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騎兵と狩人_GT-EX-1_青天霹靂_戦闘後
古い歌から目覚めたスペクターの目の前に立っていたのは、出発の準備をしているスカジだった。
……我々は彼を麻袋に詰め込み、
夜明けとともに帆柱に吊るさねばならぬ……。
……我々は彼の喉を切り裂き、
暴風雨の中で海にそれを捧げねばならぬ……。
[スペクター] はっ…!
[スペクター] ……また……この夢……ですか。
[???] ......
[スペクター] あら、誰かしら?
[スペクター] ――あなたですか。でも不思議ですね……どうしてあなたの名前が思い出せないのでしょう。
[???] 別に構わないわ。ロドスのオペレーターの一人とでも思ってくれればいい。
[???] 苦しそうね。
[スペクター] ウフフ……ただの悪夢ですわ……。
[スペクター] 意識の中をぐるぐる廻る黒い破片が、あのボロボロの教会の影の中に隠れて……。
[スペクター] 私が近づくと、それは枷と鎖となり、この私を深い深い海の底へ連れ去っていくのです。
[???] ......
[???] もう少しでこの苦しみを終わらせる方法が見つかるわ。
[スペクター] そうですか。ウフフ……素晴らしいことですが、あなたを信じても良いのでしょうか?
[スペクター] あら。
[スペクター] あなたの纏うこの空気……私は知っています。
[スペクター] いえ……違う、これは香り。濃密な香り、血の香り、彼らの香り。深海の香り。
[スペクター] 懐かしくて、嫌な気持ちになる香り。
[???] そう?
[スペクター] お名前を……教えていただけますか?
[スカジ] スカジ。
[スペクター] あなたには何故か興味が尽きませんわ……どうやってここへ来たのですか?
[スペクター] ケルシー先生の許可がなければ、この部屋には入れないはず……我を失った私に八つ裂きにされるのを恐れないなら話は別ですが…。
[スカジ] 恐れ……皆恐れているわ。私はそれに慣れているだけ。
[スカジ] そろそろ行く時間ね、戻ってくる頃には状況に進展があるかもしれない。でも、これまで通り私を忘れてくれていいわ。
[スペクター] どこへ……向かわれるの?
[スカジ] 秘密が眠っているところ。
[スカジ] あなたからずっとずっと遠くにあるところよ。
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