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更新日:2024/11/02 Sat 15:47:53NEW!
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お父さん達が行けないんだったら、私とイーブイだけで出かけるんだから!
■概要
『ダークライ 真夏の夜の夢』『クレセリア 真夏の夜の光』とは『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』の第74話と第75話。
それぞれ、第74話『ダークライ 真夏の夜の夢』は2021年7月23日、第75話『クレセリア 真夏の夜の光』は2021年7月30日に放送。脚本は共に土屋理敬。
2021年7月2日放送の1時間スペシャル*1内で告知がなされた「夏のスペシャルエピソード」。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のリメイク版『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』になぞらえて制作された長編で、DP編のヒロインにしてもう1人の主人公でもあるヒカリがBW2編以来9年ぶりに登場。
さらにコハルが初めて過去シリーズのキャラと共演を果たすメイン回でもある他、話の中核を担う役としてクレセリアとダークライが登場。この2体はDP編の第104話『クレセリアVSダークライ!』の個体と同一である事が仄めかされている。
■あらすじ
季節は夏。シンオウ地方の本土に暮らしている人々が悪夢を見る様になり、そのせいで眠れなくなってしまった。
その情報はカントー地方のサクラギ研究所にも届いており、今回の事件はダークライの仕業では無いかと考えられた。そこでサトシとゴウは事件の真相を掴むべくシンオウ地方へと向かう。
一方、クチバシティのスクールは夏休みに突入。終業式を終えたコハルは休みを利用して家族旅行を楽しむはずだったが、両親が仕事の都合で行けなくなった上に弟も旅行に興味が無かった為、一人でシンオウ地方へ渡航した。
とある街に着いたコハルは街頭ビジョンに映っていた番組でポケモンコンテストが行われる事を知り、それを観てみようと開催地のハクタイシティへ行こうとする。
だが、バスを持つ途中でイーブイが歩き出した為、コハルも徒歩で街を目指す事に。
夜、大きな湖の傍で野宿する事になるが、クリームシチューが完成すると……
ポッチャチャポッチャチャ~ン!
突然、茂みの中からポッチャマが飛び出し、クリームシチュー入りの鍋にダイブ!……からの顔面火傷。
その後、今度は茂みの中からポッチャマを呼ぶ1人の少女が出て来て、コハルの前で盛大にズッコケた。
その少女・ヒカリはコンテストに参加しようとハクタイシティを目指している途中。2人は成り行きで一緒に目的地を目指そうとするが……。
■登場人物
今回のメインを張るヒロイン。
夏休み中に久しぶりの家族旅行へ行きたがっていたが両親の都合で中止になった為、自分達だけでも楽しもうとまるで家出するみたいな感じでイーブイと共にシンオウ地方へ出かける。
但し、初めての1人旅なので荷造りは不慣れ。
到着後はサトシやゴウとは合流せず、ポケモンコンテストを観賞しにハクタイシティへ行こうとするが、その道中でヒカリと出会い、旅を共にする。
因みにヒカリと同じでよく寝癖が出る人。
DP編のヒロインにしてサトシと並ぶ主人公。
故郷であるシンオウ地方での旅を終え、ホウエン地方、イッシュ地方、ジョウト地方と数々の地方を回った後はシンオウ地方に戻って来ていた。
そして、ハクタイシティへ向かう途中で偶然にも同じ街を目指しているコハルと出会う。
衣装はBW2編から変わっていないが、左腕はライブキャスターでは無く再びポケッチを着けている。
基本的に明るい性格はそのままだが、サトシ達との旅を通して得た経験はしっかりと生かしており、コハルとはさながら先輩と後輩の関係。
本話では終始ポッチャマと一緒で、寝癖の付いた髪を「バブルこうせん」でとかして貰う一面も健在。
一方で他の手持ちの出番は殆ど無く、トゲキッスが後編の回想にちょっとだけ登場した程度。
お馴染みの主人公達。
ピカチュウやサルノリと共に事件の調査を行う。
- サクラギ博士
コハルの父でサクラギ研究所の所長。
今回は誰かからの依頼で複数のタマゴを預かっている。
旅行の事はコハルに言われるまで忘れていたが、その時には既にタマゴの孵化が近づいていたので、旅行に行けない事を謝っていた。
研究所には助手が2人居るのだが、今回の依頼は自ら進んでやっていたので最後までやり通すつもりでいる。
その際に「しっかり向き合えば、その心はポケモンに伝わる」と自分の信念を語るが、それでかえってコハルの機嫌を損ねてしまう。
その後は1人で旅に出かけるコハルをかなり心配していた。
- ヨシノ
コハルの母でイラストレーター。
急ぎの仕事が入っているらしく、父と同じく旅行に行けないとの事。
娘と同じ10歳だった頃に旅をしていた事があり、その時に使っていたリュックをコハルに貸し出している。
- ソウタ
コハルの弟。
姉とは違って旅行に興味が無い。
友人からキャンプに誘われており、家族旅行が中止になると「これで一緒に(キャンプへ)行けるし」とコハルに言っていた。
- アヤコ
ヒカリの母にしてシンオウ地方にその名を広めた元トップコーディネーター。
コハルが見た街頭ビジョンの番組でインタビューを受けていた。
- マトリ
ロケット団のボスであるサカキの秘書。アローラニャースはどうした?
リゾートエリアでポケモン強奪を目論んだ24話以来久々の登場。
今回は24話と同じ精鋭メンバーを引き連れ、SM編で使用していた大型飛行船でシンオウ地方に渡航。
クレセリアとダークライを捕獲しようとするが、手始めに狙ったクリセリアに逃げられてしまう。
このままでは自分の名誉に傷が付く為、普段から見下しているムコニャ達に連絡。上手く言いくるめて作戦に参加させる事で失敗の責任を彼らに押し付けようとする。
お馴染みロケット団のメンバー。
地下アジトに居た際にマトリからの連絡を受け、クレセリアとダークライの捕獲を命じられる。
マトリ嫌いの彼らは乗り気では無かったが、彼女に「今回はサカキ直々に出した任務だから成功すれば評価が上がる」と言われると喜んで参加を快諾する。
特にムサシは作戦を成功させて大出世し、逆にマトリをこき使ってやろうと意気込んでいる。
因みに後編では珍しくソーナンスが一切登場しない。
サトシとゴウが訪れた街のジュンサーさん。
住人同様、悪夢のせいで寝不足。
悪夢の現象が場所を転々としている事をサトシ達に話す。
CV:光部樹
幻級のあんこくポケモン。
自分の周囲の者に悪夢を見せる力を持つ。
普段は新月島に居て、滅多に外へ出る事は無い。
シンオウ地方の本土で悪夢が蔓延したのは彼の仕業なのか…。
CV:清水理沙
伝説級のみかづきポケモン。
ダークライとは逆に悪夢を打ち消す力を持つ。
満月島に居た所をマトリ達に襲われ、重傷を負いながらも本土に逃げ延びた。
■用語
- 悪夢
シンオウ地方本土で発生中の現象。
悪夢を見る様になった影響で不眠に悩まされ、事故や喧嘩といった弊害が起きている。
どうやら発生場所がよく変わっているらしい。
以下、ストーリーのネタバレ注意
■コハル&ヒカリ
翌日。テントの中で朝を迎えた2人。
寝癖だらけの頭髪をポッチャマに直して貰った後は片付けを終え、ハクタイシティに向けて移動再開。
なんとか今日中にポケモンセンターに着こうと考えるコハルであったが、
道中でヒカリはというと対照的に寄り道ばかり。しかも、イーブイもポッチャマも一緒にやってる始末でなかなか進まない。
最初は受け止めていたコハルもこれには参ってしまい、つい叫んでしまうのだった。
大丈夫じゃないよ~!
それを言うなら「だいじょばない」!
その後、先を急ぎたい真面目なコハルととことん楽しもうとするいい加減なヒカリは、その違いのせいで次第にイラつき、ついには口論に発展。
この様子を見ていたイーブイとポッチャマは心配で仕方無い。
結局、森の中で夕方を迎えてしまった2人は先程の口論のせいでギクシャク中。
当然、イーブイもポッチャマも気が晴れない様子。
とその時。2人の前で煙が上がり、その中からサイドンが出現。
目が充血していて、その下に隈が出来ているサイドンはかなり気が狂っており、コハル達にいきなり向かってくる。
これは唯事では無いと思ったのか、コハルはイーブイに「たいあたり」を指示。だが、大したダメージにならず、イーブイは軽く吹っ飛ばされる。
その後、ヒカリが「私に任せて」と言うと、地面タイプと岩タイプに有利な水タイプのポッチャマが「バブルこうせん」で攻撃。
有効打ではあったものの、サイドンはこの程度では怯まず「ロックブラスト」で反撃してきた。
直撃を喰らってしまうポッチャマ。するとイーブイが前に出て、全身に青い光を漲らせる。
そして、コハルの口から指示が。
イーブイ…。分かった!「バブルこうせん」!
その言葉と共にイーブイは「まねっこ」を発動し、ポッチャマと同じ様に大量の泡を発射。
ヒカリが驚く中、攻撃を喰らったサイドンは後ろへと倒れ込み……なんと、その場で眠りに落ちてしまった。
サイドンが眠ったのかは分からないが、突然のバトルはなんとか無事に終わった。
その後、先程までギクシャクしていたはずのコハルとヒカリはお互いのポケモンの戦いぶりを賞賛。
2人は一瞬ハッとなりながらもお互いに笑顔を返し、ようやく仲直りしたのであった。
その直後、何かに気付くイーブイとポッチャマ。そこで2人が奥へ行ってみると、そこには岩の上で横になっているあポケモンの姿があった。
あれは……クレセリア……。
前に満月島で会った事がある故、クレセリアが島の外に居る事を気にするヒカリだが、それ以上に問題なのは目の前のクレセリアが全身傷だらけだという事。
しかし、クレセリアはかなり警戒していて、一度面識があるヒカリすらも拒絶。
これでは手当しようにも近付けない。戸惑う一行だったが、そこへある光景が目に入る。
勇気を出してクレセリアに訴えるイーブイ。その姿は奇しくもコハルに、
しっかり向き合えば、ポケモンにも心が伝わると思うんだ!!
という、サクラギ博士の言葉を思い出させた。
イーブイを見て、父の信念を理解したコハルは「貴方を助けたいの」と自ら説得を試みる。
そして、クレセリアに寄り添うコハル。その瞬間、彼女の真っ直ぐな思いが伝わったのか、クレセリアから昂っていた感情が消えた。
夜。ダークライがクレセリアを傷付けたのではと考える中、治療を行うヒカリ。
その事をコハルに感心され、かつての仲間から習った事を教えるともう1人の仲間にいつもポケモンの事しか考えていない「ポケモンバカ」が居た事を話すとコハルも自分の友人にそういう人が居ると伝える。
ポケモン達と共に焚き火の近くで休憩する中、コンテストの話をする2人。
ヒカリに聞かれてコンテストを観に行こうとする理由を話したコハルは街頭ビジョンに映っていたアヤコがヒカリの母だと知って驚く。
そこから2人はお互いの事を語り合うとヒカリは夜空に浮かぶ1つの星を指差ししながら、
いっぱい悩んで、「これだ!」って決めた夢には一番力があるんだよ、きっと!
と、自分の将来を決めかねているコハルに激励の言葉を送った。
その後、ヒカリの提案でパフォーマンスに挑戦するコハル。
クレセリアも見ている中、まずは青いドレスを纏ったヒカリによるお手本へ入る。
ボールカプセルとシールの効果により、ポッチャマが泡の演出と共にボールから登場。そこからすかさず「うずしお」の上で回転するという素敵な演技を披露した。
一通り見て絶賛するコハルだったが、感激したイーブイは「自分もあれをやりたい」との事。
そんな訳でコハルは緊張しながらもヒカリの真似をして(普通のボールだが)、イーブイにポッチャマと同じ「うずしお」のパフォーマンスをさせてみる。
その出来の良さにはヒカリにも好評。とそこまでは良かったものの、直後に「うずしお」の形が崩れ、大量の水が落下。コハルはびしょ濡れになってしまうのだった……。
だいじょばない~……。
パフォーマンスの件とヒカリによるクレセリアの治療が完全に終わった後。
コハルはいつの間にか、霧がかった真っ暗闇の中に立っていた。周りにはイーブイも含めて誰も居ない。
そこへポッチャマを探すヒカリがやって来ると突然、周辺が一瞬で何処かの町の風景に変化。
さらに何の前触れも無く人々が倒れていき、遂にはコハルとヒカリを除く全員がうなされる様になる。
すると2人の背後にダークライが出現。周りの人々は悪夢を見せられていると察するヒカリだが、コハルは目の前のダークライを見て「寂しそう」と感じていた。
直後、眩い光と共にクレセリアが登場。自身の一部である「みかづきのはね」を使い、人々を悪夢から解放すると、その場から飛び去って行くダークライを見つめていた……。
次の瞬間、目を開くコハルとヒカリ。2人はクレセリアに寄り添って寝ていたらしく、先程の出来事は夢だったのだ。
2人の後にクレセリアも目覚めたのだが、その目は夢の中で飛び去るダークライを見つめていた時と全く同じ。
それを見たコハル達は自分達が見た夢が、クレセリアのものだったと確信する。
ヒカリの治療が効いたのか、クレセリアが少しながら回復した。しかし、まだ飛べそうにない。
そんな時、一行の前にダークライが出現。コハル達はクレセリアを守ろうと立ち塞がるが、当のクレセリアはダークライに何かを伝えようとしていた。
その時の目は夢と全く同じで、コハル達はクレセリアが「戦ってはいけない」と言っているのでは推測する。
その直後、2人とダークライの間にロケットガチャットが落下。それに続いてムコニャが着地した。
実は気球で空からクレセリアを探している途中にダークライを発見。
マトリが連絡してきた時の発言を思い出し、ひとまず先にダークライを捕獲しようと思い至ったのだ。
お互いにロケット団を知っている事に驚くコハルとヒカリ*2。
しかし、2人やクレセリアに気付かないムコニャはガチャからヨノワールとルナトーンを調達。そのままダークライとバトルを始めてしまう。
今やダークライとムコニャはお互いに相手しか見えていない。その様子を見ていたコハル達は隙を突いてクレセリアをその場から連れ出すのだった。
因みにこの後、ムコニャ達はあまりにも不利だった為、「あくのはどう」で敢え無く吹っ飛ばされた。
しかし、思ったより飛び具合が弱く、少し離れた木の上に不時着。諦めの悪いムサシはまだまだ躍起になるつもりであった。
■サトシ&ゴウ
悪夢現象を調べるべく、聞き込み調査を行うサトシとゴウだったが、原因を突き止められず、やむなくサクラギ研究所に帰って来る。
しかし、話を聞いていたキクナとレンジの様子が明らかにおかしい。
2人がどうしたかと気にしていると、助手達は不気味な笑いと共にニヤリ顔を見せ、白衣を脱ぎ捨てた…。
次の瞬間、現れたのは胸に「S」が描かれている事を除いてはロケット団の下っ端そのまんま、の格好をしたキクナとレンジ。2人はなんと、そのままムサシとコジロウの名乗り口上を真似し始めた。しかも、コジロウポジションのレンジが投げるのはバラでは無くフランソワーズ。フランソワーズ涙目ェ…。
世界の破壊を防ぐ為!
世界の平和を守る為!
愛と真実の悪を貫く!
ラブリーチャーミーな敵役!
キクナ!
レンジ!
銀河を駆けるサクラギ団の2人には!
ホワイトホール、白い明日が待ってるぜ!
そして、名乗りが終わるとニャースのソーナンスの代わりにワンパチとバリちゃん登場。
あまりの豹変ぶりにドン引きするサトシとゴウだが、自分達もいつの間にかキクナやレンジと同じ格好になっていてビックリ仰天。
直後、黒い衣装を纏ったサクラギ博士が床から上がって来る形で登場*3。いかにも悪そうな顔の博士は、
これよりサクラギパークのポケモンによる総攻撃を開始する!
世界の全てをサクラギにするのだ!!
、という宣戦布告と共に高笑いを挙げるのだった……。
――大慌てで起きるサトシとゴウ。
そう、研究所での出来事は全て夢であり、実際はポケモンセンターに泊まって寝ている最中だったのだ。
揃って同じ夢を見てしまった一行がもしやと思い、センターの外へ出るとそこには街灯の上に浮かぶダークライが!
しかし、ダークライはすぐに闇の中へと消えていった……。
翌日、2人はとある村で聞き込み調査を続けるが、ダークライはもう居ない模様。
そんな中、ゴウは悪夢が発生した場所の情報を基にダークライの移動ルートを割り出していた。
それによるとダークライが現れた街や村の周囲には必ず大きな森が点在していて、ダークライは森の傍を巡回しているのだ。
森の中に何かがあるのか。それを確かめるべく、2人はひとまず森へ向かう。
夕方、森の前にやって来る2人。
ダークライは相手を無理矢理眠らせて悪夢を見せるはず。
会えばバトルになるかもしれないとゴウが懸念する中、サトシは悪夢を打ち消せるクレセリアが居れば、と考える。
夜。森の中を探索するサトシ達だが、ダークライは一向に見つからない。
その最中、ゴウは木の傍でうなされている様子のウソハチを発見。悪夢を見ていると見抜く。
という事はダークライはこの近くに……そう思った瞬間、ダークライが2人の背後に出現。
サトシは「新月島に帰ってくれ」と説得するが、ダークライは聞く耳を持たず何処かへと飛んでいく。
向こうに何かがあるのか、と考えた2人はダークライの後を追うが、途中でその姿を見失い、ある場所に来てしまう……。
■エンディング
ダークライとムコニャ達がバトルしている隙にその場から逃げ出したものの、森を抜け出して海岸に着いてしまうコハルとヒカリ。
2人は隠れられる場所が無い中、近付いてくる誰かの気配を感じて警戒するが……。
あれ?
なんで?
ヒカリ!?
サトシ!ウッソ、久しぶり!
なんと現れたのは、ダークライを見失ったサトシとゴウだった。
サトシとの思わぬ再会に喜ぶヒカリだが、当のサトシはヒカリがコハルと一緒に居る事を疑問に思っていた。
更に、コハルとヒカリもお互いにサトシの知り合いである事に驚くが、そこへゴウが割って入り、一行は落ち着いて話し合う事に。
その後はサトシとヒカリの関係を本人達から聞くゴウとコハル。
そして、ヒカリが言っていた「ポケモンバカ」がサトシの事だとコハルが確認した所で一行は悪夢事件の話題に入る。
コハルとヒカリから海岸に来る前の出来事を知らされるサトシとゴウ。
やはりクレセリアはダークライと戦ってやられたものと考えるが、コハルとヒカリは先程の出来事から「両者が敵同士だとは思えない」と意見を出す。
ダークライはコハル達がクレセリアに危害を加えようとしていると思い違いし、クレセリアはそのダークライをなだめようとしていた。
それがコハル達の見解だが、そうだとするとクレセリアを傷付けたのは誰なのか?
と、疑問に思っていた、その時……。
捕獲を。今度こそ逃がすな!
サトシ達の頭上に現る飛行船。遂にクレセリアがマトリ達に見つかってしまったのだ!
飛行船から海岸に降り立つマトリと4人の精鋭団員。
彼らがクレセリアを傷付けた犯人――それに気付いたサトシ達は自分達を排除し、クレセリアを捕らえようとするロケット団と一触即発のバトルに。
サトシのピカチュウとヒカリのポッチャマ、コハルのイーブイにゴウのエースバーンが加わり、精鋭団員のドサイドン、ブニャット、ドクロッグ、スカタンクと同時対決。
しかし、精鋭団員のポケモンが手強く、ロケット団に押され気味。
それでもクレセリアを守ろうとする中、ムコニャを退けた後のダークライが現場に到着。全てを察し、サトシ一行側に加わる。やはりダークライはクレセリアの敵では無かったのだ。
強力なダークライの加勢により形勢逆転するサトシ達。
するとマトリは飛行船に残っている団員に指示。飛行船から電気が放出される。
それを素手で防ぐダークライだが、電気が最大出力で放たれると、耐え切れずに大ダメージを負ってしまう。
直後、サトシ達も網で拘束されてしまい、その間にマトリ達はダークライを取り押さえようとする。
激しい消耗により抵抗できないダークライ。万事休すと思われたその時、クレセリアが専用のが回復技「みかづきのまい」を発動させる。
宙に浮かびながら青い輝きを放つクレセリア。その力によってダークライの体から傷がみるみるうちに消えていく。
しかし、「みかづきのまい」は自分の持てる力の全てを使う大技であり、ダークライが立ち上がった後、クレセリアは力尽きて砂浜に落ちた……。
全回復したダークライは「あくのはどう」で飛行船を撃墜し、「ダークホール」を発動。
地面に投げ付けた黒い球は大きく膨らんでドーム状になり、包まれたマトリ達は強烈な睡魔に襲われ、一斉に倒れた。
この後、ピカチュウが「アイアンテール」で網を切断し、サトシ達がやっと自由になると、今度はムコニャが登場。
が、彼らも駆け付けて到着してすぐ「ダークホール」に包まれ、マトリ達と同じく眠ってしまう。
ムコニャを冷めた反応で見るサトシとヒカリだったが、クレセリアの事が気がかりだったので結局、
ロケット団は全員、眠ったまま放置される事となった。
力を使い果たして動けないクレセリアを心配する一行。
そこでダークライが「あくのはどう」を上空に向けて発射し、雲を散り散りに吹き払って満月を出すと、
クレセリアは「つきのひかり」を発動し、浴びた月光を自分の力に変えて取り込む。
そして、元気になったクレセリアは高く浮かび上がると、ダークライと共に元居た島へ向かって飛び去って行った。
敵同士に思えて実はそうでもないクレセリアとダークライ。その事についてコハルは、
「ダークライは悪夢を見せる力を自分で制御できないから、クレセリアは周りから嫌われているダークライが寂しくない様に満月島で暮らしている」
と、自分の推測を語り、それを聞いたゴウから「ポケモンの気持ちが分かる様になったんじゃないか」と称賛されるのだった。
翌朝の海岸。
コハルのスマホロトムにサクラギ博士からテレビ電話が入る。
博士は娘から連絡が全く無いので、少々取り乱し気味。結局、心配無用ではあったが。
電話を受け取ったコハルがタマゴの事を聞くと、博士は無事に全てのタマゴからポッチャマが孵ったと報告。
しかし、研究所の面々は達の世話で大忙しで、博士の横でもポッチャマ同士で喧嘩が始まった為、博士はコハルとの通話を切るのだった。
その後、海に足を踏み入れて遊んでいるサトシとヒカリとゴウを見かけ、コンテストの事を思い出す。
コハルに言われ、ハクタイシティへ向かおうと思うヒカリだったが、
ポッチャマはエースバーンに向かって話し中。イーブイはサルノリと一緒に海で大はしゃぎ。ピカチュウはうつ伏せでのほほんと脱力中。
イーブイはすっかり海に夢中で遊ぶ事の方に行ってしまっていた……。
その後はヒカリ達と一緒に海での遊びに興じるコハル。
こうして、クレセリアとダークライを巡る事件は4人にとって忘れられない夏の思い出になったのだった――。
■余談
- 後編終了後には「冬のスペシャルエピソード」の制作・放送が発表された。
その際、画面にディアルガやパルキアと思わしきシルエットが映されていた事から、
発表時点で既に2体の登場が確定していた模様。
- アニメ公式Twitterの『アフターストーリー』では2週連続でイラストが公開された。
- 前編は「悪夢事件中のサクラギ研究所」。
ワンパチと一緒にタマゴを見ていたサクラギ博士は旅が上手くいかなくて泣いているコハルの姿を頭に浮かべ、娘の身を案じていた。 - 後編は「コハルと別れた後のヒカリ」。
コハルとヒカリは今回の件を経て連絡先を交換しており、ヒカリとポッチャマは帰った後のコハルから研究所で生まれたポッチャマ達の話を聞かされて驚いていた。
なお、イラストを見るからにヒカリはスマホロトムを持っていない模様。
また、次話以降の研究所ではポッチャマの姿が無く、恐らく全個体が依頼主に引き取られたと思われる。
追記・修正は夢の中で夏の満月を眺めながらお願いします。
*1 内容はいわゆる総集編であり、サトシ達がリモート形式でこれまでの日常を振り返るという、当時のご時世に沿った演出が取られている。*2 因みにヒカリがムコニャと再会したのは約11年ぶり。イッシュ地方に滞在中はロケット団が「オペレーション・テンペスト」の準備段階に入っていたのでその間、ムコニャはサトシ達とは一切接触しなかった。なお、新無印編でムコニャと再会したのはヒカリ、タケシ、カスミの3人しかいない。
*3 いわゆるサカキポジション。しかし、本人が滅多に前へ出ない事もあり、サトシですらもサカキがボスである事を知らない為、イメージが全く違っている。
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