登録日:2023/07/02(日) 08:52:00
更新日:2024/07/09 Tue 13:53:02NEW!
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プロレス 書籍 ショー 八百長 暴露 暴露本 暗黒期 私怨 新日本プロレス タイトル一本釣り ケーフェイ
プロレスは
完成されたエンターテインメントなのだ!!
概要
2001年12月に発表。元新日本プロレスのレフェリーだったミスター高橋によるプロレスに関するノンフィクション書籍。
プロレスが真剣勝負ではなくショーでありエンターテインメントであることを明かした。「ミスター高橋本」「高橋本」と通称される。
高橋は、本書について単なる金目当ての暴露ではなく、格闘技路線に限界のあったプロレスが再興するためには
WWEのようにショーであることを公開し質の高い試合を提供することがプロレスの未来に繋がるという信念のもとに提言したと語っている。
本書が発売されるまでにもいくつかプロレスが筋書きのあるショーだと暴露する本はいくつか出ていた(有名なのだと漫画『空手バカ一代』とかもそうである)が、
これまでと違いK-1やPRIDEに押され新日本プロレスが本格的な暗黒期に突入していた時期に出たためか大きな話題となり、約20万部という売上を記録している。
本書の影響
上記の通り新日本プロレスは暗黒期かつ大量離脱や一貫性のない運営などで超迷走していた時期であったためか、
古くから一部で燻っていたプロレス八百長論の火が大きくなり多くのファンが離れる結果となったとされている。
その件について年季の入ったプロレスファンに行ったアンケートでは「本書の内容を知らない」という人が多く、
高橋はそれを根拠に自分が原因ではないと主張しているが逆に言えばプロレスをそこまで知らない層に偏ったイメージを植え付け新規開拓の道を潰したとも取れる。
プロレス関連の書籍も大ダメージを受け、プロレスの狂信者であり活字プロレスの第一人者であったターザン山本が反論本を出すも
すでにカリスマ性が失われていた状態だったためか全く売れず、高橋本の勢いを止めることはできなかった。ちなみにタイガー・ジェット・シンは狂人ではなく役割としてのヒールであることが周知されて逆に仕事がやりやすくなったらしい。
プロレス業界の反応
当時現役だったレスラーのほとんどは本書について黙殺状態であったが、一部は日本プロレス界の根底を揺るがす内容について批判した。
ただプロレスのシステムの暴露そのものよりも、どう見ても話題性重視にしか見えない暴露をした高橋の人間性に対する批判が多かった。
また、プロレス界の更なる発展を望んでいる割にはプロレスのエンターテイメント化についてふわっとしたことしか書かれていなかったり、
数々の名勝負を生んで一時代を築いた藤波辰爾を「弱い」と断言していたりと疑問符がつく点も多く、
単なる偏見や凝り固まった価値観を大げさなお題目に包んでいるだけではというツッコミもされている。
私怨疑惑
高橋は新日本プロレスを退職時に子会社として警備会社を設立しようとしていたが諸事情で実現しなかったことを本書で記述している。
当時は藤波が社長であり、実現しなかったということは藤波が関わっているということでもあるため、
執筆動機は単なる腹いせで藤波に対し辛辣なことを書いたのはそれが理由なのでは……という説がある。
一応高橋はそれを否定しているが、ならば何故エンタメプロレス適性の高かった藤波をこき下ろしたのかという疑問が残ることとなり、真相は本人のみぞ知る状態。
その後のプロレス業界
結局本書が発売されてから現在(2023年)まで生き残っている大手の団体で筋書きのあるショーであることを公言しているところは存在しない。
だが新日本プロレスはブシロード傘下になったことでエンタメ色を濃くしレスラー個人のキャラクターをSNSなどで発信していくことで新たなファン層を開拓、
文化系プロレスを自称していたDDTプロレスリングや三沢色を残すハードヒットな試合展開が特徴のプロレスリング・ノアはサイバーエージェントにまとめて買収され、
これまでのプロレスにないネットワークを築くなど、あの頃の『ガチ感』を薄め現代の価値観にマッチしたスタイルのプロレスへと進化することで
新たなエンターテイメントの形を生み出している。
これが高橋の望んだ真なるプロレスのエンタメ化かどうかは不明だが、本書の影響はゼロではない……はずである。
追記・修正は2万試合以上レフェリングしてから行ってください。
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▷ コメント欄
- 本の中身に一切触れてない感じだけどこれ記事作成途中? -- 名無しさん (2023-07-02 15:18:59)
- これ新規登録に申請してますか? -- 名無しさん (2023-07-02 16:22:11)
- 新規項目申請って必須ではないから聞くことでもないんじゃないの 他の人が先に申請してたとかそういう話ならともかく -- 名無しさん (2023-07-03 03:28:43)
- ↑そうなんですね、了解しました -- 名無しさん (2023-07-03 05:27:28)
- 内容薄い上に「これ私怨じゃねぇの?」って言ってるこの項目自体が私怨というか何か恣意的な気がする -- 名無しさん (2023-07-03 10:44:37)
- ちなみに「藤波辰爾が弱い」だけど作中では長州力と比較して弱いという -- 名無しさん (2023-07-04 15:30:45)
- 表現をしているのであってそりゃオリンピックレスラーの長州と中卒で格闘技経験なしの藤浪では「(格闘技的に)弱い」のは当然だし、そんなにおかしな記述でも無いと思う -- 名無しさん (2023-07-04 15:33:26)
- ↑3 この本自体が今ではそういう半端な扱いなんだよな。それこそ昭和のプロレスをガチと信じてた層の中にはショックを受けた人間も居ただろうけど、それでもプロレスというジャンルをもっと広い目線で見られる人間には流せる程度の薄い内容だし、現在のファンからすると「シナリオはあるんだろうけど使われてる技術は大怪我の可能性もある本物でアドリブもあるから読めない」と殆ど解答を導き出された上で楽しんで見られてるので意味が無いという。 -- 名無しさん (2023-07-04 15:40:07)
- いまではプロレスはシナリオがあるけれど、技じたいは危険も高く技術が不可欠の認識のうえで愉しんでいるから結果オーライ(この本を知らない世代勢) -- 名無しさん (2023-07-04 16:18:13)
- そもそも力道山の時代から「プロレスなんて台本じゃん」と言われてて新聞に投書までされてたんだけどね(当時は一般紙にプロレスの記事があったから)。それを「スポーツ」と信じこませていた猪木の手腕は何だかんだ見事 -- 名無しさん (2023-07-05 00:37:57)
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