登録日:2011/06/10(金) 22:13:17
更新日:2023/08/17 Thu 18:22:16NEW!
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起動・共鳴・氷砕
砕け散るまで戦え!
ゴジラ
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メカゴジラ
「ゴジラ×メカゴジラ」は2002年12月14日に公開されたゴジラシリーズ第26作目の作品である。
観客動員数170万人。
ゴジラ対メカゴジラと読む。
前作 「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」
次作 「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」
1.【ストーリー】
1999年、千葉県館山市にゴジラが出現する。
対怪獣用の自衛隊、特生自衛隊が迎撃するが、まるで歯が立たなかった。
その後、政府は対ゴジラ兵器として、回収した1954年のゴジラの骨を利用したロボット兵器の開発に着手する。
4年後、完成した兵器は「機龍」と名付けられ、機龍を運用する機龍隊が発足される。
そして機龍のオペレーターには1999年のゴジラ襲撃の際、自分のミスが原因でゴジラに上官を殺されて以来、
資料課に左遷されていた家城茜が選ばれた。
そして機龍の完成披露式典が行われていたある日、ゴジラが出現。
機龍は直ちに出動するのだが……
2.【概要】
本作の世界観は1954年にゴジラが襲来して以来、数々の怪獣が日本に現れたがゴジラはまだ出現していないというものであり、
初代ゴジラからゴジラシリーズ以外の東宝怪獣映画の歴史を歩んできたような世界観になっている。
ちなみに確定している歴史は続編を含めて、
「モスラ(1961)」
「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」
「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」
の三作品。
さらに超全集ではそれらに加えて
「空の大怪獣ラドン」
「大怪獣バラン」
「宇宙大怪獣ドゴラ」
「フランケンシュタイン対地底怪獣」
「キングコングの逆襲」
「海底軍艦」
「妖星ゴラス」
などから各怪獣が紹介されており、世界観を考えると「フランケンシュタイン対地底怪獣」はほぼ確定していると思われる。
また最大の蛇足ことマグマや不遇ことバランは一部の設定を除けば割と紛れ込めるだろう。他はドゴラくらいか。
他の面々は多分有名処から選んだと思われる(本当に有名な方なのかは不明だが)。
ちなみにスタッフが作ったプレートに「バラン」があるため、バランも正史と見ることもできる。
そして、そうした世界観に基づき「サンダ対ガイラ」で投入されたメーサー兵器を運用する
第4の自衛隊「特生自衛隊」が存在しているのも本作品の特徴である。特生自衛隊について詳しくは項目参照。
本作では監督に手塚昌明、音楽に大島ミチルを起用。
特殊技術には若手の菊地雄一が初の監督デビューとなった。
東宝特撮好きである手塚監督は過去作品へのオマージュを込めた世界と作品を作り、
特撮面ではメカゴジラのジャイアントスイングや、バーニアを噴かせた大ジャンプといった派手な演出がスクリーンを彩った。
音楽はモスクワで録音され(『×メガギラス』の際に効果音などに音楽がかき消されてしまったため)、金管楽器を中心とした音楽が作品を盛り上げた。
また、キャスト面では女優としても注目を浴び始めていた釈由美子や、仮面ライダーアギトで人気を集めた友井雄亮が出演した。
また、これまでゴジラシリーズにも出演していた宅間伸や水野久美、中尾彬等のベテランが作品を支えた。
本作は「生命」をテーマにしており、『VSメカゴジラ』とはまた違った一面を持ったメカゴジラが登場することになる。
本作は前作とは違い、当初から『とっとこハム太郎』との同時上映が決まっており、その影響で上映時間が従来より15分前後短縮されている。
また劇中では湯原沙羅とその友人(ハム太郎のロコちゃんをイメージした女の子で、部屋の構成のためにロコちゃんの部屋の図面が描き起こされている)が、
ハムスターを可愛がる描写や「ハムの太郎」という店名など『とっとこハム太郎』を意識したシーンが結構ある。
3.【登場人物】
◆家城茜(演:釈由美子)
特生自衛隊に所属する女性自衛官。
1999年のゴジラ襲来の際自身のミスで上官を失い、一切の釈明をせず資料課に左遷されていたが、
いつかゴジラにリベンジする日が来ると信じて体は鍛え続けていた。
その後機龍隊に配属、機龍のオペレーターに任命される。
「行くよッ! 機龍ッ!!」
◆湯原徳光(演:宅間伸)
大学でDNAの構造を利用したコンピューターの研究をしていたが、機龍開発スタッフにスカウトされる。
妻と死別したため娘の沙羅と2人暮らしだった。
茜に気があるようで、積極的に声をかけたり食事に誘ったりしていた。
「パパは野菜キライなの」
◆葉山進(演:友井雄亮)
機龍の随伴機であるしらさぎのパイロット。兄が茜のミスが遠因で殉職したため憎しみを抱いていた。
戦闘中に茜に助けられたこと等がきっかけで次第にわだかまりも解け、最後は漢を見せる。
仮面ライダーギルスには変身しない。
◆富樫(演:高杉亘)
機龍隊の隊長。部下をよく信頼しており、機龍隊の意志を代表して総理に直談判しに行く等、大胆な行動も取る。
元々茜に目をかけていたようで、毎日厳しい自主鍛錬を積んでいることも知っていた。
機龍隊の発足時には真っ先にスカウトに行っている。
◆湯原沙羅(演:小野寺華那)
湯原の娘。いつもおじぎ草を大事にしている。
父や学校の友達の前では明るく振る舞っているが、4才の頃に妊娠中の母親と胎児を亡くしてから心に孤独を抱え、
眠り草を植えた鉢に話しかけるようになり、「命」に人一倍敏感になった。
そのため当初はメカゴジラ作成を父親に進めていたが、機龍が暴走した後はその機龍にも深い悲しみを持つようになる。
そんな件から今度は機龍がゴジラと戦うことを否定するような言動を言い放ち、茜とは最初わだまりがあったが、後に友好的になる。
そんな前半と後半の変わり様から批判の対象にもなるが、まぁ、思春期の女の子だし大目に見よう
ちなみにパンチラする←ハァハァ
◆拓殖総理(演:水野久美)
1999年時点の総理大臣。対G対策の法案を可決させ、機龍開発を決定。
その後は五十嵐に総理の座を譲る。
◆五十嵐隼人(演:中尾彬)
1999年時点は科学技術庁長官だった。その後拓殖総理から内閣総理大臣を引き継ぐ。2003年のゴジラ襲撃に対し、指揮を執る。
別世界では、Gフォース司令官、旧・轟天号艦長。
◆松井秀喜
野球界のゴジラがゲスト出演。野球場で子供達と野球をしていたら移送中の機龍を発見。はしゃぐ子供達をなだめ、避難させる。
終盤の停電時には自室で畳がボロボロになるほど素振りをしていた。
その他の主なゲスト出演者
◆リポーター(演:吹越満)
館山の海岸にて台風の中継をしていたリポーター。
すぐ真後ろでゴジラが出現するという最大級の悲劇に見舞われるが、その後の生死は不明。
◆コンビニ店員(演:村田雄浩)
館山のコンビニ店員。店の前の歩道を掃き掃除していた際に特生自衛隊の車両が通過するのを目撃する。
丸友観光の社長秘書でもゴジラ予知ネットワークの主宰でもない。
◆館山の避難民(演:柳沢慎吾)
館山に出現したゴジラから逃げる避難民の一人。
目の前でゴジラに家を破壊されてしまう。
上記3人は本作のプロローグ部分での登場であり、初っ端から贅沢すぎるキャスティングである・・・・・・。
◆工藤(演:谷原章介)
『ゴジラ×メガギラス』からのカメオ出演。役名もあちらから引き継いでいる。
自衛隊員の一人で、八景島で避難誘導をしていた。
◆宮川(演:永島敏行)
同じく『ゴジラ×メガギラス』からのカメオ出演。
自衛隊員の一人で品川東病院で避難誘導をしており、辻森を支えながら病院から出てきた。
◆辻森(演:田中美里)
同じく『ゴジラ×メガギラス』からの(ry
品川東病院の看護婦。宮川に支えられながら病院から脱出してきた。
目の前でゴジラが熱戦を吐こうとし万事休すかと思われたところを、機龍が体当たりでゴジラをふっ飛ばしたため難を逃れる。
4.【登場怪獣】
◆ゴジラ
本作では1999年に館山を襲撃後、横浜や品川に上陸する。
本作時点では、一貫して倒すべき敵として描かれる。
そのためか従来の作品ほどの圧倒的な強さはなく、メーサー車の攻撃でもある程度怯んでいた。
スーツは前作と違い、「×メガギラス」時に近いが、カラーリングや全体的なフォルムが従来のゴジラに近付けられている。
熱線を吐く前の背鰭の発光にボンッボボボンッとストロボのような効果音が付いているのが最大の特徴。
また威力が歴代の熱線に比べると低く、さらに撃つ頻度も少ない。
裏設定だが、機龍に骨が使われたゴジラ=初代ゴジラの息子らしい(製作者談)。
◆3式機龍(メカゴジラ)
本作においてゴジラと敵対するメイン怪獣。
初代ゴジラの骨をベースに作られた半分サイボーグともいえる生体ロボット兵器。詳しくは項目参照。
BLだと勘違いした方はアブソリュート・ゼロで粉々になりながら追記・修正をお願いします。
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▷ コメント欄
- メカゴジラ視点ならスパロボに出演出来るかも、某所では蛙型のアレも出てエラいことになってた。 -- 危険発言? (2013-05-17 02:38:01)
- 放射熱線吐く前の「ザンッザザザンッ」て音はいつ聞いてもカッコいい -- 名無しさん (2013-11-11 15:28:39)
- ↑同志よ! -- 名無しさん (2013-12-20 14:42:57)
- ↑×2、↑ あの音からの「ブォワァッ」で熱線を吐くのが、これまたたまらないよな。 -- 名無しさん (2014-03-28 12:23:17)
- どこぞのレビューサイトで「実写版エヴァ」とか呼ばれてたけど正直反論しがたい要素が目立つというか。いやおもしろかったけど -- 名無しさん (2014-06-17 00:02:32)
- ↑まぁ、暴走するし、停電あるしね。 -- 名無しさん (2014-06-17 00:49:58)
- >また威力が歴代の熱線に比べると低く いや、4万tのメカゴジラをふっとばしたり続編ではモスラを一撃で焼き殺したりしてるんだから威力はむしろ歴代でも高いほうだろ。GMKの熱線ですらモスラを一撃で倒すのは無理だったのに -- 名無しさん (2014-06-21 11:13:08)
- 熱戦の威力が低いってちゃんとしたソースあんの?主観で書いてないかこれ -- 名無しさん (2014-06-29 17:07:46)
- ↑当時の比較対象が平成VSゴジラと白眼ゴジラだからその辺はしゃーない -- 名無しさん (2014-07-07 21:58:57)
- ゴジラ「かける」メカゴジラ? マニアックすぎやしませんかねぇ…(すっとぼけ) -- 名無しさん (2014-07-07 23:10:00)
- 格闘戦が素晴らしい -- 名無しさん (2014-07-07 23:15:33)
- 装甲については付言されてない機龍が、背中に直撃受けても平気だったから熱線の威力は弱めじゃないか。初ゴジの骨を気遣って威力落してる可能性もあるけど。 -- 名無しさん (2014-07-14 02:49:04)
- ↑それならゴジラの熱線に耐えた機龍の装甲が強いって見方もできるよね。別に特別な設定がないからって弱いとは限らないんだし。いずれにせよ明確なソースもないのに「弱い」と断言するのはいかがなものなのか。 -- 名無しさん (2014-07-14 06:51:55)
- 機龍の動きがやたらかっこよかったなwブースターを外した後の動きがすばらしい。 -- 名無しさん (2014-07-29 23:47:48)
- 結局アブゼロってゴジラに効くのか効かないのかがよく解らなかった。海中でのゼロ距離発射。当たったかどうかもわかんなかったし -- 名無しさん (2014-07-30 01:27:06)
- ゴジラカイザメカゴジラ?草加出てきたっけ? (すっとぼけ) -- 名無しさん (2014-07-30 01:34:39)
- 海中だから威力は下がったがそれでもゴジラの胸を深くエグって撃退するだけのダメージは与えた。次作でも完治まで至らなかったのか、胸に傷跡が残ってる -- 名無しさん (2014-07-30 01:36:57)
- あの女の子は正直どうなのかなってのは当時思ったな。今考えると、だったら機龍に -- 名無しさん (2014-07-30 02:17:29)
- ↑ミスった。だったら機龍に関わる前から陰のあるような描写必要だと思うが。今まで明るい子だったのに急に思わせぶりな言動だもん。人間側のドラマ盛り過ぎじゃないか? -- 名無しさん (2014-07-30 02:18:59)
- 親父が初ゴジの細胞の培養に成功した後にふさぎ込むシーンがあるから、それまで機龍が初ゴジの屍骸を元に造られる事を知らなかったんじゃないか。 -- 名無しさん (2014-08-01 02:14:20)
- ↑成程そういうことか。スイマセン。何か子供みたいな感想書いちゃって。考えてみればハム太郎と同時上映でしたもんね。こういう子供の視点も必要だったと今は思っております。 -- 名無しさん (2014-08-01 02:57:02)
- 機龍はもちろんだけど釈由美子もたまらんかった -- 名無しさん (2014-09-24 00:30:01)
- 7↑そんな勘違いが起こってしまうのも全部乾巧って奴の仕業なんだ -- 真理が好きすぎる人 (2014-12-26 23:42:27)
- 全部観たシリーズの中でも印象が強いのが機龍二部作で初めてゴジラを映画館で観たのもこれだった 歴代で能力が比較的に低くても俺はシリーズで釈ゴジが一番好きだ! -- 名無しさん (2014-12-29 11:46:37)
- ↑あのゴジラは弱くて当然。初代が親でアレは息子らしいから若ゴジラだよ -- 名無しさん (2014-12-29 15:24:00)
- ↑ゴジラにしたら望まぬ親子喧嘩だからなぁ、機龍二作は -- 名無しさん (2014-12-29 15:31:57)
- ↑2の言う通りまだ若いし弱かったけどRulers of Earth(近年のゴジラのアメコミ)でこいつが活躍中なのが何よりの救いだな -- 名無しさん (2015-01-05 03:08:39)
- コミック版のアメゴジもそうだがこの世でたった一匹の同族、しかも親の死体を仇が兵器に改造して自分殺すために差し向けてくるとかどう受け止めりゃ良いんだろうなこんなん -- 名無しさん (2015-01-16 01:01:39)
- ↑コミックじゃねぇアニメだった。ごめん -- 名無しさん (2015-01-16 01:02:04)
- メカゴジラにハム太郎入ってるやつマジで可愛かった -- 名無しさん (2015-02-05 00:46:15)
- メカゴジラを登場させるんだったら、過去作みたいにアホみたいな量の火薬を使って欲しかったかな、まあ差別化の意味を含めてのアブゼロって冷凍兵器なんだろうけど -- 名無しさん (2015-04-25 09:35:50)
- この作品の世界観ってゴッドマンも含まれるんじゃなかったっけ?確か東京SOSの時の書籍でかつてカメーバと人型の巨大生物が交戦した記録があるって書かれてたと思う。 -- 名無しさん (2015-05-28 18:02:55)
- ↑確か1972年と1987年にも登場してた設定のはずだから、小ネタレベルならそうなのかも -- 名無しさん (2015-05-28 21:18:27)
- ↑6 平成ゴジだったら、『許さん、許さんぞ人間どもおおおお!!』って怒り狂ってただろうな。 -- 名無しさん (2016-11-16 10:16:26)
- ゴジラ2002のモンアツ化オメ。機龍との格闘戦の多さ、上半身と下半身のバランスの良さ、それまでのゴジラに比べると細マッチョな体型、熱線の威力も控えめなこともあって、格闘家のイメージがあって好きだった。 -- 名無しさん (2017-11-29 23:11:45)
- エヴァっぽい設定はあるが、科学への警鐘ととらえれば納得できる部分はある。 -- 名無しさん (2020-01-11 19:37:37)
- ↑途中送信した。でも、人物描写が酷すぎるのとリアリティーを追及してる割には監督大丈夫か?ってシーンもめっちゃあるし、なんだろ。惜しい映画だと思う。正直、ロボットアニメが好きなら別でやってほしかった。ゴジラに持ち込んでほしくない。 -- 名無しさん (2020-01-11 19:40:25)
- 父親の仕事見ながら不満顔の沙羅見ながら一回断った父親にもっかい勧めたのお前やん…って思いながら見てたわ -- 名無しさん (2021-06-19 00:43:58)
- 好きな映画ではあるが、ゴジラ映画として見るとゴジラ自体の影の薄さが気になってしまう。 -- 名無しさん (2022-11-12 02:29:26)
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