテス] ああ。

[ガヴィル] おい、エンジンのテストだって？

[ユーネクテス] ああ。ビッグ・アグリーにお前たちのエンジンを付けたんだ。返して欲しいのなら、力ずくで奪え。

[ガヴィル] へっ、じゃあそうさせてもらうぜ！

[ユーネクテス] では、広場で決着をつけよう。ついて来い。