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プロファイル
基礎情報
【コードネーム】グレイ
【性別】男
【戦闘経験】なし
【出身地】ボリバル
【誕生日】6月6日
【種族】ペッロー
【身長】169cm
【鉱石病感染状況】
メディカルチェックの結果、感染者に認定。
能力測定
【物理強度】普通
【戦場機動】標準
【生理的耐性】標準
【戦術立案】普通
【戦闘技術】標準
【アーツ適性】標準
個人履歴
グレイはエンジニア関係のテストをいくつか突破した。
今の彼はエンジニア部に所属しており、新技術の開発と応用に注力すると同時に、必要に応じて戦闘や技術の実用テストなど、色々な種類の作戦に参加することもある。
健康診断
造影検査の結果、臓器の輪郭は不明瞭で異常陰影も認められる。循環器系源石顆粒検査の結果に異常があり、鉱石病の兆候が認められる。以上の結果から、鉱石病感染者と判定。
【源石融合率】7.3%
融合の進行は抑えられているが、患者の病状に関しては依然として慎重に扱う必要がある。
【血液中源石密度】0.26u/L
患者の病状を考慮し、一連の原因療法を用いており、これまでのところ経過は良好である。よって引き続き着実に治療を進めていくべきと判断。
第一資料
グレイの生活と労働状況について、医療部とエンジニア部は幾度か抗議を受けたことがあるが、それは苦笑せざるを得ないような内容だった。
みんなの助けになりたい、とグレイはこの数年度が過ぎた努力を重ねている。聞くところによると、電気配線メンテナンスの手伝いが深夜まで続いた時には、食事の時間を惜しんだせいで低血糖で倒れたことさえあったらしい。しかし、平素から彼の頑張りを目の当たりにしている以上、誰もグレイのやる気に水を差すような言葉を口にできずにいた。グレイ本人もそれに引け目を感じているものの、結局次も同じ轍を踏んでしまい、体力の限界まで働き続けてしまうようだ。
ある日大規模点検の報告書を読んだMechanistが、「必要なのはきっかけだ」と言った。そしてある何でもない日に、彼が新しい見習いを受け入れたという噂が瞬時に広がった。エリートオペレーターは多忙であり、こうした話は皆無ではないにしろ、よくあるとは言い難いものだ。
けれども、Mechanistはすべてが当然の結果だと言う。「見習いを受け入れるなら、それなりの目標と、知識への渇望を持つ人間を選ぶことが何よりも肝要だろう?」とのことだ。正しい方向への努力を手伝うことと、機械の配線構造を整理することは、案外似ているのかもしれない。
無論その後は、グレイが働き過ぎだ、というような抗議がぐっと減ったのは言うまでもないことだ。
第二資料
グレイにはどうも自分を顧みない節がある。具体的に言うと……彼は昼も夜も仕事と勉強に費やしているのだ。それ自体は悪いことではないのだが、そもそもの身体状況に健常者より衰えがある鉱石病患者の場合、話は別だ。もちろん、彼のスケジュールは、医療部が監督している以上行き過ぎたものにはなりえない。それよりも我々が気にかけているのは、精神状態のほうだ。
そこで我々人事部は医療部に確認を求めた。しかし、測定結果は嘘をつかないものだ。仮説に反して、グレイにはいわゆるサバイバー症候群や、それに類似した症状は一切なかった。どうやら我々が偏見を持ちすぎていたようだ。グレイの努力の原動力はトラウマでもなければ、単なるロドスへの恩返しでもない。彼は本気でこうした技術に関心があり、またそれを用いて人々の生活をより良いものにしたいと心底から考えているのだ。
「技術でより良い生活を」というフレーズは、我々にとって、技術の進歩で我々の生活がさらに便利になったことを表すだけのものである場合が多い。だが、それを実現する鍵は、技術を生活改善に応用しようと諦めず努力し続ける人々にあることを、我々はつい忘れがちである。そしてそれは、医療技術でも工学の分野でも言えることだ。ロドスはそうしたオペレーターたちが存分に力を振るえるプラットフォームを築くべく尽力していくと、ここに約束しよう。
第三資料
源石に秘められた激情的なまでのエネルギーは、数世紀にわたって我々を悩ませ、同時に刺激してきた。それを使いこなそうとしてきた歴史の中で、最も刺激的で誇るべき傑作の一つとして、源石から電力エネルギーを抽出・変換する技術が挙げられるだろう。これこそが、源石技術とアーツ伝導体のコストの高さという問題を一気に解決し、源石エネルギーの経済化を促すと共に、その安全性と使いやすさの改善にも貢献したことは確かである。
こうした技術のおかげで、安定したエネルギー供給を必要とする多くの製品が民間向け市場に普及するチャンスを得た。その中には、今や常識の一部となった、爆発のリスクもなければ高い維持費も必要ない照明設備が含まれている。源石エネルギーの発見はテラに爆発的な影響をもたらし、それを移動都市の血管の隅々までを潤わせる流れへと変えたのだ。
――『移動都市技術雑談、第三巻』序文より
第四資料
ヴォルヴォート・コシンスキー製の電子制御装置は非常に有名である。我々の調査と様々な証拠を照らし合わせると、グレイの母はかつてこの会社に雇われていたエンジニアである可能性が高いのだが、公的な資料の中に彼女の名前を見つけることはできなかった。一方で、同社のとある技術のプロトタイプが盗み出されてボリバルで発見されたという報告があり、その関係者については今なお調査中という話もある。手元にある手がかりから、その盗み出された技術というのは、何らかの新エネルギーに関わるものだろうことを我々は確信している。技術革新が人々にもたらすのは幸せだけでなく、未知なる犠牲が必ず存在するものだ。しかし、さらなる調査へと踏み込めば我々の存在を知られるリスクがあったため、やむを得ずここで打ち切りとする。
また、一連の騒動の中で、グレイの父は拘束されて行方不明になっているようで、生存の確率は極めて低いと言わざるを得ない。この件をオペレーター本人に伝えるかどうかは、人事部の裁量に任せる。
昇進記録
Mechanistは最近――ごく最近、ほんの少しばかり憂鬱になっている。とはいえ、それより憂鬱なことは、彼がそんな思いに浸る姿がはたから見るとやや滑稽に見えてしまうことや、その憂鬱を誰かに共有するのが難しいことなのかもしれないが。
思い返すに、その始まりはつい先日、ライン生命関係の任務にあったように思う。意外なことでこそなかったが――想像上の物質だったはずのものを、実際目の当たりにしてしまったのだ。
確かにそれは、想像を絶するほどのものではなかった。アーツとその導体について、人々はとうの昔からあれこれと奇想天外な想像を働かせてきたのだから。だが、いざその夢物語や想像の中だけにあるはずの素晴らしいものが、ほかの人間の手で実現されたと聞かされてしまえば……
少々の寂しさとやるせなさ、そして羨望、あるいは嫉妬を感じてしまうのは無理もない話だ。
フェルディナンドの言ったことは本当だった。あれほどのアーツ伝導体ならば、次の時代を切り拓くだけの可能性を十分秘めている。その上、あれの持つ意義は伝導体としてのもののみに留まらないのだ。先端技術に憧れるエンジニアなら誰だって、チャレンジ精神を抑えきれなくなってしまうのは当然のことだった。
幸運にも、その伝達物質の潜在能力を目の当たりにしたグレイは、Mechanistの気持ちを痛いほど理解してくれた。そうして不幸にも、憂鬱を感じるエンジニアがここにまた一人増えてしまったのだった。
ボイス
ボイス(デフォルト) | |
---|---|
秘書任命 |
僕に手伝える書類は限られていると思いますが、もっとできるように一生懸命勉強します。いつか僕にも大きなプロジェクトを一任してもらえるように、色んな領域の知識をいっぱい蓄えたいんです。 |
会話1 |
時間がある時はできるだけ本をたくさん読もうと思っているだけで、無理はしていませんよ。鉱石病(オリパシー)が僕に残した時間はそんなに多くはないので……あ、ごめんなさい、ドクターを困らせるつもりはなかったんですが…… |
会話2 |
ここ数年で随分大きくなった?えっと、みんな大体こんなものじゃないでしょうか。僕もまだ成長期ですし。耳も逞しく起き上がってきてる?そ、それもたぶん……まだ成長期だから……? |
会話3 |
いえ、ドクター、別に話し上手になったわけじゃないんです……ただ部署の先輩たちから、エンジニアの言葉で皆さんを安心させられないのなら、僕たちの技術や設計にも不安を抱かれてしまうってアドバイスをもらって……僕、頑張ります。 |
昇進後会話1 |
今後専攻していく科目はもっと複雑になるみたいですし、エンジニア部の金属加工実習の定義もちょっと……はぁ……いえ、大丈夫です、なんとかします。はい、もちろんちゃんと休みますよ。疲れてると勉強の効率も落ちちゃいますもんね。 |
昇進後会話2 |
僕たちは闇夜に打ち勝つ手段を手に入れましたが、灯りをどれだけ高く掲げても、どれだけ強い光を灯しても、隅々まで照らしきることはできません。僕がもっと技術を進化させられれば――暗く寒い夜に凍える人たちに、もっとたくさん温かさと光をもたらせれば…… |
信頼上昇後会話1 |
電線点検の仕事は僕が開発したドローンに任せるだけになりましたが、ここ数年の実習の経験も無駄にはなっていませんよ。ほら、もう医療部の皆さんに身体の弱さを心配されることもないでしょう?……あれ、どうしたんですか?ドクター、そんな悲しい顔しないでくださいよ! |
信頼上昇後会話2 |
ヴォルヴォート・コシンスキーですか……今思い返せば、確かにお母さんが使っていた機材にロゴが入っていた気がします。あの事故が起きてから今日に至るまで、ロドスの情報網を駆使してもお母さんの情報は一切手に入っていないんですよね。まさか何かから逃げるために、わざと痕跡を隠しているんでしょうか? |
信頼上昇後会話3 |
ドクター、そろそろ行きますね。はい、クライアントさんの現場でPLC調整のお手伝いをして、経験を積んできます。そんなにかからないと思いますが、急用があれば、ロドスのトランスポーター経由でご連絡を……って、ドクターが多少のトラブルで困るはずないですよね。 |
放置 |
ドクター……ドクター?寝ちゃったのかな……ここからのコンパイル作業はエラーが出やすいから、エラー音をミュートにしよう…… |
入職会話 |
ドクター、こんにちは。この装備は僕の卒業制作なんですが、実は元々こんな風に仕上げるつもりなんてなくて……えっ?作戦編成候補に加える?ク、クロージャさんがドクターに卒業制作テストを任せるって仰っていたのは、こういうことだったんですか…… |
経験値上昇 |
何度見ても……皆さんの戦い方は個性的すぎて、自分の経験として吸収するのは難しいというか…… |
昇進Ⅰ |
こうしてエンジニア部の皆さんやドクターに認めていただけて、すごく光栄です。これは新たなスタートに過ぎないこともわかっていますので、今後も努力を続けて、この名誉に背かない成果を残せたらと思います。 |
昇進Ⅱ |
今日に至っても、前人未踏の領域がどこかで僕たちの探索を待っています。僕の夢は、まだ観測段階に留まっている領域を工学技術で切り拓くことなんです。 |
編成 |
実戦形式の……金属加工の実習ですか?はい、問題ありません。 |
隊長任命 |
わかりました。後ほど小隊の割り振りと改善案の報告を出しますね。 |
作戦準備 |
今回は要点攻めを主軸にした作戦方針です。敵の防衛線を破るまで、皆さんには援護と切り込みをお任せします。 |
戦闘開始 |
戦闘員と戦争マシンが活躍する場は……それらが破壊される場でもあるんです。 |
選択時1 |
出力は安定しています。 |
選択時2 |
いつでも動けます。 |
配置1 |
環境パラメータ……キャリブレーション完了。 |
配置2 |
電磁軌道……修正済みです。 |
作戦中1 |
僕が突破口を開きます! |
作戦中2 |
正面突破!敵陣を引き裂け! |
作戦中3 |
この一撃で流れを変える! |
作戦中4 |
君に決めた! |
高難度作戦クリア |
予測を上回る厳しい状況に予備プランも危ういところでしたが、運良く難を逃れました……僕たちやりましたね、ドクター! |
★3で戦闘終了 |
ふぅ……すべて事前に取り決めたプランの通りに進められました。設備の稼働状況も安定していますし、いつでも次のフェーズに取りかかれますよ。 |
★2以下戦闘終了 |
作戦ターゲットの破壊状況は期待値に至らず、今後に支障をきたす可能性あり……ドクター及びPRTSに以降のプラン再考を仰ぎます。 |
作戦失敗 |
予備ルートに障害は及んでいない模様……ドクター、撤退しましょう! |
基地配属 |
ここの設備、アップデートを考えてみてもいいかも…… |
タッチ1 |
あと少し、もうちょっとだけ待ってください。最後の数行を…… |
信頼タッチ |
ドクター、すみません、わざわざこっちに来てくださるなんて。申し訳ないんですが、もう少しだけお時間を。すぐに終わりますから…… |
タイトルコール |
アークナイツ。 |
挨拶 |
ドクター、調子はいかがですか? |
逆理演算
光源 / イベリア・町
光は人々の心に安寧をもたらす。未知も、恐怖も、疑念も、すべて光明の中で霧散する。この場に立つグレイは、光の補給であり、闇を貫く曙の光なのだ。
コーデ
デフォルト(昇進0)
オペレーターの普段着。
実用性は制服に劣る部分もあるが、オペレーターが最も着慣れているコーディネート。
デフォルト(昇進2)
昇進後調整された服装。
オペレーターの経験に基づき細部の改善が図られ、より作戦に特化したものとなっている。戦闘向きでありながら、オペレーターが着慣れている服装を極力再現した。
I.M/V - 終演後の王子様
承曦グレイの私服。
グレイがイベントで着る舞台衣装/終演後の王子様。何人ものオペレーターが総力をあげて作り上げた衣装や道具の数々はどれも出来が良く、劇自体もロドスの観衆一同から好評を博して大いに盛り上がった。
ロドス版『木の実割り人形』一周年記念公演が終わったあと、グレイは観衆の歓声を受けながら再度壇上に上がり、舞台にいる「楽師」たちと共に、今夜の演目に完璧なピリオドを打った。
モジュール
ORIGINAL / 承曦グレイの記章
承曦グレイは遠距離から地上にいる複数の敵を攻撃することに秀でている。
外勤部門の決定に基づき
外勤任務においては狙撃オペレーターとして区分し、投擲手の責務を担う。
特別に本記章を授与し、
その証明とする。
BOM-X / 新型電子制御装置の試作品
荒野でグレイが先ほど完成させたばかりの試作品をテストしている。
彼はこのためにもう何日も徹夜しており、夜中にこっそりと灯りをつけてデバッグやコンパイルの作業をすることもままあった。そうして慎重に作業に取り組んでいると、時折彼は子供の頃にぼろ家で過ごした日々のことを思い出した。母は拾ってきたジャンクにアーツで少し手を加え、日が沈んで真っ暗になった家でも本が読めるようにと、僅かな光を灯してくれたものだった。しばらくするとジャンクには限界がきて、鼻を刺すような煙とまぶしい火花をまき散らし、それまでで一番明るい光を一瞬だけ放った後、辺りはまた暗闇に包まれるのだ。
今やグレイはこの真っ暗な荒野にすっかり慣れきっていた。荒野には灯りも、彼以外の人間も存在しない。蛍が放つ微かな光はたった二歩先の闇すら照らせず、後にはごうごうと吹き荒れる風があるばかり。時にはその音すらも聞こえなくなった。
グレイはスタンドを組み立て、データを入力し、装置を起動した。これが一体何をもたらしてくれるのかは、彼自身にもはっきりとはわからなかった。ただ数日前に算出したデータ通りのものをなんとか実現させ、それが何らかの結果をもたらしてくれることを期待していただけだ。
もしかしたら、村一つが安定した電力供給を得られるようになるかもしれない。もしかしたら、ある技術において欠けていた要素がようやく補えるのかもしれない。あるいは、何も起こらずただまぶしいばかりの火花が飛び散るだけかもしれない。
もはや暗闇を恐れることはない彼だったが、それでもこの瞬間は緊張を覚えた。火花の一つすらも起こせないかもしれないと思うと、どうしても不安に駆られた。
「怖がらないで、私の愛しい子。私は福祉施設で働くうちに多くの死の淵にある人々を見てきたわ。家族に見守られている時には、どんな感情にだって意味があるの。けれどただ恐れているだけなのはダメ。恐怖は何も生み出せないのよ。」
装置が輝き出すと、驚いた蛍は散り散りになり、荒野の闇へと消えていった。
装置の光は暗闇を照らしたが、火花を散らす間もなく、その光は闇に飲まれてしまった。
「また失敗だ……」
グレイは気落ちして、地面に寝そべった。風が吹きすさぶ荒野の中でも、母が自分を抱きしめてくれているような気がして、寒さは感じなかった。
そうして彼が目を閉じた時、遠く離れた村の電力システムが突然高能率で駆動し始め、村中に光が満ちた。しかし、この夜更け過ぎの静けさの中では、深い眠りに落ちたグレイも含めて誰一人としてそれを知ることはなかった。
照明が輝く自室から、Mechanistが窓の外に目を向けると、空で星が一つきらりと瞬いたかと思えば、荒野に真っ白な光が灯った。まるで永遠に燃え尽きることのない星々が、ついに地面に降り注いできたかのように。
Mechanistは読んでいた本を閉じ、外に出た。
「私の愛しい子、たとえ恐れを抱いたとしても、決してその足を止めないで!」
印
承曦グレイの潜在能力強化に用いられる。
卒業論文。ほんの数枚の紙に、若きペッローが何年にも渡って思考した内容がまとめられている。
指名券採用
他人の希望を支えるということは、更なる責任を負うことを意味する。
ロドスの電気エンジニア・グレイ、新時代の工学技術の根幹を支えようと志している。
紹介文
省略
登場ストーリー
メイン | |
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