aklib_story_騎兵と狩人_GT-4_共犯証言_戦闘前

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騎兵と狩人_GT-4_共犯証言_戦闘前

安全になった後、ビッグボブとグラニは、スカジとロドスについて言い争っていた。だが、口論は結論が出る前に突如現れたレユニオンによって中断させられる。


晴天 / 視界:14km

タラート山 坑道

[ビッグ・ボブ] この坑道に入ればひとまず安全だ。坑道を抜ければモティカ山の前に出る。あそこまで行けば賞金稼ぎはもうほとんどいない。

[ビッグ・ボブ] あのスカジ――「山崩し」と評する者もいたが、戯れ言だといつも大声で笑って流していた。まさかここで出会うことになるとはな。

[ビッグ・ボブ] 普通より少し腕が立つだけで、噂話だけが一人歩きしているだけかと思っていたが……そんな噂もあながち間違いではなさそうだ。

[ビッグ・ボブ] 噂話を聞いてバーで私が笑った時、周囲からなんとも言えない恐れと哀れさの視線を向けられた理由がようやく分かったよ。

[ビッグ・ボブ] 今度は私が恐れの目を向ける番か。フッ…。

[グラニ] うん、ロドスでもみんな同じような噂してた……。

[グラニ] あたしは同じ任務に参加したことなかったから、とにかく凄いってことだけしか聞いたことなかったんだけど、こんなことになるなんて……。

[グラニ] 賞金稼ぎやってるなんてことも、最近まで知らなかったし。

[ビッグ・ボブ] やってるもなにも、賞金稼ぎのスターの一人だ。

[ビッグ・ボブ] 彼女も財宝を求めてやって来たとなれば、本当に面倒なことになりそうだ。

[ビッグ・ボブ] 我々二人が彼女の分前にありつけるかどうかもわからん。

[キャロル] そうなれば、私たちの村は……。

[ビッグ・ボブ] 心配しなくていい、どのみち彼女一人で賞金稼ぎ全員を片付けてしまうだろう。

[ビッグ・ボブ] だがその代償として、集落のいくつかは破壊されるだろうがな。

[キャロル] うう……。

[グラニ] 彼女は財宝のために来たんじゃないと信じたいよ。本当にそうなら許せない。

[ビッグ・ボブ] 君たちロドスは、来るものは拒まずという組織なのか?

[グラニ] ロドスのオペレーターは、自己の利益のためだけに迷わず人を傷つけるなんてことは絶対にしない。

[ビッグ・ボブ] フッ、君には感謝しているが……。ところでロドスはなぜスカジのような「厄星」を養っているんだ? 確か「感染者のための組織」だと言っていたと思うが。

[ビッグ・ボブ] それに、私も感染者の一人だが、これまで君たちロドスが我々のためにやったことなど聞いたこともない。

[グラニ] ボブおじさん……。

[ビッグ・ボブ] なぜ説明してくれないんだ? 私は君があのロドスの何を信じているのかわからないんだ。

[ビッグ・ボブ] 私から見れば「感染者のため」と言っていても、結局のところ自らの利益のために行動している組織にしか見えない。

[ビッグ・ボブ] フンッ、何がロドスだ。この世界ではこの小さな金貨よりも価値のあるものなんてない!

[グラニ] ごめんなさい。

[ビッグ・ボブ] なぜ謝る? 君はまだ子どもだろう。だからまだ理想と現実の区別がはっきり見えないし、自分が何者かもよくわかっていないのだろう。それはいいんだ。

[グラニ] ううん、そうじゃないよ。自分の力がまだ足りないってことはよくわかっているんだ。

[グラニ] 騎馬警官として、そしてロドスの一員として、たくさんの感染者たちに関わってきた。

[グラニ] ……でも全員を救えたわけじゃない。それはあたしの……あたし自身の力が足りなかったから。

[グラニ] それはロドスも同じだよ。

[ビッグ・ボブ] 結局は役に立たないということか? ハッ! 笑わせる。

[ビッグ・ボブ] そうだ。多くの感染者たちがスラムで苦しみ、隔離エリアに閉じ込められ、感染者というだけで殺されようという時に、ロドスは何をしていた?

[グラニ] 全力で立ち向かって解決できることもあれば、力が及ばないこともある。それはあたしもロドスもそうだよ。

[グラニ] でも、そんなことわかっていても、目の前で苦しむ罪のない感染者を放っておけないんだ。

[グラニ] そう…ロドスも、それは同じ。

[ビッグ・ボブ] ……。

[グラニ] ごめんなさい……ボブおじさん。

[ビッグ・ボブ] ……言っただろう、君はまだ子供だ。君に意地悪をして何の意味がある。

[ビッグ・ボブ] だがあのスカジ――君の「仲間」は、君に刃を向けてまでキャロルを奪おうとしている。

[ビッグ・ボブ] 君はそんな“仲間”であっても、彼女が感染者を救済するという信条を持ち、君たちに協力すると信じるのか?

[グラニ] まだスカジの目的もはっきりしないし、結論は出せないよ。

[グラニ] でも彼女がロドスに受け入れられたからには、彼女の行動にも何か考えや理由があってのことだって信じてる。

[ビッグ・ボブ] ……わかった。君を信じよう。少し言い過ぎたな……できれば忘れてくれ……。

[グラニ] いいよ…別に気にしてないから…。

[グラニ] とにかく今はやるべきことを先にやろうよ。キャロルのために財宝を見つけるのが先決だね。

[ビッグ・ボブ] だが脚を怪我した私はお荷物になる。まさか私が嬢ちゃんたちの足を引っ張ることになるとはな……。

[グラニ] ボブおじさんがあたしたちの足を引っ張るとしたら……。

[グラニ] 最後の最後に、財宝は渡さないぞーって言う時だけだよ。

[ビッグ・ボブ] フッ、ハハハ……。

[キャロル] ボブさん、私もあなたを悪い人だと思っていません。たださっきは……少しだけ怖かったです。

[キャロル] 私はここの村で育った田舎者ですし、感染者を直に見たのは初めてでしたから…。ただ鉱石病のことはある程度知っています……これまで苦労されたんですね。

[キャロル] もし失礼な態度があったなら、お詫びします。

[ビッグ・ボブ] 気にするな。フッ、お嬢ちゃん、財宝を見つけた後、私に決めた通りの分前をくれればそれでいい。

[キャロル] はい……財宝は村にとっても重要ですが、私たちの問題を解決していただけるなら、それ相応の報酬は必ずお渡しします。

[キャロル] ですので、私もグラニも引き続きあなたの力が必要です。だから私たちもあなたの力になりますから。

[キャロル] そうでしょ、グラニ?

[グラニ] もちろん! じゃあ、そろそろ行こうか。

[ビッグ・ボブ] お嬢ちゃんたち、目標地点はモティカ山なのだろう? あの山の名前は、はるか昔に没した騎士の名前を冠したものだからな。

[ビッグ・ボブ] 私の予想通りなら、騎士の財宝はかの山に眠っている。

[キャロル] しかしあの山を…手がかりも無しに探すとしたら、何週間もかかるでしょうね。

[ビッグ・ボブ] それは当然だ、君がいなければ見つけられっこないだろう。だからこそ、君をあの赤い目の女に渡すわけにはいかない。

[キャロル] では、とりあえずモティカ山までのルートをお願いします。

[ビッグ・ボブ] ああ、そのつもりだ。

[ビッグ・ボブ] 待て。

[ビッグ・ボブ] 出口に誰か居るぞ――

[???] ああ――

[大尉] だ……誰か……助けて……。

[大尉] か……感染……者……。

[レユニオン構成員A] ……やりすぎじゃないか?

[レユニオン構成員B] いやいや、俺は何もしてないぞ。俺を見るなり勝手に逃げ出して転んで……。

[レユニオン構成員B] あっ。

[レユニオン構成員A] ――――

[グラニ] 君たち……レユニオン!?

[ビッグ・ボブ] お前たち――

[グラニ] ボブおじさん、何をする気!?

[グラニ] この人たちは普通の敵じゃ――

[ビッグ・ボブ] おしゃべりはいい、やるぞ!

[レユニオン構成員] ……。

[レユニオン構成員] チッ、全員生け捕りにしてやれ!

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