スパイラル・アライヴ

ページ名:スパイラル_アライヴ

登録日:2010/06/02(水) 04:44:55
更新日:2023/08/11 Fri 17:04:19NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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『スパイラル・アライヴ』とは原作・城平京、作画・水野英多によるミステリー漫画。
同作者陣で描かれた『スパイラル~推理の絆~』の外伝作品で、時系列的には約2年前にあたる。


本編は途中からファンタジー色も強くなったが、本作は一貫してミステリー。でも最後にはやっぱり殴り合う。


当初は推理の絆の連載中にガンガンWINGで隔月掲載されていたが、コミックス一巻が出た後に休載。
推理の絆が完結後、ガンガン本誌で連載再開、約2年で完結した。
コミックスは全五巻。



あらすじ

普通の女子高生、関口伊万里はある日唐突に同級生の沢村史郎に一目惚れをする。
数ヶ月の後、ついに沢村に告白を決意する伊万里だが、その日突然沢村は「鳴海清隆を目指す」と言って学校を辞めてしまう。


数日後、街では殺害された死体の傍にオルゴールが置かれる「オルゴール連続殺人」が発生。
その容疑者として挙げられた名前は、『雨苗雪音』。
彼女が沢村の恋人だったことを知り、伊万里は彼女を追えば沢村に会えると直感。彼女を追うことにする。


それがやがて、『神』たる鳴海清隆や、ブレード・チルドレンが関わる重大な出来事へと発展していくことも知らずに……



登場人物

主要人物

◆関口伊万里
第一巻の主人公。
16歳の高校2年生。
単純な性格で元気が取り柄でよく暴走し、また少々暴力的である。
沢村には心底惚れており、その恋人の雨苗は「あのくそあま」と呼び憎んでいる。
第二巻以降はブレード・チルドレンに無関係な人物なため蚊帳の外に置かれることが多くなるが、清隆曰く事件の鍵を握ってるらしい。


◆沢村史郎
金髪が特徴の少年。
伊万里と同じ高校に通っていたが、春休み前に「鳴海清隆を目指す」と言って学校を退学した。
雨苗が自身の計画に沢村を利用したのもその発言に興味をもったため。
雨苗と交際していたが、雨苗が失踪後その所在を追っていた。
主に亮子と共に活動するが、見せ場に恵まれない。


◆雨苗雪音
長い黒髪が特徴の少女。
伊万里と同じ高校に通っていたが、伊万里と沢村を引き合わせた後に親の都合でコートジボワールへ引っ越した。
というのは勿論嘘。
『オルゴール連続殺人』の犯人であり、殺害現場に残されたオルゴールと同じ物を沢村に贈ったため逮捕された。
しかしあまりにも呆気なく捕まったため、本当の計画の狙いは捕まった後にあると思われる。
お嬢様っぽい見た目や雰囲気に似合わず、伊万里に対して豪快なバックドロップをかましたりした。
何故か伊万里を気に入ってるらしく計画に無用になってからも伊万里を関わらせ続けた。


浅月香介
第二巻以降では実質主人公を勤める。
2年前であるために本編に比べて身長が低く、亮子よりも小さい。
海外でカノンらと共に活動していたところを清隆に突然呼び出され亮子と共に『オルゴール連続殺人』の始末をつけるように依頼されるが、実際は雨苗の陰謀を暴くことを役割とされた。
同時に清隆にも何か陰謀がある事を悟っており、その裏をかくために奔走する。
主に伊万里や理緒と共に行動する。
経緯は不明だが、過去にオオアリクイと戦って勝利したらしい(本人曰くアリクイは強い)。


ブレード・チルドレン

◆高町亮子
第二巻以降からの(たぶん)ヒロイン。
男子からは恐れられ、女子からは告白されるほどの人気を持つ。
浅月と共に清隆から『オルゴール連続殺人』の始末をつけるように依頼される。
しかし、亮子をブレード・チルドレン関連の事件に関与させることを嫌がる浅月からは何もしないように言われる。
が、当然そんな言葉は無視して沢村と共に事件解決に乗り出す。


竹内理緒
清隆秘蔵のブレード・チルドレン。
本編よりも更に身長が低くなっており、見た目は本当に小学生。
途中から浅月のサポートとして合流するが、清隆を厚く信頼しているため、清隆の裏をかこうとする浅月と違ってその行動は清隆寄り(しかし浅月の邪魔をすることはない)。
また清隆と共に行動することも多い。
亮子とは本作で初顔合わせ。


◆シャーロット
雨苗雪音の義妹。ある事件で雨苗の両親共々に死亡したとされる。
浅月は伊万里に似た性格だったのではと予想したが雪音は否定している。


警視庁

鳴海清隆
世界最速を目指すカエル、または神。そして自重を知らない着ぐるみ師
第一巻では推理の絆本編に未登場だったため名前しか出てこなかったが、本編終了後に描かれた第二巻以降は堂々と出演する。
本編に比べ出番が急増したため、本編では見せられなかった変人ぶりを遺憾なく発揮し、周囲の人物を振り回す。
浅月と亮子に雨苗の陰謀を暴くように依頼し、自身は雨苗のみが所有するという機密文書『ミカナギファイル』奪取のために暗躍する。
何かにつけては着ぐるみを着て登場する。


◆斉木享
警視庁捜査一課所属の刑事。
「オルゴール連続殺人」を担当しており、清隆の助言を元に雨苗を逮捕した。
名探偵と呼ばれる清隆に対しては猜疑的で周りが清隆を神と呼ぶ中、清隆を悪魔だと言っていた。
そのキャラクターから活躍を期待されたが、第二巻から空気化が急速に進行し、最終的には空気ですらなくなる。
まあ、和田谷に比べればマシだが。


その他

◆土屋キリエ
本作では清隆の補佐的な役割を担う。
本編に比べると髪が短く、髪型もポニテ。
この頃はまだ清隆の神としての能力をそこまで信用していなかったようである。


◆萌黄
伊万里の友人。
竹を割ったような性格で口調も若干男っぽい。
伊万里と共に行動しているため、途中までは出番があったが後半は空気と化す。


◆茜
伊万里の友人。
黒髪のショートヘアーが特徴。
3人の中で一番背が高く、性格は穏やかで優しい。
萌黄と共に伊万里のストッパーを勤める。
そして後半はやはり空気。


+ 以下、ネタバレ注意-

【ミカナギファイル】
 かつて騎士団(ナイツ)に所属しブレード・チルドレン・プロジェクトに参画した、イザベル・ミカナギ博士が、自らの管理下にある複数のブレード・チルドレンを保護するために「名前と出自をカモフラージュ」させて騎士団の後継組織(ハンター・セイバー・ウォッチャー)の手の届かない場所に放逐させた、そのメンバーの一覧を示したリスト。
つまりそれは組織管理下に無いブレード・チルドレンが野放しになっているという現状を示し、もしもファイルに示されたチルドレンに殺人のスイッチが入ってしまった場合、対処が後手に回り対応が不可能になるという致命的な問題を引き起こす可能性がある。
 『オルゴール連続殺人』の被害者は実はブレード・チルドレンであり、かつ旧騎士団が把握していないチルドレンであったため、雨苗は彼らを殺したことで自らミカナギファイルの実存と、自身がファイルの所有者である事を暗に示したのである。
 この事実は、一方で誰かがブレード・チルドレンへの救いを見出した時、その『救い』がファイルに示されている子どもたちには届かない可能性を重篤に示唆しており、清隆はこの事を常に憂慮している。


  • 騎士団関係者

◆シェフィールド博士
かつてブレード・チルドレン計画に関わり、その責任からチルドレンの殲滅を目論むハンターの急先鋒。
そのために失われたミカナギファイルを求めている。ファイルの制作者ミカナギ博士の弟子であり雨苗夫妻とは同門。そして雨苗夫妻死亡の直接の元凶……つかほぼ主犯


◆雨苗夫妻
雨苗雪音の両親。
ミカナギ博士の弟子としてブレード・チルドレン計画に関わっていた。
計画瓦解後、チルドレンのひとりであるシャーロットを引き取り、実娘である雪音と共に姉妹として育てていた。
後に不慮の火災で死亡。関係者にはシャーロットのスイッチが入り、殺人鬼と化した娘を道連れに死亡したと思われていたが、じつはシャーロットとミカナギファイルを求めるシェフィールドと交戦になり、その果てにシェフィールドによって娘ともどもに殺されていた。


  • その他

◆雨苗雪音
アライヴ本編で『雨苗雪音』として登場する少女の義理の姉。雨苗夫妻の実の娘。
性格が(ともすれば容姿も)関口伊万里に似ており、姉として最後まで妹を守ろうとした。その挙句シェフィールドの部下の流れ弾に当たり死亡する。
その遺体は両親の手により惨殺死体として偽装され自らの願いの通り、死してなお妹を守る事に殉じた。


◆シャーロット(雨苗雪音)
アライヴ本編で雨苗雪音として行動し、ミカナギファイルに掲載されていたチルドレンを殺害して回っていた少女。
名前に対し日本人の血が濃いため日系の顔つきであり、本物の雨苗雪音とも似ていたために雨苗夫妻に引き取られた。
シェフィールド襲撃の際に本物の雨苗雪音と入れ替わる形で救助され、チルドレンの特徴である肋骨の欠落も、騒動による怪我として処理されていた。
その目的は、姉と慕った雨苗雪音を殺した者に対する復讐であり、その対象には自分自身をも含まれる。
復讐を目的に生きてきたために、チルドレンとしての殺人スイッチが入りかけた状況になっており、現在は復讐という大義を持ち出して、それをなんとか制御している状況だった。



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  • 一巻の時は伊万里がうざくてしょうがなかったが、2巻以降浅月が主人公になったから大分マシに感じられるようになって良かった。小日向くるみもそうだけどこの作者の女主人公って合わないな、俺。十字界や絶園は好きなんだがな。 -- 鉄砲切助真 (2014-04-16 00:28:48)

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